あらすじ
鎮西侯(ちんせいこう)の末息子である百里東君(ひゃくり・とうくん/演:ホウ・ミンハオ)は、幼い頃から型破りな少年でした。詩や書物、兵法や武術には全く興味を示さず、もっぱら熱中していたのは酒造り。それには理由があり、幼い頃に悲劇的な死を遂げた親友の葉雲(よう・うん/演:ホー・ユー)と交わした「酒仙になる」という約束があったからです。
しかし、運命は彼に安穏とした道を選ばせてはくれませんでした。結局、百里東君(ひゃくりとうくん)は天下最強と名高い李長生(り・ちょうせい)の弟子となり、武術の修行を始めることになります。その過程で、彼は心惹かれる女性・玥瑶(げつよう/演:フー・リェンシン)と出会い、さらに、葉鼎之(ようていし)と名を変えたかつての親友・葉雲とも再会を果たします。
玥瑶や葉鼎之(ようていし)との交流を通じて、百里東君は自身の立場と、負うべき責任について深く考えるようになります。そして月日は流れ、葉鼎之は何者かの陰謀によって利用され、中原(ちゅうげん:中国の中心地域)を討伐するための大規模な戦いを引き起こしてしまいます。
これに対し、百里東君は天下の英雄たちを率いて立ち向かうことを決意します。かつての親友・葉鼎之を前にしても、彼は決して怯みません。戦乱に苦しむ人々を救うと同時に、道を誤った親友をも救い出すため、百里東君は固い決意を胸に戦いに臨むのでした。
この物語は、酒造りを夢見た少年が、運命に導かれ武術を学び、仲間との出会いや親友との再会、そして避けられぬ対立を経て、真の英雄へと成長していく姿を描いた物語です。友情、責任、そして己の信念を貫く若者たちの熱きドラマが繰り広げられます。
各話あらすじとネタバレ(全40話)
1話
北離西南道で対立する顧家と宴家。顧家当主の死に乗じ、宴家当主・宴別天(えん・べつてん)は顧家の次男・顧剣門(こ・けんもん)に政略結婚を迫る。一方、柴桑城で酒屋を営む白東君(はくとうくん)は、店に現れた宴別天との出会いをきっかけに、最高の酒造りを目指すことを決意。しかし、宴別天は素性の知れない白東君と相棒の司空長風(しくうちょうふう)を危険視する。白東君は顧家と宴家の騒動を利用して酒の名を広めようと、顧家に潜入。そこで暗殺組織・暗河の蘇暮雨(そ・ぼう)と顧剣門の密会を目撃してしまう。酒肆に戻った二人を宴別天の刺客が襲うが、絶体絶命のピンチに北離八公子の一人、雷夢殺(らい・むさつ)が現れ助けに入る。
2話
おしゃべりな雷夢殺(らい・むさつ)は、言千歳(げん・せんさい)を倒すも宴家の刺客に囲まれるが、清歌公子・洛軒(らく・けん)の助けで白東君(はくとうくん)、司空長風(しくうちょうふう)と共に奚若寺へ逃れる。そこで柴桑城の顧家と宴家の陰謀、顧洛離(こ・らくり)の死の真相、そして顧家の実権を狙う顧五爺(こ・ごや)と宴家の政略結婚を知る。現れた宴琉璃(えん・るり)は、亡き恋人・顧洛離への想いを胸に、婚礼を破談させるため雷夢殺たちに協力を依頼。一方、白東君は一目惚れした玥瑶との約束を果たすため、名声を得るべく自ら婚礼強奪に名乗りを上げる。司空長風は自身の記憶喪失と余命いくばくもない病を告白するが、白東君は彼を救うと誓う。その裏では、柳月(りゅうげつ)公子と墨塵(ぼくじん)公子が宴家の助っ人・天外天の莫棋宣(ばく・きせん)と交戦し、天外天や暗河といった組織の影もちらつき始める。
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3話
顧家と宴家の政略結婚式当日、白東君(はくとうくん)と司空長風(しくうちょうふう)が式場に現れる。白東君は花嫁強奪を宣言し、自身の正体が鎮西侯府の百里東君(ひゃくりとうくん)であることを明かす。彼は亡き顧洛離(こ・らくり)のために来たと言い、宴琉璃(えん・るり)も顧洛離への愛を貫くことを誓う。一方、顧洛離の死に疑問を持った顧剣門(こ・けんもん)は、父である顧五爺(こ・ごや)、そして宴家の当主・宴別天(えん・べつてん)を殺害し、復讐を果たす。騒乱の最中、百里東君の「天生武脈」を狙う天外天の勢力が現れるが、駆けつけた叔父・温壺酒(おんこしゅ)によって退けられる。事件後、宴琉璃は宴家を継ぎ、温壺酒は百里東君と司空長風を連れて去る。百里東君は司空長風との間に新たな絆を感じ、温壺酒に彼の治療を依頼するのだった。
