あらすじ
新人漫画家のアン・ランは、連載漫画『二十四味暖浮生』の制作に行き詰まっていました。編集長から「主人公カップルのキャラクター設定が弱い」とダメ出しされ、何度も設定を書き直すことに。
一方、その漫画の世界では、ヒロインの夏語冰(シア・ユービン)が大変な事態に陥っていました。作者であるアン・ランが物語を何度も修正した影響で、なんと「書き直される前」のストーリーの記憶をすべて持ったまま、新たな人生をスタートさせてしまったのです。
前の物語で自分を毒殺しようとした婚約相手の許子顔(きょしがん)を、今度こそ避けるため、シア・ユービンは必死に策を練ります。彼を自分の姉・夏蘭(からん)と結婚させようと画策しますが、やることなすこと全てが裏目に出てしまい、姉の縁談を壊したばかりか、なぜかシュー・ズーイエン本人から猛烈に気に入られ、結婚を迫られる羽目に。
パニックになる彼女の前に、谷古(こく)と名乗る謎の人物が現れます。彼は、この世界が漫画であること、そして読者からの人気(閲覧数)を獲得してお金を稼がなければ、漫画の連載が打ち切られ、登場人物であるシア・ユービン自身も消滅してしまうという衝撃の事実を告げます。
自分が漫画のキャラクターだと知ったシア・ユービン。悲劇的な運命を回避し、自分の命と物語の世界を存続させるため、彼女は自らの手で運命を書き換えることを決意するのでした。
見どころ
1.【斬新な設定】自分が漫画のキャラだと気づいたヒロインの運命書き換え奮闘記!
本作最大の魅力は、「作者の都合で人生が書き換えられる漫画のヒロインが、その記憶を持ったまま運命に抗う」という斬新なファンタジー設定です。自分を殺そうとした婚約者から逃げたり、物語の存続のために金策に走ったりと、悲劇の運命を回避するためにコミカルに奮闘するヒロインの姿から目が離せません。時代劇ラブストーリーに、コメディとファンタジーの要素が絶妙にミックスされた、新しい感覚の物語です。
2.【中毒性抜群】テンポの良い展開で、見れば見るほどハマる!
ネットドラマならではのテンポの良いストーリー展開で、中国のレビューでは「見れば見るほどハマる」「中毒性が高い」と絶賛されました。物語には、胸キュンを誘う甘いシーンもふんだんに盛り込まれていますが、ヒロインの目的が「生き残り」であるため、単なる恋愛物語に留まりません。二転三転する予測不能な展開が視聴者の興味を惹きつけ、次々と続きが見たくなること間違いなしです。
3.【フレッシュな魅力】主演カップルの抜群のケミストリー!
主演を務めるのは、中国で人気上昇中のフレッシュな俳優たち。いわゆる「一目惚れするような美男美女」タイプではありませんが、それぞれが際立った個性を持ち、親しみやすい魅力にあふれています。特に、主演二人が見せる自然な演技と、並んだ時の抜群の相性(ケミストリー)は多くの視聴者を虜にしました。彼らが織りなすカップルの愛らしい空気感は、本作の大きな見どころとなっています。
各話あらすじとネタバレ(全24話)
1話
夏家の三女・夏語氷(かごひょう)は、結婚相手の許子顔(きょしがん)に殺される運命を何度も繰り返していた。ループする記憶を持つ彼女は、死を回避するため、今度こそ運命を変えようと奮闘する。自分の代わりに姉を結婚させようとしたり、家出を試みたり。だが、彼女の行動はすべて裏目に出てしまう。それどころか、本来なら接点のなかったはずの許子顔になぜか気に入られ、追いかけ回される事態に。必死に逃げる夏語氷の、生き残りをかけたサバイバルが幕を開ける。
2話
許子顔(きょしがん)から強引に結婚を迫られる夏語氷(かごひょう)。彼は夏語氷に毒を盛ったと脅しをかけるが、その行動の裏には、亡き母と関わる切実な理由が隠されていた。一方、死の運命から逃れるためにお金を稼ぐ必要があると知った夏語氷は、諦めずに自力で道を切り開こうと決意する。
姉の夏柳青(かりゅうせい)と共に街の美食祭に参加し、名物のミルクパイを売ることにした夏語氷。しかし、嫉妬深い姉の夏蘭(からん)からの妨害や、姉に想いを寄せる男の登場で、商売は一筋縄ではいかない。絶体絶命のピンチの中、夏語氷は誰もが驚く商才を発揮して、この状況を乗り越えようとする。
