あらすじ
上海の一般的な家庭に生まれ育ったごく普通の女性、マイ・チェンファン(麦承歓(マイ・チョンホワン)。彼女は、母親であるリウ・ワンユー(劉婉玉(リウ・ワンユー)から結婚を強く勧められ、長年の恋人シン・ジアリャン(辛家亮(シン・ジアリャン)との結婚準備を始めます。
しかし、裕福なジアリャンの家庭との経済格差は、これまで対等だった二人の関係に少しずつ影を落としていきます。さらに、娘の結婚に過剰に干渉する母親の言動が決定打となり、チェンファンとジアリャンの関係は破局を迎えてしまいました。
「親孝行な娘」であることと、「自分自身の人生を歩む」ことの狭間で激しく葛藤したチェンファン。彼女は、母親の「愛という名の束縛」から抜け出すことを決意し、仕事に情熱を注ぎ始めます。
そのひたむきな努力と成長は、資産家である祖母(継祖母)の目に留まり、彼女が最も大切にしてきたホテルの経営を任されるという大きな転機が訪れます。そこで出会ったのが、祖母の実の孫であり、クールなエリートホテル支配人のヤオ・ジーミン(姚志明(ヤオ・ジーミン)でした。
はじめは反発し合う二人でしたが、共に仕事に取り組む中で互いの能力と人柄を認め合い、最高のビジネスパートナーとなっていきます。そしてジーミンは、チェンファンの家族が持つ人情味あふれる温かさに触れるうちに、次第に彼女に惹かれていくのでした。
親の期待に応えるだけの「承歓(親を喜ばせる)」の人生から、自らの手で未来を切り開く「自己成就」の道へ。これは、一人の女性が自分らしい幸せを見つけ出すまでの、不凡な成長の物語です。
見どころ
現代を生きる女性のリアルな葛藤と成長
本作の大きなテーマは、「親の期待」と「自分の人生」との間で揺れる主人公の姿です。「良かれと思って」娘の人生に介入しすぎる母親と、その「愛という名の束縛」から抜け出し、自分自身の足で立とうともがく主人公の姿は、世代や文化を越えて多くの視聴者の共感を呼びます。最終的に母娘が和解し、新たな関係を築いていく過程は、心温まる感動を与えてくれます。
人気トップスター、ヤン・ズー×シュー・カイの化学反応
中国を代表する人気俳優ヤン・ズーとシュー・カイが豪華共演。最初は仕事上のライバルとして火花を散らす二人が、次第に互いを理解し、支え合う最高のパートナーとなり、やがて恋に落ちていくという王道のラブストーリーは必見です。クールなエリート男性が、主人公の家族の温かさに触れて人間味を取り戻していく姿も魅力的に描かれています。
リアルな上海の今を描く美しい映像
本作は、昔ながらの人情が残る路地裏「弄堂(ロンタン)」から、きらびやかな近代都市の風景まで、現代上海の多様な姿を美しく映し出しています。主人公の生活や仕事の軌跡を追うことで、まるで上海の街を旅しているかのような気分を味わえます。Z世代の若者たちのリアルなライフスタイルや奮闘ぶりが描かれている点も、物語に深みを与えています。
サクセスストーリーとしての爽快感
恋愛だけでなく、主人公がホテルの経営という大きな仕事に挑戦し、プロフェッショナルとして成長していく「お仕事ドラマ」としての側面も本作の大きな魅力です。次々と訪れる困難を知恵と情熱で乗り越えていく姿は、観る者に勇気と爽快感を与えてくれます。
各話あらすじとネタバレ(全37話)
1話
上海のホテルで働く29歳の麦承歓(マイ・チョンホワン)は、仕事熱心なキャリアウーマンだ。3年間交際している恋人がいるが、過干渉な母親の存在が悩みの種。ある日、新しく赴任してきた運営総監の姚志明(ヤオ・ジーミン)と些細なトラブルを起こし、誤解から突然解雇を言い渡されてしまう。納得できない承歓は、必死の思いで再挑戦のチャンスを掴む。翌日、大事なクライアントとの面会に臨んだ彼女を待っていたのは、想像もしなかった衝撃の事実だった。
2話
