あらすじ
これは、一人の聡明な女性が、自らの手で運命を切り拓き、巨大な陰謀に立ち向かう復讐と救済の物語。
「心医」――それは、人の心の病を読み解き、治療する特殊な医者。主人公の葉平安(よう・へいあん)(イエ・ピンアン/演:リウ・シーシー)は、その卓越した能力ゆえに「巫女」と恐れられ、人々から敬遠される存在だった。彼女は、過去に起きたある事件の真相を突き止めるため、都にやってくる。
一方、都の司法を司る大理寺の役人、元少城(げん しょうじょう)は、貧しい地域の出身。彼は冷酷非情な野心家で、成り上がるためならどんな手段も厭わない。
そんな中、都で朝廷の高官が殺害される事件が発生。被害者の不眠症を治療していた葉平安(よう・へいあん)は、事件現場に居合わせたことから第一容疑者とされてしまう。元少城(げん しょうじょう)は、事件に不審な点を感じながらも、葉平安(よう・へいあん)を犯人に仕立て上げることで、自らの出世の切り札にしようと画策する。
絶体絶命の窮地に立たされたかのように見えた葉平安(よう・へいあん)。しかし、それは彼女が仕掛けた壮大な復讐劇の、ほんの始まりに過ぎなかった。彼女が投じた第一の石は、静かに、しかし確実に都の闇に波紋を広げていく――。
見どころ
1. 恋愛だけじゃない!知略で悪を討つ、新時代のヒロイン誕生
本作の主人公・葉平安(よう・へいあん)は、恋愛に涙したり、男性に守られたりする従来のヒロイン像とは一線を画します。類まれな洞察力で人の心を操り、緻密な計画で悪を追い詰めていく、クールでミステリアスな「復讐の女神」です。さらに、彼女の周りには同じように傷を抱えた女性たちが集い、互いに助け合う「女性アベンジャーズ」のような連帯が描かれます。手に汗握る復讐劇でありながら、心温まるシスターフッド(女性の絆)の物語としても楽しめます。
2. 甘さゼロ!火花散る大人の男女による極上の心理戦
葉平安(よう・へいあん)と、彼女を追い詰める野心家の役人・元少城(げん しょうじょう)。二人の関係は、よくある甘いラブストーリーではありません。互いの目的のために利用し、騙し合い、策略を巡らせる、息もつかせぬ心理戦が繰り広げられます。知力と野望がぶつかり合う、緊張感に満ちた大人の関係性は、まさに「愛憎半ばの殺し合い」。この危険な駆け引きから目が離せません。
3. 『唐朝詭事録』チームが贈る、本格サスペンス×重厚な権力闘争
本作を手掛けるのは、大ヒット本格ミステリー時代劇『唐朝詭事録』の監督と制作チーム。一つの殺人事件を皮切りに、朝廷を揺るがす巨大な陰謀が次々と明らかになっていく様は圧巻です。唐の武則天の時代を彷彿とさせる壮大な世界観の中で、骨太なミステリーと重厚な権力闘争が緻密に描かれており、見ごたえは十分です。
4. 「心の病」に迫るユニークな設定と豪華絢爛なビジュアル
「心医」という斬新な設定を通じて、うつ病、PTSD、パニック障害といった現代にも通じる「心の病」に光を当てる点も本作の魅力です。主演は、『宮廷女官 若曦』のリウ・シーシーと、『楚喬伝~いばらに咲く花~』のショーン・ドウ。人気と実力を兼ね備えた二人の競演に加え、AI技術も駆使して制作された唐代風の絢爛豪華な衣装や美術セットも必見。特に、リウ・シーシーが着けるミステリアスな半仮面は、本作を象徴する美しいアイテムです。
各話あらすじとネタバレ(全30話)
1話
