大奉打更人(だいほうだこうにん)

あらすじ

現代に生きる青年・楊凌(ヤン・リン/演:ワン・ホーディー)は、ある日突然、大奉王朝という見知らぬ時代にタイムスリップしてしまう。目覚めた場所は、なんと牢獄の中。三日後には辺境の町へ流罪となる運命が待ち受けていた。

絶体絶命の状況から、楊凌(ヤン・リン)/許七安(シュー・チーアン)は持ち前の機転と勇気でなんとか自力で危機を脱する。その才覚が、王朝の影の組織「打更人(だこうにん)」の目に留まる。「打更人」とは、役人たちの監視、情報収集、そして都の治安維持を担う特殊な存在だった。

楊凌は「許七安(シュー・チーアン)」という新たな名を与えられ、「打更人」の一員として活動を始める。慣れない古代の世界で、彼は現代知識と知恵を武器に、次々と巻き起こる奇妙な事件の解決に挑んでいく。

その過程で、許七安は魏淵(ウェイ・ユエン/演:リウ・イージュン)や臨安(リンアン)公主(リンアンこうしゅ/演:ティエン・シーウェイ)といった、志を同じくする仲間たちと出会う。特に臨安公主とは、最初は反発し合いながらも、数々の困難を共に乗り越える中で、次第に惹かれ合い、愛を育んでいく。

しかし、彼らの前には宮廷内のどす黒い陰謀や、様々な立場からの妨害、そして過酷な試練が立ちはだかる。それでも許七安と仲間たちは、互いへの想いと正義への揺るぎない信念を胸に、困難に立ち向かっていくのだった。

この物語は、軽快なコメディタッチで描かれつつも、その裏には国家を揺るがす大きな謎や陰謀が隠されており、先の読めない展開が魅力です。主人公・許七安が現代人の感覚でツッコミを入れたり、自虐的なジョークを飛ばしたりする姿は、思わず笑いを誘います。また、賑やかな許七安の家族など、個性的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマも見どころの一つ。序盤の事件は、壮大な物語への序章に過ぎず、その先に待ち受けるスリリングな展開に期待が高まります。親情、友情、愛情といった様々な絆が、物語に深みを与えています。

一方で、タイムスリップ、ファンタジー、サスペンス、コメディといった多くの要素を盛り込んでいる点や、事件解決の手法がややご都合主義的に感じられるという意見もあります。また、原作の持つ独特のユーモアの表現や、登場人物の描き方については、視聴者の間で評価が分かれる部分もあるようです。特に、原作では多くの魅力的な女性キャラクターが登場するのに対し、ドラマ版では臨安公主との恋愛模様が中心に据えられています。

各話あらすじとネタバレ

  1. 1話

    現代の会社員・許七安(シュー・チーアン)は、会社の懇親会で昇進を告げられるが、上司の朱(ジュー)社長に妬まれる。気まずい雰囲気を変えるため、同僚の褚采薇(サイウェイ)の提案でマーダーミステリーに参加し、「打更人」の役を得る。しかし、ゲームの途中で意識を失い、目覚めると異世界の牢獄にいた。そこでは自分が許七安という名の囚人で、叔父の許平志(シュー・ピンジー)が税銀横領の濡れ衣を着せられ、一家離散の危機に瀕していることを知る。許七安は、現代知識を駆使して事件の真相を推理。税銀が水に入れると爆発する金属「ナトリウム」にすり替えられたことを見抜き、褚采薇の法術の助けを借りてそれを実証。見事、許平志の無実を証明し、一家を救う。事件解決後、許平志は甥である許七安の活躍を認め、家族として受け入れるのだった。

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  2. 2話

    一家が家に戻ると、許新年(シュー・シンニエン)が自殺を図ろうとしていたが、すんでのところで助けられる。許七安(シュー・チーアン)は家族に事件解決の真相を語る。その後、許七安は捕快となり、赴任初日に張友瑞殺害事件を担当することになる。許七安は、張友瑞の息子・張献と妾の共犯であると推理し、妾に自白させる。しかし、事件の結末は張献が釈放されるという不可解なものだった。

