あらすじ
舞台は清朝末期の動乱の時代。宮中から、天下をも揺るがすほどの力を持つという秘宝の地図が盗まれた。かつて皇帝の護衛官だった門三刀(もんさんとう／演：ムー・チン)は、朝廷の密命を受け、地図の行方を追う。
時を同じくして、港町・天津で日本人9人が惨殺される猟奇事件が発生。科挙の廃止により役人となった正義感の強い王地保(おう・ちほ／演：ワン・ジアルオ)は、独自の捜査で犯人像に迫り、執念の追跡を開始する。
一方、衰退した武術門派「融天嶺」の再興を悲願とする若き掌門・卓不凡(ジュオ・ブーファン／演：ジュオ・ブーファン)もまた、改革を推し進める皇族・淇親王(きしんのう)と手を組み、門派復興の資金源として秘宝を狙っていた。
「朝廷の密命」「正義の追求」「門派の復興」――それぞれの譲れない信念を胸に、3人の男たちの運命は上海の地で交錯する。彼らはまだ知らない。この宝探しが、自らを時代の大きな渦へと巻き込み、やがて国を揺るがす壮大な歴史の始まりとなることを。
見どころ
三者三様の主人公が織りなす、重厚な群像劇
朝廷に忠誠を誓う元護衛官・門三刀、己の正義を貫く実直な役人・王地保、そして門派復興という悲願を背負う武術家・卓不凡(ジュオ・ブーファン)。本作は、異なる背景と目的を持つ3人の主人公の視点から、清朝末期という激動の時代を多角的に描き出します。それぞれの思惑が絡み合い、時に反発し、時に協力しながら歴史の渦に身を投じていく男たちの生き様は、観る者の心を強く揺さぶります。人気俳優ムー・チン、ジュオ・ブーファン、ワン・ジアルオが演じる、魅力的なキャラクターたちの競演も見逃せません。
「宝探し」と「本格ミステリー」が融合した、予測不能なストーリー
物語は宮中から盗まれた「宝の地図」を巡る争奪戦を軸に進みますが、同時に日本人9人が惨殺された猟奇事件の謎を追うミステリー要素が加わり、序盤から一気に引き込まれます。誰が敵で誰が味方なのか、宝の秘密とは何なのか。サスペンスフルな展開が次々と繰り広げられ、最後まで目が離せません。さらに、科挙の廃止や京師大学堂の設立といった史実が物語に深みを与えており、「歴史学習ドラマ」と評されるほど骨太な歴史ロマンも楽しめます。
映画級の映像美と、細部まで宿るリアリティへのこだわり
本作の魅力は、その圧倒的な映像美にもあります。まるでドキュメンタリーのようなモノクロ映像で始まる冒頭シーン、光と影のコントラストを巧みに利用した芸術的なカメラワークは、映画のような重厚感を生み出しています。また、衣装や小道具、街並みに至るまで、専門家の考証に基づき徹底的に当時の姿を再現。北京、天津、上海、山西、福建と、主人公たちの旅路に合わせて移り変わる中国各地の風景も美しく、ロードムービーとしての魅力も満載です。
物語を彩る、奥深い中国の伝統文化
劇中では、影絵芝居(皮影戯)や人形劇(木偶戯)といった中国の無形文化遺産が、物語の重要な場面で効果的に用いられ、作品に独特の情緒と文化的な深みを与えています。また、登場人物たちの心情や情景を表すために数々の美しい漢詩が引用されており、中国の豊かな詩文の世界に触れることができるのも、本作ならではの楽しみ方の一つです。
各話あらすじとネタバレ(全36話)
1話
清朝末期、王朝転覆を予言する石碑が発見され、宮廷に激震が走る。大内総管の存清(ツン・チン)は、この不穏な噂と時を同じくして宮中から消えた伝説の財宝「浄壇密蔵」の地図の行方を追うため、投獄されていた元御前侍衛の穆青(ムー・チン)を抜擢する。一方、天津では、熱血捕快の王家洛(ワン・ジアルオ)が謎の剣派による一家惨殺事件を捜査していた。それぞれの場所で動き出した3人の男たちの運命が、やがて時代の大きなうねりの中で交錯していく。
2話
12年の獄中生活から解放された元侍衛の穆青(ムー・チン)は、その天才的な推理力で、宮中から盗まれた宝の地図の行方を追い始めます。時を同じくして、江湖の剣客・卓不凡(ジュオ・ブーファン)も失われた秘伝書の手がかりである宝の地図を捜索。一方、天津で起きた惨殺事件の真相を追う役人の王家洛(ワン・ジアルオ)も、独自の捜査で事件の核心に迫っていきます。それぞれの目的を持つ三人の男たちの道が、やがて一つの重要な手がかりを巡って交錯。清朝末期の動乱を背景に、壮大な宝探しの物語が本格的に幕を開けます。
