偽りの平穏が崩壊する!第22話の核心と概要

記憶喪失を装う姜桃花が侍女の行方を追う中、大祁の宮廷では廃駒となったはずの元正室・孟蓁蓁が亡き兄の遺志を継いで覚醒します。次期皇帝候補として三殿下・穆無垠に接近する孟家の野望と、祁王の召喚により窮地に陥る桃花。そして彼女を救うため、左相・沈在野が死体捨て場である乱葬崗(らんそうこう)へと駆けつける、緊迫と執念が交差する必見のエピソードです。

血塗られた野望と乱葬崗の罠!

厨房の騒動と、孟蓁蓁の冷酷なる覚醒

穆無垠の屋敷に留まる姜桃花は、密室で北苑の黒幕・郘元華(りょげんか)のブレスレットを発見して以来、二人の深い関係性を確信していました。別院へ隔離された侍女・青苔の行方を探るため、桃花は食事にケチをつけて何度も料理を作り直させます。厨房へ乗り込んで料理人を問い詰め、穆無垠が都の郊外に別院を所有しているという決定的な情報を引き出しました。

一方、没落の危機にある右相の孟家では、父・孟仲言が重大な決断を下そうとしていました。※第21話で描かれたように、寒門学子・李郊寒の策論(論文)を盗用して祁王から称賛を浴びた孟懷瑞(モン・ホワイルイ)。孟仲言はこの卑劣な男を長男として養子に迎え、あろうことか亡き兄・孟懐瑾の婚約者だった李晗玥(リー・ハンユエ)を嫁がせようと企てていました。

その養子縁組の署名の場へ、元正室・孟蓁蓁が乱入します。※第15話で自ら下毒の罠を仕掛け、家族の呪縛から逃れて廃駒となったはずの彼女でしたが、兄が命懸けで守ろうとした婚約者を盗用男に奪われることだけは許せませんでした。私を孟家の手駒としてお使いください。兄にできたことは、私にもできます。孟家を阻む者は誰であれ、決して容赦なく殺します!床に平伏し、血を吐くような覚悟で冷酷な殺意を誓う孟蓁蓁。その凄みを見た孟仲言は彼女を抱き起こし、孟懷瑞の養子縁組を白紙に戻して精鋭の死士を与えます。部屋を出た孟蓁蓁は孟懷瑞に対し、李家から離れ、盗用を直ちに自首しろ。さもなくばその首を撥ねると凄惨な警告を放ちました。

祁王への秘薬と、穆無垠への接近

覚醒した孟蓁蓁が孟家の命運を懸ける次期皇帝候補として目を付けたのが、三殿下・穆無垠でした。世間からは与し易いと思われていますが、彼は争うふりをして実は周囲を試しているだけの危険な人物です孟蓁蓁は穆無垠へ接触を図りますが、彼はこの対局に勝てば話を聞こうと碁盤を前にして冷たくあしらいます。

その頃、宮中では祁王が激しい頭痛に悩まされていました。穆無垠から献上された秘薬を飲むと、憑き物が落ちたように痛みが消え去ります。機嫌を良くした祁王の耳に、女色を遠ざけてきた穆無垠の屋敷に、姜桃花によく似た絶世の美女が隠されているという噂が届きました。興味を惹かれた祁王は、直ちにその女を宮中へ召喚するよう聖旨を下します。

対局の最中、この祁王からの召喚命令を知らされた穆無垠は、勝利を確信していた孟蓁蓁をその場に放置し、血相を変えて屋敷を飛び出しました。絶好の機会を潰された孟蓁蓁は、怒りに震えながらも、桃花の偽装死の可能性に気づき暗躍を始めます。

乱葬崗(らんそうこう)への拉致!沈在野の震える手

穆無垠にとって、桃花が祁王の前に引きずり出されることは破滅を意味します。彼が北苑の細作を隠匿している事実が露見するからです。穆無垠は即座に桃花とよく似た身代わりの女を宮中へ送り込みました。そして本物の桃花を城門で強引に引き止め、後頭部を強打して気絶させると、身元不明の死体が遺棄される乱葬崗(墓場)へ連れ去るよう手配します。

一方、左相・沈在野。第20話で桃花の安全を最優先し、解毒薬が手に入るまでは彼女を穆無垠の元へ留めておく苦渋の決断を下した彼は、相府の争春閣を無人のまま綺麗に保ち、彼女の帰還だけを待ちわびていました。しかし、姜桃花が乱葬崗へ連れ去られたという凶報が飛び込んできます。沈在野は一切の体面をかなぐり捨て、馬を駆って死臭の漂う乱葬崗へ疾走しました。

無数の屍が転がる荒野。その一角に、血に染まった破れ布が被せられた遺体がありました。布の隙間から覗くのは、桃花の衣、あるいは彼女の肌に刻まれた桃花の印か。最悪の結末を予感し、冷酷無比な左相・沈在野の両手が微かに震えます。息を呑み、彼はゆっくりとその布に手を掛けました。

独自考察:孟蓁蓁が穆無垠を次期皇帝に見定めた政治的眼力と祁王の薬

今回、最も恐るべき政治的眼力を発揮したのは孟蓁蓁です。世子・穆無垢が失脚し、朝廷の誰もが四殿下・穆無瑕を有力候補と見る中、彼女は穆無垠の与し易いふりをして他者を試すという狂気と野心を見抜きました。一度は自由を求めた彼女が、一族の存亡を懸けて最も危険な皇子と結託しようとする展開は、大祁の権力闘争の過酷さを象徴しています。

さらに不気味なのが、穆無垠が祁王へ献上している頭痛薬です。大祁の最高権力者が特定の薬に依存し始めているこの描写。北苑の細作網と通じる穆無垠が、単なる鎮痛剤を渡しているとは到底思えません。阿片のような依存性のある毒、あるいは精神を支配する蠱毒(こどく)の類である可能性が高く、これが発覚した時の朝廷の混乱は計り知れません。

絶望の乱葬崗!第22話の感想と次回の見どころ

第22話は、前半の孟蓁蓁の凄まじい覚悟に鳥肌が立ち、後半の乱葬崗の緊迫感に心臓を鷲掴みにされる神回でした!兄・孟懐瑾の婚約者を守るため、自ら修羅の道へ戻ってきた孟蓁蓁。盗用男・孟懷瑞へ突きつけた首を撥ねるというセリフの迫力は、完全に悪役令嬢を超えた凄みがありました。

そしてラストシーン、沈在野の震える手!いかなる窮地でも冷静沈着だった彼が、愛する者を失う恐怖に直面して見せたあの脆さ。布の下に横たわっているのは本当に姜桃花なのでしょうか?気絶させられた彼女の運命と、沈在野の悲痛な叫びが響き渡るかもしれない第23話。二人の絆が試される最大の山場を絶対に見逃せません!

つづく