あらすじ
毒と医術の才に長けた怪医の少女、南顔(なんえん)[なんがん/ジン・ティエン]。彼女は、原因不明の奇病に苦しむ母を救うため、仙人の道へと足を踏み入れます。
その道中、ひょんなことから彼女は、身分を隠して逃亡中の孤高な帝君・嵇煬(けいよう)[けいよう/チャン・リンホー]と出会い、決して解けぬ縁で結ばれる「霊犀印」を刻まれてしまいます。
一方は薬草探しに夢中で地に足のついた現実主義者、もう一方は気高く近寄りがたい仙人。はじめは互いに反発し合う二人でしたが、南顔の母の病の謎を追ううちに、仙界全体を揺るがす巨大な陰謀へと巻き込まれていくのでした。
反発から始まった二人の恋の行方と、隠された世界の真実が明かされる、新感覚のファンタジー・ロマンス時代劇です。
見どころ
1. ヒットメーカー集結!豪華スタッフが描く壮大なファンタジー世界
監督は、日本でも大ヒットした『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』や『恋心は玉の如き』を手掛けた温徳光(ウン・ダーグアン)。さらに、衣装指導には『蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~』の易小雅、美術指導には『古剣奇譚~久遠の愛~』の陳鑫など、数々の人気作を世に送り出してきた一流のスタッフが集結しました。彼らが作り上げる、壮大で美しい映像世界は必見です。
2. 新しいヒーロー&ヒロイン像!「脱・王道」のキャラクター設定
本作のヒロイン・南顔は、従来の受け身な女性像とは一線を画し、自分の頭で考え、運命を自らの手で切り開いていく独立した女性として描かれています。一方、ヒーローの嵇煬も、冷徹な帝君でありながら、愛する人には一途で情が深いという、型破りな魅力を持っています。この新鮮なキャラクター設定が、物語に深みと予測不能な面白さをもたらしています。
3. ジン・ティエン×チャン・リンホー、今旬のスターが豪華共演!
主演は、『麗王別姫~花散る永遠の愛~』やハリウッド映画でも活躍する実力派女優ジン・ティエンと、『蒼蘭訣』で大ブレイクし、『寧安如夢』などで今最も注目を集める若手俳優チャン・リンホー。本国では、チャン・リンホーの魔族役の美しさが「『蒼蘭訣』を遥かに凌ぐ」と大きな話題になりました。最初はすれ違いながらも、次第に惹かれ合っていく二人が織りなすケミストリー(相性)に注目です。
4. 予測不能なジャンルミックス・ストーリー!
本作は、伝統的なファンタジードラマの枠にとらわれず、軽快なコメディ、謎が謎を呼ぶサスペンス、そして壮大な復讐劇といった、若者に人気の多様な要素を巧みに融合させています。甘いラブストーリーを軸にしながらも、次々と起こる事件から目が離せない、新感覚のエンターテインメント作品です。
各話あらすじとネタバレ(全36話)
1話
仙術宗門の弟子・南顔(なんえん)は、毒薬作りの名手だが、その能力から周りに孤立していた。母親の病を治す薬を作るため、彼女は日々研究に打ち込んでいる。一方、同門殺しの濡れ衣を着せられた元帝君の嵇煬(けいよう)は、無実を証明する鍵を求めて逃亡していた。ある夜、薬草を採りに行った谷で襲われた南顔は、偶然通りかかった嵇煬に救われる。南顔は怪我で倒れた彼を介抱するが、彼が母親と同じ病を持つと知り、研究対象として側に置くことを決める。この出会いが、二人の運命を大きく動かし始める。
2話
嵇煬(けいよう)と名乗る謎の男と出会った南顔(なんえん)。彼女は母親の心臓病を治すため、特別な薬の完成を急いでいた。一方、嵇煬は南顔の持つ不思議な力を手に入れるという目的を隠し、彼女と行動を共にする。町での騒動や、宗派への新たな訪問者の登場で、二人の周りはどんどん騒がしくなっていく。そんな中、嵇煬は南顔の意外な優しさや、不思議な母娘関係を目の当たりにする。そして夜、彼はついに計画を実行に移すが、そこで予期せぬ事態が発生してしまう。
