あらすじ
幼くして母を亡くした竇昭(ドウ・ジャオ/演:孟子義(モン・ズーイー) モン・ズーイー)は、度重なる家庭の不幸と波乱に満ちた運命に翻弄され、人間愛や家族の絆といったものに深い絶望を抱いていました。そんな中でも彼女は、継母の策略に屈することなく、自身の家産を守り抜こうとします。そして、人里離れた静かな荘園に身を寄せ、学問に励み、世の中の道理を学ぶことで、自らの力で生き抜く術を模索していました。
ある大雨の夜、竇昭(ドウ・ジャオ)は商人を装って荘園に宿を求めてきた宋墨(ソン・モー/演:李昀鋭 リー・ユンルイ)と運命的な出会いを果たします。彼女はその聡明さで、反乱鎮圧に功績のあった定国公の唯一の遺児を保護する宋墨(ソン・モー)に力を貸し、二人の運命はこれを機に固く結びついていきます。
一方、官僚の家柄である宋墨もまた、自身の家族にまつわる不可解な事件の謎に深く囚われていました。竇昭も継母の妨害によって、縁談をすり替えられるという悪意ある噂に苦しめられます。互いに困難な状況に置かれた二人は、同盟を結び、この苦境を乗り越えるために結婚という道を選びます。
初めこそ互いに疑念を抱いていた二人でしたが、数々の困難を助け合いながら乗り越えていく中で、次第に互いを深く理解し、大切に想うようになり、かけがえのない心の友となっていきます。
しかし、平穏な日々は長くは続かず、朝廷では風雲急を告げる大きな変化が起ころうとしていました。竇昭と宋墨は、迫りくる危機に共に手を取り合って立ち向かいます。彼らは家族の運命を救い、英国公府で起きた子供のすり替え事件の真相を解明し、さらには慶王の企てた謀反を阻止し、無実の罪に問われた忠臣の名誉を回復します。そして、国と家の安寧を守り抜き、ついに真の意味で自分たちらしい幸福な人生を掴み取るのです。
各話あらすじとネタバレ
1話
澄平二十七年、皇帝病危の中、驃騎大将軍・宋墨(ソン・モー)は定国公の冤罪を晴らすため慶王を擁立しクーデターを起こす。済寧侯夫人・竇昭(ドウ・ジャオ)は夫・魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)と侍女・竇明(ドウ・ミン)の不倫、そして自身の母の死の衝撃的な真相を知り、絶望の末に屋敷と縁を切る。逃亡の道中、宋墨と出会うも追手に追い詰められ、宋墨と共に崖から転落。死の間際に謎の書物『昭世録』に触れた竇昭は、なんと幼少期(澄平八年)にタイムリープ!未来の記憶を持つ竇昭は、悲劇的な運命を変えることを固く決意するのだった。
2話
竇世英(ドウ・シーイン)が王映雪(ワン・インシュエ)を娶ろうとすることから、正妻・趙谷秋(チョウ・コクキュウ)との間に亀裂が生じる。王映雪の策略により追い詰められた趙谷秋は、思い出の木蘭の花が切り倒されるのを見て絶望し、自ら命を絶ってしまう。悲しみに暮れる娘の竇昭(ドウ・ジャオ)は、王映雪のさらなる企みを阻止するため、祖母・崔氏(ツイし)の助けを得て母の権利を守り、3年間の喪に服すことを宣言。その後、崔氏と共に暮らし始めた竇昭は、母の仇を討ち、強く生きることを誓い、学問と武芸、そして商才を磨いていく。一方、定国公の軍営では、若き宋墨(ソン・モー)が軍人としての道を歩み始めていた。
3話
海賊討伐で手柄を立てたものの、父・宋宜春(ソン・ギシュン)の軍規違反の身代わりとなり鞭打ちの罰を受ける宋墨(ソン・モー)。父との確執に苦悩を深める。一方、実家に戻った竇昭(ドウ・ジャオ)は、父・竇世英(ドウ・シーイン)が催した縁談目的の宴で、その聡明さと度胸を発揮。自分や友人を侮辱する貴族の子弟たちを痛烈に批判し、その場を圧倒する。宴の後、街に出た竇昭と宋墨は、それぞれ仮面で顔を隠しており、ニアミスを果たす。
4話