3話
連続殺人事件の重要参考人が自決し、宮廷護衛の穆青(ムー・チン)と若き警官・王家洛(ワン・ジアルオ)の捜査は新たな局面を迎える。穆青は犯人像から江湖の剣客に疑いの目を向ける一方、王家洛も独自の捜査で天津へと向かう。その裏では、伝説の宝の地図を巡り、皇帝派と謀反を企む淇王爺(きおうや)派の情報戦が激化。それぞれの思惑を抱えた者たちが天津に集結し、互いを探り合う。そんな中、穆青は捜査の先で、忘れることのできない過去の人物と思いがけない再会を果たす。
4話
秘宝の手がかりを求め、三人の男たちがそれぞれの目的を胸に上海を目指す。宮廷の密命を帯びた穆青(ムー・チン)、一門の復興を願う卓不凡(ジュオ・ブーファン)は、道中で日本の刺客の影に気づき、これを退ける。一方、天津で起きた殺人事件の犯人を追う役人の王家洛(ワン・ジアルオ)は、執念の追跡の末、ついに犯人を追い詰めるが、そこで思わぬ人物と対峙することに。それぞれの思惑が交錯する中、物語の舞台は上海へ。しかし、王家洛には絶体絶命の危機が迫っていた。
5話
秘宝の鍵を握る人物・譚先(タン・シエン)を追って、穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして日本勢力が上海に集結。三者は水面下で互いの腹を探り合い、火花を散らします。一方、崖から落ちて死んだと思われていた若き役人・王家洛(ワン・ジアルオ)は、謎の人物に救われ、驚異的な執念で復活を遂げ、上海へ。譚先が現れるカフェを舞台に、ついに三勢力が直接対峙するその瞬間、誰もが予測しなかった乱入者が現れ、事態は混沌の渦へと飲み込まれていきます。6話
清朝の密偵・穆青(ムー・チン)、江湖の剣客・卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして正義感の強い捕吏・王家洛(ワン・ジアルオ)。それぞれの目的で宝の秘密を握る譚先(タン・シエン)を追う三者は、ついに直接対決の時を迎える。そこに日本勢力も加わり、事態は三つ巴の激しい乱戦に発展。混乱の中、譚先と彼を護衛する柳琳(リウ・リン)はフランス租界の警察に保護される。一時の平穏も束の間、各勢力の包囲網は狭まっていく。追い詰められた譚先は、柳琳に一族が守り続けてきた重大な秘密を打ち明ける決意をする。
7話
失われた宝の地図の鍵を握る同盟会の男・譚先(タン・シエン)を巡り、元・御前侍衛の穆青(ムー・チン)と、謎多き剣客集団の長・卓不凡(ジュオ・ブーファン)が上海で激しく対立します。市街での激しい斬り合いの裏で、ホテルに潜入した卓不凡の部下が譚先に迫りますが、譚先は重要な密書を燃やして自害してしまいました。決定的な手がかりを失ったかに見えた穆青。しかし、卓不凡側は燃えカスから新たな情報を掴み、一歩先んじます。一方、穆青も独自の捜査で必死に真相を追います。そんな中、全ての黒幕である淇親王(きしんのう)が、両者を操るべく静かに動き出すのでした。
8話
失われた宮廷の秘宝を巡る物語は、新たな局面を迎える。宮廷護衛官・穆青(ムー・チン)、融天派の掌門・卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして正義感あふれる役人・王家洛(ワン・ジアルオ)。それぞれの思惑を胸に、三者三様の旅路は、奇しくも「山西」という地で交わろうとしていた。そんな中、卓不凡率いる融天派の内部では不協和音が生じ始め、日本の勢力がその亀裂を狙って暗躍する。さらに、穆青の前には内務府が育てたという伝説の刺客が立ちはだかる。それぞれの正義と欲望がぶつかり合い、裏切りと陰謀の影が忍び寄る。果たして彼らは、目的地にたどり着くことができるのか。
9話
融天嶺一派の行方を追うことに固執する捕吏・王家洛(ワン・ジアルオ)と、彼の身を案じつつもその能力を利用しようと画策する元・御前侍衛の穆青(ムー・チン)。二人の意見が対立する中、新たな刺客が出現し、予期せぬ共闘を繰り広げることになります。一方、追われる立場の卓不凡(ジュオ・ブーファン)一行も、追手の存在を察知し、警戒を強めていました。そんな中、穆青はある些細な出来事をきっかけに、探し求める宝のありかに関する重大な手がかりを発見します。それぞれの思惑が交錯し、物語は新たな目的地「山西」へと大きく動き出します。