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  3. 3話

    浩気楼で牢破りに遭遇した許七安(シュー・チーアン)は、宋庭風(ソン・ティンフォン)と李玉春(リー・ユーチュン)に助けられ、打更人としての自覚が芽生え始める。しかし、手柄を立てたことで上司の甫頭に目をつけられ、事実上の軟禁状態に。叔父の許平志(シュー・ピンジー)も甫頭と結託し、許七安は完全に閉じ込められてしまう。状況を打開するため、許七安は甫頭に媚びへつらい、歓楽街での「社会勉強」を経てようやく自由を取り戻す。そんな中、妹が戸部侍郎(こぶじろう)の息子に絡まれる事件が発生し、許七安は新たなトラブルに巻き込まれてしまう。

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  4. 4話

    戶部侍郎の息子・周立(ジョウ・リー)の策略で投獄された許七安(シュー・チーアン)。牢番を通じて司天監の采薇(サイウェイ)に助けを求めるが、本は実験好きの宋卿(ソン・チン)の手に渡り、彼の興味を引く。許七安の叔父・許平志(シュー・ピンジー)も助けようとして捕まり、息子の許新年(シュー・シンニエン)に助けを託す。許新年は師である大儒に頼み、宋卿と大儒が尚書に許七安の解放を直訴。無罪放免となった許七安は周立に一撃を加える。その後、采薇から税銀横領事件の黒幕が周立の父・周顕平(ジョウ・シエンピン)であることを知らされ、彼を失脚させる計画を練る。許七安は周顕平の弱点調査を叔父と許新年に任せ、自身は司天監で宋卿の実験を手伝い、成功させて宝剣を得る。

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  5. 5話

    監正から謎多き宝剣を授けられた許七安(シュー・チーアン)。彼は、敵に狙われる家族の安全のため、妹たちを名門・雲麓書院へ入学させようと奔走する。書院の要求は、なんと詩集のための詩を二十首作ること。苦心しながらも才能の片鱗を見せる許七安だった。一方、叔父の事件の黒幕と目される周立(ジョウ・リー)の情報を得るため、彼がご執心の教坊司の花魁・浮香に接近することを計画。金策のために投壺で見事大金を得て教坊司へ向かうが、そこで父と弟に遭遇してしまうのだった。

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  6. 6話

    許家の男たちが教坊司で気まずい再会を果たす中、許七安(シュー・チーアン)は浮香から周立(ジョウ・リー)の弱みを握る情報を得る。玉石小鏡の力と巧みな情報操作で張雲鷹を操り、威武侯(いぶこう)を動かして戸部侍郎(こぶじろう)を弾劾。さらに司天監の師兄の協力を得て周立に罪を認めさせ、周親子を失脚に追い込むことに成功する。しかし、許家への累が及ぶことを恐れた許七安は旅に出ることを決意。最後に司天監で資金を調達し、そこで第二皇女・臨安(リンアン)と運命的な出会いを果たす。

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  7. 7話

    税銀錬成で騒動を起こす臨安(リンアン)公主。一方、許七安(シュー・チーアン)は打更人にその才能を見込まれスカウトされる。楊硯(ヤン・イェン)を師と選び、打更人になるための適性検査に挑む許七安は、知力テストを瞬時にクリアし、問心の鏡の試験では大胆さを見せる。魏淵(ウェイ・ユエン)はその才能を高く評価。最後の試験も見事「甲上」で合格し、南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)と楊硯の間で取り合いになるほど。そして洗髓池では、常人離れした速さで練気境を達成するのだった。

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  8. 8話

    晴れて打更人となった許七安(シュー・チーアン)だが、初日から上司の李玉春(リー・ユーチュン)に水をかける失態を演じ、大量の書類整理を命じられるなど前途多難なスタートを切る。一方、臨安(リンアン)公主は詩会への参加を決意し、その準備に奔走する。そんな中、太康県で妖物による連続殺人事件が発生。許七安は術士の采薇(サイウェイ)と共に初めての事件捜査に赴くが、現場で謎の声を聞くことになる。

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キャスト、登場人物

大奉打更人(だいほうだこうにん)

楊凌(ヤン・リン)/許七安(シュー・チーアン)
王鹤棣(ワン・ホーディー)

大奉打更人(だいほうだこうにん)

臨安(リンアン)
田曦薇(ティエン・シーウェイ)

大奉打更人(だいほうだこうにん)

魏淵(ウェイ・ユエン)
劉奕君(リウ・イージュン)

大奉打更人(だいほうだこうにん)

許新年(シュー・シンニエン)
晏紫東(イエン・ズードン)