4話
司空長風(しくうちょうふう)は自身の毒を解くため、温壺酒(おんこしゅ)に示された辛百草(しんひゃくそう)を探す旅に出る。一方、仲間を助けたい一心で武術を志した百里東君(ひゃくりとうくん)は、叔父の温壺酒と共に、4年に一度開催される名剣の祭典「剣林」へ向かう。剣林では最高位の剣「不染塵」を巡り、多くの剣士が集結。その中には、天啓城を目指す途中の葉鼎之(ようていし)の姿もあった。酔っ払っていた百里東君は、ひょんなことから「不染塵」争奪戦に加わり、圧倒的な強さを見せる葉鼎之と対峙することになる。剣術を知らないはずの百里東君だったが、酔いの中で師匠に教わった伝説の剣術「西楚剣歌」を繰り出し、葉鼎之と互角の戦いを繰り広げる。
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5話
名剣「不染塵」を手に入れた百里東君(ひゃくりとうくん)は、師匠の温壺酒(おんこしゅ)と共に追っ手から逃れる。その際、葉鼎之(ようていし)と王一行(おう・いっこう)に助けられる。夢の中で葉鼎之との過去の約束を思い出した東君は、故郷の乾東城へ帰還するが、父・成風と衝突。一方、都では西楚剣歌の再来が皇帝の耳に入り、警戒が強まる。祖父・百里洛陳(ひゃくり・らくちん)と再会した東君は、儒仙(じゅせん)のもとを訪れ、本格的に剣術を学ぶ決意を固める。
6話
天外天が儒仙(じゅせん)の「薬人之術」を狙う一方、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)も皇帝の命で儒仙確保のため乾東城へ。父・百里成風(ひゃくり・せいふう)は息子・東君を蕭若風から隠そうとするが、東君は偶然にも酔った勢いで内力を覚醒させ抜刀術を習得、蕭若風の目に留まってしまう。儒仙の危機を知った東君は救出に向かうが、儒仙の元には蕭若風、そして天外天の刺客も迫っていた。儒仙を巡る三者の思惑が交錯し、事態は緊迫する。
7話
無法(むほう)無天(むてん)の襲撃を退けた儒仙(じゅせん)・古塵(こ・じん)は、最後の力を振り絞り百里東君(ひゃくりとうくん)に西楚剣歌の奥義を伝授する。自身の死期を悟った古塵は、東君に天啓城へ行き桃花月落を最高の場所に掛けるよう遺言し、愛弟子の腕の中で消滅する。悲しみを乗り越え、東君は師の遺志を継ぎ、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)や雷夢殺(らい・むさつ)の後押し、そして祖父・百里洛陳(ひゃくり・らくちん)の許しを得て、新たな冒険の地・天啓城へと旅立つことを決意する。一方、司空長風(しくうちょうふう)も師匠の許しを得て、いずれ東君を追って天啓城へ向かうことになる。
8話
師匠の死を引きずる百里東君(ひゃくりとうくん)は、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)と共に天啓城へ向かう。道中、わだかまりは解けないものの、将来の対決を約束する。天啓城に到着した東君は、稷下学堂の長である李長生(り・ちょうせい)と衝撃的な出会いを果たし、学堂への入門を目指すことに。しかし、師匠・古塵(こ・じん)によって内力が封印されていることが判明。失意の東君の前に謎の覆面男が現れ、内力を取り戻す方法を示唆する。一方、玥瑤(げつよう)は東君の学堂入りを阻止するため天啓城へ向かい、望城山では趙玉真(ちょう・ぎょくしん)が山を下りることを望み、師匠の命で王一行(おう・いっこう)が東君を監視するために天啓城へ派遣される。最後に、死んだと思われていた親友・葉鼎之(ようていし)が生きており、東君は彼との再会と友情を誓う。
