あらすじ
幼くして母を亡くした竇昭(ドウ・ジャオ/演:孟子義(モン・ズーイー) モン・ズーイー)は、度重なる家庭の不幸と波乱に満ちた運命に翻弄され、人間愛や家族の絆といったものに深い絶望を抱いていました。そんな中でも彼女は、継母の策略に屈することなく、自身の家産を守り抜こうとします。そして、人里離れた静かな荘園に身を寄せ、学問に励み、世の中の道理を学ぶことで、自らの力で生き抜く術を模索していました。
ある大雨の夜、竇昭(ドウ・ジャオ)は商人を装って荘園に宿を求めてきた宋墨(ソン・モー/演:李昀鋭 リー・ユンルイ)と運命的な出会いを果たします。彼女はその聡明さで、反乱鎮圧に功績のあった定国公の唯一の遺児を保護する宋墨(ソン・モー)に力を貸し、二人の運命はこれを機に固く結びついていきます。
一方、官僚の家柄である宋墨もまた、自身の家族にまつわる不可解な事件の謎に深く囚われていました。竇昭も継母の妨害によって、縁談をすり替えられるという悪意ある噂に苦しめられます。互いに困難な状況に置かれた二人は、同盟を結び、この苦境を乗り越えるために結婚という道を選びます。
初めこそ互いに疑念を抱いていた二人でしたが、数々の困難を助け合いながら乗り越えていく中で、次第に互いを深く理解し、大切に想うようになり、かけがえのない心の友となっていきます。
しかし、平穏な日々は長くは続かず、朝廷では風雲急を告げる大きな変化が起ころうとしていました。竇昭と宋墨は、迫りくる危機に共に手を取り合って立ち向かいます。彼らは家族の運命を救い、英国公府で起きた子供のすり替え事件の真相を解明し、さらには慶王の企てた謀反を阻止し、無実の罪に問われた忠臣の名誉を回復します。そして、国と家の安寧を守り抜き、ついに真の意味で自分たちらしい幸福な人生を掴み取るのです。
各話あらすじとネタバレ(全34話)
1話
澄平二十七年、皇帝病危の中、驃騎大将軍・宋墨(ソン・モー)は定国公の冤罪を晴らすため慶王を擁立しクーデターを起こす。済寧侯夫人・竇昭(ドウ・ジャオ)は夫・魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)と侍女・竇明(ドウ・ミン)の不倫、そして自身の母の死の衝撃的な真相を知り、絶望の末に屋敷と縁を切る。逃亡の道中、宋墨と出会うも追手に追い詰められ、宋墨と共に崖から転落。死の間際に謎の書物『昭世録』に触れた竇昭は、なんと幼少期(澄平八年)にタイムリープ!未来の記憶を持つ竇昭は、悲劇的な運命を変えることを固く決意するのだった。
2話
竇世英(ドウ・シーイン)が王映雪(ワン・インシュエ)を娶ろうとすることから、正妻・趙谷秋(チョウ・コクキュウ)との間に亀裂が生じる。王映雪の策略により追い詰められた趙谷秋は、思い出の木蘭の花が切り倒されるのを見て絶望し、自ら命を絶ってしまう。悲しみに暮れる娘の竇昭(ドウ・ジャオ)は、王映雪のさらなる企みを阻止するため、祖母・崔氏(ツイし)の助けを得て母の権利を守り、3年間の喪に服すことを宣言。その後、崔氏と共に暮らし始めた竇昭は、母の仇を討ち、強く生きることを誓い、学問と武芸、そして商才を磨いていく。一方、定国公の軍営では、若き宋墨(ソン・モー)が軍人としての道を歩み始めていた。
3話
海賊討伐で手柄を立てたものの、父・宋宜春(ソン・ギシュン)の軍規違反の身代わりとなり鞭打ちの罰を受ける宋墨(ソン・モー)。父との確執に苦悩を深める。一方、実家に戻った竇昭(ドウ・ジャオ)は、父・竇世英(ドウ・シーイン)が催した縁談目的の宴で、その聡明さと度胸を発揮。自分や友人を侮辱する貴族の子弟たちを痛烈に批判し、その場を圧倒する。宴の後、街に出た竇昭と宋墨は、それぞれ仮面で顔を隠しており、ニアミスを果たす。
4話