恋人のジアリャンについて、チョンホワンは衝撃の事実を知ることになる。その秘密が原因で、二人の関係は最大の危機を迎え、彼女は別れを決意する。仕事でも大きなミスが発覚し、チョンホワンは公私ともに窮地に立たされる。そんな中、彼女の家族、特に母親のワンユーは、この事態に意外な反応を見せる。その反応が、チョンホワンの心をさらにかき乱していく。信頼が大きく揺らいだ彼女が、仕事と恋、そして家族との関係でどのような決断を下すのかが見どころとなる。
3話
恋人のジアリャンを家に招き、家族でディナーを準備するチョンホワン。しかし、約束の時間を過ぎてもジアリャンは現れない。彼が母親の命令でお見合いに行っていたことを知り、二人の関係に深い亀裂が入ってしまう。 一方、仕事では上司のジーミンに新しい企画を認められ、責任者に抜擢される。だがその仕事は、ジアリャンの会社と取引するという、公私の間で板挟みになる試練だった。チョンホワンは大きな決断を迫られることになる。
4話
チョンホワンは仕事で大きな契約を取るため、接待の席で奮闘する。彼女の努力が実り、見事に価格交渉を成功させるんだ。上司のヤオ・ジーミンもその成果を認め、彼女が企画したホテル主催のディナーイベントに、彼女の両親を招待してくれる。イベント当日、チョンホワンは責任者として現場を仕切るけど、予期せぬトラブルが発生。さらに、恋人のジアリャンが驚きの行動に出て、事態は思わぬ方向へ。仕事と恋の間で、チョンホワンの気持ちが揺れ動く回だったな。
5話
辛家亮(シン・ジアリャン)からのプロポーズを受け、麦承歓(マイ・チョンホワン)はついに結婚へと歩みを進める。早速、両家の顔合わせがセッティングされることになった。チョンホワンの母・劉婉玉(リウ・ワンユー)家に見劣りしないよう、着ていく服や当日の車の手配に大張り切り。家族を巻き込んで準備に奔走する。一方、ジアリャンの母と姉は、家柄の違いを理由にこの結婚を快く思っていなかった。彼女たちは顔合わせの席で、チョンホワン一家に格の違いを見せつけようと、ある計画を立てる。期待と不安が入り混じる中、ついに両家が対面する日がやってくる。
6話
チョンホワンとジアリャン、両家の顔合わせがついに開かれる。しかし、それはお祝いムードとは程遠い、緊張感あふれる食事会だった。ジアリャンの姉、ジアリーはチョンホワンの家族を見下すような態度を隠さない。彼女の言動が、二つの家族の間に大きな溝を作っていく。結婚式の計画を話し合う中で、ついに溜まっていた不満が爆発。チョンホワンは、彼氏であるジアリャンのある態度を見て、人生を揺るがす大きな決断を迫られることになるんだ。
7話
チョンホワンの母、劉婉玉(リウ・ワンユー)の勘違いから始まった大騒動。その結果、上司である姚志明(ヤオ・ジーミン)と、チョンホワンが祖母のように慕う陳淑珍(チェン・シュウジェン)との間に、誰も知らなかった衝撃の関係が明らかになる。一方、チョンホワンは恋人シン・ジアリャンとの結婚について、人生を左右する大きな決断を下す。彼女の決意を知らないシン家は、姚志明の存在を知ったことで、これまでとは全く違う態度でチョンホワン一家に接近し始める。
8話
チョンホワンの婚約者の家族、辛家が、彼女の親戚である姚志明(ヤオ・ジーミン)の存在を知り、態度を一変させます。特に母親の劉婉玉(リウ・ワンユー)は、息子の就職を世話するという辛家の申し出に舞い上がり、チョンホワンの仕事にまで口を出すようになります。そのせいで、チョンホワンと弟の承早は複雑な立場に置かれてしまいます。一方、チョンホワンは姚志明から突然、彼の秘書に任命されます。思いがけない昇進に戸惑うチョンホワン。その裏では、彼女の知らないところで様々な人物の思惑がうごめき始めていました。公私にわたる問題が、チョンホワンに次々と降りかかります。
9話