9話
百里東君(ひゃくりとうくん)は謎の覆面男(正体は百暁堂堂主・姬若风(き じゃくふう))と出会い、酒造りを交換条件に内功心法「秋水決」を教わることになる。一方、学堂の初試のテーマが「文武之外」であることが判明し、武術の稽古に励んでいた東君は困惑する。試験会場の千金台で葉鼎之(ようていし)と再会し友情を結んだ東君は、試験で酒造りを披露することに。葉鼎之は羊肉の丸焼きで勝負する。様々な特技を持つ受験生が集まる中、玥瑶が尹落霞(いん らっか)という偽名で現れ、賭けで試験に挑むが、東君は彼女の正体に気づかない。
10話
千金坊の初試、尹落霞(いん らっか)は賭けで、百里東君(ひゃくりとうくん)は酒造りで試験に挑む。尹落霞は元賭博王の娘としての実力を見せつけ勝利。百里東君は「過早」という名の酒で審査員を唸らせ合格する。一方、葉鼎之(ようていし)は過去に北蛮や南訣など各地を旅した経験を語り、青王(せいおう)・蕭燮から過去の因縁を背景に協力を求められる。玥瑶は莫棋宣(ばく・きせん)と接触し、無相(むそう)使が彼女の目的を知っていることを示唆される。最後に、姬若風(蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう))は自身が百暁堂の堂主であることを明かし、百里東君に最終試験で警戒すべき相手として葉鼎之と諸葛雲の名を挙げる。
11話
学堂に入るための最終試験が始まった。16人の候補者は4人1組のチームに分かれ、天啓城全体を舞台に、手がかりを探して競い合う。百里東君(ひゃくりとうくん)は、尹落霞(いん らっか)、葉鼎之(ようていし)、赵玉甲とチームを結成するが、くじ引きで最も不利な最後の出発となる。一方、青王(せいおう)は葉鼎之に百里東君の暗殺を命じる。諸葛云は自身のチームメンバー全員を殺害するという衝撃的な行動に出る。百里東君チームは最初の手がかりがある玄武楼へ向かい、仕掛けや謎の人物に行く手を阻まれる中、百里東君は楼内にある「万剣帰宗の剣」を破壊しようと決意する。
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12話
玄武楼での試練を乗り越えた百里東君(ひゃくりとうくん)たちだったが、趙玉甲の正体が望城山の王一行(おう・いっこう)であることが判明し、さらに諸葛雲と名乗る偽者の存在が明らかになる。そんな中、百里東君を狙う刺客・無作双尊が出現。王一行と葉鼎之(ようていし)が応戦するも苦戦するが、回復した百里東君が西楚剣歌で撃退する。李長生(り・ちょうせい)は無作双尊の兄を討ち取る。錦囊を全て集めた一行は青龍門を目指すが、罠を避けるため二手に分かれる。王一行と葉鼎之は紫衣侯に襲われるも易文君(い・ぶんくん)に救われる。学堂に着いた百里東君と尹落霞(いん らっか)。尹落霞は柳月(りゅうげつ)の弟子となり、百里東君は李長生に弟子入りする意思を固める。
13話
葉鼎之(ようていし)とはぐれた百里東君(ひゃくりとうくん)は、心配のあまり倒れてしまうが、王一行(おう・いっこう)から葉鼎之が景玉王(けいぎょくおう)府で無事に療養していることを知らされる。葉鼎之からの励ましを受け、百里東君は尹落霞(いん らっか)と共に正式に李長生(り・ちょうせい)に入門し、末弟子となる。一方、景玉王府で目覚めた葉鼎之は、彼を助けた易文君(い・ぶんくん)から外の世界の話をせがまれる。易文君は葉鼎之を利用して王府から逃げ出すことを画策しており、その動きを洛青陽(らく・せいよう)は警戒する。また、薬王谷の司空長風(しくうちょうふう)は、師匠・辛百草(しんひゃくそう)の命を受け、薬材を求めて天啓城へ向かうことになる。
14話