舞台は、夢の話が禁じられた都。そこに、人の夢を読み解く力を持つと噂される謎の医女、葉平安(よう・へいあん)が現れる。彼女はその不思議な力から、人々には巫女として恐れられていた。ある日、平安は不眠に悩む高官・鄭元(てい・げん)の治療を頼まれる。だが、彼の屋敷を訪れた夜、鄭元が死体で発見される。現場に居合わせた平安は、殺人事件の第一容疑者として捕らえられてしまう。皇帝から潔白の証明を命じられた彼女は、与えられたわずかな時間で真犯人捜しを始める。しかし、その事件の裏には、宮廷を揺るがす巨大な陰謀が渦巻いていた。
2話
父の汚名をそそぐため、葉平安(よう・へいあん)は黒幕を追い詰める証拠集めに奔走する。だが、敵である元少城(げん しょうじょう)の非情な手によって、重要な証人を失ってしまう。計画に狂いが生じ、絶体絶命のピンチに。
そんな中、平安は自らの危険も顧みず、別の証拠を手に皇帝への直訴を試みる。彼女の真の目的は、敵をすぐに倒すことではない。巨大な悪の組織に、静かだが確実な一撃を加えることだった。一方、平安の存在を危険視する元少城も、彼女を潰すために新たな罠を仕掛ける。新たな協力者も現れ、物語はさらに複雑に動き出す。
3話
輸送中の軍餉が、亡霊の噂が立つ山道で忽然と姿を消した。酷吏の厲俊(れい・しゅん)が力ずくで犯人を追う一方、元少城(げん しょうじょう)は冷静に状況を分析し、事件の裏に潜む巧妙な計画を察知する。そんな中、葉平安(よう・へいあん)は皇帝から掌心使に任命され、捜査の権限を手に入れた。彼女は大胆な方法で軍餉を隠し、追っ手を翻弄する。元少城は平安の策略に気づき、二人の静かな頭脳戦が始まる。都の権力者たちも動き出し、事態はさらに複雑な様相を呈していく。
4話
杜梁(と・りょう)に捕らえられた元少城(げん しょうじょう)は、軍資金を見つけ出すという条件で5日間の猶予を得て解放される。彼は自由の身となると、自分を陥れた黒幕の正体を探り始める。一方、葉平安(よう・へいあん)は元少城が解放されたことを知り、彼の報復を警戒して計画の修正を余儀なくされる。そんな中、元少城は平安の前に直接姿を現す。彼は平安の過去と、彼女が抱く復讐の動機を鋭く見抜いていた。敵対するはずの二人は、互いの利害を天秤にかけ、予測不能な交渉を開始する。物語は新たな局面へと突入する。
5話
葉平安(よう・へいあん)は高官である海宜平(かいぎへい)に接触し、心を閉ざした彼の妹・海嫣(かいえん)の治療を試みる。平安のその動きを察知した敵役の杜梁(と・りょう)は、彼女の叔母を人質に取るという卑劣な手段で追い詰めようとする。
一方、不正を追う元少城(げん しょうじょう)もまた、海宜平と手を組むことで、杜梁への反撃体制を整えていた。杜梁の屋敷で絶体絶命の危機に陥る平安。その窮地を救ったのは、新たな協力者だった。この一件をきっかけに、これまで謎に包まれていた平安の壮絶な過去と、彼女が復讐を誓った本当の理由が、ついに明らかになる。
6話
葉平安(よう・へいあん)と元少城(げん しょうじょう)は、悪徳役人の杜梁(と・りょう)を失脚させるため、大胆な罠を仕掛けます。元少城は杜梁に近づいて偽の情報を流し、彼の強欲さを利用して破滅へと誘導します。その裏では、元少城の兄や仲間たちと協力し、杜梁を追い詰めるための準備を着々と進めていました。
計画は完璧に進んでいるように見え、杜梁は完全に罠にはまります。作戦の最終局面、葉平安が杜梁と対峙し、すべての罪を暴こうとしたその時でした。予想外の人物が現れたことで、事態は誰も予測できなかった方向へと急転します。信頼と裏切りが交錯する、息もつかせぬ展開が待っています。
7話