3話
宗主の娘・孟盈(もうえい)とのいざこざが起きるが、南顔(なんえん)は持ち前の機転と医術でその場を切り抜ける。その様子を見ていた嵇煬(けいよう)も、騒がしいだけだと思っていた彼女を見直し始める。そんな中、お尋ね者である帝君・少蒼の追っ手が宗派に迫っていた。南顔は同居する嵇煬の正体を疑い始める。そこに少蒼を心から信奉する謎の青年・穆戦霆(ぼくせんてい) も現れ、事態はますます混迷を深めていく。そして、南顔の母・南娆(なんじょう)が、娘の将来のためにある重大な決断を下す。
4話
嵇煬(けいよう)は離れると体が爆発するという嘘の呪いをかけ、南顔(なんえん)を自分のもとに縛り付ける。彼の横暴な態度に振り回されながらも、南顔はなすすべなく従うしかなかった。そんな中、彼女が大切にしていた薬草の木が何者かに荒らされてしまう。悲しむ南顔を見た嵇煬は、人知れず力を使い、木を元に戻してあげる。彼の不器用な優しさに、南顔の心は少しずつ動かされていく。一方、物語の裏では、狐族の太子と名乗る謎の美青年が暗躍を始めていた。
5話
嵇煬(けいよう)から監視目的の贈り物を渡され怒る南顔(なんえん)だったが、すぐに高価な扇をプレゼントされて機嫌を直す。一方、南顔を探す穆戦霆(ぼくせんてい) は、謎の人物・殷琊(いんや) に目をつけられる。嵇煬は画舫で情報を得ようとするが、そのせいで追手である道生天に居場所を突き止められてしまう。大勢の敵に囲まれ、嵇煬は絶体絶命のピンチに。南顔は危険を顧みず彼を助けようと奔走するが、二人の逃亡劇は思わぬ方向へ向かう。
6話
嵇煬(けいよう)を助けたことで、二人の距離が縮まったように見えた南顔(なんえん)。彼女は呪いを解いてもらおうとするが、冷たく断られてしまう。翌日、嵇煬の様子が急変し、その奇妙な振る舞いに南顔は戸惑う。その裏には、南顔が持つ大切な珠を狙う者の陰謀があった。宗門に謎の青年・殷琊(いんや) が現れたことで、事態はさらに複雑になる。南顔を巡る男たちの静かな火花が散り始める、波乱の一話だ。
7話
嵇煬(けいよう)と殷琊(いんや) との奇妙な共同生活が始まり、南顔(なんえん)は二人の間で振り回される。男たちの子供じみたケンカが続く中、南顔は彼らをうまく手なずけようと画策する。
そんなある日、嵇煬の体に異変が起き、彼は意識を失ってしまう。彼を救うため、南顔は耐え難い悲しみを伴う、大きな決断を迫られることになる。
大切なものを失い、悲しみに沈む南顔たち。その隙を突くかのように、新たな敵である蝶綰(ちょうわん)の影が忍び寄り、彼女たちは危険な罠に巻き込まれていく。
8話
蝶綰(ちょうわん)が仕掛けた罠によって、南顔(なんえん)の仲間が絶体絶命のピンチに陥る。彼女は仲間を救うため、そして自分自身を守るため、大きな決断を迫られることになるんだ。激しい戦いの末、一行はなんとか危機を脱する。しかし、仰月宗に戻った彼らを待っていたのは、新たな疑惑と腹の探り合いだった。特に、火鍋を囲んだ夜には、ある人物がずっと隠してきた本当の目的が明らかになる。仲間だと思っていたけど、本当に信じていいのか?それぞれの思惑がぶつかり合い、4人の関係が大きく動き出す、見逃せない回だよ。
9話
毒キノコ事件の後、南顔(なんえん)は自身の力を制御するため、嵇煬(けいよう)の指導のもとで本格的な修行を始める。基礎ができていない南顔だが、嵇煬の特別な指導によって急速に力をつけていく。修行の成果を祝うため、二人は一緒に街へ出かけることに。そこで起こる出来事を通して、二人の心の距離は少しずつ縮まっていく。一方、殷琊(いんや) に一杯食わされた穆戦霆(ぼくせんてい) は、彼にユニークな仕返しを計画し実行する。穏やかな日々が流れる仰月宗。その裏では、嵇煬を追う者の影が静かに迫っていた。
