あらすじ
音楽を愛する人々が暮らす東盛大陸を舞台に、音楽が紡ぐ運命的なラブストーリーを描いた古装ファンタジーロマンスです。
あらすじ
音楽を何よりも愛する人々が暮らす東盛大陸。この国の若き君主である雲沐(うんもく/演：ウェイ・ジャーミン)は、優れた音楽の才能で知られていますが、その裏では誰にも言えない重大な秘密を抱えていました。
ある日、雲沐(うんもく) は最高の楽師を探し出すため雲遥(うんよう)の地を訪れます。そこで緑光楽坊の女主人・蘇若非(そじゃくひ/演：シュー・ジャーチー)が奏でる羯鼓(けつこ)の音色に心を奪われ、彼女に類まれな音楽の才能を見出します。
蘇若非(そじゃくひ)が自分にとって特別な存在だと直感した雲沐は、彼女を自分の専属楽師にするための計画を巡らせます。しかし、二人はまだ知りません。彼らの運命が、遠い昔に不思議な光によって固く結ばれていたことを…。
見どころ
音楽が織りなす、幻想的でロマンチックな世界観
本作の最大の魅力は、物語の核心となる「音楽」です。ヒロインが奏でる「箜篌(くご)」という古代の弦楽器をはじめ、尺八、柳琴、古琴、琵琶といった様々な中国の伝統楽器が登場します。 全編を彩る美しい音色は、視聴者を幻想的な世界へと誘います。 また、ヒロインが披露する優雅な「鼓上舞(こじょうのまい)」も見どころの一つで、音楽と舞踊が融合した美しいシーンは圧巻です。
実力派スタッフとフレッシュな主演キャストの融合
制作チームには、『皓衣行』や『月上重火』など数々の人気古装ドラマを手掛けてきた何澍培(ホー・シューペイ)が監修として参加。 撮影、美術、衣装デザインにも、多くのヒット作を支えてきた実力派スタッフが集結しています。
主演は、陽光のように爽やかな魅力で人気のウェイ・ジャーミン(魏哲鳴(ウェイ・ジャーミン))と、アイドルグループ「THE9」の元メンバーで、女優としても活躍の場を広げるシュー・ジャーチー(許佳琪)です。
賛否両論？クラシカルな王道ラブストーリー
本作は2021年に撮影が終了したものの、3年の時を経て放送された作品です。 そのため、「幼い頃に出会っていた」「ヒロインの姉を本人だと勘違いする」「何かあるとすぐにお姫様抱っこで回転する」といった、近年のドラマではあまり見られなくなった"古風"で"お約束"とも言える展開が多く見られます。 こうした古典的な演出を懐かしく感じるか、少し古臭いと感じるかで評価が分かれるかもしれません。一方で、先の読めない複雑なプロットや、各話に散りばめられたどんでん返しが面白いという評価もあり、王道ラブストーリーが好きな方にはたまらない作品と言えるでしょう。
各話あらすじとネタバレ(全24話)
1話
東盛国を舞台に、音楽を愛する美貌の若君・雲沐(うんもく) と、不当に参加資格を奪われた楽団「緑光楽坊」の楽師・蘇若非(そじゃくひ)の物語が始まる。ある日、楽団の危機を救うため、蘇若非は太鼓を打ち鳴らして雲沐に直訴を試みる。彼女の奏でる音に心を動かされた雲沐は、彼女に興味を持つ。自分に絶対の自信を持つ若君と、信念を曲げない真っ直ぐな女性。音楽によって引き寄せられた二人の出会いは、やがて大きな運命の渦へと発展していく。
2話
天才楽師ソ・ジャクヒの演奏を「騒音」と切り捨てた傲慢な城主ウン・モク。彼は暗殺未遂を口実に、ジャクヒを自身の専属楽師にしようと強引に迫ります。実はウン・モクには、誰にも知られてはならない大きな秘密がありました。そんな中、彼はジャクヒの姉であるソ・ジャクサンこそが、かつて森で出会った運命の女性だと勘違いしてしまいます。一方、城から逃げ出したジャクヒは指名手配され、追われる身となる中、酒場で謎の少年に助けられ…。運命が複雑に交差し始めます。
3話
お尋ね者の主人公・蘇若非(そじゃくひ)は、追っ手から逃れる中で、風来坊を装う天才楽師・靳商羽(きんしょうう)に助けられる。彼のミステリアスな雰囲気に惹かれつつも、その正体には気づかない。一方、都では大規模な楽師の試合が開催されており、蘇若非の姉妹である蘇若珊(そじゃくさん)が連勝を重ねていた。しかし、そこに「小魔女」と呼ばれる謎の少女・黄鶯(こうおう)が挑戦者として現れ、試合は思わぬ方向へ。ある出来事をきっかけに、蘇若非は傲慢な貴公子・雲沐(うんもく) から、彼の専属楽姫になるよう命じられてしまう。運命に翻弄される彼女の新たな生活が、今始まろうとしていた。