御史の事件を追う葉平安(よう・へいあん)が、ついに捕らえられてしまう。彼女を連行したのは、冷酷な役人として知られる厲俊(れい・しゅん)。絶体絶命の拷問地獄が平安を待ち受ける。一方、平安の仲間である陸丹心(りくたんしん)は、彼女を救うために奔走する。平安は持ち前の知恵と度胸で、この危機を乗り越えることができるのか。その裏では、元少城(げん しょうじょう)、さらには宮中の様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、事態は予測不能な方向へと進んでいく。息もつかせぬ頭脳戦が繰り広げられる回。
8話
元少城(げん しょうじょう)が不正の温床である戸部(こぶ)の調査に乗り出そうとした矢先、証拠となるはずの帳簿室が火事に見舞われる。一方、療養中の葉平安(よう・へいあん)は、自分を陥れた黒幕の正体に迫ろうと推理を重ねていた。そんな中、元少城は大理寺卿(だいりじけい)に昇進し、貴族たちの娯楽のために人命が奪われる非合法な闘技場龍門場(りゅうもんじょう)の閉鎖に動く。しかし、貴族たちの妨害は激しく、不吉な噂を流して皇帝の視察を阻止しようとする。絶体絶命の元少城の前に、葉平安がある取引を条件に協力を申し出る。彼女の機転で、事態は思わぬ方向へ動き出す。
9話
朝廷では、元少城(げん しょうじょう)が賤民を救うための改革を訴えるが、重臣たちの強い反対に遭い頓挫する。その一方、辺境から都に帰還した伍安康(ごあんこう)将軍が現実的な提案で皇帝の信頼を得て、新たな存在感を示す。葉平安(よう・へいあん)は父の事件の手がかりを追い、重要な記録が海宜平(かいぎへい)によって持ち去られたことを突き止める。海宜平はそんな彼女の動きを察知し、巧妙に疑いの目を逸らそうと画策する。そんな中、葉平安は伍顯兒(ごけんじ)の計らいで兄の伍安康と会うことになるが、その席で新たな烙印を持つ舞姫を発見してしまう。それは、彼女をおびき寄せるために仕掛けられた、巧妙な罠の始まりだった。
10話
葉平安(よう・へいあん)は、大手布工房の嫌がらせで賃金未払いに追い込まれた小さな工房の主人を助けるため、行動を開始する。調査を進めると、その背後には大善人として名高い皇族の富豪、礼宗旭(れいそうきょく)の影が見えてきた。平安は、彼の評判を利用したある奇策で問題を解決しようと試みる。一方、元少城(げん しょうじょう)は民を思うがゆえの行動が誤解を生み、孤立を深めていく。伍安康(ごあんこう)は、都で再会した平安の意外な一面を知り、彼女への見方を少しずつ変え始める。それぞれの正義と苦悩が交錯し、物語の新たな敵が姿を現す。
11話
葉平安(よう・へいあん)が長年苦しんできた悪夢の正体が、ある女性の悲劇的な死を目撃した過去の記憶であることが明らかになる。一方、采蓮(さいれん)を傷つけた犯人が、高貴な身分である礼宗旭(れいそうきょく)だと判明。平安と仲間たちは復讐を決意する。彼女たちは信心深い礼宗旭の弱点を利用し、彼が妖物に取り憑かれていると信じ込ませる大胆な罠を仕掛ける。計画は成功し、治療と称して屋敷に呼ばれた平安。彼女は危険を冒して、事件の核心に迫る証拠を手に入れるため、敵の懐深くへと潜入していく。
12話
葉平安(よう・へいあん)は、宿敵・礼宗旭(れいそうきょく)の底知れぬ悪事を暴くため、ついに元少城(げん しょうじょう)と手を組む。二人は民を苦しめる毒塩事件の背後に、礼宗旭が関わる巨大な陰謀が隠されていることを突き止める。そんな中、北方の国・朔丹から使節団が都に到着した。彼らの来訪は、宮廷に新たな波紋を広げる。礼宗旭はこの機を利用し、元少城を社会的に抹殺するための非情な罠を仕掛けていた。平安と元少城は、この絶体絶命の状況を覆すことができるのか。