10話
道生天の朱随(しゅずい)が、密告状を手に仰月宗へ捜索にやってきた。狙いはもちろん、宗門に隠れている嵇煬(けいよう)だ。南顔(なんえん)は嵇煬を隠し、穆戦霆(ぼくせんてい) ら仲間たちも協力して捜索の目をくらまそうと奮闘する。しかし、朱随の追及は厳しく、南顔は絶体絶命のピンチに追い込まれてしまう。宗門全体を巻き込む大きな危機の中で、南顔と嵇煬、そして彼らを守ろうとする者たちの絆が試される。果たして、彼らはこの窮地を乗り越えることができるのか。緊迫の展開が続く回だ。
11話
自分のせいで南顔(なんえん)を傷つけたと感じた嵇煬(けいよう)は、彼女の元を黙って去る決断をする。残された南顔は、嵇煬との再会を信じ、危険な穢谷へ向かうことを決意する。そんな中、彼女は母親に関する衝撃的な真実を知り、悲しみのどん底に突き落とされる。打ちひしがれる南顔の前に、去ったはずの嵇煬が再び姿を現し、二人は束の間の再会を果たす。別れの時、南顔は自分の最も大切な宝物を、彼の無事を願って託すのだった。
12話
穢谷へ向かう南顔(なんえん)たち。嵇煬(けいよう)は追っ手を欺くため、驚きの方法で潜入を試みる。一方、南顔と同行する穆戦霆(ぼくせんてい) の前には、確執のある父・穆広寒(ぼくこうかん)が立ちはだかる。親子の対立に、南顔が意外な形で介入することに。危険な穢谷では、魔族との遭遇という新たな脅威が待ち受ける。離れ離れになっていた仲間たちは無事に合流し、目的を果たすことができるのか。それぞれの思惑が交錯する回だ。
13話
暗河を渡るため、南顔(なんえん)たちは木を伐って小舟を作ることに。しかし、定員オーバーのため南顔と嵇煬(けいよう)が先行し、殷琊(いんや) は後から追うことになる。その途中、二組はそれぞれ赤い服の女の怨霊に襲われてしまう。絶体絶命のピンチで、嵇煬は南顔を救うためにある大胆な行動に出る。なんとか岸に渡った一行は、再び二手に分かれて目的の物を探し始める。南顔と穆戦霆(ぼくせんてい)の前には伝説の神獣が現れ、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
14話
穢谷(わいこく)を舞台に、物語は大きく動き出す。追手から逃れる南顔(なんえん)だったが、彼女の体内で眠っていた符霊(ふれい)の力が暴走し、絶体絶命の危機に陥る。嵇煬(けいよう)は身を挺して彼女を救おうと奮闘し、その過程で二人の絆はより一層深いものへと変わっていく。そんな中、新たな敵が出現し、殷琊(いんや) を人質に取るという卑劣な手段で二人を追い詰める。予測不能の事態が次々と起こり、南顔と嵇煬は、これまでで最大の試練に直面することになる。
15話
谷から脱出した南顔(なんえん)たちだったが、嵇煬(けいよう)は一人、谷底の深淵に落下してしまう。そこで彼は、復活を目論む強大な魔尊と対峙し、究極の選択を迫られる。一方、南顔は嵇煬の身に起きた悲劇を知り、絶望の淵に立たされる。しかし、彼女は悲しみを乗り越え、強くなることを誓う。謎の僧侶・吃苦大師(きっくたいし)に弟子入りし、過酷な修行の道へと足を踏み入れるのだった。これは、別れと再生の物語だ。
16話
愛する者を失った南顔(なんえん)は、すべての感情を背負い、魔を滅ぼす修羅の道を選ぶ。それから3年。南顔は血手修羅としてその名を轟かせ、仲間たちもそれぞれの場所で厳しい修行を積んでいた。修行を終えた殷琊(いんや) は、変わり果てた南顔と再会し、彼女の変貌に衝撃を受ける。一方、血凰釵という神器を巡り、謎の黒袍の男が暗躍を始める。その混乱の中、死んだはずの重要人物が、すべての記憶を失って現れる。彼の登場が、止まっていた運命の歯車を再び大きく動かし始める。
17話