4話
緑光楽坊の仲間と別れ、音楽の都・幻楽城へと旅立った蘇若非(そじゃくひ)。しかしその道中は、彼女を自分の専属楽師にしたい雲沐(うんもく) と、優しく見守る靳商羽(きんしょうう)との間で揺れ動く、波乱の幕開けとなる。馬車でのきわどいやり取りや、休憩中の嫉妬むき出しの応酬など、三人の関係は少しずつ変化していく。そんな中、一行の前に突然謎の刺客が現れる。美しい音楽が彩る旅路の裏で、宮廷の権力争いと危険な陰謀が、静かに彼らに忍び寄っていた。
5話
「碧玉の少女」として瑤山夫人(ヨウザンふじん)に気に入られ、後には引けない状況になった姉の蘇若珊(そじゃくさん)。一方、妹の蘇若非(そじゃくひ)は、ひょんなことから気難しいことで有名な楽師・雲沐(うんもく) の屋敷で、彼の専属楽師として暮らすことになります。慣れない生活と雲沐からの厳しい要求に戸惑う蘇若非でしたが、二人の間には少しずつ不思議な関係が芽生え始めます。そんな中、蘇若非の幼なじみである人気楽師・靳商羽(きんしょうう)も都に現れ、三人の運命が複雑に絡み合っていくのでした。過去の出来事とそれぞれの思惑が交錯する、新たな展開の始まりです。
6話
楽師としての腕前に悩む蘇若非(そじゃくひ)は、主である雲沐(うんもく) から思いがけない贈り物と休憩時間を与えられ、彼の真意を測りかねていた。そんな中、靳商羽(きんしょうう)を追ってきた刺客・黄鶯(こうおう)の登場により、蘇若非は大きな騒動に巻き込まれてしまう。この一件をきっかけに、雲沐は蘇若非に一枚の「承諾書」を書かせる。その承諾書をめぐり、二人のコミカルで意地っ張りな攻防戦が始まった。一方、雲沐の兄・雲尚(うんしょう)（うんしょう）が彼の動向を探りに現れ、邸内には不穏な空気が漂い始める。
7話
楽師として仕える雲沐(うんもく) の屋敷で、相変わらず彼に反発する日々を送る蘇蘇若非(そじゃくひ)。そんな彼女の前に、天才楽師と名高い靳商羽(きんしょうう)が現れます。彼との再会は、蘇若非(そじゃくひ)に幼い頃の懐かしい記憶を呼び覚させる、感動的なものでした。しかしその一方で、蘇若非は主人である雲沐(うんもく) が抱える、ある重大な秘密に気づき始めます。その秘密を知ってしまったことで、反発しあうだけだった二人の関係は、これまでとは全く違う、新たな局面を迎えることになるのでした。
8話
雲沐(うんもく) の「耳」となることを決意した蘇若非(そじゃくひ)は、昼夜を問わず手鈴密語の習得に励む。二人の距離は急速に縮まるが、その親密な関係は、蘇若非を案じる靳商羽(きんしょうう)との間に深い溝を生んでしまう。雲沐は蘇若非への独占欲を隠さなくなり、三人の関係は緊迫していく。 一方、蘇若非の姉・若珊は、来る琴会で雲沐の心を得ようと画策していた。それぞれの思惑が渦巻く中、琴会当日を迎える。音楽が人と人との心を通わせるその場所で、蘇若非と雲沐、そして彼らを取り巻く人々の運命が大きく動き出す。
9話
優雅な宴の席で、蘇若非(そじゃくひ)が披露した箜篌(くご)の演奏が、予期せぬ事故を引き起こす。人々の注目を集める中、彼女は水に転落。この出来事をきっかけに、彼女を想う雲沐(うんもく) と靳商羽(きんしょうう)の関係、そして蘇若非(そじゃくひ)自身の心にも大きな変化が訪れる。一方で、この事故の裏にはある人物の思惑が隠されていた。さらに、雨の夜、ある登場人物の悲しい過去とその深い絆が明らかになる。それぞれの恋心と秘密が交錯し、物語は新たな局面へと動き出す。
10話
靳商羽(きんしょうう)から突き放された黄鶯(こうおう)は、幻楽坊への道を絶たれてしまう。一方、雲沐(うんもく) は蘇若非(そじゃくひ)の気持ちを確かめようとするが、彼の行動は大きな誤解を生み、二人の心はますますすれ違っていく。そんな中、姉の蘇若珊(そじゃくさん)は幻楽坊で重要な役を与えられ、姉妹の間にも微妙な空気が流れる。さらに、蘇若非を巡って雲沐と靳商羽の対立は激化。それぞれの思惑が渦巻く百年の大典の日、彼らの運命が大きく動き出す。
