ついに明かされる郘元華の過去と、沈在野の辞官!第34話の概要

十年の時を経て、ついに大祁の朝堂で巫蠱の案の再審が下され、左相・沈在野の父・謝冠玉の冤罪が晴らされます。愛する妻・姜桃花のため、沈在野は権力を捨てて北苑へ。一方、業火から生還した北苑の黒幕・郘元華は、顔に仮面を貼り付けて女帝として君臨する野望を露わにします。国師・千墨塵が隠し持っていた遺詔が、両国の運命を大きく揺るがす緊迫のエピソードです。

謝家の平反と、愛を追って大祁を去る奸臣

祁王を追い詰める百官の圧力と、巫蠱の案の真実

孟蓁蓁から亡き父・孟仲言の自白書を受け取った沈在野。さらに、かつて父・謝冠玉が記し、孟家に隠されていた陳情書の在り処を知らされます。

※第14話で描かれた、謝家一族が惨殺された際の凄惨な記憶(コールバック)。

父が命懸けで祁王に届けようとした陳情書を握りしめ、沈在野は朝堂にて巫蠱の案の全面的な再審を要求しました。

祁王は体調不良を理由に退朝して逃げ切ろうとしますが、四殿下・穆無瑕が立ちはだかり、太医を呼びつけて退路を断ちます。さらに百官が一斉に平伏し、再審を強く求めました。

祁王は百官を退室させ、穆無瑕と沈在野だけを威圧しようとしますが、穆無瑕が手を振るまで誰も動こうとしません。

祁王が再審を拒むのは、あなた自身が背後の黒幕だからだ。過ちを認めねば、李典が編纂する史書に昏君として名を残すことになる

沈在野の鋭い追及と歴史の審判という脅しに屈し、祁王はついに再審を承諾。謝家一族と淑王妃の名誉が完全に回復し、沈在野は亡き両親へ悲願の報告を果たしました。

沈在野の辞官と、北苑への旅立ち

長年の怨念を晴らした沈在野は、大祁の左相という絶大な権力をあっさりと捨て去り、辞官を申し出ます。

妹の向清影はたまには都へ戻ってきてと引き留めますが、沈在野は十年間、大祁のために為すべきことはすべてやった。これからは桃花だけを守って生きると静かに微笑みました。

次期皇帝となる穆無瑕は彼の決意の固さを悟り、深く感謝しながら沈在野と桃花の未来を祝福して送り出します。護衛の湛盧を先発させ、沈在野自身も桃花の解毒薬と平穏な暮らしを求めて北苑へと旅立ちました。

業火からの生還!仮面の女帝・郘元華の凄絶な過去

一方、北苑の皇宮。※第33話で穆無垠と共に崇徳殿の火災で死んだと思われていた郘元華でしたが、寝宮の隠し通路を使って密かに脱出していました。顔に酷い火傷を負い、恐ろしい仮面を装着した彼女は、北苑王の寝所へと姿を現します。

ここで、彼女が権力と殺戮に異常な執着を抱く理由が明かされました。

かつて大祁から逃れて北苑の舞姫となった彼女。しかしある貴客の命令で氷の上で傷の治療をさせられた結果、寒気が骨髄に達し、二度と踊れなくなっただけでなく、生涯子供が産めない体になってしまったのです。

その貴客こそが目の前の北苑王でした。復讐のために後宮へ入り込み、王の寵愛を奪い取った郘元華は、病床の王が飲む薬を冷酷に捨て去ります。

私が女帝として即位し、姜家の一族を根絶やしにしてやる

北苑王を自らの手で見殺しにした彼女は、ついに狂気の女帝として覚醒しました。

国師・千墨塵の遺詔と、隠された恩人の真実

帰還した郘元華は朝堂を制圧し、北苑王の崩御と姜長玦の死亡(偽情報)を宣言。反対する岳丞相を捕縛し、毒を使って国師・千墨塵を脅迫し、自身の即位の吉日を強制的に選ばせます。

しかし姜長玦は生きており、崔統領が放った刺客を返り討ちにして暗躍を続けていました。

桃花と湛盧は、夜陰に乗じて国師・千墨塵の屋敷へ潜入します。

※第26話で青苔が語った桃花を助けてくれた師匠の正体がここで回収されます。

千墨塵こそが、かつて冷宮で虐げられていた幼い桃花と長玦に恩を施し、青苔を護衛として送り込んだ真の恩人でした。途中で郘元華陣営へ寝返ったと思われていた彼ですが、千墨塵は桃花に対し深く拝礼し、北苑王が長玦へ譲位するという『遺詔』をお渡ししますと、朝廷の命運を覆す最強の切り札を差し出しました。

独自考察:祁王の失墜を決定づけた修史と、千墨塵の真意

今回、沈在野が祁王を屈服させた史書への記載という脅しは、封建社会の君主にとって物理的な反乱よりも恐ろしい一撃です。

※第24話で沈在野と穆無瑕が科挙の状元に引き上げた寒門の学子・李典。彼が現在修史(歴史書の編纂)の任に就いているという事実が、ここで祁王の首を絞めました。もしここで冤罪を放置すれば、清廉な李典によって世家と結託して忠臣を虐殺した暗君として未来永劫歴史に名が刻まれる。この恐怖を正確に突いた沈在野の知略は、まさに権力闘争の極致と言えます。

また、国師・千墨塵の動向も見逃せません。彼が郘元華に従うふりをしながら北苑王の遺詔を隠し持っていたということは、彼が初めから姜家(桃花と長玦)の正統な皇位継承を支持し、郘元華の専横を内部から崩壊させる機会を窺っていた二重スパイであることを意味します。彼の存在が、絶体絶命の姜姉弟にとって最大の反撃の狼煙となります。

第34話の感想と、北苑での最終決戦へ

第34話は、長年苦しんできた沈在野が己の手で父の冤罪を晴らし、左相の地位をあっさり捨てる姿に涙腺が崩壊しました!これからは桃花のためだけに生きると言い切る彼、本当に最高の夫すぎます。

しかし、北苑の状況は最悪です。仮面をつけて復活した郘元華の執念深さはまさにゴキブリ並み(褒め言葉)。彼女の過去の悲劇を知ると少しだけ同情してしまいますが、だからといって国を乗っ取っていい理由にはなりません。

身を潜める姜長玦、大祁から駆けつける沈在野、そして遺詔を手にした姜桃花と千墨塵。狂気の女帝・郘元華を玉座から引きずり下ろすための、最終決戦の火蓋が切られる第35話、絶対に目が離せません!

つづく