南顔(なんえん)の師匠である仰月宗の宗主・孟之光(もうしこう)が、謎の黒いローブの男によって殺されてしまう。南顔は師の仇を討つため、犯人が盗んだとされる血凰釵というかんざしの行方を追う。一方、記憶を失っている嵇煬(けいよう)も、同じ黒ローブの男と遭遇。彼の企みに興味を持ち、仇討ちを口実にその行方を追って南滄へと向かう。やがて二人は、犯人が乗り込んだという巨大な鯨舟に乗り合わせることになる。多くの人々が集う船という閉鎖空間で、正体を隠す犯人を見つけ出すことはできるのか。物語は新たな舞台へと移っていく。
18話
巨大な船鯨舟を舞台に、物語は大きく動き出す。南顔(なんえん)は薬材を探し、嵇煬(けいよう)は気ままに船内を散策していた。そんな中、南顔にしつこく言い寄る男が現れるが、彼女は持ち前の賢さでこれを撃退する。その一部始終を見ていた嵇煬は、南顔の強さと、ふとした時に見せる優しさに強く惹かれていく。一方、南顔は船に潜む悪党を探すため、独自の調査を開始する。彼女の背後には、正体を隠したまま静かに寄り添う影が一つ。やがて南顔のもとに、見覚えのある筆跡で書かれた一通の招待状が届き、彼女は運命の場所へと向かうことになる。
19話
死んだはずの嵇煬(けいよう)との衝撃的な再会を果たした南顔(なんえん)。しかし、喜びも束の間、彼は過去の記憶をすべて失っていた。南顔は彼の記憶を取り戻そうと寄り添うが、二人の間にはどこか距離がある。一方、嵇煬の親友である穆戦霆(ぼくせんてい) は、ひょんなことから酒場で開催される詩の大会に参加することに。それぞれの場所で、物語は新たな局面を迎える。記憶のない嵇煬と過ごす中で、南顔はささやかな幸せを感じるが、彼の身体には不穏な魔気の影が忍び寄っていた。そして、ついにその脅威が牙を剥く。
20話
嵇煬(けいよう)の体内で暴走する魔気・森羅(しんら)によって、南顔(なんえん)は重傷を負ってしまう。意識を取り戻した嵇煬は、彼女を傷つけた罪悪感から、不器用な方法で償おうと必死になる。恋愛指南書を片手に奮闘する嵇煬の姿に、南顔の心も少しずつ和んでいく。二人の距離が縮まる一方で、彼らの周りでは新たな疑惑が渦巻き始めていた。謎の人物・殷琊(いんや) の暗躍により、嵇煬に船長殺害の疑いがかけられてしまう。甘い雰囲気から一転、緊迫した展開が待ち受ける。
21話
巨大な船鯨舟で、船長が何者かに毒殺される事件が発生する。船長に薬を渡していた南顔(なんえん)は、殺人の容疑をかけられ窮地に陥ってしまう。彼女の無実を信じる仲間たちは、真犯人を見つけ出すために奔走する。一方、南顔を救うため、嵇煬(けいよう)は大きなリスクを冒して行動に出る。船という閉鎖された空間で繰り広げられる緊迫のミステリー。事件の背後には、またしても邪悪な魔の影がちらついていた。
22話
目的地に到着した南顔(なんえん)と嵇煬(けいよう)たち。嵇煬は、過去の自分とは違う形で、今の自分の想いを南顔に伝える。一方、血凰釵を狙う敵を捕らえるための作戦を実行するが、予期せぬ人物たちの登場で事態は混乱してしまう。
計画の変更を余儀なくされた一行は、それぞれの目的を果たすため、二手に分かれて別行動を開始する。南顔と嵇煬は、ある事件の真相を追って幽冥獄へと向かうが、そこで奇妙な出来事に巻き込まれ、謎多き部族の村に身を寄せることになる。
23話
奇妙な風習が残る村を訪れた南顔(なんえん)。二人は祭りの夜に心を通わせるが、村の少女・茴香(ういきょう)から衝撃的な告白を受ける。彼女は、村の平和のために邪悪な存在へ自らを生贄として捧げるつもりだという。茴香の悲しい決意を知った南顔(なんえん)は、彼女を救うため、自らがその危険な役目を引き受けることを決意する。一方、一族を救うために封印の地を訪れていた殷琊(いんや) は、封印を守る謎の男と対峙していた。彼の正体は意外な人物だったが、交渉は決裂し、事態はさらに複雑化していく。
24話