10話
清朝の財宝を巡る追跡劇が激化する中、内務府の穆青(ムー・チン)は、反乱軍の蜂起計画の裏に潜む、より大きな陰謀の存在を確信する。その首謀者は、宮廷内の有力者・淇親王(きしんのう)ではないかと睨む。一方、殺人犯として剣客・卓不凡(ジュオ・ブーファン)を追う県の役人・王家洛(ワン・ジアルオ)は、ついに単独で卓不凡一行と対峙する。しかし、圧倒的な実力差の前に、絶体絶命の危機に陥ってしまう。それぞれの正義と信念が激しくぶつかり合う中、王家洛の運命は風前の灯火に。果たして彼はこの窮地を脱することができるのか。そして、宝の行方は誰の手に渡るのか。物語が大きく動き出す、見逃せない展開が続く。
11話
お宝のありかを示すとされる「菩提の伝承者の墓」を探すため、穆青(ムー・チン)や卓不凡(ジュオ・ブーファン)ら各勢力は、山西汾州府に集結する。しかし、墓の場所は一向に分からず、捜索は難航。そんな中、水面下では新たな協力関係や裏切りが生まれ、互いに腹を探り合う緊張状態が続く。一方、穆青(ムー・チン)は地道な調査の末、44年前の事件を知る重要人物にたどり着く。そして、謎に包まれたキーワード「鏟子」の正体に迫っていく。
12話
宝の鍵を握る人物の過去を知るため、穆青(ムー・チン)は40年前に起きた事件の真相に迫る。一方、汾州府に到着した王家洛(ワン・ジアルオ)は、思いがけず軍の協力を得て、卓不凡(ジュオ・ブーファン)一行の追跡を再開する。その頃、卓不凡は仲間を救出するため、単身危険な任務に挑んでいた。都では、淇王爺(きおうや)が外国勢力の支持を取り付け、革命計画を推し進める。それぞれの場所で、それぞれの正義と目的のためにキャラクターたちが動き出し、物語は新たな局面を迎える。
13話
宝の地図の鍵を握る盗掘師「铲子」の行方を追う穆青(ムー・チン)は、寂れた村に潜む不自然な点から、ある確信を得て村長に取引を持ちかける。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)も別の情報源から同じく宝の伝承者が眠る墓の存在を突き止め、仲間と共に目的地へ急ぐ。しかし、その動きは日本の密偵にも察知されていた。ついに宝が眠るとされる乱葬崗で、穆青、卓不凡、そして影で機を窺う者たちが鉢合わせとなり、互いの目的を胸に秘めたまま、緊迫の対峙が始まる。
14話
内務府に捕らえられた林浩瀚(リン・ハオハン)（リン・ハオハン）は、穆青(ムー・チン)から謎の割れた壺の修復を命じられる。一方、穆青と融天嶺の王家洛(ワン・ジアルオ)は、これまでの不可解な事件を整理するうち、共通の敵である卓不凡(ジュオ・ブーファン)を追うために協力を決意する。二人は立場を超えて手を組み、「浄壇秘蔵」の謎に迫っていく。修復された壺から浮かび上がった古い経文を手がかりに調査を進めるが、その先で穆青は自身の過去に関わる衝撃的な真実と向き合うことになるのだった。
15話
清朝の役人・穆青(ムー・チン)、融天嶺の剣客・卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして元御前帯刀・王家洛(ワン・ジアルオ)。三者三様の思惑で進められる宝探しは、新たな局面を迎える。王家洛は道中で謎の女性・林安靜(リン・アンジン)を助けるが、彼女もまた宝を狙っていた。一方、卓不凡は師伯との再会で、宝の地図に隠された衝撃の事実と、自らの剣士としての信念を揺るがす言葉を突きつけられる。各陣営の駆け引きが激化する中、穆青は敵の動きを冷静に分析し、次の一手を探る。
16話
宝の地図の鍵を握る卓不凡(ジュオ・ブーファン)一行を追う、朝廷の密命を受けた穆青(ムー・チン)と、正義を信じる県衙(けんが)の王家洛(ワン・ジアルオ)。しかし、彼らの追跡は、融天嶺側が仕掛けた巧妙な陽動作戦によって翻弄される。卓不凡(ジュオ・ブーファン)を逃がすため、ある人物が犠牲となって穆青(ムー・チン)たちの前に立ちはだかる。それぞれの信念がぶつかり合う中、事態は新たな局面を迎え、物語の舞台は福建へと移っていく。
