太陽を抱く月

ストーリー

韓国で最高視聴率40%以上を記録し、一大ブームを巻き起こしたフュージョン時代劇の金字塔『太陽を抱く月』。若き王と、記憶を失った巫女との切ない愛を描いたファンタジー・ロマンスです。

あらすじ

朝鮮王朝時代の架空の王朝。星宿庁(ソンスチョン)の巫女アリは、宮殿内でうごめく恐ろしい陰謀を目撃したことで追われる身となります。その窮地を弘文館(ホンムングァン)の役人の妻である申(シン)氏に救われます。アリは、申氏のお腹にいる娘が「朝鮮の月」となる高貴な運命を持つこと、しかし「朝鮮の太陽」に近づけば一族に災いが訪れることを見抜きます。恩義に報いるため、アリは友人の巫女チャン・ノギョンに、その子の守護を託してこの世を去りました。

13年後、申氏の娘として生まれたホ・ヨヌ(ハン・ガイン)は、偶然の出会いから世子(セジャ)イ・フォン(キム・スヒョン)と恋に落ちます。しかし、フォンが兄のように慕う異母兄の陽明君(ヤンミョングン/チョン・イル)もまた、ヨヌを深く愛していました。

そんな中、宮中の権力争いから生まれた邪悪な陰謀が、3人の運命を大きく変えてしまいます。ヨヌは原因不明の病にかかり、婚礼を前に命を落としたとされました。しかし、8年後、過去の記憶をすべて失い、「ウォル」という名の巫女として生きる彼女は、若き王となったフォンと再会します。

かつての巫女の予言が現実のものとなる中、一つの「月」と二つの「太陽」を巡る切ない愛憎の物語が、王宮の奥深くで幕を開けます。

見どころ

  • 子役たちの熱演が光る少年少女時代

    本作の大きな魅力の一つが、主人公たちの子供時代を演じた子役たちの瑞々しい演技です。 ヨ・ジング(フォン役)とキム・ユジョン(ヨヌ役)が織りなす初恋の物語は、純粋で切なく、多くの視聴者の心を掴みました。 成人俳優に劣らないその高い演技力と魅力は、物語序盤から視聴者を強く引き込みます。

  • 二人の王に愛されるヒロインを巡る、切ない三角関係

    世子フォンと、その異母兄である陽明君(ヤンミョングン)という二人の「太陽」が、一人の女性ヨヌ(月)を愛するという運命的な三角関係が物語の主軸です。王座と愛を巡る兄弟の葛藤、特に愛する女性が弟の許嫁となってしまう陽明君(ヤンミョングン)の切ない立場は、物語に深い奥行きを与えています。

  • 主演キム・スヒョンの圧倒的な存在感と、豪華キャストの競演

    子役からバトンを受け継いだ若き王フォンを演じるキム・スヒョンの演技は、絶賛されました。 愛する人を一途に想い続ける純粋さと、王としての威厳を見事に表現しています。一方、ヒロインのヨヌを演じたハン・ガインの演技については、久々のドラマ復帰を喜ぶ声と、子役の演技と比較して厳しい評価を下す声があり、賛否が分かれました。

  • ドラマを彩る美しい音楽(OST)

    Lynが歌う「時間をさかのぼって」や、主演のキム・スヒョン自らが歌った「あなた一人だけ」など、本作のOST(オリジナル・サウン(ウン)ドトラック)は名曲揃いです。 切ないシーンをさらに盛り上げる楽曲の数々は、ドラマの世界観に深く浸るための重要な要素となっています。

  • 評価の分かれるポイント

    原作小説を脚色した本作は、特に成人後のストーリー展開が原作から大きく変更されており、一部では「物語が冗長になっている」「キャラクターの魅力が子供時代と比べて変わってしまった」という批判的な意見もありました。 特に、記憶を失った後のヒロインが、子供時代の聡明で芯の強い姿から、典型的な弱いヒロイン像に変わってしまった点を指摘する声もありました。 しかし、そうした点を差し引いても、多くの人々を熱狂させた魅力的な作品であることは間違いありません。

全20話ネタバレ

  1. 『太陽を抱く月』第1話 あらすじとネタバレ感想!運命の出会いは最悪?