邪尊の村で行われる、尊后を選ぶための祭祀。南顔(なんえん)もその渦中にいたが、裏では村の長である禍無極(かむきょく)や、謎めいた兄妹・厲遅(れいち)と厲錦(れいきん)の思惑が渦巻いていた。嵇煬(けいよう)は南顔を守りながら、この村に隠された大きな秘密と、邪な力の根源に迫っていく。やがて、とんでもない術を使う強敵との直接対決が二人を待ち受ける。南顔と嵇煬は、この村を覆う闇を払い、危機を乗り越えることができるのか。二人の絆が試される回だった。
25話
嵇煬(けいよう)が力を得ようとする儀式の最中、謎の敵が出現する。彼を守ろうとした南顔(なんえん)は、戦いの末に重傷を負ってしまう。愛する人を救いたい一心で、嵇煬は禁断の力に手を伸ばすが、その強大な力は制御不能に陥り、予期せぬ悲劇を招く。仲間の一人が犠牲となり、未来への不吉な予言を残していく。一方、別の場所では、狐族の殷琊(いんや) が仲間と共に一族の未来を懸けた危険な試みに挑んでいた。絶体絶命の状況で、彼は新たな力を覚醒させる。昏睡状態に陥った南顔を前に、嵇煬は自身の身を削る究極の治療法を選択する。それは、愛する人を救うための過酷な道のりの始まりだった。
26話
愛する南顔(なんえん)を危険から守るため、嵇煬(けいよう)は彼女の前から姿を消す。彼は自身の内に潜む魔を祓うため、命を懸けた危険な方法に身を投じることを決意していた。一方、南顔は殷琊(いんや) から自らのルーツに関する衝撃の事実を知らされる。彼女は真実を突き止めるため、新たな旅に出ることを決める。すれ違う二人の運命と、彼らを助けようと奔走する親友・殷琊の苦悩が描かれる。愛と犠牲が交差する、非常に切ないエピソードだ。
27話
体内の魔を封じるため、嵇煬(けいよう)は想像を絶する苦痛を伴う儀式に身を投じる。親友の殷琊(いんや) は、苦しむ彼をただ見守ることしかできず、葛藤する。一方、南顔(なんえん)は行方不明だった叔父との再会を果たす。そこで彼女は、亡き母にまつわる一族の大きな秘密と、自身の出生の謎を知らされることになる。新たな手がかりを追い、龍都へ向かった南顔と厲錦(れいきん)。だが、そこで思わぬ人物と顔を合わせたことで、二人は大きなトラブルに巻き込まれてしまう。
28話
森羅(しんら)を打ち破ったのも束の間、嵇煬(けいよう)は南顔(なんえん)が死の呪いをかけられたことを知る。彼女の命の期限はわずか81日。残された唯一の救済策は、あまりにも過酷なものだった。嵇煬は南顔を救うため、ある覚悟を決める。
一方、南顔は母・南娆(なんじょう)の遺した手がかりを求め、龍都の禁足地へと足を踏み入れる。そこで彼女は、自身の出生の秘密に関わる意外な人物と出会うことになる。
時を同じくして、龍都では各宗門の長たちが集結していた。新たな帝君を選出するという宣言がなされ、物語はそれぞれの思惑が渦巻く、新たな局面へと突入する。
29話
母・南娆(なんじょう)の死の真相を追い求める南顔(なんえん)の前に、母の過去を知る新たな人物・孟霄楼(もうしょうろう)が現れる。彼の口から語られる事実に、南顔は驚きを隠せない。一方、穆戦霆(ぼくせんてい) は父・穆広寒(ぼくこうかん)が抱える秘密と、南顔との衝撃的な関係を知ってしまう。そんな中、ずっと姿をくらましていた嵇煬(けいよう)が南顔の前に現れるが、再会は悲しい決別へとつながってしまう。それぞれの想いがすれ違い、南顔は母の死の謎を解くため、ある大きな決断を下すことになる。
30話
帝君の座を巡る試練山海禁決がついに開幕する。参加資格である通行玉符を手に入れるため、南顔(なんえん)の仲間たちはそれぞれの方法で奔走する。禁決の地へ転送された南顔(なんえん)は、極寒の地でたった一人、過酷な試練に直面する。一方、宗門から追われる身の嵇煬(けいよう)は、南顔を守るという一心で、危険な禁決へと足を踏み入れた。禁決の中では、強大な力を秘めた霊気珠を巡り、参加者たちの欲望と策略がぶつかり合う。味方と敵が入り乱れる中、南顔と嵇煬(けいよう)の運命が大きく動き出す。