3話
寿命を延ばすには、まず体内の毒を解毒する必要があると知った夏語氷(かごひょう)。彼女は解毒薬を持つ医者の許子顔(きょしがん)に、あの手この手で近づこうと奮闘する。しかし、彼女の必死のアプローチはことごとく失敗に終わる。追い詰められた夏語氷は、ある夜、薬を盗むために許府に忍び込むが、そこで予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう。この出来事をきっかけに、二人の関係は誰も予想しなかった方向へと一気に動き出すことになる。
4話
許子顔(きょしがん)はついに結婚するが、それはあくまで偽装結婚。子顔が父に内緒で医者を続けるため、二人は薬屋を菓子店と診療所に分けて共同経営を始める。語氷の商才で店は大繁盛するも、新商品の氷沙(ビンシャ―)が原因で食中毒騒ぎが発生。金儲けを優先する語氷と、人道を重んじる子顔は激しく対立し、二人の仲は最悪の状態に。しかし、この一件をきっかけに、お互いの知らなかった一面を知ることになり、二人の関係に少しずつ変化が訪れ始める。
5話
夏語氷(かごひょう)の店が繁盛し、客足が絶えない。それを妬んだ姉の夏蘭(からん)は、店の真向かいにそっくりな店を開き、低価格を武器に客を奪い始める。価格競争では勝ち目がないと判断した夏語氷は、新商品の開発を決意。許子顔(きょしがん)の協力を得て、美白効果のあるクリーム三白膏(さんぱいこう)を発売すると、これが都で大ヒット商品となった。しかしその矢先、三白膏で肌が荒れたという客が続出し、店は営業停止に追い込まれてしまう。何者かの卑劣な罠だと確信した夏語氷は、起死回生のため、ある大胆な計画を実行に移す。
6話
夏語氷(かごひょう)を陥れようとした偽の化粧品事件は、ついに犯人が特定され、決着がつく。だが、その一件が思わぬ事態を引き起こす。ある人物が倒れたことをきっかけに、許子顔(きょしがん)がひた隠しにしてきた秘密が、父・許広陵(きょこうりょう)の知るところとなってしまうんだ。父の怒りは店の存続を揺るがす大問題に発展。一方、夏語氷もまた、自身の運命に関わる衝撃的な事実を知ることになる。誤解とすれ違いを重ねてきた許子顔と夏語氷の関係に、大きな変化が訪れる回だ。
7話
重い病気にかかっていることを知り、夏語氷(かごひょう)は絶望のどん底に突き落とされる。生きる気力さえ失いかける彼女だったが、この世界の奇妙な真実を知ったことで、運命に抗う決意を固める。一方、許子顔(きょしがん)は彼女を救うために必死に治療法を探し続ける。そんな二人の前に、役人の薛慕(せつぼ)が新たなライバルとして登場し、三角関係の火種が生まれる。その頃、牢から釈放された姉の夏蘭(からん)は夏語氷への復讐を計画。彼女が仕掛けた罠は、思わぬ人物を巻き込む大事件へと発展してしまう。
8話
夏語氷(かごひょう)は、店の権利書を奪った黒幕が夏蘭(からん)であると突き止める。彼女は一計を案じ、権利書の奪還に成功する。一方、薛慕(せつぼ)が契約結婚であるという秘密を知り、二人の仲を裂こうと夏語氷に急接近する。彼の行動に許子顔は激しく嫉妬し、夏語氷の気を引こうとするあまり、二人は喧嘩をしてしまう。なんとか仲直りした矢先、今度は謎の女性富豪・趙玲瓏(ちょうれいろう)が現れる。彼女は店への投資を申し出るが、その引き換えに許子顔との離婚という非常識な条件を突きつけてきた。
9話
夏語氷(かごひょう)からもらった贈り物をヒントに、画期的な新商品を開発する。彼女の類まれな商才は、これまでにない販売方法で人々を熱狂させ、店に大きな成功をもたらした。その活躍は許家にも認められ、彼女の立場はより確かなものになるかと思われた。
しかし、その成功を快く思わない親族が、彼女の前に立ちはだかる。店の権利を横取りしようと企む伯父によって、夏語氷は苦境に立たされ、大切なものを奪われてしまう。彼女を救おうと一人で行動を起こした許子顔(きょしがん)だったが、その先で予期せぬ悲劇が発生。彼の優しさが、自らを絶体絶命の窮地へと追い込むことになる。
10話