恋人のジアリャンから豪華な新居を見せられ、心が揺れるチョンホワン。 でも、その提案の裏には、ジアリャンの父親の仕事の思惑が隠されていた。さらに、ジアリャンの家族がチョンホワンを値踏みするような婚前契約書を用意していることが発覚する。 人としての尊厳を傷つけられたチョンホワンは、ジアリャンとの関係に深く思い悩む。そんな中、彼女の職場を揺るがす重要な入札会の日がやってきた。そこでチョンホワンは、信じていた人々からの思いもよらない裏切りと、巨大な陰謀の渦に巻き込まれてしまう。
10話
ホテルの重要な入札情報を漏洩したという、身に覚えのない罪を着せられた麦承歓(マイ・チョンホワン)。社内で孤立し、上司の姚志明(ヤオ・ジーミン)との信頼関係にも亀裂が入ってしまう。このままでは終われないと決意した彼女は、自らの潔白を証明するため、たった一人で真犯人探しに乗り出す。しかし、調査を進めるうち、信じていた人物の衝撃的な裏切りが明らかになる。職場での居場所を失ったチョンホワンに、追い打ちをかけるような異動命令が下される。新しい部署で彼女を待ち受けていたのは、これまでとは全く違う過酷な仕事だった。
11話
新しいホテルでの仕事にやりがいを見出し、着実に成果を上げていく麦承歓(マイ・チョンホワン)。その一方で、婚約者・辛家亮(シン・ジアリャン)との関係は、彼の家族の問題も絡んで悪化の一途をたどる。娘の異変に気づいた母・劉婉玉(リウ・ワンユー)は、事実を確かめるため、単身で辛家に乗り込んでしまう。そこで彼女が耳にした衝撃の事実と、目の当たりにした屈辱的な扱いは、チョンホワンに人生を左右する大きな決断を迫ることになる。
12話
恋人との辛い別れを経験し、麦承歓(マイ・チョンホワン)は失意の底にいた。家族が心配する中、祖母の陳淑珍(チェン・シュウジェン)が優しく彼女に寄り添い、励ます。承歓は少しずつ元気を取り戻していく。一方、仕事の上司である姚志明(ヤオ・ジーミン)が、気分転換と称して承歓と祖母を週末の小旅行に誘う。しかし、旅行先のリゾートホテルで、承歓と姚志明(ヤオ・ジーミン)は仕事のやり方を巡って激しく対立してしまう。険悪なムードの中、予期せぬハプニングが発生し、二人の関係に大きな変化が訪れることになる。
13話
上司のヤオ・ジーミンが入院したことをきっかけに、彼の孤独な過去を知り、二人の距離は少しずつ縮まっていく。 その一方で、チョンホワンは恋人の父親の秘密の関係を目撃してしまい、厄介な問題に巻き込まれる。さらに、実家で水道管が破裂するという大惨事が発生。家は水浸しになり、莫大な修理費用が必要になる。追い打ちをかけるように、弟のチョンザオも職場で理不尽な扱いを受け、辞職に追い込まれてしまう。仕事、恋愛、家族の問題が一気にチョンホワンに降りかかり、彼女は最大の窮地に立たされる。
14話
元カレの家族との関係を清算したはずの麦承歓(マイ・チョンホワン)。だが、ある日突然、衝撃的な電話がかかってくる。それは、元カレの父親が倒れたという知らせだった。善意から病院へ駆けつけたチョンホワンを待っていたのは、想像を絶するような家族間のトラブル。彼女は否応なく、その渦中へと巻き込まれてしまう。一方、法律事務所を辞めた弟の麦承早(マイ・チョンザオ)は、新たな道を探し始めていた。
15話
古い実家で水道管の破裂など不運が重なり、母の劉婉玉(リウ・ワンユー)は精神的に追い詰められてしまう。彼女は娘の承歓に、裕福な元恋人・辛家亮(シン・ジアリャン)との復縁を強く迫り、母娘関係は悪化の一途をたどる。承歓は自力で現状を打破しようと奮闘するが、経済的な問題が立ちはだかる。そんな姉を助けるため、弟の承早は家族に内緒で大きな決断をしていた。一方、承歓の知らないところで、元恋人の家族が自分たちの目的のために動き出し、承歓を巻き込む大掛かりな計画が水面下で進んでいく。
16話
母親の劉婉玉(リウ・ワンユー)に言われるがままホテルへ向かった麦承歓(マイ・チョンホワン)。そこは、彼女に内緒で準備された自分と辛家亮(シン・ジアリャン)の婚約パーティー会場だった。追い詰められた承歓は、大勢の親族の前で大きな決断を下す。この一件で家族との間に深い溝が生まれた彼女は、自立するため家を出ることを決意する。傷つき、一人になろうとする承歓を、上司の姚志明(ヤオ・ジーミン)が陰ながら支えようとする。彼女の人生が大きく動き出す、波乱に満ちた回。