芝居小屋で偶然隣り合わせた竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨(ソン・モー)は、屏風越しに芝居の解釈を語り合い、互いの聡明さに惹かれ合う。クイズ大会では共に才能を発揮するが、宋墨は家庭の事情を思い出し、最後の問題で竇昭に勝利を譲る。竇昭は宋墨の心痛を察し、気遣いを見せる。一方、竇昭は王映雪(ワン・インシュエ)の甥・龐昆白(ホウ・コンパク)に誘拐されそうになるが、機転を利かせて切り抜け、円通の助けもあって王映雪の陰謀を暴く。竇家では王映雪と竇世英(ドウ・シーイン)の確執が続き、竇明(ドウ・ミン)は母と竇昭の間で苦悩する。円通は竇昭の屋敷に滞在し、竇昭は彼に医術を学び始める。民のために汚職役人を摘発する宋墨は、少女を助けようとして事故に遭い意識を失う。その瞬間、竇昭も胸に痛みを感じ、二人の間には不思議な繋がりが示唆される。難民救済中に鄔善(ウー・シャン)と再会した竇昭は、その夜、宋墨の夢を見る。そんな中、竇昭の屋敷に素性の知れない商人たちが現れ、不穏な空気が漂い始める。
5話
皇帝に召喚された蒋梅荪(ジャン・メイスン)を案じる宋墨(ソン・モー)は、その道中で竇昭(ドウ・ジャオ)のいる荘園に立ち寄る。そこで宋墨は蒋梅荪の息子を守るため、荘園の人間を皆殺しにしようと考えるが、竇昭の機転と交渉術により危機を回避。竇昭は子供の命を救い、さらに蒋梅荪を救い出す策を宋墨に提案する。互いの腹を探り合いながらも、宋墨は竇昭の聡明さを認め、人質交換という形で一時的な協力関係を結ぶ。一方、竇昭の策により朝廷では蒋梅荪解放に向けた動きが始まるが、事情を知らない竇世枢(ドウ・シースー)が騒動を起こしてしまう。
6話
宋墨(ソン・モー)は定国公の件で心労が絶えない中、竇家への疑念を深める。一方、竇世枢(ドウ・シースー)は王映雪(ワン・インシュエ)と組み、竇昭(ドウ・ジャオ)と魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)、竇明(ドウ・ミン)と鄔善(ウー・シャン)の政略結婚を進めようと画策。見合いの席で、竇昭はわざと粗野に振る舞い魏廷瑜を遠ざけようとするが、王映雪の策略により鄔善が蝶に襲われ命の危機に瀕する。竇昭が鄔善を救おうとする中、宋墨が竇家の不正の証拠を掴み乗り込んでくる。絶体絶命の状況で、宋墨は竇昭を信じ、彼女に鄔善の治療を託す。
7話
宋墨(ソン・モー)は戴建(タイ・ケン)に罪を着せられそうになるが崔氏(ツイし)の介入で事なきを得る。鄔善(ウー・シャン)が再び発病し竇昭(ドウ・ジャオ)に助けられるが、宋墨は鄔善の虎符に仕込まれた合歓香の罠を見抜き、竇昭と王映雪(ワン・インシュエ)の策略が明らかになる。魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)は竇昭との結婚を承諾。竇昭は結婚を拒み、崔氏と共に家を出る。崔氏は自身の辛い過去を竇昭に語る。鄔善は竇昭に求婚するが断られ、手作りの品を贈る。一方、蒋梅荪(ジャン・メイスン)が何者かに殺害され、悲しみと怒りに燃える宋墨は皇帝に真相を問い詰める。
8話
皇帝はかつての盟友・蒋梅荪(ジャン・メイスン)の死の真相を巡り苦悩し、宋墨(ソン・モー)は投獄されてしまう。しかし、竇昭(ドウ・ジャオ)の類まれなる知略と仲間たちの奔走により、宋墨は絶体絶命の危機を脱し、ついに釈放される。一方、竇昭を一途に想う鄔善(ウー・シャン)は、家柄の違いから結婚を反対され、雨の中で決意を示すも高熱で倒れてしまう。そんな中、李太医(りたい)になりすました竇昭が鄔家に現れ、新たな波乱を予感させる。
9話
鄔善(ウー・シャン)は竇昭(ドウ・ジャオ)の言葉で将来への希望を見出し、祖父との関係も修復の兆しを見せる。一方、宋墨(ソン・モー)は竇昭への疑念を深めつつも、彼女の行動の裏にある真実を探ろうとする。蒋梅荪(ジャン・メイスン)の死の真相を追う宋墨と、安素(あんそ)を助けるために福亭へ向かった竇昭は、市舶司総管・丁謂(ていい)の陰謀に巻き込まれる。丁謂に捕らえられ拷問されそうになる竇昭だったが、間一髪で宋墨が現れ、尋問を引き受ける。宋墨は竇昭の不可解な行動の理由を問い詰めるが、竇昭は多くを語らない。二人の関係と、福亭での事件の行方は?
