霧深き終南山で幕を開ける新章白澤現世と張り巡らされた罠

金吾衛の精鋭と長公主の刺客が入り乱れる終南山への入山。

天子と長公主の思惑が激突する中、一行は険しい断情崖で予測不能な悲劇に見舞われます。

司法参軍の盧凌風(ルー・リンフォン)と刑獄博士の蘇無名(スー・ウーミン)を待ち受ける、死体なき神隠しの謎が再び動き出しました。

険しき山路に響く刃の音と闇に浮かぶ不気味な女屍

金吾衛四将の介入と長公主が放った新たな刺客

盧凌風(ルー・リンフォン)が終南山へ出発しようとした矢先、大将軍の陸仝が新たな人員を連れて現れました。

長安の留守を預かるという名目で、裴喜君(ペイ・シージュン)や褚櫻桃(チュ・インタオ)らいつもの仲間が強制的に街へ残されます。

代わりに同行を命じられたのは、右金吾将軍の丁恒ら不穏な空気を纏う金吾衛の四人の将。

城門へ辿り着いた一行を待っていたのは、美しくも威圧感のある長公主の豪華な鑾駕でした。

長公主は盧凌風に対し、天子が白澤を探させる本当の意図を理解しているのかと鋭く問い詰めます。

白澤を見つければ雍州府の功績となり、見つけられなければ盧凌風の罪になるという過酷な罠。

長公主は天子への欺瞞を警戒するという大義名分を掲げ、お気に入りの刺客を送り込みます。

第11話で重用された五品の典軍・李奈児と、勝気な女猟師の火晶の二人を同行させました。

こうして一行は、互いを監視し合う歪な構成のまま、霧深い終南山へと足を踏み入れます。

断情崖での激突と蘇無名(スー・ウーミン)が見抜いた危うき均衡

山道を進む中、案内人の霊吉が提示した通常ルートに対し、火晶が険しい近道を提案しました。

盧凌風は提案を採用しますが、足幅ほどしかない断情崖の絶壁に金吾衛の霍優が激怒。

霍優は鞭を霊吉に振り下ろしますが、火晶が身を挺して村人を守り、激しい言葉で彼を非難します。

【断情崖の刃傷沙汰】

霍優(金吾衛) ── 霊吉を折檻

火晶(長公主派)が制止 ── 霍優が抜刀

李奈児が格闘して相殺

逆上した霍優が火晶の顔面へ刃を向けた瞬間、李奈児(リ・ナイジ)が電光石火の早業でこれを阻止。

二人の激しい刀剣の応酬が始まりますが、蘇無名の必死の仲裁で事態は収まりました。

蘇無名は盧凌風に対し、長公主の手下である李奈児と火晶の身を絶対に守り抜けと密かに警告します。

深谷へ消えた火晶と巨石に縛られた謎の女屍

絶壁のロープ登りで蘇無名が滑落しかけるのを盧凌風が救った直後、不気味な虎の咆哮が響き渡りました。

天候は急転して激しい豪雨となり、兵曹参軍の衛奇が目配せをすると、霍優がわざと隊列の最後尾へ下がります。

直後、山に響き渡ったのは無恥の徒!という火晶の悲痛な叫び声と、彼女が崖下へ転落する音でした。

仲間を失った李奈児は悲憤に駆られて霍優に斬りかかり、絶壁の縁で血で血を洗う死闘が展開されます。

盧凌風が横から剣を突っ込んで二人を引き離し、一同は一時的に岩窟へ避難して火を囲みました。

しかし、薪を拾いに行った衛奇が、巨石に太い縄で縛り付けられた無残な女の遺体を発見します。

遺体を見た金吾衛の陳和が不謹慎な言葉を吐いたため、李奈児の怒りが再び沸点へと達しました。

丁恒が霍優の代わりに名乗りを上げ、一触即発の状況となりますが、盧凌風が再び圧倒的な威圧感で場を制します。

雨が激しさを増す中、一行は山頂にある古びれた廟へと逃げ込み、怪しげな主たちと対面するのでした。

【終南山山頂・白澤廟の不気味な構図】

大殿中央:巨大な白澤の石像

├── 管理人:白澤山人 & 妻の阿梓(第12話で賊を消滅させた老夫婦)

└── 滞在者:疑心暗鬼の金吾衛四将 & 復讐に燃える李奈児 & 盧凌風・蘇無名

権力闘争の縮図となった終南山と白澤廟の神隠しトリック

長安の政治的対立の持ち込み

今回の入山メンバーは、現在の長安における天子と長公主の二大勢力の縮図そのものです。

天子派の陸仝が送り込んだ金吾衛四将と、長公主の懐刀である李奈児、そして地元の猟師たち。

盧凌風を失脚させようとする朝廷の意図が、この断情崖の悲劇を引き起こしたことは間違いありません。

消えた火晶と巨石の女屍の相関関係

第12話で白澤廟に押し入った賊が跡形もなく消滅したという怪異が描かれました。

今回、火晶が霍優によって崖下へ突き落とされた事件も、その死体なき怪異の延長線上にあります。

また、山中で発見された巨石に縛られた女屍は、明らかに白澤の存在を偽装するための凄惨な生贄です。

白澤廟を守る白澤山人を名乗る老夫婦が、蘇無名の名前を聞いて態度を軟化させた点も見逃せません。

彼らは廟で静かに待てば白澤が現れると語りますが、それは侵入者を足止めするための罠と考えられます。

金吾衛の霍優たちの不穏な動きを含め、山全体が巨大な殺人の迷宮へと変貌しています。

緊迫の絶壁サスペンスと怪異の核心へ迫る名探偵

お馴染みの喜君や櫻桃が留守番となり、代わりに金吾衛の男たちが加わったことで画面の緊張感が倍増しました。

特に李奈児のシャープな剣技と、それを力でねじ伏せる盧凌風の司法参軍としての貫禄には圧倒されます。

絶壁での火晶の転落から、不気味な女の死体の発見に続く展開は、これぞ唐朝詭事録というべき極上のサスペンスです。

次回、白澤廟に閉じ込められた一行の前で、ついに伝説の神獣がその真実の姿を現すのでしょうか。

火晶を殺害した霍優への李奈児の復讐の行方と、巨石の死体が指し示す真犯人の正体が気になります。

霧深き終南山の山頂で、蘇無名の鋭い洞察力が神獣の正体を完全に暴き出す瞬間から目が離せません。

つづく