11話
自らの過ちで雲沐(うんもく) を窮地に立たせてしまった蘇若非(そじゃくひ)は、深く反省し、彼との絆を取り戻そうとする。そんな中、蘇若非(そじゃくひ)の才能を認めさせるため、雲沐(うんもく) は彼女が公式の楽師になるための機会を作ろうと奔走する。それは、新たな才能を発掘する登竜門「遺珠賽(いしゅさい)」の開催だった。最高の師の指導のもと、蘇若非は厳しい試験に挑むことになる。二人の想いが試される中、幻楽坊では新たな人間模様が動き出す。
12話
幻楽坊に合格した蘇若非(そじゃくひ)は、彼女を祝う宴で雲沐(うんもく) と急接近する。翌朝、二人の間には気まずい空気が流れることに。一方、幻楽坊では師である靳商羽(きんしょうう)が蘇若非(そじゃくひ)に特別な才能を見出し、熱心に指導を始める。蘇若非をめぐり、雲沐(うんもく) と靳商羽(きんしょうう)の間で静かな火花が散り始める。そんな中、蘇若非の姉・若珊(蘇若珊(そじゃくさん)の言葉や、些細な誤解が重なり、彼らの関係はさらに複雑にこじれていく。
13話
雲沐(うんもく) への想いと、彼への誤解の間で揺れる蘇若非(そじゃくひ)。一方、ライバルである靳商羽(きんしょうう)はついに大胆な行動に出ます。さらに、姉・蘇若珊(そじゃくさん)の策略と、黄鶯(こうおう)の激しい嫉妬が、幻楽坊に渦巻く人間関係をより一層複雑にしていきます。そんな中、ある出来事をきっかけに、雲沐と蘇若非の関係は大きな転機を迎えることに。二人の恋が公になる一方で、その裏では新たな陰謀が静かに進行していました。愛と憎しみが交錯する、波乱に満ちた物語が展開されます。
14話
音楽コンクールで素晴らしい演奏を披露し、見事一位に輝いた蘇若非(そじゃくひ)。しかし、怪我で欠場した姉・蘇若珊(そじゃくさん)を贔屓する有力者の横槍により、異例の再試合が決定する。姉の元へその決定を伝えに行った蘇若非だったが、そこで姉の巧妙な策略にはまってしまう。再試合の直前、楽器室で謎の火災が発生。現場に居合わせた蘇若非に放火の疑いがかけられ、彼女は絶体絶命の窮地に立たされる。姉の隠された過去と、姉妹の間に横たわる深い闇が、少しずつその姿を現し始める。
15話
楽師選抜の裏で渦巻く陰謀が、ついに蘇若非(そじゃくひ)を襲います。琴房放火の濡れ衣を着せられ、窮地に立たされた彼女を救おうと、雲沐(うんもく) は奔走します。しかし、宮廷内での誤解が、雲沐(うんもく) 自身の運命をも狂わせることに。姉・蘇若珊(そじゃくさん)の巧みな立ち回りと、兄弟である雲尚(うんしょう)（うんしょう）（うんしょう）の嫉妬が、複雑に絡み合う四角関係を激化させ、物語は新たな悲劇へと向かっていきます。それぞれの正義と愛が、思わぬ結末を引き寄せるのでした。
16話
姉・若珊の策略により、全ての罪を着せられてしまった蘇若非(そじゃくひ)。雲沐(うんもく) は彼女を救うため、苦渋の決断の末、蘇若非を幻楽城から追放することを命じます。一方、雲沐の命を狙う陰謀も進行しており、事態は予断を許さない状況に。そんな中、蘇若非と雲沐の間にあった、幼い頃の重要な繋がりが明らかになります。しかし、その真実が、かえって二人の心を深くすれ違わせてしまうのでした。
17話
雲沐(うんもく) との辛い別れを経験した蘇若非(そじゃくひ)は、故郷に戻り、心の傷を癒そうとします。一方、雲沐(うんもく) は宿敵である雲尚(うんしょう)（うんしょう）（うんしょう）との対立を深め、孤独な戦いを続けていました。そんな中、雲沐への憎しみを募らせる蘇若珊(そじゃくさん)が、野心を抱く雲尚に接近し、不穏な動きを見せ始めます。愛、憎しみ、そして策略。それぞれの思惑が静かに交錯し、物語は新たな局面へと動き出します。離れ離れになった蘇若非(そじゃくひ)と雲沐の運命は、果たしてどうなるのでしょうか。
18話