17話
母親との対立が激しくなり、ついに家を出る決心をした麦承歓(マイ・チョンホワン)。彼女は祖母のいる施設に身を寄せながら、仕事に打ち込む。上司の姚志明(ヤオ・ジーミン)は、そんな彼女を気にかけ、新しいプロジェクトへ誘うことでサポートしようとする。一方、弟の麦承早(マイ・チョンザオ)は、チョンホワンの親友・毛毛(マオマオ)との出会いをきっかけに、新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな中、毛毛がデザインの盗作疑惑をかけられ、大きなトラブルに巻き込まれてしまう。チョンホワンは、家族や仕事の問題に加え、親友の危機にも立ち向かうことになる。
18話
祖母の陳淑珍(チェン・シュウジェン)が突然倒れ、病院に運ばれる。知らせを受けた麦承歓(マイ・チョンホワン)は、姚志明(ヤオ・ジーミン)が付き添う病室へ急ぐ。幸い大事には至らなかったが、承歓は自分を責める。一方、家のリフォーム問題に直面していた麦一家は、祖母の厚意で彼女の洋館に一時的に住むことに。豪華な家に喜ぶ母と、祖母のことが心配な承歓の間には少し距離が生まれる。そんな中、姚志明が進めるホテル事業の計画に対し、祖母は経営者として厳しい姿勢を見せる。家族、仕事、そして新たな恋の予感が交錯し、物語は大きく動き出す。
19話
退院を目前に控えた陳おばあちゃんの身に、予期せぬ悲劇が訪れる。その突然の別れは、麦承歓(マイ・チョンホワン)と姚志明(ヤオ・ジーミン)を深い悲しみに突き落とす。
葬儀では、おばあちゃんが生前に遺したビデオメッセージが公開される。その心温まる言葉は、家族一人ひとりの胸に響き渡る。
悲しみに暮れる中、承歓と姚志明(ヤオ・ジーミン)は互いの過去を知り、心の距離を縮めていく。そんな中、弁護士からおばあちゃんの遺言が明かされる。その驚くべき内容は、そこにいた全員の運命を大きく揺るがすものだった。
20話
陳淑珍(チェン・シュウジェン)の遺言が公開され、興安里ホテルの相続人が明らかになる。誰もが孫である姚志明(ヤオ・ジーミン)が後継者だと信じていた。しかし、遺言で指名されたのは、血の繋がらない麦承歓(マイ・チョンホワン)だった。この驚きの内容に、ジーミンは納得できず、チョンホワンは大きな戸惑いを隠せない。突然ホテルの経営者という重責を担うことになったチョンホワン。一方、ジーミンはホテルを取り戻すために動き出す。そんな中、チョンホワンの母・劉婉玉(リウ・ワンユー)は娘の幸運に大喜びし、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
21話
22話
興安里ホテルの新しい責任者となった麦承歓(マイ・チョンホワン)は、さっそく従業員たちの信頼を得るために動き出す。古参の従業員からの反発に遭いながらも、彼女は巧みなリーダーシップでチームをまとめ上げていく。一方、母親の劉婉玉(リウ・ワンユー)との間には、祖母が遺した洋館の処遇を巡って深い溝が生まれてしまう。結果、チョンホワンは家を出ることに。そんな中、ホテルの相続人である姚志明(ヤオ・ジーミン)が、なんと彼女の実家に同居を始める。彼はチョンホワンの両親の心を掴んでいく。仕事で行き詰まるチョンホワンに、ライバルであるはずのジーミンが意外な助け舟を出す。
23話
ホテル興安里の経営を任されたマイ・チョンホワンは、ライバルとの差別化を図るため、上海スタイルのウェディング事業を立ち上げる。早速、結婚を控える郑总(ジョン社長)という大きな顧客候補を見つけ、渾身の企画でプレゼンに挑む。親友のマオマオや弟のチョンザオの協力も得て、初仕事の成功に向けて奔走する。一方、上司のヤオ・ジーミンは、仕事の助言者としてだけでなく、プライベートでもチョンホワンを支え始め、二人の関係に変化が訪れる。しかし、ホテルの経営は順風満帆とはいかず、新たな問題も発生する。
