混迷を極める宮廷闘争と暴かれる漆黒の真実
前話で勃発した淑女苑の放火事件をきっかけに、斉国の宮廷闘争は一気に加速します。
地十七(ディーシーチー)/阿碧雅(アービイヤ)の背後に潜む暗殺組織の黒幕が、あろうことか現皇太子であることが判明しました。
実の母親を人質に取られた地十七(ディーシーチー)/阿碧雅(アービイヤ)は、非情な選択を迫られることになります。
陰謀の渦中で交錯する暗殺計画と身代わりの血
太子の非情な脅迫と身代わりとなった地十三の壮絶な自害
第1話の終盤で淑女苑を放火した魏嬪こと地十七の罪を薄めるため、五皇子の欧陽紹(オウヤン・シャオ)は密かに動きます。
彼は部下の明恩に黒衣の暗殺者を装わせ、宮廷内にさらなる混乱を引き起こしました。
しかし、この事件の調査権を握る太子こそが、暗殺組織である暗刹の支配者だったのです。
太子は地十七の正体を見抜き、魏国の和親公主を演じ続けながら皇帝を暗殺するよう脅迫します。
翌日の昼、合図として杯が落とされた瞬間にその場にいる者を仕留めよと命じました。
その直後、欧陽紹(オウヤン・シャオ)の生母である貴妃の宮殿に、地十七は食事のために呼び出されます。
緊張が走る宴の席で、貴妃の侍女である月平が突如として器を叩き割り、貴妃に襲いかかりました。
月平は護衛に斬られますが、死に際に淑女苑の礼儀が厳しすぎた怨みだと嘘の供述を残します。
彼女の正体は暗刹の仲間である地十三であり、地十七の放火の罪を被って自害したのです。
すべての刺客が太子の権力奪取の道具に過ぎないと知り、地十七は自らの冷酷な処境を悟ります。
闇に葬られた過去の因縁と杏の木の下での偽りの求愛
一方、暗刹の刺客である天九も地十七の正体に気づき、太子への謀反を企てていました。
第1話の回想にある通り、天九はかつて幼い地十七を誘拐して格闘場へ売り飛ばした張本人です。
天九は地十七の秘密を武器に欧陽紹へ共闘を求めますが、欧陽紹は彼女を守るため天九を秘密裏に処刑します。
愛する人を守るための欧陽紹の盲目的な行動は、地十七の心を大きく揺さぶりました。
しかし、実の母親を太子に人質として捕らえられている彼女には、もう時間がありません。
協力者の依蘭(イーラン)は、窮地を脱するために欧陽紹の愛慕の情を利用するよう進言します。
地十七は欧陽紹を杏の木の下に呼び出し、酒の勢いを借りて偽りの告白を試みました。
皇帝との侍寝の儀式を遅らせてほしいと、涙ながらに懇願する地十七。
それに対して欧陽紹は、彼女を真っ直ぐに見つめ、あまりにも不器用で実直な求愛の言葉を返します。
崩れ去る謀反計画と拷問の末に暴かれた皇子の秘密
欧陽紹は地十七の告白が、窮地を脱するための偽りの懇願であることを見抜いていました。
それでも彼は静かに酒器を取り上げ、混乱する地十七を一人残してその場を去ります。
助けが得られるか分からぬまま、地十七は不安と焦燥の中で運命の夜を迎えることになりました。
その頃、太子は皇帝と魏嬪の寝所を利用した大規模なクーデターを秘密裏に計画していました。
禁軍を密気に入れ替え、太医院の医師を買収し、皇帝の死を自然死に見せかける算段です。
しかし、侍寝の当夜に皇帝が突然意識を失ったことで、太子の計画は再び破綻します。
寝殿へ駆けつけた欧陽紹は、危機一髪のところで地十七を救い出すことに成功しました。
激怒した太子は魏嬪を直接処分できず、八つ当たりとして依蘭(イーラン)へ凄惨な拷問を科します。
激しい苦痛に耐えかねた依蘭は、欧陽紹が何度も地十七を庇ってきた秘密を白状してしまいました。
権力闘争に巻き込まれる女性たちの悲劇と偽装工作の裏側
今回のエピソードでは、第1話で自害した玉静郡主の悲劇と、地十三の死が見事に重なり合っています。
宮廷の都合で和親の道具とされた玉静郡主に対し、地十三は太子の計略のために命を捨てました。
斉国の宮廷において、女性たちが如何に権力の消耗品として扱われているかが鮮明に描かれています。
また、太子の冷酷な計略に対し、欧陽紹の行動は常に地十七への純粋な献身に基づいています。
第1話で流匪の迷情香に対抗するために自傷行為を選んだ彼の強い自制心は、今回も健在です。
天九を自らの手で葬り去った果断な決断力も、すべては地十七の正体を隠し通すためのものでした。
狂い始めた歯車と次なる復讐の幕開け
第2話は、太子の邪悪な野心と、地十七を想う欧陽紹の痛切な愛が火花を散らす展開となりました。
偽りの告白だと知りながらも、彼女を守るために暗躍する欧陽紹の姿には胸が締め付けられます。
しかし、拷問によって欧陽紹の弱点が地十七であると、ついに太子に知られてしまいました。
依蘭の裏切りによって、これまでは裏で動いていた欧陽紹自身が最大の危機に直面します。
激怒した太子が次に仕掛ける残酷な罠から、欧陽紹と地十七は生き延びることができるのでしょうか。
一瞬の油断も許されない、怒涛の第3話からも絶対に目が離せません。
つづく