10話
牢獄で再会した宋墨(ソン・モー)と竇昭(ドウ・ジャオ)。そこに紀詠(キ・エイ)が現れ、丁謂(ていい)を欺きつつ三人で脱出と真相究明の策を練る。宋墨と竇昭は夫婦を装い船に潜入し手がかりを探すが、総管に見つかり窮地に。宋墨は竇昭を庇い負傷する。一方、丁謂は捕らえられるも黒幕を語らぬまま自害。現れた汪公公は事件の真相を闇に葬り、全ての罪を丁謂に着せ、宋墨を都へ連行しようとする。絶望した宋墨は皇帝との決別を宣言し、竇昭に別れを告げる。
11話
蒋梅荪(ジャン・メイスン)を失った宋墨(ソン・モー)は、竇昭(ドウ・ジャオ)の言葉に励まされ、表向きは定国軍を解散しつつも、密かに「暗衛」として再起を図る。一方、竇昭は苗家の危機を機転で救い、母の形見の腕輪を抵当に入れる。そんな中、王映雪(ワン・インシュエ)は竇昭の不在を探り当て、済寧侯府との縁談話を進めようとする。福亭では、竇昭がジャガイモ栽培を提案し、紀詠(キ・エイ)は船貿易の国有化策で成果を上げる。紀詠が慶王に接近する中、竇昭は前世の記憶から彼の動きを察知する。竇世枢(ドウ・シースー)と竇世英(ドウ・シーイン)に連れ戻される道中、竇昭は定国軍の兵士たちに助けられ、無事に帰郷するが、屋敷では王映雪と望まぬ婚約が待ち受けていた。宋墨は、竇昭の帰還を陰ながら見守るのだった。
12話
王映雪(ワン・インシュエ)の策略で実家に戻った竇昭(ドウ・ジャオ)は、母・崔氏(ツイし)と再会するも、王映雪との対立は深まる。一方、宋墨(ソン・モー)は竇昭に想いを寄せつつも、英国公府の陰謀に巻き込まれていく。母の死、そして父・宋宜春(ソン・ギシュン)からの濡れ衣と拷問により絶体絶命の危機に陥る宋墨だったが、竇昭と陳曲水(チェン・チュイシュイ)、そして命を賭した陸争(リク・ソウ)らの助けにより救出される。髪に白いものが見え始めた宋墨は、父への反撃と真相究明を決意する。
13話
宋墨(ソン・モー)は竇昭(ドウ・ジャオ)が仮面の少女だと気づき、生きて帰ることを誓う。父・宋宜春(ソン・ギシュン)と決別し、母の無念を晴らそうとする宋墨。一方、竇昭は父・竇世枢(ドウ・シースー)の策略で窮地に陥るが、鄔善(ウー・シャン)が身代わりとなり投獄される。傷を負いながらも再会した竇昭と宋墨は、朝廷の陰謀に立ち向かうことを決意する。
14話
牢獄の鄔善(ウー・シャン)は竇昭(ドウ・ジャオ)への想いを胸に死を覚悟するが、処刑寸前に宋墨(ソン・モー)が皇帝の聖旨を携え現れ、減刑となる。都を去る鄔善は竇昭に自由を求めるよう励ます。一方、宋墨の計略により竇世枢(ドウ・シースー)は危険な任務へ。3ヶ月後、閨儀の競技会で竇昭は料理の腕と機転で首位に立つが、男子の遊戯への参加を咎められる。しかし長公主・淑徳(シュクトク)の擁護で事なきを得る。狩りでは宋墨が皇帝に認められ昇進。馬市の開設を巡る議論では、竇昭の商才が光り、皇帝はその意見を採用する。褒美として竇昭はジャガイモ栽培を願い出るが、竇世枢が魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)との婚約に言及。皇帝は宋墨と景玉公主(ケイギョクこうしゅ)の縁談を提案するも一時保留となる。最後に、行方不明の竇明(ドウ・ミン)を案じた竇昭は、宋墨と共に探しに向かう。
15話