24話
姚志明(ヤオ・ジーミン)は麦承歓(マイ・チョンホワン)を釣りに誘い、二人きりの時間を楽しむはずだった。しかし、そこに承歓の父と弟も参加することになり、気まずい空気が流れる。一方、娘と距離ができて寂しさを感じていた母の劉婉玉(リウ・ワンユー)は、ある行動に出る。後日、承歓がホテルの前で酔っ払いに絡まれるという事件が発生。絶体絶命のピンチに、意外な人物が体を張って彼女を救う。この出来事が、ぎくしゃくしていた母と娘の関係に大きな変化をもたらすことになる。
25話
姚志明(ヤオ・ジーミン)の元に、海外での被後見人だった張子玉(ジャン・ズーユー)が突然現れる。 大学を中退して帰国した彼女は、ジーミンに付きまとい、彼の周りでトラブルを巻き起こす。一方、麦承歓(マイ・チョンホワン)の家には、母方の親戚が訪れる。 彼らはチョンホワンのホテルで騒ぎを起こしたり、弟の過去を蒸し返したりと、マイ家に厄介事を持ち込む。 そんな中、チョンホワンとジーミンの間には、ささやかな気遣いを通じて少しずつ心の距離が縮まっていく。新たな登場人物と親戚トラブルで、人間関係が複雑に動き出す回。
26話
ジーミンの彼女を名乗る女性が現れ、チョンホワンの心はかき乱される。同時に、厄介な親戚たちがホテルやプライベートで次々と問題を起こし、チョンホワンと弟のチョンザオは対応に追われる。仕事と家族の問題で心身ともに疲れ果てたチョンホワンを、ジーミンは優しく気遣う。そして、ある夜、ジーミンはついにチョンホワンに自分の想いを告白し、二人の関係は大きな転機を迎えることになる。
27話
弟のチョンザオを巡るトラブルで、親戚一家が麦家に怒鳴り込んでくる。母のワンユーは事情も聞かずにチョンザオを責め、家族の溝は深まるばかり。チョンホワンは弟を守るため、これまで隠されていた過去の事実を明らかにする。
公私にわたって問題が山積みの中、チョンホワンを献身的に支えるのは、ホテルの支配人ジーミンだった。彼の優しさに触れ、二人の関係は少しずつ変化していく。仕事と家族の問題に挟まれながら、チョンホワンは家族との関係を修復しようと奮闘する。
28話
仕事のプレッシャーに加え、母・劉婉玉(リウ・ワンユー)とのすれ違いに悩む麦承歓(マイ・チョンホワン)。母の過干渉はエスカレートし、ついに二人の感情が爆発する。過去のわだかまりと向き合い、本音でぶつかり合う母と娘。一方、弟の麦承早(マイ・チョンザオ)の間にも、子供をめぐる深刻な問題が浮上する。家族それぞれが抱える問題が交錯する中、姚志明(ヤオ・ジーミン)の支えが、チョンホワンにとって大きな力となっていく。
29話
弟のチョンザオが、恋人とその息子のために大きな計画を立てる。姉のチョンホワンは、弟を助けるためにホテルでの親子イベントの準備に奔走する。一方、ホテルでは支配人のジーミンが大胆な改革案を進めるが、それに反発する勢力との対立が激化。家族の絆、職場の権力争い、そしてチョンホワンとジーミンの関係にも少しずつ変化が訪れる。それぞれの思いが交錯する中、イベント当日に予期せぬトラブルが発生してしまう。
30話
過労で倒れた麦承歓(マイ・チョンホワン)は、姚志明(ヤオ・ジーミン)の献身的な看病で回復する。その頃、麦家では母と弟が長年のわだかまりを解き、家族に温かい時間が流れていた。しかし、その平穏は長くは続かない。ジーミンの前に、彼の暗い過去を象徴する人物、父親の姚仁富(ヤオ・レンフー)が突然姿を現す。出所したばかりの仁富の登場は、ジーミンとチョンホワン、そして興安里ホテルの運命に、新たな嵐を巻き起こしていくことになる。
31話