今まで静観していた薛慕(せつぼ)が、ついに長年の計画を実行に移す。彼の行動が引き金となり、夏家を揺るがす大きな事件が起きる。その事件の容疑者として、なんと許子顔(きょしがん)が疑われてしまう。
一方、薛慕の策略によって夏家は一気に没落の道をたどり始める。一族の運命が大きく変わっていく中、夏語氷(かごひょう)と許子顔の関係にも変化が訪れる。薛慕はさらに、夏語氷を手に入れるための次なる一手として、彼女の父親に接近する。復讐と策略が渦巻く、見逃せない展開が待っている。
11話
夏柳青(かりゅうせい)の関係が、ようやく進展の兆しを見せる。二人は互いを意識し始め、甘い雰囲気が漂う。だが、葉文昭(ようぶんしょう)が長年探し続けた思い出の人を巡る過去の信物が、思わぬ人物によって彼の前に示される。その出来事が、二人の恋路に暗い影を落としてしまう。
一方、夏語氷(かごひょう)は店の経営再建のため、画期的な商標と予約販売の策を打ち出す。しかし、その計画を阻もうとする妨害工作が次々と襲いかかる。恋のすれ違いと商売の策略が複雑に絡み合い、登場人物たちは厳しい試練に直面する。姉妹の絆とそれぞれの恋の行方が、大きく揺れ動く回だ。
12話
予約販売していた商品が、何者かに雇われた盗賊によって強奪されてしまう。夏語氷(かごひょう)の店は最大の危機に陥り、彼女は客への対応に追われる。そんな夏語氷を助けようと、許子顔(きょしがん)は一人で商品を確保しようと奔走するが、彼の行動が新たなトラブルを招いてしまう。絶体絶命の状況の中、城外に出かけていた夏柳青(かりゅうせい)が偶然、事態を打開する鍵を握ることに。一方、葉家での地位を固めたい夏蘭(からん)は、裏でさらなる暗躍を続けていた。
13話
許子顔(きょしがん)と謎の女性・趙玲瓏(ちょうれいろう)との関係を匂わせるゴシップ記事が出回り、夏語氷(かごひょう)の心は穏やかではない。彼女は直接対決を試みるが、逆に自分の立場を揺るがされてしまう。さらに、過去の事件が蒸し返され、許子顔に殺人の容疑がかけられる。周囲からの反対と次々と降りかかる困難に、二人の絆は試されることに。追い詰められた許子顔は、夏語氷を守るため、ある重大で悲しい決断を下す。
14話
許子顔(きょしがん)は、自分の力で生きていくため、新たな事業に奔走する。そんな彼女の前に、優しく寄り添ういとこの薛慕(せつぼ)が現れる。一方、許子顔は素直になれず、陰から彼女を見守ることしかできない。三人の想いが複雑に交錯する中、突然の殺人事件が発生。なんと、その容疑者として許子顔が逮捕されてしまう。絶体絶命の彼を救うため、夏語氷が事件の真相究明に乗り出す。
15話
投獄された許子顔(きょしがん)の無実を証明するため、夏語氷(かごひょう)は独自の調査に乗り出す。犯人が残したわずかな手がかりを元に、意外な容疑者が浮かび上がる。一方、夏語氷たちが営む小食店で金銭トラブルが発生。店の資金が消え、夏語氷は詐欺の容疑で窮地に立たされる。事件の裏では、薛慕(せつぼ)が静かに、そして着実に恐ろしい計画を進めていた。彼の本当の目的と、夏家に隠された過去の因縁が明らかになり始める。姉妹の絆にも亀裂が入り、物語は一気に緊迫の度を増していく。
16話
無実の罪で投獄された許子顔(きょしがん)。彼は愛する夏語氷(かごひょう)を守るため、すべてを諦めたかのような非情な決断を下す。一方、夏語氷は彼の無実を固く信じていた。絶望的な状況の中、彼女はたった一つの可能性に賭ける。仲間たちの助けを借りながら、真実を暴くために奔走する彼女だったが、ついに許子顔の処刑の日が訪れてしまう。時間が刻一刻と迫る中、夏語氷は愛する人を救うため、最後の賭けに出る。手に汗握る救出劇が繰り広げられる回だ。
17話
許子顔(きょしがん)の処刑が刻一刻と迫る。夏語氷(かごひょう)は公堂に乗り込み、彼の無実を証明するため必死の弁護を繰り広げた。その甲斐あって許子顔は無事に釈放される。しかし、無理がたたった夏語氷はその場で倒れてしまう。彼女は死を覚悟し、許子顔に想いを告げる。意識を取り戻した夏語氷だったが、なぜか許子顔は彼女を冷たく突き放し、避けるようになっていた。すれ違う二人の心。その裏には、許子顔だけが知ってしまった、残酷な世界の秘密が隠されていた。