婚約者である魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)との結婚を巡り、竇昭(ドウ・ジャオ)は様々な策略に巻き込まれる。魏廷瑜は竇昭の妹・竇明(ドウ・ミン)と密かに恋仲になり、一方で竇昭は宋墨(ソン・モー)との距離を縮めながらも、彼を突き放すような態度を取る。そんな中、竇昭と魏廷瑜の結婚の吉凶を占う儀式が行われるが、そこでは王映雪(ワン・インシュエ)、竇昭、そして竇明による亀甲のすり替え合戦が勃発。しかしそれは、王映雪の不正を暴き、魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)に疑念を抱かせるための竇昭の巧妙な罠だった。竇昭の真の目的と、複雑に絡み合う恋愛模様の行方が気になる展開となった。
16話
竇昭(ドウ・ジャオ)は魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)に自身が不妊であると信じ込ませる計画を実行。疑念を抱いた魏廷珍は婚約の延期を申し出る。一方、王映雪(ワン・インシュエ)は娘の竇明(ドウ・ミン)と魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の密会を知り激怒。紀詠(キ・エイ)は竇明と魏廷瑜の仲を取り持とうとするが、宋墨(ソン・モー)に阻止される。宋墨は芝居小屋を買い取り情報収集を進める傍ら、皇帝に竇昭との結婚を願い出るが聞き入れられない。竇明は魏廷瑜との愛を貫くため自殺未遂を図り、王映雪はついに娘の身代わり婚を認める。結婚式当日、竇昭の協力のもと、竇明が花嫁として魏廷瑜のもとへ嫁ぎ、二人は結ばれる。魏廷瑜は真相を知り、竇昭の優しさに感謝するのだった。
17話
妹の竇明(ドウ・ミン)が自分の代わりに魏家に嫁いだことを知った竇昭(ドウ・ジャオ)。竇家は混乱に陥るが、父・竇世英(ドウ・シーイン)は初めて竇昭を庇い、家族としての絆を取り戻し始める。そんな中、宋墨(ソン・モー)は竇昭に愛を告白し求婚するが、竇昭は過去のトラウマと不吉な夢を理由に拒絶。しかし宋墨は、皇帝から賜った「自由な結婚を許す令牌」を竇昭に渡し、5日間の猶予を与える。
一方、魏家との問題は王映雪(ワン・インシュエ)の画策で一応の解決を見る。竇昭の婚約破棄が知れ渡ると求婚が殺到し、父・竇世英は対応に追われる。騒動を避けるため田舎に移った竇昭は、宋墨の変わらぬ優しさに触れ、次第に心を開いていく。そんな折、皇帝から竇昭の縁談について叱責された竇世英が、帰り道で事故に遭いそうになるが、またも宋墨に助けられるのだった。
18話
寺で枯れ木に花が咲くのを見た紀詠(キ・エイ)は、自身の変化を悟る。宋墨(ソン・モー)は竇世英(ドウ・シーイン)に気に入られようと努め、竇昭(ドウ・ジャオ)は宋墨の行動にやきもきする。そんな中、爆発事件が発生し、竇昭は宋墨への愛を告白、二人は結婚を誓う。しかし、宋墨の父・宋宜春(ソン・ギシュン)は「悍婦」を娶らせようと画策。宋墨と竇昭はこの状況を逆手に取り、計略によって英国公からの結納の申し入れを取り付ける。結婚準備が進む中、竇昭の母の形見の腕輪探しが行われるが、なかなか見つからない。結婚を前に、二人の間には不安と信頼が交錯する。
19話
竇昭(ドウ・ジャオ)の父・趙思(チョウ・シ)が帰還し、宋墨(ソン・モー)との結婚を祝福。一方、宋墨は竇昭への贈り物である腕輪を執念で探し出し、婚礼当日に間に合わせる。波乱含みの婚礼の儀式は淑徳(シュクトク)の助けもあり無事に執り行われるが、王映雪(ワン・インシュエ)は嫉妬に燃える。初夜、甘い雰囲気になる二人だが、趙璋如(ジャオ・ジャンルー)の乱入などもあり、なかなか二人きりになれない。翌朝、竇昭は宋墨の亡き母に結婚の報告と今後の誓いを立て、宋墨もまた母に竇昭を守ることを誓うのだった。
20話