チョンホワンとジーミンの関係は、ついにチョンホワンの両親の知るところとなる。父親のライティエンは二人の交際を静かに後押しする。一方、何も知らなかった母親のワンユーは、ジーミンが娘に近づいたことに強い疑念を抱く。彼女はジーミンの本気度を確かめるため、彼にある厳しい試練を課すことを決める。その裏で、ジーミンの父親レンフーはホテルを巡る新たな陰謀に加担し、チョンホワンたちの前に新たな脅威として立ちはだかる。恋と家族、そして仕事のトラブルが同時に動き出す、波乱の一話。
32話
チョンホワンとジーミンの交際は、ついに母ワンユーにも認められる。二人の関係は家族公認となり、新たな段階へ進む。一方、上海に滞在するジーミンの父レンフーは、相変わらず金銭を要求するなど問題を起こし続ける。チョンホワンは、そんな彼とジーミンの関係を修復しようと懸命に努力する。その裏では、興安里ホテルを狙うジャン副総経理がレンフーを利用した陰謀を企てていた。家族の絆が深まる中で、新たな危機が静かに迫る。
33話
ジーミンはチョンホワンのために料理を習い、二人の仲はさらに深まっていく。一方、弟のチョンザオは法廷で大きな成果を上げ、弁護士としての才能を見せる。そんな中、チョンホワンが責任者を務めるホテルで、重要な代表団を迎える直前に大規模な停電が発生する。これは単なる事故ではなく、ホテルの支配権を巡る陰謀の一部だった。絶体絶命のピンチに、チョンホワンはマネージャーとしての真価を問われる。この事件にはジーミンの父レンフーも関わっており、ジーミンと父の関係は予期せぬ方向へと向かっていく。
34話
父を亡くした姚志明(ヤオ・ジーミン)の悲しみを、麦承歓(マイ・チョンホワン)と彼女の家族が温かく包み込む。承歓のホテルは名誉ある賞を受賞し、志明も社長に昇進するなど、二人の未来は明るく照らされたかに見えた。しかし、母の劉婉玉(リウ・ワンユー)が健康診断で深刻な結果を知らされ、家族に言えずに一人で苦しむ。一方で、友人の毛毛(マオマオ)は元夫との親権問題がさらに悪化。幸せな出来事の裏で、新たな問題の影が静かに忍び寄っていた。
35話
弟チョンザオの恋愛が家族に認められ、彼の抱える問題も解決に向かうなど、マイ家には幸せな空気が流れていた。家族みんなで食卓を囲む約束をした夜、母のワンユーが豪華な食事だけを残して姿を消してしまう。残された一通の手紙には病気になったという衝撃の告白が。家族が動揺する中、ワンユーが一人で故郷に向かったことが判明する。チョンホワンとジーミンは彼女を追いかけるが、ワンユーは心を閉ざしてしまう。その裏で、彼女の病が深刻なものである可能性が明らかになる。
36話
病を患った母・劉婉玉(リウ・ワンユー)は、治療を拒んで故郷の古い家に引きこもってしまう。娘の麦承歓(マイ・チョンホワン)は母を説得するため現地に向かうが、母の決意は固く、話し合いは平行線をたどる。恋人の姚志明(ヤオ・ジーミン)も承歓に付き添い、彼女を支える。事態を重く見た父・麦来添(マイ・ライティエン)は、息子の承早も連れて駆けつけ、家族総出で婉玉の心を動かそうと奮闘する。家族のあり方と深い愛情が試される、切なくも心温まるエピソード。
37話(最終回)
故郷に戻ったものの、心を閉ざしてしまった母の劉婉玉(リウ・ワンユー)。娘の麦承歓(マイ・チョンホワン)は、母を元気づけるため、恋人の姚志明(ヤオ・ジーミン)と共に奔走します。彼女が思いついたのは、母の思い出の料理を再現し、かつて母が夢を追いかけた舞台にもう一度立たせてあげることでした。弟や父、友人たちの協力を得て、家族一丸となった計画が進められます。果たして、家族の愛はワンユーの心を溶かし、再び前を向かせることができるのでしょうか。それぞれの未来へと歩き出す、感動のフィナーレです。
キャスト、登場人物

麦承歓(マイ・チョンホワン)
楊紫(ヤン・ズー)

姚志明(ヤオ・ジーミン)
許凱(シュー・カイ)

辛家亮(シン・ジアリャン)
牛駿峰(ニウ・ジュンフォン)

毛詠欣(もうえいきん)/毛毛(マオマオ)
許齢月(シュー・リンユエ)