尹落霞(いん らっか)になりすましていた玥瑶は、その理由を莫棋官(ばく きかん)に明かす。一方、葉鼎之(ようていし)の正体が葉雲であることが紫衣候によって暴かれ、青王(せいおう)を通じて太安帝(たいあんてい)に知らされた結果、天啓城全土に指名手配される。葉鼎之の師である南訣剣仙・雨生魔(うせい ま)が天啓に現れ、李長生(り・ちょうせい)と対決するが敗北。李長生は、三日後に葉鼎之を無事に天啓から脱出させることを約束する。その頃、百里東君(ひゃくりとうくん)は街で葉鼎之の手配書を目にし、彼が幼馴染の葉雲であることを知り衝撃を受ける。
15話
百里東君(ひゃくりとうくん)は、朝廷に追われる葉鼎之(ようていし)が死んだと思っていた親友・葉雲だと知り、再会を喜ぶ。しかし、葉鼎之の安全のため、その事実は伏せられる。葉鼎之は想い人・易文君(い・ぶんくん)と心を通わせるが、彼女の政略結婚と自身の追われる身という過酷な現実に直面。師匠・李長生(り・ちょうせい)の助けにより天啓城脱出を決意し、易文君には半年後に必ず迎えに来ると約束する。脱出前、百里東君とも感動的な再会と別れを果たし、未来での再会を誓い合う。一方、百里東君は李長生に武術を教われない日々に退屈を感じていた。
16話
天啓城に到着した司空長風(しくうちょうふう)は、親友・百里東君(ひゃくりとうくん)のために銘酒「秋露白」を求め酒楼「雕楼小筑」を訪れる。しかし、酒を得るには醸造家・謝師との勝負に勝たねばならず、長風は敗北し槍を奪われてしまう。偶然通りかかった東君は、長風のために自ら謝師に「醸造対決」を申し込む。
その後、雷夢殺(らい・むさつ)に連れられ百花楼を訪れた東君と長風。長風はそこで琴の音をきっかけに風秋雨(ふう しゅうう)と出会い、音楽を通じて心を通わせる。風秋雨は行方不明の兄・魏洛礼を探しており、彼の過去の話は長風の出自の謎を示唆するものだった。
一方、百花楼の香りを纏って帰った東君は尹落霞(いん らっか)に誤解され平手打ちされ、長風も風秋雨との仲を誤解され慌てて百花楼を後にする。
その頃、宮廷では李長生(り・ちょうせい)が太安帝(たいあんてい)と対峙していた。皇帝は葉羽(よう う)の冤罪を認めつつも名誉回復を拒み、百里東君に会うことを望むが、李長生は東君を朝廷に関わらせないと断固拒否。皇帝が放った刺客を退け、東君に手を出さぬよう警告を残して宮廷を去るのだった。
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17話
稷下学堂を訪れた司空長風(しくうちょうふう)は、李長生(り・ちょうせい)に才能を見出され、百里東君(ひゃくりとうくん)と再会を果たす。一方、雷夢殺(らい・むさつ)は妻に罰せられるも、師・李長生との会話で天下を守る決意を新たにする。李長生は天啓を去ることを決め、雷夢殺は師を見送る。復国計画に迷いが生じる玥瑶と尹落霞(いん らっか)。それぞれの師は弟子に寄り添い、道を示す。そんな中、百里東君は謝師との酒造り対決の日を迎えるが、彼の命を狙う濁清(だくせい)大監と青王(せいおう)の陰謀が動き出していた。
18話
雕楼小筑で行われた酒の対決で、百里東君(ひゃくりとうくん)は遅れて到着するも、自ら醸した「七盞星夜酒」で謝師の「秋露白」を破り勝利する。しかし、対決後、百里東君を狙う刺客が現れ、罠も発動。蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)が黒幕を追及しようとするが刺客は自害し、青王(せいおう)が裏にいることが示唆される。百里東君は後事を師兄に託し、師父・李長生(り・ちょうせい)らと共に天啓を去ることを決意。司空長風(しくうちょうふう)とは薬材探しの目的が違うため、再会を誓い別れる。出発前、百里東君は亡き師・古塵(こ・じん)の願いを果たし、七盞星夜酒を天啓で最も高い場所に掛ける。一方、天外天や魔教もそれぞれ動きを見せる。旅の途中、李長生は古塵と教坊三十二閣の主との悲恋の約束を明かす。最後に、蕭若風が李長生の謎めいた過去や現在の状態について問い詰めるところで幕を閉じる。