13話
葉平安(よう・へいあん)は、宿敵・礼宗旭(れいそうきょく)を追い詰めるための壮大な計画を立てる。その計画には、敵である礼乾兆(れい・けんちょう)さえも駒として利用することが含まれていた。一方、都に帰還した英雄・伍安康(ごあんこう)将軍は、過去の戦場で起きた不可解な事件の真相を追い始める。彼の調査は、図らずも平安の復讐と交差していく。宮中で開かれる華やかな夜宴を舞台に、平安たちの周到な反撃の幕が上がる。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、一触即発の緊張感が全体を支配する回。
14話
朔丹の使節団を歓迎する華やかな宴が開かれる。美しい鳥の舞が披露され、誰もが平和なひとときを楽しんでいた。しかし、その祝宴の場で突然、暗殺未遂事件が発生。会場は大混乱に陥る。この事件をきっかけに、葉平安(よう・へいあん)と元少城(げん しょうじょう)が極秘に進めていた計画は、予期せぬ裏切りによって根底から覆されてしまう。卑劣な罠が彼らを追い詰め、ついには仲間の一人が命を落とすという最悪の悲劇が訪れる。希望の光が見えない、あまりにも重く、悲しい物語が展開する。
15話
夜宴での刺客事件の黒幕だと疑われた元少城(げん しょうじょう)。彼は宮廷でどんどん追い詰められていく。一方、葉平安(よう・へいあん)は亡くなった友人の采蓮(さいれん)の遺体を取り戻すため、たった一人で敵地へ乗り込む決意を固める。でも、その大胆な計画はすでに見抜かれていた。葉平安は周到に準備された罠にはまり、命の危機にさらされることに。味方を失い、地位も奪われ、孤独に沈む元少城。そして、死の淵に立たされる葉平安。二人の運命が大きく動く回だったね。
16話
兄の元贺生(げん がせい)が何者かに襲われ、命を落とした。悲しみの底に突き落とされた元少城(げん しょうじょう)は、宿敵・礼宗旭(れいそうきょく)への復讐を誓う。彼はすべての情報を信じ込み、単身で礼宗旭が仕掛けた罠へと向かう。一方、葉平安(よう・へいあん)も独自の調査で事件の真相に迫っていた。絶体絶命の状況に追い込まれ、屈辱的な要求を突きつけられる元少城。だが、その裏では誰も予想しなかった壮大な計画が進行していた。すべてがひっくり返る、衝撃の逆転劇が幕を開ける。
17話
夜宴襲撃事件の黒幕、礼宗旭(れいそうきょく)への反撃がついに始まる。元少城(げん しょうじょう)は直接対決に臨み、葉平安(よう・へいあん)たちもそれぞれの持ち場で計画を実行に移す。宮廷内では事件の真相究明が進み、元少城の嫌疑が晴れるかどうかが焦点となる。一方、復讐に身を投じる葉平安は、仲間を危険に巻き込むことへの恐怖に初めて直面する。そんな彼女に元少城が寄り添う。大きな山場を越えた後、張り詰めていた元少城の心身に異変が起き、葉平安が彼を支えることになる。
18話
葉平安(よう・へいあん)の調査は、ついに朝廷の大物・海宜平(かいぎへい)へと繋がる。彼の清廉な評判の裏に隠された秘密が、少しずつ明らかになっていく。そんな中、葉平安が世話をしていた謎の老人が、事件の核心に迫る重要な過去を語り始める。一方、元少城(げん しょうじょう)は海宜平から葉平安を監視するよう命じられ、苦しい立場に追い込まれる。決定的な証拠を手に入れるため、葉平安は危険な作戦に挑むが、予期せぬ人物の妨害に遭ってしまう。あらゆる道を絶たれた彼女が、起死回生のために打つ次の一手とは。
19話