    朝鮮王朝時代。王宮の陰謀に巻き込まれ、悲劇的な死を遂げた一人の巫女が、未来を揺るがす予言を遺した。それから13年後。学問を愛する聡明な少女ホ・ヨヌは、兄の出世を祝うため生まれて初めて宮殿を訪れる。そこで彼女は、宮殿を抜け出そうとしていたやんちゃな世子イ・フォンと、最悪の形で運命的な出会いを果たす。まだ誰も知らない。この二人の出会いが、やがて朝鮮全土を巻き込む、切なくも美しい愛の物語の始まりになることを…。

  2. 『太陽を抱く月』第2話あらすじとネタバレ!運命の再会と新たな波乱

    世子フォンは、新しく師匠となった聡明な青年ヨムに初めは反発しますが、ある謎々をきっかけに彼を師と認め、心を開いていきます。その謎々の裏には、ヨムの妹ヨヌの知恵がありました。フォンは、自分が想いを寄せる手紙の少女がヨヌだと知り、彼女への気持ちをさらに募らせます。一方、宮中では王女の学友選びが始まり、ヨヌと有力者の娘ポギョンが候補に挙がります。少女たちの運命と、大人たちの陰謀が静かに動き出す波乱の回です。

  3. 『太陽を抱く月』第3話あらすじネタバレ!すれ違う想いとナレの夜の告白

    世子フォンへの想いを胸に、王女の学友として入宮したホ・ヨヌ。そこで待ち受けていたのは、同じく世子嬪の座を狙うライバル、ユン・ポギョンとの緊張感あふれる日々でした。一方、フォンはヨヌとの再会を心待ちにし、密かに会う計画を立てますが、ある勘違いから事態は思わぬ方向へ。純粋な恋心と、大人たちの政治的な思惑が宮中で交錯する中、邪気を払う儀式ナレの夜、ついに運命の瞬間が訪れます。

  4. 『太陽を抱く月』第4話あらすじネタバレ!純粋な恋の行方と迫りくる黒い影

    世子フォンの妃選びが正式に始まり、国中に禁婚令が下されます。フォンとヨヌは互いの気持ちを確かめ合いますが、宮中では大妃が自身の姪ボギョンを世子嬪に内定させようと画策していました。落選すれば生涯独身となる厳しい掟がある中、ヨヌは家族の反対を押し切って選考に参加する決意をします。一方、フォンもただ待つだけでなく、自らの知恵と行動力で運命を切り開こうと動き出します。純粋な二人の恋は、宮中に渦巻く大きな陰謀に打ち勝つことができるのでしょうか。

  5. 太陽を抱く月 5話 あらすじとネタバレ涙の別れ、引き裂かれた運命

    世子嬪に選ばれ、幸せの絶頂にいたはずのヨヌを、原因不明の病が襲う。宮殿内では、ヨヌを追い落とそうとする黒い陰謀が渦巻き、世子フォンは愛する人を守ることができず、深い苦悩に沈む。日に日に衰弱していくヨヌと、彼女を見守る家族は、あまりにも過酷な運命の岐路に立たされる。純粋な若き恋人たちの愛が、非情な権力争いによって引き裂かれようとしていた。

  6. 太陽を抱く月第6話あらすじネタバレ:消された過去と、8年後の再会への序章

    世子嬪ヨヌの突然の死は、世子フォンと陽明君の心に深い傷を残しました。悲しみに暮れる宮中では、新たな世子嬪としてユン・ボギョンが迎えられます。しかし、フォンの心は固く閉ざされたまま。そして、8年の歳月が流れ、若き王となったフォンは、今も亡き初恋の少女を忘れられずにいました。一方、ある場所では、過去の記憶をすべて失った一人の女性が、巫女として静かに暮らしていました。それぞれの運命が、再び交わろうとしています。

  7. 太陽を抱く月 7話 あらすじとネタバレ感想!運命の再会と新たな波乱

    若き王フォンは、視察に訪れた町で、8年前に亡くした初恋の少女ヨヌに瓜二つの巫女ウォルと運命的な出会いを果たします。しかし、彼女は過去の記憶をすべて失っていました。ヨヌの面影を追い求めるフォンと、彼との出会いをきっかけに謎の記憶の断片に悩まされるウォル。そして、その二人を複雑な想いで見つめる王の兄、陽明君。それぞれの運命が再び交差する一方で、宮殿では王を失脚させようとする邪悪な陰謀が静かに動き出していました。