31話
山海結界を巡る攻防は、ついに悲劇的な局面を迎える。穆広寒(ぼくこうかん)が決死の覚悟で結界内に突入する一方、外に残った孟霄楼(もうしょうろう)が恐ろしい禁術を発動させる。彼の目的は、100年前に亡くした愛する女性・南娆(なんじょう)を現世に蘇らせることだった。この一途すぎる想いが暴走し、仲間同士の戦いへと発展。穆広寒は世界を守るため、そして孟霄楼を止めるために、嵇煬(けいよう)に非情な選択を託す。衝撃の結末の後、物語は思いもよらない過去の時点へと飛ぶ。
32話
嵇煬(けいよう)と南顔(なんえん)は、過去の真実を知るため、不思議な鏡淪髓鏡を使い100年前の世界へ飛ぶ。そこで南顔は、若き日の母・南娆(なんじょう)との再会を果たす。母娘は短いながらも心を通わせるが、南娆は南顔を未来の争いから守るため、彼女をその場に留め置く決断をする。
一方、嵇煬もまた、過去の世界で南娆に接触し、未来に起こる悲劇を警告していた。過去と現在が交錯する中、ついに南娆の心を奪った真犯人の正体が明らかになる。それは誰もが予想しなかった人物であり、その裏切りが百年にわたる悲劇の始まりだったことが判明する。
33話
悪夢から覚めた南顔(なんえん)は、応則唯(おうそくい)から衝撃の事実を告げられる。それは、彼女の出生に関する重大な秘密だった。一方、師匠である応則唯に裏切られた嵇煬(けいよう)は、全ての宗門から追われる魔頭となってしまう。応則唯は、南顔を次期帝君として擁立し、嵇煬を討伐するための駒にしようと画策する。信じるべき相手を見失い、運命に翻弄される南顔と、孤独な戦いを強いられる嵇煬。二人の悲劇的な対立が、静かに幕を開ける。
34話
嵇煬(けいよう)は、ある目的のために応則唯(おうそくい)をおびき出す大掛かりな罠を仕掛けます。鯨舟を舞台に二人の強大な力が激突し、その戦いを止めようと南顔(なんえん)たちも駆けつけます。戦いの中で傷ついた応則唯に対し、南顔は初めて父としての言葉をかけ、二人の間には束の間の絆が芽生えます。
その裏で、嵇煬は吃苦大師(きっくたいし)から衝撃的な真実を聞かされていました。それは応則唯の真の目的と、南顔の体に隠された重大な秘密でした。すべてを知った嵇煬は、南顔を守るため、非情で悲劇的な決断を下します。彼は愛する南顔に刃を向け、物語は予測不能なクライマックスへと突き進んでいきます。
35話
嵇煬(けいよう)との対決の中、ついに応則唯(おうそくい)がその恐ろしい本性を現す。すべての事件の黒幕は、最も意外な人物だった。一方、嵇煬(けいよう)と決別したかのように見えた南顔(なんえん)には、ある壮大な計画があった。彼女は仲間たちと協力し、事件の真相を暴くために裏で動いていたのだ。すべての謎が一本の線につながる時、黒幕との最終決戦の火蓋が切って落とされる。愛と裏切り、そして悲しい運命が交錯する、衝撃の展開があなたを待っている。
36話(最終回)
最大の敵・応則唯(おうそくい)を倒したものの、平和は訪れなかった。嵇煬(けいよう)の体内に残る魔の力が暴走し、世界を滅ぼす危機が迫る。それを止める唯一の方法は、南顔(なんえん)が愛する嵇煬自身を手に掛けることだった。残された時間はわずか三日。過酷な運命を前に、南顔は嵇煬と恋人として最後の時間を過ごすことを選ぶ。街を歩き、笑い合い、ささやかな結婚式を挙げる二人。しかし、運命の日は刻一刻と近づいてくる。愛と宿命の果てに、二人が迎える結末とは。
キャスト、登場人物

南顔(なんえん)
景甜(ジン・ティエン)

嵇煬(けいよう)
張凌赫(チャン・リンホー)

殷琊(いんや)
官鴻(グアン・ホン)

穆戦霆(ぼくせんてい)
昌隆(チャン・ロン)