葉平安(よう・へいあん)と陸丹心(りくたんしん)の友情に、最大の危機が訪れる。ある策略により、丹心は平安が隠してきた衝撃的な過去を知ってしまう。それは、復讐を誓う彼女にとって到底受け入れがたい事実だった。信じていた友への疑念と、事件の真相を求める焦りから、丹心は危険な決断を下す。一方、平安もまた、何かを覚悟しているようだった。二人の絆が試され、物語が大きく動く緊迫の回。
20話
葉平安(よう・へいあん)は、塩の不正を暴くため伍安康(ごあんこう)と協力する。しかし、彼らの計画は相手に先読みされ、失敗に終わってしまう。一方、妹のように思っていた陸丹心(りくたんしん)との関係は修復不可能なほどに悪化。平安は丹心によって命の危機に晒される。さらに、母親代わりの人物も彼女の元を去り、平安は完全に孤立無援の状態に。そんな中、過去の事件の首謀者だという濡れ衣まで着せられてしまう。味方が誰もいない状況で、彼女が頼れるのは元少城(げん しょうじょう)だけ。だが、彼もまた重大な決断を迫られていた。
21話
過去の事件の証人として、陸丹心(りくたんしん)が大理寺に駆け込んだ。彼女の告発によって、葉平安(よう・へいあん)は窮地に立たされる。皇帝の命で役職を剥奪され、庶民に身を落とした平安に、世間の目は冷たい。一方で、再審が見送られた御史事件を巡り、元少城(げん しょうじょう)たちが水面下で動き出す。平安を完全に排除するため、中秋の夜に新たな罠が仕掛けられる。罠だと知りながら、平安はたった一人でその渦中へ向かうことを決意する。それぞれの思惑が交錯し、物語は一気に加速していく。
22話
葉平安(よう・へいあん)は、悪徳高官・海宜平(かいぎへい)の罪を暴くため、命がけの計画を実行に移す。皇帝の前で、過去の事件の犯人である礼宗旭(れいそうきょく)を告発。平安の協力者である陸丹心(りくたんしん)も加わり、海宜平こそがすべての黒幕だと追い詰めていく。しかし、その計画の裏では、陸丹心の悲しくも壮絶な覚悟が隠されていた。二重三重に仕掛けられた罠と、仲間との絆を武器に、ついに巨悪の正体を白日の下に晒そうとする。息をのむ攻防が繰り広げられる回だ。
23話
長年謎に包まれていた御史事件の再審が、ついに聖都で開かれる。事件の鍵を握る重要人物、海宜平(かいぎへい)が法廷に立ち、重い口を開き始めた。彼の告白から明らかになるのは、一地方役人の汚職に留まらない、都の権力者たちを巻き込んだ巨大な悪の構図だった。父の無念を晴らすため、全てを懸けてきた葉平安(よう・へいあん)。彼女の長年の悲願が、ついに果たされようとしていた。だが、真相の先には、新たな闇が待ち受けていた。
24話
葉平安(よう・へいあん)の前に、過去の火事が原因で顔に大火傷を負ったと主張する女性が現れる。その女性は、火事の原因が平安にあると彼女を激しく非難。重い罪悪感に苛まれた平安は、精神的に深く傷つき、絶望の淵に立たされてしまう。一方、元少城(げん しょうじょう)と共に彼女の母親を訪ねるが、そこには親子とは思えない冷たい空気が流れていた。友人の霓裳(げいしょう)は、日に日に様子がおかしくなっていく平安の異変にいち早く気づく。彼女を救うため、そして隠された真実を暴くために奔走するが、平安を襲った悲劇の裏には、巧妙に仕組まれた大きな罠が隠されていた。
25話
葉平安(よう・へいあん)は、姉の事件の真相に迫るため、過去を知る重要人物に接触する。彼女は大胆な作戦を仕掛け、ついに黒幕の正体にあと一歩まで近づく。一方、伍安康(ごあんこう)は聖都を混乱させる塩の価格高騰問題を調査していた。その過程で、彼は自身の信念を根底から揺るがす衝撃的な事実を知ってしまう。それぞれの正義と運命が交錯する中、皇帝は平安にある道を示す。そして1年後。平安は全く新しい姿で、因縁の相手が待つ都に舞い戻ってくる。