19話
李長生(り・ちょうせい)は、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)と姬若風(き・じゃくふう)の対立を収め、自らの150年にわたる驚くべき過去と複数の名を明かす。そして皆の前で若返りを果たし、本名が姬虎燮であることを告げる。若返りの代償で功力を失った李長生は、名を南宮春水と改め、百里東君(ひゃくりとうくん)と尹落霞(いん らっか)を連れて天啓を離れ、雪月城を目指す旅に出る。道中、百里東君は新たな剣法を授かり、尹落霞は復国を目指す妹・玥卿(げっけい)と密会する。百里東君は想い人への一途な気持ちを語り、姉妹の間の異なる決意も明らかになる。一方、雨生魔(うせい ま)は葉鼎之(ようていし)と共に南訣を進み、剣仙への挑戦を目指していた。
20話
雨生魔(うせい ま)は南訣剣仙・烟凌霞との死闘の末、弟子の葉鼎之(ようていし)に最後の教えと剣を残して命を落とす。一方、司空長風(しくうちょうふう)は友・百里東君(ひゃくりとうくん)との絆を胸に、師・陳儒や想いを寄せる風秋雨(ふう しゅうう)に別れを告げ、己の道を歩み始める。百里東君は師・南宮春水と共に伝説の鍛冶師・羅勝を訪ね、新たな刀「尽鉛華」と刀譜を手に入れるが、その真価をまだ理解できずにいた。師を失った葉鼎之は、師が遺した剣「瓊楼月」を受け取り、東君たちと再会。一行は唐門の試毒大会へ向かうことになり、その道中で東君は鼎之に、南宮春水が若返った李長生(り・ちょうせい)本人であることを明かす。
21話
唐門の試毒大会に参加するため訪れた百里東君(ひゃくりとうくん)たち。しかし師匠の南宮春水が誘拐され、さらに大会の試毒人として現れるという衝撃の展開に。南宮春水は自ら毒を受けることで、長年背負ってきた不老不死の術「大椿功」を捨てるという目的を果たしたのだった。目的を遂げた南宮春水は、新たに司空長風(しくうちょうふう)を弟子に加え、一行を連れて謎多き「雪月城」へと向かう。そこで待ち受けていたのは、南宮春水の過去を知る美しき城主・洛水(らくすい)だった。
22話
南宮春水は長寿の秘術「大椿功」を捨てて洛水(らくすい)への愛を誓い、二人は長年のわだかまりを解き和解する。弟子である百里東君(ひゃくりとうくん)と司空長風(しくうちょうふう)には雪月城に入るための試練として登天閣の突破を命じるが、二人は強敵に敗れてしまう。一方、葉鼎之(ようていし)は魔仙剣の習得を目指し剣仙・煙凌霞(えん りょうか)に教えを請う。傷ついた百里東君を介抱する尹落霞(いん らっか)との間に、新たな感情が芽生え始める。
23話
百里東君(ひゃくりとうくん)は新技「相思」を会得し、司空長風(しくうちょうふう)と共に登天閣を突破。憧れの「仙子姐姐」ではなく、身近な尹落霞(いん らっか)への愛を自覚する。一方、葉鼎之(ようていし)は玥卿(げっけい)からの復讐への誘いを断る。南宮春水と洛水(らくすい)は結婚して旅立ち、百里東君と司空長風に城主の座を託す。良玉榜で第一甲となった百里東君の前に、仙子姐姐・玥瑶が現れるが、彼は尹落霞への想いを告げる。しかし、尹落霞の正体こそが玥瑶であり、彼女は北闕の帝女であること、当初の目的、そして今は戦いを望まないことを告白。二人は互いの想いを確認し結ばれる。葉鼎之は愛する易文君(い・ぶんくん)を救うため、天啓城へ向かう決意をする。
24話
景玉王(けいぎょくおう)・蕭若瑾(しょう・じゃくきん)と易文君(い・ぶんくん)の婚礼準備が進む天啓城。しかし、易文君は父・易卜(い・ぼく)によって武功を封じられ、脱出できない。一方、百里東君(ひゃくりとうくん)は旧友との再会と腕試しを期待して天啓へ。そこで葉鼎之(ようていし)が易文君を奪還するために婚礼を襲撃することを知る。洛青陽(らく・せいよう)も密かに葉鼎之に協力。蕭若瑾が師兄の兄であることを知りつつも、百里東君は易文君の想いを汲み、葉鼎之を助けることを決意。司空長風(しくうちょうふう)と共に、影宗との戦いに身を投じる。