18話
小江の突然の死が、すべての嘘を白日の下に晒す。彼の死をきっかけに、夏蘭(からん)の偽りの仮面が剥がされ、彼女は追い詰められていく。一方、葉文昭(ようぶんしょう)は長年探し続けていた、幼い頃の恩人に関する衝撃の真実を知る。二人の運命が、ついに交差する。
店を失った夏語氷(かごひょう)は、逆境を乗り越えるため、画期的な新しい商売を思いつく。そのアイデアは大きな成功を収めるが、同業者からの嫉妬を買い、思わぬトラブルに発展する。そんな中、城下では暑さとともに不穏な病の影が静かに広がり始めていた。
19話
街に恐ろしい伝染病が蔓延し、夏語氷(かごひょう)は治療の最前線に立つ。だが、非情な役人・薛慕(せつぼ)の策略により、二人は大勢の患者と共に建物内に隔離されてしまう。それは、彼らを見殺しにするための罠だった。外部との連絡も絶たれた絶望的な状況の中、許子顔(きょしがん)は人々の命を救うため、不眠不休で解毒薬の開発に挑む。一方、外に残された仲間も、彼らを救うために必死で奔走する。果たして、彼らはこの危機を乗り越えることができるのか。
20話
病から回復した夏柳青(かりゅうせい)が、伝染病騒動の真相を巡って大胆な行動に出る。追い詰められた薛慕(せつぼ)は、卑劣な手段でその場を切り抜ける。一方、夏語氷(かごひょう)は、悪い噂が立つ聴雨軒を買い取り、二十四味楼として再出発を図る。最初は客足が遠のくも、ある出来事をきっかけに店は活気を取り戻していく。そんな中、行方不明だった重要人物が意外な場所で発見されるが、その様子は以前とは大きく異なっていた。そして、ある人物が巧妙な嘘に騙され、復讐心から取り返しのつかない行動に出てしまう。
21話
ついに黒幕である薛慕(せつぼ)の悪事がすべて明らかになる。夏語氷(かごひょう)たちは役人に真相を報告するが、薛慕は指名手配される寸前で逃亡してしまう。一方、これまでの過ちを心から悔いた夏蘭(からん)は、夏語氷と和解を果たす。ようやく夏家に平和が訪れたかのように見えた。だが、逃げ延びた薛慕の狂気じみた執着が、夏語氷を再び悪夢の渦に引きずり込む。彼の行動が、誰も予想しなかった悲劇的な結末を招いてしまう。
22話
夏語氷(かごひょう)は、奇妙な現象に気づく。幸せなはずの一日が、なぜか何度も繰り返されているのだ。二人はこの終わらない一日、タイムループから抜け出す方法を探り始める。
その一方で、逃亡中の薛慕(せつぼ)はある衝撃的な真実を知り、絶望から破壊的な行動に出る。彼は街の重要な施設を破壊し、人々を混乱に陥れる。
ループする世界では、消費されたものは元に戻らないという過酷なルールがあった。日に日に減っていく食料を前に、人々は絶望していく。そんな中、夏語氷は諦めずに皆を率いて、この危機を乗り越えようと奮闘する。
23話
長かった時間のループが終わり、人々は平穏を取り戻したかに見えた。しかし、牢から脱走した薛慕(せつぼ)が山で難民を扇動し、新たな脅威となる。一方、夏語氷(かごひょう)の病状は悪化の一途をたどっていた。彼女を救うため、許子顔(きょしがん)は危険を顧みず薬の材料を探しに山へ向かう。そこで彼は、復讐に燃える薛慕と対峙することになる。愛する人を救おうとする許子顔の前に、残酷な運命が立ちはだかる。
24話(最終回)
夏語氷(かごひょう)の記憶喪失は深刻さを増し、許子顔(きょしがん)との幸せな日々さえ忘れかけていた。許子顔は、彼女がすべてを忘れてしまう前に、もう一度結婚式を挙げようと決意する。時を同じくして、夏柳青(かりゅうせい)も結婚を決意し、二組のカップルは合同で式を挙げることになる。幸せの絶頂を迎えるはずだった彼ら。しかし、結婚式当日に予期せぬ出来事が起こり、許子顔と夏語氷の運命は再び大きく揺れ動く。記憶を失っていく恋人と、彼女を一途に愛し続ける男。二人がたどり着く愛の結末とは。感動のフィナーレだ。
キャスト、登場人物

夏語氷(かごひょう)
董思怡(ドン・スーイー)

許子顔(きょしがん)
李歌洋 (リー・ゴーヤン)

夏柳青(かりゅうせい)
胡丹丹(フー・ダンダン)

葉文昭(ようぶんしょう)
徐炳超(シュー・ビンチャオ)