17話
宝の謎を追う穆青(ムー・チン)、王家洛(ワン・ジアルオ)、そして囚われの柳琳(リウ・リン)は、本当の目的地である福建を目指し列車で旅立つ。その道中、王家洛は自身の過去と国への揺るぎない忠誠心を語り、林安靜(リン・アンジン)との距離を縮めていく。しかし一行が立ち寄った江南地方は、役人の汚職が招いた大洪水により、流民で溢れかえる悲惨な状況にあった。そこで穆青は、賑災のために派遣された高官・存清(ツン・チン)と再会するが、彼の口から語られたのは民を見捨てるかのような冷酷な計画だった。それぞれの正義と理想が激しくぶつかり合う、物語の大きな転換点となる。
18話
ついに秘宝が眠るという「安慧寺」の現在の名が「浮土寺」であることが判明。舞台は福建省に移り、穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして彼らを追う王家洛(ワン・ジアルオ)ら、各勢力が運命の地に続々と集結します。それぞれの譲れない想いと過去の因縁が再び交錯する中、一行は寺で圧倒的な力を持つ謎の僧侶と遭遇。宝を巡る争いは、新たな強敵の出現と、思わぬ人物が握っていた切り札によって、予測不能な局面へと突入します。
19話
ついに浮土寺の奥へと足を踏み入れた穆青(ムー・チン)と柳琳(リウ・リン)。柳琳が知っていた合言葉により、寺の最も神聖な場所への扉が開かれます。そこで穆青は、自身の師・程昱(チェン・ユー)にまつわる驚愕の真実と、自らが背負うことになった大きな宿命に直面するのでした。一方、寺の外では卓不凡(ジュオ・ブーファン)と王家洛(ワン・ジアルオ)がにらみ合いを続けます。やがて宝の秘密のありかが明らかになりますが、その継承方法は誰もが予想しなかった形でした。各々の思惑が交錯し、物語は新たな局面を迎えます。
20話
宝探しの旅を終え、舞台は帝都・北京へ。穆青(ムー・チン)は、維新派と思想を異にする同盟会の柳琳(リウ・リン)と激しく議論を交わす中で、彼女の秘められた過去を知ることになる。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)逮捕に執念を燃やす王家洛(ワン・ジアルオ)は、ある情報を得て北京へ急行。その裏では、卓不凡の組織内部で不穏な動きが始まっていた。それぞれの思惑を胸に北京に集結した登場人物たち。穆青は宝の謎を解く新たな手がかりを得るため、意外な人物に協力を依頼する。
21話
最後の宝の地図の手がかりが「天津」にあると判明し、卓不凡(ジュオ・ブーファン)はすぐさま現地へ向かう。一方、穆青(ムー・チン)は師の剣術を会得し、柳琳(リウ・リン)を狙う日本勢力を撃退。彼の強さと冷静な判断力が際立つ。同じ頃、王家洛(ワン・ジアルオ)は命の恩人から新たな情報を得て大沽へ。そこで同僚の林安靜(リン・アンジン)との関係が急接近する。各勢力が新たな目的地を目指し、それぞれの思惑が交錯する中、物語は大きく動き出す。
22話
柳琳(リウ・リン)の安全を確保するため、穆青(ムー・チン)は彼女を意外な人物の元へ託すことを決意します。一方、王家洛(ワン・ジアルオ)は林安靜(リン・アンジン)と一夜を過ごしますが、彼女の心には暗い過去の影が落ちていました。そんな中、卓不凡(ジュオ・ブーファン)はついに秘宝の手がかりを握る重要人物を追い詰めます。しかし、その捕獲劇は思わぬ人物を巻き込み、悲劇的な結末へと繋がっていくのでした。ある男の死が、これまで謎に包まれていた別の男の運命を大きく動かし始めます。
23話
宮廷の護衛官・穆青(ムー・チン)は、専門家の協力により、宝の鍵を握る暗盒(あんごう)の秘密に迫ります。そんな中、好敵手であるはずの捕吏・王家洛(ワン・ジアルオ)から、まさかの協力の申し出が。二人は「三十年の約束」が交わされたという伝説の宿「宝和客棧」の行方を追い始めます。一方、淇親王(きしんのう)の屋敷に身を寄せる柳琳(リウ・リン)には、日本からの刺客の影が忍び寄っていました。そして、武術の達人・卓不凡(ジュオ・ブーファン)と淇親王もまた、思わぬ形で宝の秘密に近づいていきます。それぞれの思惑が、約束の地で交差しようとしていました。