25話
愛する易文君(い・ぶんくん)を奪還すべく、百里東君(ひゃくりとうくん)、司空長風(しくうちょうふう)と共に蕭若瑾(しょう・じゃくきん)との婚礼に殴り込もうとした葉鼎之(ようていし)。しかし、百里成風(ひゃくり・せいふう)や蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)らの妨害に遭い、激闘の末、禁断の技を使った葉鼎之は敗れ、意識を失う。一方、影宗では洛青陽(らく・せいよう)が師に逆らい囚われの身に。蕭若風は、自害しようとしていた易文君に葉鼎之の生存を伝え、婚礼を遂行させる。意識を取り戻した葉鼎之は、政略と友情の間で苦悩する蕭若風から、彼の父・葉将軍の名誉回復を約束されるも、その選択を受け入れられず、深い絶望と怒りを抱えることになる。太安帝(たいあんてい)により、皇帝、百里家、葉家の先代が義兄弟であったという過去も明らかになる。
26話
『少年春風~The First Generation~』第26話ネタバレ感想!友との決別、父の教え、そして新たな旅立ち【あらすじと登場人物】
27話
葉鼎之(ようていし)は仲間たちの行方を知り、易文君(い・ぶんくん)への想いを募らせる。一方、玥瑶は百里東君(ひゃくりとうくん)への想いから天外天を脱出。莫棋官(ばく きかん)と紫雨寂(し・うじゃく)の友情が試される。葉鼎之が修行に励む中、易文君の妊娠が発覚。百里東君と玥瑶は再会を果たすが、葉鼎之は易文君妊娠の報に衝撃を受け、魔仙剣に心を蝕まれてしまう。
28話
心魔に苦しむ葉鼎之(ようていし)は忘憂老人(ぼうゆうろうじん)に救われ、玥卿(げっけい)が玥瑶の妹だと知る。景玉王(けいぎょくおう)府では二人の王子、蕭楚河(しょうそか)と蕭羽(しょうう)が誕生。一方、濁清(だくせい)大監は青王(せいおう)や無法(むほう)無天(むてん)を操り、暗躍を続ける。百里東君(ひゃくりとうくん)は禁足が解けたら葉鼎之を助け、易文君(い・ぶんくん)を奪還する決意を固める。無相(むそう)使と濁清大監の計画により、洛青陽(らく・せいよう)の手助けもあって易文君は王府からの脱出に成功するが、その裏には北闕の影が見え隠れする。別院では百里東君が強力な「虚念功」を習得し、玥瑶と共に彼女の父を救い、戦いを止めることを誓うのだった。
29話
无法无天の手引きで易文君(い・ぶんくん)は姑苏で葉鼎之(ようていし)と涙の再会を果たす。しかし、その裏で飞离が護送役を殺害し、偽情報で葉鼎之(ようていし)を欺く。宮廷では青王(せいおう)の讒言により、太安帝(たいあんてい)が鎮西候(ちんせいこう)・百里洛陈に謀反の疑いをかけ、天启への召喚を命令。知らせを受けた百里東君(ひゃくりとうくん)は父・百里成风に勝利し自由を得ると、祖父・百里洛陈と語り合い、百里家のために戦う決意を固める。葉鼎之(ようていし)も鎮西候を助けるため天启へ向かうことを決意。一方、百里洛陈は潔白を証明するため、迎えに来た琅琊王・蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)(しょうじゃくふう)と共に天启へ赴くことを決断する。
30話
親友・蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)への不信感を抱く百里東君(ひゃくりとうくん)。一方、蕭若風は百里東君の祖父・百里洛陳(ひゃくり・らくちん)の無事を誓う。百里洛陳と蕭若風は謀反の嫌疑を晴らすため天啓城へ向かうが、道中で暗殺組織・暗河の刺客に襲われる。しかし、突如現れた李長生(り・ちょうせい)によって難を逃れる。この暗殺計画の裏には、百里洛陳暗殺を企む青王(せいおう)と、彼を守ろうとする太安帝(たいあんてい)の二重の依頼があった。天啓城に到着後、葉鼎之(ようていし)は胡御史に協力を求め、百里洛陳は潔白を主張。胡御史は太安帝に鎮西候(ちんせいこう)の無罪を報告し、事態は収束に向かうかに見えたが、太安帝は自ら百里洛陳に会いに行き、今回の騒動が青王への牽制であったことを明かす。