  8. 太陽を抱く月 8話 あらすじネタバレ運命の再会は、薬か毒か

    原因不明の病に苦しむ王、フォン。御医たちも匙を投げる中、大王大妃は最後の望みをかけて、かつて宮廷を去った国巫チャン・ノギョンを都に呼び戻すことを決意します。一方、病に伏せるフォンは、脳裏から離れない一人の巫女の面影を追っていました。時を同じくして、王の病を治すための秘策として、一人の巫女が王の寝所に送られることになります。彼女の存在が、停滞していた王の運命と、宮中に渦巻く巨大な陰謀を、大きく動かしていくことになるとは、まだ誰も知りません。

  9. 太陽を抱く月 9話 あらすじとネタバレ

    王フォンは、自らの厄除けの巫女として仕えるウォルの顔が、亡き初恋の人ヨヌにそっくりであることに気づき、激しく動揺する。彼女は一体何者なのか。敵の刺客ではないかと疑念を抱くフォン。一方、ウォルは些細なことから王の逆鱗に触れ、罰を受けるため囚われの身となってしまう。彼女の存在は、フォンの兄・陽明君や、王妃ポギョンの心にも大きな波紋を広げていく。過去の悲劇と現在の陰謀が交錯する中、謎の巫女の登場が、王宮に新たな嵐を巻き起こそうとしていた。

  10. 太陽を抱く月 10話 あらすじとネタバレ!筆跡が暴く真実の行方

    王フォンは、亡き初恋の女性ヨヌにそっくりな巫女ウォルに心を乱され、彼女への態度を硬化させてしまう。一方、王妃ボギョンはフォンとウォルの関係を疑い、嫉妬の炎を燃やす。宮殿の外では、フォンの兄ヤンミョングンもまた、姿を消したウォルの行方を必死に探していた。それぞれの想いが交錯する中、ヨヌの兄ヨムが宮殿を訪れたことで、フォンはウォルの正体に繋がる、ある重大な手がかりを発見することになる。

  11. 太陽を抱く月 11話 あらすじネタバレ

    王フォンは、亡き初恋の相手ヨヌに瓜二つの巫女ウォルに心を乱され、彼女の正体を問い詰める。一方、ウォルを一途に想う陽明君もまた、彼女に近づこうとするが、国巫ノギョンに阻まれてしまう。ウォルは王のそばから去ることを決意するが、時を同じくしてフォンは8年前のヨヌの死の真相に疑問を抱き、調査を開始する。そんな中、お忍びで宮殿を抜け出したフォンは、市場で偶然ウォルと再会し、二人は束の間の時間を共に過ごすことになる。

  12. 太陽を抱く月 12話 あらすじネタバレ!引き裂かれる想いと王の決断

    王フォンと巫女ウォルの距離は急速に縮まり、二人の間には密やかな愛情が芽生え始める。しかし、その関係は王妃ポギョンの激しい嫉妬を買い、宮殿に新たな火種を生むことに。一方、陽明君もまたウォルへの想いを募らせ、ついに彼女に自らの正体を明かす。王とウォル、そして陽明君の三角関係が動き出す中、ポギョン親子はウォルの存在を利用した非情な策略を巡らせる。愛と権力が渦巻く宮殿で、フォンは愛する者を守るため、苦渋の決断を迫られるのであった。

  13. 太陽を抱く月 13話 あらすじネタバレ月、引き裂かれる心

    王イ・フォンとの合房の儀が彼の失神により中断された後、巫女ウォルに最大の危機が訪れます。王を呪詛したという身に覚えのない罪を着せられ、義禁府に投獄されてしまうウォル。彼女を待ち受けていたのは、非道な拷問と、王との関係を認めさせようとする黒い陰謀でした。愛するウォルを救うため、王フォンと兄の陽明君はそれぞれ必死に行動を起こしますが、宮中に渦巻く巨大な権力が彼らの前に立ちはだかります。愛する者を守りたいという一心で下したそれぞれの決断が、やがて悲しい亀裂を生んでいく、緊迫と切なさに満ちた物語です。

  14. 太陽を抱く月 14話 あらすじとネタバレ記憶の扉が開くとき

    謀反の疑いは晴れたものの、王を惑わした罪で流刑を言い渡された巫女ウォル。王イ・フォンは、彼女の命を守るため、あえて冷たい言葉で突き放します。しかし、ウォルを待ち受けていたのは、流刑よりもさらに過酷な運命でした。宮殿に響く謎の哭き声を鎮めるための生贄として、彼女が選ばれてしまったのです。一方、朝廷では日食を口実に、臣下たちがフォンを追い詰めていきます。愛する人を守りたい王と、巨大な陰謀に巻き込まれていく巫女。二人の運命が再び交錯しようとしていました。