英国公府の親族からの挨拶要求に対し、竇昭(ドウ・ジャオ)は機転を利かせて場を収め、宋墨(ソン・モー)も彼女を支える。家計管理権を巡る攻防では、竇昭が莫大な嫁入り道具と商才を見せつけ、逆に英国公府の財産管理を任されそうになる。一方、竇明(ドウ・ミン)は嫁ぎ先で姑の魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)から厳しい仕打ちを受け、里帰りして母・王映雪(ワン・インシュエ)や姉・竇昭に助けを求める。王映雪は娘のために奔走しようとし、竇昭は的確なアドバイスを与える。竇昭と宋墨は夫婦の絆を深め、屋敷内の間者の存在にも冷静に対処する。最後に、竇明は魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の愛情を感じるものの、再び魏廷珍からの呼び出しを受け、夫の任命書を見せて窮地を脱する。
21話
第21話は、夫・魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の身勝手な行動と姑・魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)の執拗ないじめにより、竇明(ドウ・ミン)が流産してしまうという悲劇に見舞われます。一方、竇昭(ドウ・ジャオ)は自分が京で有名な篤志家「昭寧先生」であることを夫・宋墨(ソン・モー)に打ち明け、二人の絆はより一層深まります。しかし、竇明の件や、宋墨の父・宋宜春(ソン・ギシュン)の嫉妬と不信など、問題は山積み。そんな中、竇昭は持ち前の知恵と行動力で事態の収拾を図り、宋墨もまた彼女を力強く支えます。傷心の竇明に離縁を勧める竇昭でしたが、そこに魏廷瑜が戻り、竇明を守ることを誓うのでした。
22話
魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)は姉と決別し竇明(ドウ・ミン)との生活を新たにするも、絵画の道で挫折しかけ、竇明の言葉で役人になることを決意。王映雪(ワン・インシュエ)は滄北幇を利用し竇昭(ドウ・ジャオ)襲撃を計画。竇昭と宋墨(ソン・モー)は湖上のデートで酔った竇昭が告白しキス、二人の仲は深まる。蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)の死の真相が蜜餞による毒殺と判明。宋宜春(ソン・ギシュン)らは王映雪の計画に乗じ、皇帝不在で宋墨が動けない隙を狙い、竇昭を襲い都を混乱に陥れようと画策。北城で火災が発生し、滄北幇らが竇昭の屋敷に迫る。宋墨は都の異変に気づくも、皇帝警護の任を解かれず身動きが取れない。
23話
土匪の襲撃で都が混乱する中、竇昭(ドウ・ジャオ)は屋敷で籠城し、冷静に指揮を執る。宋墨(ソン・モー)は危険を冒して竇昭を救出に向かい、二人は涙の再会を果たす。一方、事件の黒幕である王映雪(ワン・インシュエ)は自らの罪を隠蔽しようと暗躍するが、竇明(ドウ・ミン)がその犠牲となる悲劇が起こる。やがて、厳朝卿(イェン・チャオチン)の捜査と竇昭の追及により、英国公府や魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の関与が明らかになり、ついに王映雪の悪事が暴かれる。皇帝の命により真相究明が進む中、竇昭は王映雪に罪を償わせるため、悲しみを乗り越えて立ち向かう。
24話