31話
皇帝・太安帝(たいあんてい)は、息子・琅琊王を次期皇帝にするため、謀反の疑いをかけられた百里洛陳(ひゃくり・らくちん)を利用しようと画策する。その裏で、腹心の濁清(だくせい)大監は学堂にいる「李長生(り・ちょうせい)」の正体に疑念を抱き、探りを入れる。一方、百里東君(ひゃくりとうくん)は、父の件の裏にある皇帝の真意を知り、さらに仲間から易文君(い・ぶんくん)が誘拐されたことを聞かされる。青王(せいおう)が放った刺客たちを、成長した武術で難なく退ける百里東君だったが、彼らは錦宣(きんせん)によって始末される。学堂では、濁清大監が「李長生」の正体を問い詰め、ついに仮面の下から南宮春水が現れ、彼こそが本物の李長生であることが判明する。無法(むほう)・無天(むてん)コンビが百里東君暗殺に動くも葉鼎之(ようていし)に阻止され、最後は百里東君が錦宣との再戦に勝利し、「酒仙・百里東君」としての覚醒を宣言する。
『少年春風~The First Generation~』第31話ネタバレ感想:皇帝の深謀遠慮と李長生の驚愕の正体!酒仙・百里東君の実力
32話
南宮春水は濁清(だくせい)大監を退け、その武功を廃する。葉鼎之(ようていし)は無法(むほう)無天(むてん)を倒し、百里東君(ひゃくりとうくん)は錦宣(きんせん)・錦宣(きんせん)を見逃す。南宮春水は李寒衣(り かんい)を弟子とし、百里東君は雪月城へ戻ることを決意。南宮春水の計らいで、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)は司空長風(しくうちょうふう)と合流し、天啓内衛司設立の礎を築く。時は流れ太和十八年、皇位継承争い「六王奪権」が勃発するも、蕭若風、李心月(り しんげつ)、姬若風(き・じゃくふう)、唐怜月(とう れいげつ)、司空長風ら「天啓四守護」が都の安寧を取り戻し、青王(せいおう)の乱も鎮圧。最終的に、蕭若風は自らに宛てられた譲位の聖旨を破棄し、兄・蕭若瑾(しょう・じゃくきん)を新帝に擁立する。太安帝(たいあんてい)崩御後、蕭若瑾が即位し、易文君(い・ぶんくん)は宣妃となる。
33話
玥卿(げっけい)の嫉妬と策略により、幸せな日々を送っていた葉鼎之(ようていし)と妊娠中の易文君(い・ぶんくん)は引き裂かれる。易文君は息子の危機という偽情報で天啓城へ向かい、それを知った葉鼎之は怒りのあまり入魔してしまう。入魔した葉鼎之は玥卿らに連れ去られる。一方、葉鼎之を訪ねてきた百里東君(ひゃくりとうくん)と玥瑶は異変に気づき、葉鼎之の行方を追う道中で謎めいた公子・君玉(くんぎょく)と出会い、共に危険な旅を始めることになる。
34話
学堂の大師兄・君玉(くんぎょく)が圧倒的な力で諸葛無成(しょかつむせい)を倒し、百里東君(ひゃくりとうくん)の旅に同行することに。一方、天啓に戻った易文君(い・ぶんくん)は、司空長風(しくうちょうふう)の助けも虚しく、自ら宮殿へ戻る道を選ぶ。絶望した葉鼎之(ようていし)は、玥卿(げっけい)と飛離(ひり)に唆され、復讐のために虚念功を完成させるべく廊玥福地へ向かう。百里東君は道中で虚念功を第三重まで習得し、葉鼎之を追うが、天外天で無相(むそう)尊使に阻まれる。君玉が足止め役となり、百里東君と玥瑶は先を急ぐ。葉鼎之は廊玥福地に到着し、禁制の門を開ける。
35話