  15. 太陽を抱く月第15話あらすじネタバレ!動き出す運命と衝撃の再会

    隠月閣での一件を機に、すべての記憶を取り戻した巫女ウォル。彼女は自らの死にまつわる真相を探るため、密かに行動を開始します。一方、王のフォンと、彼の兄である陽明君は、ウォルを巡って激しく対立。陽明君は身分を顧みずウォルへの想いを貫こうとします。宮殿では、8年前の世子嬪怪死事件の再調査を巡り、不穏な空気が流れていました。そんな中、王妃ポギョンは、自分の厄受けをしていた巫女ウォルを呼び出しますが…。

  16. 太陽を抱く月 16話 あらすじネタバレ涙の再会、残酷な真実

    王フォンは、亡き世子嬪ヨヌの死の真相を探るため、密かに調査を進めていた。その一方で、ヨヌに瓜二つの巫女ウォルを巡り、兄の陽明君との対立を深めていく。ウォルの存在は王宮内に波紋を広げ、特に王妃ボギョンを精神的に追い詰めていた。そんな中、フォンの調査によって、8年前にヨヌの墓に不審な点があったことが発覚する。点と点が繋がり始め、フォンはついに事件の核心に迫るある人物の元へと向かう。

  17. 太陽を抱く月 17話 あらすじとネタバレ!涙の再会と悲しき剣

    ついに記憶を取り戻したウォルは、自分がホ・ヨヌであったことを知り、王イ・フォンと8年越しの涙の再会を果たします。ようやく想いが通じ合った二人ですが、その喜びも束の間、彼らの周りには再び暗い影が忍び寄っていました。一方、ヨヌへの想いを断ち切れない陽明君は、残酷な真実を目の当たりにし、深い悲しみに沈みます。フォンとヨヌ、そして陽明君、三人の運命が再び大きく交錯し始める、愛と陰謀が渦巻く注目のエピソードです。

  18. 太陽を抱く月第18話あらすじネタバレ:暴かれる罪と、愛ゆえの慟哭

    8年の時を経てようやく穏やかな時間を取り戻したフォンとヨヌ。しかし、その幸せも束の間、フォンはホン・ギュテの調査報告により、8年前にヨヌを死に追いやった呪詛事件の驚くべき真相にたどり着く。それは、最も信頼していた肉親の関与を示唆するものだった。ちょうどその頃、懐妊を報告するために王宮を訪れたミナ王女に、フォンは怒りと悲しみをたたえた問いを投げかける。暴かれていく罪の告白は、フォンを深い苦悩の淵へと突き落とすことになる。

  19. 太陽を抱く月 19話 あらすじとネタバレ血塗られた謀反の序曲

    王フォンと巫女ウォル(ヨヌ)の関係が深まる一方、宮殿では王座を揺るがす謀反の計画が着々と進行していました。王妃・宝鏡は嫉妬心から恐ろしい行動に出ますが、予期せぬ反撃を受けます。そんな中、ヨヌの兄ヨムは、過去の悲劇にまつわる衝撃的な真実を知り、夫婦関係が崩壊の危機に瀕します。さらに、ヨヌの身近な人物に悲劇が訪れ、それがきっかけで物語は最終局面へ向けて大きく動き出します。登場人物たちの運命が複雑に絡み合い、息をのむ展開が続く、緊迫感に満ちたエピソードです。

  20. ついに迎えた最終回!『太陽を抱く月』第20話あらすじと結末ネタバレ

    ついに最終決戦の火蓋が切られる。ユン・デヒョン一派が仕掛けた謀反に対し、王フォンと陽明君はどう立ち向かうのか。長きにわたる陰謀の行方、そして引き裂かれた人々の運命が、ついに決着の時を迎える。フォンとヨヌは、すべての障壁を乗り越え、真の太陽と月として輝くことができるのか。それぞれの愛と犠牲が交錯する、感動の最終章。

キャスト、登場人物

太陽を抱く月

イ・フォン
ヨ・ジング

太陽を抱く月

ホ・ヨヌ
キム・ユジョン

太陽を抱く月

陽明君(ヤンミョングン)
イ・ミノ

太陽を抱く月

ユン・ボギョン
キム・ソヒョン