竇昭(ドウ・ジャオ)は王映雪(ワン・インシュエ)と対峙し、彼女の罪を自覚させる。一方、魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)は竇明(ドウ・ミン)の絵を巡って悲劇的な最期を遂げる。宋墨(ソン・モー)は竇昭に見送られ山賊討伐へ向かい、その留守中に竇昭は宋墨の身を案じる。王映雪は贖罪の日々を送り、竇昭と宋墨は善行を積む。宋墨は討伐を成功させるが、宮廷では新たな陰謀が渦巻く。宋翰(ソン・ハン)は自身の出生の秘密に直面し、宋宜春(ソン・ギシュン)の愛人・舒瑶が謎の死を遂げるという衝撃の展開で幕を閉じる。
25話
第25話では、宋墨(ソン・モー)が父・宋宜春(ソン・ギシュン)の長年にわたる裏切りと母・蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)の死の真相、そして自身の出生の秘密に迫る中、自らも「怨憎会」という不治の毒に侵され余命一年と宣告されるという衝撃の展開が描かれました。竇昭(ドウ・ジャオ)は、身を挺して宋墨を支え、二人の絆が試されます。一方、宋宜春の背後に潜むさらなる陰謀の影、そして謎の女の登場により、物語は新たな局面を迎えます。
26話
宋墨(ソン・モー)の余命が1年であることを知った竇昭(ドウ・ジャオ)は、残された時間を共に生きることを誓う。一方、宋翰(ソン・ハン)は父・宋宜春(ソン・ギシュン)を毒殺し、英国公を襲爵した宋墨への復讐と宋家の実権掌握を目論み始める。宋墨と竇昭の愛の行方、そして宋翰の恐ろしい野望が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
27話
皇帝は慶王と竇世枢(ドウ・シースー)の接近を警戒し、太子に宋墨(ソン・モー)を重用するよう示唆する。竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨は慶王の陰謀と太子の不可解な動きを分析する。宮中では皇后が竇昭を雪元丹で引き込もうとするが、竇昭はこれを拒否し、逆に慶王へ渡るはずだった雪元丹を奪い宋墨に渡す。しかし、その雪元丹には謎が多く、後に薬の色が変化する。淑徳(シュクトク)は竇世枢に慶王から離れるよう忠告するが、竇世枢は野心を捨てない。灯籠祭りの夜、趙璋如(ジャオ・ジャンルー)と陳嘉(チン・カ)の仲が進展する一方、宋翰(ソン・ハン)は苗安素(ミアオ・アンスー)に励まされた後、慶王に協力を申し出て宋墨を裏切る。慶王と紀咏(ジー・ヨン)は宋翰を利用する計画を進め、科挙では竇世枢が沐閣老から不正な依頼を受ける。様々な陰謀と人間模様が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
28話
武科の試験で榜首となった宋翰(ソン・ハン)は、兄・宋墨(ソン・モー)との試合で引き分け、皇帝から官職を得る。さらに公主との結婚を望むが、景玉公主(ケイギョクこうしゅ)に拒絶される。皇后の策謀により、竇昭(ドウ・ジャオ)の腹心である苗安素(ミアオ・アンスー)が公主として宋翰に嫁ぐことになる。多くの波乱含みの結婚式を経て、新婚初夜に宋翰は苗安素を誤解し殺しかけるが、後に和解の兆しを見せる。一方、遼東では慶王が反乱を企てている可能性が浮上する。
29話
宋翰(ソン・ハン)の巧妙な策略により、苗安素(ミアオ・アンスー)は彼に心を開き、長年の親友である竇昭(ドウ・ジャオ)との間に深い溝が生まれてしまう。そんな中、竇昭の懐妊という喜びも束の間、紀詠(キ・エイ)の隠された野望が明らかになり、新たな波乱を呼ぶ。一方、苗安素は実家の不幸と弟の死という悲劇に見舞われ、絶望の淵に立たされる。その裏で糸を引く宋翰の真の目的とは?愛と憎しみ、策略と誤解が複雑に絡み合い、登場人物たちは過酷な運命に翻弄されていく。