廊玥福地で玥風城と対峙した葉鼎之(ようていし)は、玥卿(げっけい)の裏切りと玥風城の野望を知る。駆けつけた百里東君(ひゃくりとうくん)が助けに入るも、葉鼎之は彼を守るため、そしてこれまでの人生への絶望から自ら魔道に堕ち、玥風城と百里東君の虚念功を吸収してしまう。過去との決別を宣言した葉鼎之は、無相(むそう)尊使を殺害し、北闕の新宗主となる。一方、内力を失い傷ついた百里東君は、玥瑶と共に治療のため海外仙山へ向かうことを決意する。天啓では、蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)らが葉鼎之の動向を警戒し、今後の守護体制について話し合っていた。
36話
百里東君(ひゃくりとうくん)は司空長風(しくうちょうふう)の結婚を祝福しつつ、玥瑶と共に海外仙山へ向かう。そこで仙人・莫衣に出会い、内力喪失を指摘されるも、新たな境地で再起を誓う。莫衣は玥瑶の悩みにも寄り添う。一方、葉鼎之(ようていし)は玥卿(げっけい)を監禁し、紫雨寂(し・うじゃく)らを従え勢力を拡大。1年の修練を経て内力を回復し「垂天」を編み出した東君は、莫衣に別れを告げるが不吉な言葉をかけられる。帰路、柳月(りゅうげつ)らから葉鼎之が「魔教」を名乗り北離を脅かしているという衝撃の事実を知る。
37話
葉鼎之(ようていし)は訪ねてきた司空長風(しくうちょうふう)と対決し、圧倒的な力を見せつける。一方、帰還した百里東君(ひゃくりとうくん)は蕭若風(しょう・じゃくふう)(しょうじゃくふう)らと再会し、北離の危機を知る。葉鼎之を止める使命を託された百里東君は、雪月城に戻り正道武林を率いることに。新年、百里東君は司空長風、李寒衣(り かんい)と再会。そこに葉鼎之と縁があるという青年・葉小凡(よう・しょうはん)が現れ、雪月城に加わる。玥瑶は莫棋官(ばく きかん)らと再会するも、彼らの葉鼎之への忠誠は揺るがない。ついに葉鼎之率いる魔教が中原に侵攻。百里東君、司空長風、謝萱(しゃ・けん)は迎え撃つが、敵の孤虚陣に囚われてしまう。
38話
謝萱(しゃ・けん)の助言で司空長風(しくうちょうふう)が魔教の「孤虚陣」を破る一方、葉鼎之(ようていし)は包囲を突破し天啓城へ向かう。明徳帝は避難せず自ら迎え撃つ覚悟を決める。天啓城に到着した葉鼎之は圧倒的な力で立ちはだかる者たちを退け、駆けつけた百里東君(ひゃくりとうくん)と対峙。説得も虚しく、かつての親友はついに宿命の決戦に臨む。洛青陽(らく・せいよう)も易文君(い・ぶんくん)を連れて葉鼎之のもとへ向かう。百里東君と葉鼎之、互いの奥義が激突し、物語はクライマックスへ。
39話
百里東君(ひゃくりとうくん)は葉鼎之(ようていし)との死闘の末、半歩差で勝利を収める。しかし、皇帝の命に背き、重傷の葉鼎之を連れて天啓皇城から逃亡する。その行動は江湖に波紋を広げ、李寒衣(り かんい)や暗河の蘇昌河(そ・しょうか)、蘇慕雨らは葉鼎之討伐を決意し、追跡を開始する。百里東君は友を救う信念を貫こうとするが、その道は北離全体の敵となることを意味していた。一方、葉鼎之は百里東君を巻き込まないため、彼を眠らせて一人故郷の姑蘇へ向かい、追ってきた李寒衣らと対峙する。百里東君もまた、師匠・姬若風(き・じゃくふう)の厳しい説得を受けながらも、葉鼎之を救うため姑蘇へと急ぐ。姑蘇では李寒衣と蘇慕雨の攻撃により葉鼎之は深手を負い、絶体絶命の危機に瀕していた。
40話(最終回)
魔教教主・葉鼎之(ようていし)は、最愛の女性・易文君(い・ぶんくん)と親友・百里東君(ひゃくりとうくん)に見守られる中、自らの功力を散じ、息子・葉安世(ようあんせい)と部下たちの未来を百里東君に託して自刎する。彼の死により魔教の東征は終結。易文君は宮殿へ戻り、百里東君は魔教と交渉し、葉安世を12年間北離に留め置く条件で停戦協定を結ぶ。戦いが終わり、百里東君は玥瑶との結婚を決意し、故郷へ帰る。
キャスト、登場人物

百里東君(ひゃくりとうくん)
侯明昊(ホウ・ミンハオ)

葉鼎之(ようていし)
何與(ホー・ユー)

玥瑶 (げつよう)
胡連馨(フー・リエンシン)

司空長風(しくうちょうふう)
夏之光(シャ・ズーグァン)