26話
葉平安(よう・へいあん)は、最大のライバルである伍顯兒(ごけんじ)に危険な私塩取引を持ちかける。元少城(げん しょうじょう)はそれが罠だと強く警告するが、葉平安に負けたくない伍顯兒は取引に乗ることを決意する。取引当日、現場には役人が踏み込むが、そこには誰も予想しなかった光景が広がっていた。葉平安が仕掛けた巧妙な罠と、それを上回ろうとする伍顯兒の執念が激突。さらに元少城も独自の思惑で動き出し、三者三様の頭脳戦が繰り広げられる。
27話
鎧を隠し持っていた罪で指名手配中の葉平安(よう・へいあん)は、大胆にも聖都に潜伏していた。一方、過去に葉平安によって左遷された役人・厲俊(れい・しゅん)が、皇帝の命で復帰する。彼は葉平安への復讐を誓い、執拗な捜索を開始。さらに、康平王(こうへいおう)の娘・伍顯兒(ごけんじ)も父の命を受け、葉平安の捕縛に乗り出す。二重の包囲網が狭まる中、葉平安は黒市の一角に追い詰められてしまう。仲間たちが絶望する中、彼女はなぜか落ち着いた様子で追っ手を待ち構えていた。
28話
葉平安(よう・へいあん)と元少城(げん しょうじょう)が裏で協力関係にあったという衝撃の事実が明かされる。これまでの不可解な出来事は全て、康平王(こうへいおう)を追い詰めるために二人が仕掛けた壮大な計画の一部だったのだ。偽の塩商人や役人を巧みに使い、康平王をじわじわと罠にはめていく平安たち。計画は最終段階に入り、康平王は絶体絶命の窮地に立たされる。しかし、あと一歩というところで、辺境での軍事衝突という予期せぬ知らせが届く。国の危機を前に、平安は計画の一時中断という苦渋の決断を迫られることになる。
29話
不正の証拠を消し去った康平王(こうへいおう)・伍由敬(ごゆうけい)は、皇帝からの処遇を屈辱と受け止め、ついに謀反という最後の手段に打って出る。その計画の裏では、娘の伍顯兒(ごけんじ)が自身の野望のために暗躍を始めていた。
一方、元少城(げん しょうじょう)は康平王から直接疑いをかけられ、毒酒を前に絶体絶命のピンチに陥る。葉平安(よう・へいあん)もまた、何者かの罠によっておびき出され、囚われの身となってしまう。
北境での勝利に沸く都の裏側で、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、巨大な陰謀が静かに進行していく。物語が最終局面に向けて一気に加速する、緊張感あふれる回。
30話(最終回)
上元節の夜、ついに康平王(こうへいおう)と伍顯兒(ごけんじ)の謀反計画が実行に移される。千秋閣では伍顯兒が皇帝を待ち構え、宮中では康平王が天下を覆そうと動き出す。一方、葉平安(よう・へいあん)は彼らの陰謀の決定的な証拠を掴むが、絶体絶命の窮地に立たされる。敵と味方が入り乱れ、思いがけない人物の協力も得ながら、平安は最後の戦いに挑む。宮殿と千秋閣、二つの場所で同時に進む策略の応酬。果たして平安は謀反を阻止し、全てに決着をつけることができるのか。それぞれの正義と野望が激しくぶつかり合う、息をのむ最終回。
キャスト、登場人物

葉平安(よう・へいあん)
劉詩詩(リウ・シーシー)

元少城(げん しょうじょう)
竇驍(ドウ・シャオ)

伍安康(ごあんこう)
鄭業成(チェン・イエチョン)

陸丹心(りくたんしん)
宣璐(シュエン・ルー)