芝居小屋で偶然隣り合わせた竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨(ソン・モー)は、屏風越しに芝居の解釈を語り合い、互いの聡明さに惹かれ合う。クイズ大会では共に才能を発揮するが、宋墨は家庭の事情を思い出し、最後の問題で竇昭に勝利を譲る。竇昭は宋墨の心痛を察し、気遣いを見せる。一方、竇昭は王映雪(ワン・インシュエ)の甥・龐昆白(ホウ・コンパク)に誘拐されそうになるが、機転を利かせて切り抜け、円通の助けもあって王映雪の陰謀を暴く。竇家では王映雪と竇世英(ドウ・シーイン)の確執が続き、竇明(ドウ・ミン)は母と竇昭の間で苦悩する。円通は竇昭の屋敷に滞在し、竇昭は彼に医術を学び始める。民のために汚職役人を摘発する宋墨は、少女を助けようとして事故に遭い意識を失う。その瞬間、竇昭も胸に痛みを感じ、二人の間には不思議な繋がりが示唆される。難民救済中に鄔善(ウー・シャン)と再会した竇昭は、その夜、宋墨の夢を見る。そんな中、竇昭の屋敷に素性の知れない商人たちが現れ、不穏な空気が漂い始める。
5話
皇帝に召喚された蒋梅荪(ジャン・メイスン)を案じる宋墨(ソン・モー)は、その道中で竇昭(ドウ・ジャオ)のいる荘園に立ち寄る。そこで宋墨は蒋梅荪の息子を守るため、荘園の人間を皆殺しにしようと考えるが、竇昭の機転と交渉術により危機を回避。竇昭は子供の命を救い、さらに蒋梅荪を救い出す策を宋墨に提案する。互いの腹を探り合いながらも、宋墨は竇昭の聡明さを認め、人質交換という形で一時的な協力関係を結ぶ。一方、竇昭の策により朝廷では蒋梅荪解放に向けた動きが始まるが、事情を知らない竇世枢(ドウ・シースー)が騒動を起こしてしまう。
6話
宋墨(ソン・モー)は定国公の件で心労が絶えない中、竇家への疑念を深める。一方、竇世枢(ドウ・シースー)は王映雪(ワン・インシュエ)と組み、竇昭(ドウ・ジャオ)と魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)、竇明(ドウ・ミン)と鄔善(ウー・シャン)の政略結婚を進めようと画策。見合いの席で、竇昭はわざと粗野に振る舞い魏廷瑜を遠ざけようとするが、王映雪の策略により鄔善が蝶に襲われ命の危機に瀕する。竇昭が鄔善を救おうとする中、宋墨が竇家の不正の証拠を掴み乗り込んでくる。絶体絶命の状況で、宋墨は竇昭を信じ、彼女に鄔善の治療を託す。
7話
宋墨(ソン・モー)は戴建(タイ・ケン)に罪を着せられそうになるが崔氏(ツイし)の介入で事なきを得る。鄔善(ウー・シャン)が再び発病し竇昭(ドウ・ジャオ)に助けられるが、宋墨は鄔善の虎符に仕込まれた合歓香の罠を見抜き、竇昭と王映雪(ワン・インシュエ)の策略が明らかになる。魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)は竇昭との結婚を承諾。竇昭は結婚を拒み、崔氏と共に家を出る。崔氏は自身の辛い過去を竇昭に語る。鄔善は竇昭に求婚するが断られ、手作りの品を贈る。一方、蒋梅荪(ジャン・メイスン)が何者かに殺害され、悲しみと怒りに燃える宋墨は皇帝に真相を問い詰める。
8話
皇帝はかつての盟友・蒋梅荪(ジャン・メイスン)の死の真相を巡り苦悩し、宋墨(ソン・モー)は投獄されてしまう。しかし、竇昭(ドウ・ジャオ)の類まれなる知略と仲間たちの奔走により、宋墨は絶体絶命の危機を脱し、ついに釈放される。一方、竇昭を一途に想う鄔善(ウー・シャン)は、家柄の違いから結婚を反対され、雨の中で決意を示すも高熱で倒れてしまう。そんな中、李太医(りたい)になりすました竇昭が鄔家に現れ、新たな波乱を予感させる。
キャスト、登場人物

竇昭(ドウ・ジャオ)
孟子義(モン・ズーイー)

宋墨(ソン・モー)
李昀銳(リー・ユンルイ)

苗安素(ミアオ・アンスー)
孔雪兒(コン・シュエアル)

紀詠(キ・エイ)
夏之光(シャ・ズーグァン)