30話
竇昭(ドウ・ジャオ)の簪がきっかけで母と再会した蘇琰(スー・イェン)は、竇昭への恩返しを誓う。一方、宮中では慶王の不穏な動きを察知した竇昭と宋墨(ソン・モー)が、それぞれ太子妃や太子を通じて情報を探ろうとする。狩りの場で太子と慶王が衝突し、宋墨が仲裁に入るが、この事件は皇帝や皇后をも巻き込む事態に。そんな中、太子妃の口から定国公の死にまつわる衝撃の真相が語られ、黒幕が万皇后であることが明らかになる。万皇后は皇帝に毒を盛り、慶王を唆して皇位簒奪を企んでいた。竇昭と宋墨は太子を説得し、定国公の名誉回復と万皇后の陰謀阻止に向けて動き出す。そして、栖霞の記憶が戻り始め、定国公の残した秘密の手紙の謎が深まる。
31話
栖霞の記憶が戻り、蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)殺害の真相と遼東の汚職を示す証拠が宋墨(ソン・モー)の手に渡る。その証拠には竇昭(ドウ・ジャオ)の父・竇世英(ドウ・シーイン)の名も含まれており、竇昭と宋墨は衝撃を受ける。慶王の陰謀が着々と進む中、宋墨は慶王と直接対決し、機転を利かせて汚職の証拠である契約書を奪還する。しかし、皇子殺害未遂の罪を着せられ、皇帝は苦悩の末、宋墨を投獄。竇昭は絶望し、宋墨の身を案じる。宮廷内では新たな動きが見られ、物語は更なる波乱を予感させる。
32話
宋墨(ソン・モー)の無実を訴える竇世英(ドウ・シーイン)は兄・竇世枢(ドウ・シースー)と決別。宋墨は牢で拷問と薬物による幻覚に苦しむが、竇昭(ドウ・ジャオ)への想いを募らせる。意識を取り戻した竇昭は、紀詠(キ・エイ)に助けられたことを知る。朝廷では皇后が権力を握る中、太子と淑徳(シュクトク)が慶王の不正を糾弾し、皇后は追い詰められる。身代わりにされようとした竇世枢は、淑徳を守って壮絶な最期を遂げる。兄の死を乗り越え、竇世英は竇家を守る決意を固める。宋墨と竇昭は頤志堂に軟禁され束の間の安息を得るが、宋翰(ソン・ハン)は慶王と共に宋墨殺害を計画。一方、苗安素(ミアオ・アンスー)は自らの良心と宋翰への想いの間で葛藤し、陳嘉(チン・カ)の助けを借りて宋翰の悪事の手がかりを掴む。
33話
宋翰(ソン・ハン)による安平(アンピン)殺害の真相が明らかになり、苗安素(ミアオ・アンスー)は宋翰への疑念を深める。一方、宮中では皇后が実権を掌握し、皇帝の排除と慶王と結託したクーデターを計画。宋翰も異姓王の地位を条件にクーデターに加担する。毒に苦しむ宋墨(ソン・モー)を竇昭(ドウ・ジャオ)が献身的に支える中、皇后の宴の裏でクーデターが勃発。竇昭は人質に取られるが、機転と仲間たちの協力、そして宋墨と苗安素が呼んだ救援により、絶体絶命の危機に立ち向かう。
34話(最終回)
皇帝の深謀遠慮により慶王の謀反は鎮圧され、長きにわたる朝廷の腐敗が粛清される。黒幕であった皇后は自ら死を選び、皇帝は忠臣たちの名誉を回復。一年後、新帝が即位し、竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨(ソン・モー)は愛娘・憐君と共に穏やかで幸せな日々を送り、未来への新たな願いを胸に抱くのであった。
キャスト、登場人物

竇昭(ドウ・ジャオ)
孟子義(モン・ズーイー)

宋墨(ソン・モー)
李昀銳(リー・ユンルイ)

苗安素(ミアオ・アンスー)
孔雪兒(コン・シュエアル)

紀詠(キ・エイ)
夏之光(シャ・ズーグァン)