チャン・オクチョン

ストーリー

朝鮮王朝三大悪女の一人として知られるチャン・ヒビン。しかし、もし彼女が本当は、純粋な愛に生き、自らの才能で運命を切り開こうとした女性だったら…?本作は、歴史に「悪女」と記された女性、チャン・オクチョンの生涯を新たな視点で描き出した、切ないラブストーリーです。

あらすじ

幼い頃、布地の染色業を営むカン氏夫人に引き取られたチャン・オクチョン(キム・テヒ)は、裁縫を学び、やがてファッションデザイナーとしての類まれな才能を開花させます。

一方、後の朝鮮第19代王・粛宗(スクチョン)となる王位継承者のイ・フォン(ユ・アイン)は、幼くして宮廷内の権力闘争の醜さを目の当たりにし、心を許せるのは堂叔のトンピョン君(イ・サンヨプ)だけという孤独な日々を送っていました。 その中で、彼は誰にも頼らない独立心と、一度決めたことは貫き通す強い意志を持つようになります。

本来なら決して交わることのなかったはずの二人。しかし、運命のいたずらか、二人は出会い、互いに惹かれ合います。だが、彼らの純粋な愛は、激しい権力争いの渦に飲み込まれていきます。 オクチョンは、デザイナーとしての成功を夢見る快活な女性から、王の寵愛を一身に受け、宮廷の女性たちから嫉妬と陰謀の標的とされる側室「チャン・ヒビン」へと変貌を余儀なくされていくのです。

史実では死罪となる彼女の運命。しかし、粛宗のオクチョンへの愛は決して揺らぐことはありませんでした。 歴史の大きなうねりの中で、愛する人を守るため、そして自らの愛を貫くために彼女が下した決断とは。二人の愛が迎える、あまりにも悲しく美しい結末が描かれます。

見どころ

1. 「悪女」から「愛に生きた女性」へ。新しいチャン・ヒビン像

このドラマの最大の見どころは、朝鮮史上最も有名な悪女の一人、チャン・ヒビンの人生を大胆に再解釈している点です。 卑しい身分から王の側室となり、権力を我が物にしようとした悪女という従来のイメージを覆し、本作では天賦のファッションデザインの才能を持つ一人の女性として、そして王と運命的な恋に落ち、その愛に命を懸けた女性としての姿が丁寧に描かれます。

2. 主演二人が織りなす、王宮の切ないラブストーリー

後の王・粛宗を演じるユ・アインと、チャン・オクチョンを演じるキム・テヒ。この二人が見せる化学反応は、韓国の視聴者の心を鷲掴みにし、制作陣が当初の予定を変更して二人のロマンスにさらに焦点を当てるほどでした。 身分差を乗り越え、純粋な愛を育む甘い時間から、宮廷の陰謀によって引き裂かれていく悲痛な運命まで、二人が織りなす愛の物語から目が離せません。

3. 史実とフィクションの絶妙な融合

仁顕(イニョン)王后の復位やチャン・ヒビンの最期など、物語は史実として知られる結末に向かって進んでいきます。 しかし、ドラマは粛宗が最後までオクチョンへの愛を変えなかったという独自の解釈を加え、彼女の行動の裏には、王と自らの愛を守ろうとする必死の想いがあったことを描き出します。 このドラマならではの解釈が、歴史の悲劇に深い余韻と感動を与えています。

4. キャストの熱演と豪華な衣装

主演の二人だけでなく、オクチョンのライバルとなる仁顕王后(イニョンワンフ)役のホン・スヒョンや、淑嬪チェ氏(スクピンチェシ)役のハン・スンヨンなど、脇を固める俳優陣の演技も光ります。 また、オクチョンがデザイナーであるという設定を活かした、色とりどりの美しい韓服(ハンボク)の数々も、物語を華やかに彩る大きな魅力の一つです。

全24話ネタバレ

キャスト、登場人物

チャン・オクチョン

チャン・オクチョン
キム・テヒ

チャン・オクチョン

イ・スン/粛宗(スクチョン)
ユ・アイン

チャン・オクチョン

仁顕王后(イニョンワンフ)
ホン・スヒョン

チャン・オクチョン

トンピョン君、イ・ハン
イ・サンヨプ