緑光楽坊の再建を目指す蘇若非(そじゃくひ)は、根も葉もない悪評に苦しめられ、人集めに難航していました。そんな彼女の前に、かつて自分を突き放したはずの雲沐(うんもく) が突然現れます。彼は身分を隠し、楽坊の雑用係として働きたいと申し出るのです。蘇若非は戸惑いながらも、わざと彼に辛く当たり、その真意を探ろうとします。一方、雲沐はどんな扱いを受けても、ただひたすらに彼女のそばにいることを選びます。彼の本当の目的とは一体何なのか。そして、すれ違う二人の心は、再び通じ合うことができるのでしょうか。
19話
眠れない夜を過ごす蘇若非(そじゃくひ)と雲沐(うんもく) 。二人の間にはまだ微妙な距離があった。一方、雲沐の兄・雲尚(うんしょう)（うんしょう）が蘇若非に危害を加えようとしていることを知った雲沐は、仲間たちと共に彼女を守ることを改めて誓う。そんな中、雲沐は過去の放火事件に関するある真相に気づき、蘇若非に伝える。蘇若非の心のわだかまりを解くため、仲間たちの協力のもと、雲沐は緑光樹林で彼女を驚かせるある計画を実行する。すれ違っていた二人の心に、大きな転機が訪れるロマンチックな回。
20話
ようやく心を通わせ、穏やかな日々を過ごしていた雲沐(うんもく) と蘇若非(そじゃくひ)に、最大の危機が訪れる。謎の刺客たちに襲われ、仲間の一人が命を落とす絶体絶命の状況の中、雲沐を庇った蘇若非までもが深手を負ってしまう。悲しみを乗り越え、愛する人を、そして失われた名誉を取り戻すため、彼らはすべての始まりの地・幻樂城へと帰還を決意する。そこでは、新たな陰謀と、避けることのできない宿命の対決が彼らを待ち受けていた。愛と復讐をかけた、壮大な物語が再び動き出す。
21話
路上ライブでその才能を知らしめ、評判を高めていく蘇若非(そじゃくひ)。その成功は、姉・蘇若珊(そじゃくさん)の嫉妬心を激しく煽ります。一方、蘇若珊自身には、その地位を揺るがす大きな危機が迫っていました。彼女がひた隠しにしてきた出自の秘密が幻楽坊に知れ渡り、一気に窮地に立たされてしまうのです。そんな中、蘇若非には彼女の音楽を高く評価する大物との出会いが訪れます。姉妹の対立が決定的なものとなり、それぞれの運命が大きく動き出す、波乱に満ちたエピソードです。
22話
九如盛宴を目前に控え、蘇若非(そじゃくひ)は姉・若珊の策略により演奏家として絶体絶命の危機に陥る。時を同じくして、雲沐(うんもく) が聴力を失っているという噂が広まり、領主(りょうしゅ)としての資質を問われる事態に。敵である雲尚(うんしょう)（うんしょう）や若珊が仕掛ける巧妙な罠に対し、雲沐と蘇若非は手を取り合って立ち向かう。果たして二人は、最大の舞台である九如盛宴で、自らの力を証明し、迫りくる陰謀を打ち破ることができるのか。二人の絆と機転が試される、緊迫の回。
23話
大楽正の座を巡る争いは、ついに雲沐(うんもく) の最大の秘密に迫る試練へと発展します。何者かの策略により公衆の面前で窮地に立たされる雲沐(うんもく) と、時を同じくして姿を消した蘇若非(そじゃくひ)。二人の絆が試される中、水面下では嫉妬に燃える新たな陰謀が着々と進行していました。逆境を乗り越えた先にあるはずの輝かしい未来。しかし、姉妹の間に生まれた深い亀裂が、物語を誰も予想しなかった衝撃のラストへと導きます。
24話(最終回)
领主の座を狙う雲尚(うんしょう)（うんしょう）が、ついに最後の行動を開始し、宮廷は最大の危機を迎える。一方、姉の蘇若珊(そじゃくさん)も、大楽正の地位を巡って蘇若非(そじゃくひ)との最終対決に臨む。張り巡らされた陰謀と策略に対し、雲沐(うんもく) は仲間たちと力を合わせ、愛する者たちと平和な未来を守るために立ち向かう。それぞれの野望と愛、そして姉妹の運命が交錯する中、物語は感動のフィナーレへ。果たして幻楽森林に、音楽と笑顔は戻るのか。すべての答えが、ここにあります。
キャスト、登場人物
蘇若非(そじゃくひ)
许佳琪(シュー・ジャーチー)
雲沐(うんもく)
魏哲鳴(ウェイ・ジャーミン)
靳商羽(きんしょうう)
呉希沢(ウー・シーザー)
蘇若珊(そじゃくさん)
張月(チャン・ユエ)
ポスター·スチール写真