24話
浮土寺での修行を経て、武術の腕を格段に上げた穆青(ムー・チン)は、宿敵・卓不凡(ジュオ・ブーファン)と再び刃を交える。その圧倒的な力の差は、卓不凡に宝への執着をさらに強く抱かせることとなった。一方、穆青と行動を共にする柳琳(リウ・リン)は、ある人物の意外な正体を知り、新たな協力関係が芽生えようとしていた。宝の謎を追う日本のスパイ組織もまた、伝承者である王家洛(ワン・ジアルオ)に狙いを定め、着々と計画を進める。それぞれの正義と野望がぶつかり合う中、穆青は怒りを胸に、大胆な行動に出る。過去の因縁と現在の陰謀が複雑に絡み合い、物語は新たな局面へと突入する。
25話
骨董店の開店祝いをきっかけに、穆青(ムー・チン)と王家洛(ワン・ジアルオ)は再会する。穆青は新たな協力者を得て、長らく謎だった宝のありかに関する重要な手がかりを掴み、調査は新たな局面へ。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)も独自のルートで宝の核心に迫ろうと動き出す。そんな中、王家洛は自身の人生における大きな決断を下し、愛する人と未来を誓う。各勢力の思惑が交錯し、水面下では非情な駆け引きが繰り広げられる、嵐の前の静けさを感じさせる回。
26話
長年仕えた淇親王(きしんのう)に裏切りを疑われ、追われる身となった姜恨(ジャン・ヘン)。彼は毒に侵されながらも、ある重要な情報を穆青(ムー・チン)に託すため、命を懸けて彼の前に現れます。姜恨が死の間際に明かした事実は、これまで謎に包まれていた「浄壇秘蔵」の核心に迫るものでした。一方、その情報を手に入れた各勢力は、それぞれの思惑を胸に、新たな目的地へと動き出します。裏切りと忠誠、そして託された遺志が交錯し、物語は最終目的地・福建へと向かう大きな転換点を迎えます。
27話
信じてきた王朝への忠誠心に迷いが生じた穆青(ムー・チン)は、尊敬する師と若き皇帝の墓前で自らの無力さを嘆き、慟哭する。そんな中、彼は「浄壇秘蔵(じょうだんみぞう)」を追って福建で行方不明になった侍衛の手がかりを偶然入手し、謎を追うことを決意する。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)や王家洛(ワン・ジアルオ)ら各勢力も、それぞれの思惑を胸に秘蔵の眠る地・福建を目指していた。運命の糸が絡み合い、物語は新たな舞台へと動き出す。
28話
清朝の行く末を憂う内務府大臣・存清(ツン・チン)と、急進的な改革を目指す淇親王(きしんのう)の対立はついに頂点に達します。皇室の権威を守るため、存清は淇親王の暗殺という非情な決断を下し、腹心の部下たちに後事を託して計画を実行に移します。しかし、淇親王はすべてを見通していました。一方、街では捕吏の王家洛(ワン・ジアルオ)が人身売買されそうになっていた少女を救出。正義感から少女の親を探し始めますが、そこには時代の過酷な現実が待ち受けていました。それぞれの信念が、時代の大きなうねりの中で試されることになります。
29話
福建の地で、穆青(ムー・チン)は43年前に失踪した宮廷護衛・栾奕(ルアン・イー)の調査を続けていた。内務府特有の品を手がかりに質屋を調べると、ついに栾奕の所持品を発見。その出所を追って遊郭にたどり着いた穆青は、そこで働くある老人に疑いの目を向ける。一方、福建に赴任した鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)のもとには妻の烏蘭珊(ウランシャン)が現れ、彼の真意を探ろうとする。それぞれの思惑が交錯する中、穆青の執念の捜査が、長く閉ざされていた過去の扉を少しずつこじ開けていく。
30話
「浄壇秘蔵」の行方を追う穆青(ムー・チン)は、ある人物から過去の驚くべき真相と、自身の出生にまつわる重大な秘密を知らされる。一方、夫の監視下で危険な諜報活動を続けるウランシャンは、革命の同志と密会する。福建の地で運命的に再会した穆青とウランシャン。互いの正体と秘めた想いが明らかになる中で、清朝への忠誠と革命への信念の間で揺れ動いていた穆青が、ついに未来を左右する大きな決断を下す。
31話
「三十年の約束」の日が迫る福建・泉州。秘宝の封印を狙う穆青(ムー・チン)率いる内務府、王家洛(ワン・ジアルオ)の北洋軍、孤高の達人・卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして日本の勢力が、宿屋「仄澤居」に集結した。表向きは宴が開かれ、和やかな時間が流れるが、その水面下では各々の野望が渦巻き、新たな同盟や裏切りが画策される。味方の中にいるかもしれない裏切り者の存在、そして誰が敵で誰が味方かも分からない状況。一触即発の緊張感の中、物語は決戦の時を迎えようとしていた。
32話
伝説の「般若の伝承者」が現れるとされ、宿屋・仄澤居には各勢力が集結し、一触即発の緊張が漂います。御前侍衛の穆青(ムー・チン)、孤高の剣客・卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして正義感の強い捕吏・王家洛(ワン・ジアルオ)。宝を巡り敵対する三者ですが、穆青が持ちかけた意外な提案により、事態は思わぬ方向へ動き出します。果たして、彼らは一時的に手を組み、共通の目的を果たすことができるのか。そして厳重な包囲網の中、謎に包まれた伝承者は姿を現すのでしょうか。
33話
穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、王家洛(ワン・ジアルオ)の三人は、謎に包まれた「般若伝人」と接触するため、ある計画を実行に移そうとする。しかし、彼らの前に日本の武士を率いた清伊(きよい)信風が立ちはだかり、三人は絶体絶命の窮地に陥ってしまう。そんな彼らを救ったのは、全く予想外の人物だった。一方、卓不凡と王家洛はそれぞれの目的のため、一時穆青と別行動をとることに。そして穆青は、自分たちが巨大な計画の一部であったという衝撃の事実を知ることになるのだった。
34話
愛した女性・林安靜(リン・アンジン)が敵のスパイだと知った王家洛(ワン・ジアルオ)は、雨の中で苦渋の決断を迫られます。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)は最も信頼していた兄弟子・于煥傑(ユー・ホアンジエ)の裏切りに遭い、霍芩(フオ・チン)と共に命からがら逃亡するも、再び窮地に立たされます。その頃、穆青(ムー・チン)は政変を目論む淇親王(きしんのう)から協力を持ちかけられ、計画の裏に潜む更なる巨悪の存在を知らされるのでした。三人の主人公がそれぞれ絶体絶命の危機に直面する中、物語は核心へ向けて大きく動き出します。
35話
江湖を引退し、愛する人と新たな人生を歩みだそうとした卓不凡(ジュオ・ブーファン)に、非情な運命が襲いかかります。一方、穆青(ムー・チン)と王家洛(ワン・ジアルオ)は、それぞれの正義の違いからついに完全な決裂を迎えました。宝の鍵「封印」を巡る争いはさらに激化し、北洋軍や日本の勢力も暗躍。穆青は立て続けに大切な仲間を失い、悲しみのどん底に突き落とされます。多くの犠牲を払い、彼は国を変えるという決意を新たにしました。そして運命の夜、穆青と王家洛は浮土寺で雌雄を決することになります。
36話(最終回)
ついに宝のありかを示す最後の鍵が明らかになる。穆青(ムー・チン)は宿敵との長きにわたる因縁に、そして烏蘭珊(ウランシャン)は父・淇親王(きしんのう)との確執に、それぞれが決着をつける時が来た。一方、宮廷では権力闘争が最終局面を迎え、思わぬ裏切りが勃発する。激動の時代の中、多くの犠牲を払いながら追い求めた宝は、一体誰の手に渡るのか。そして、穆青と烏蘭珊が迎える未来とは。革命前夜、それぞれの信念がぶつかり合う、衝撃と感動の最終章。
キャスト、登場人物
穆青(ムー・チン)
秦俊傑(ムー・チン)
卓不凡(ジュオ・ブーファン)
劉宇寧(ジュオ・ブーファン)
烏蘭珊(ウランシャン)
黃夢瑩(ホアン・モンイン)
王家洛(ワン・ジアルオ)
龐瀚辰(ワン・ジアルオ)
ポスター·スチール写真
