あらすじ
舞台は、人と妖(あやかし)が人知れず共存する繁華な都・広平城。
裕福な家の令嬢・半夏(ハンゲ)は、生まれつき普通の人間には見えない妖の姿を捉えることができる不思議な目を持っていました。その特異な能力ゆえに、どんなに行儀よく振る舞っても、陰では「変わり者」と囁かれ、孤独を抱えて生きてきました。
ある日、半夏(ハンゲ)は従兄の婚礼の席で、花嫁が妖であることを見抜いてしまいます。その秘密を暴いたことで命を狙われた彼女は、ミステリアスな妖怪ハンター・宣夜(センヤ)が半夏(ハンゲ)の目にそっと口づけをすると、彼女の能力は完全に覚醒し、これまでぼんやりとしか見えなかった、人と妖が入り混じる世界の真実の姿がはっきりと映し出されるようになります。
二人は共に、都で次々と起こる奇怪な事件―若返りの果実「碧玉梨」、命を交換する「九命(キュウメイ)猫」、絵の世界に人を閉じ込める「広平春暁図」―の謎を追ううちに、次第に惹かれ合っていきます。
しかし、宣夜(センヤ)は自らが背負う重い秘密ゆえに、半夏を何度も突き放そうとします。彼は、妖を狩ることを生業としながら、自分自身もまた妖ではないかという根源的な問いに苦しんでいたのでした。
決して結ばれてはならない宿命を背負った二人の愛の行方は?そして、宣夜の出自に隠された真実とは?幻想と宿命が織りなす、ミステリアスな愛の物語が幕を開けます。
見どころ
国民的スターが紡ぐ、切なく美しいラブストーリー
主演は、「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」で日本でも絶大な人気を誇るアレン・レン(任嘉倫(アレン・レン))と、高い演技力で評価される若手実力派女優ソン・ズーアル(宋祖児(ラレイナ・ソン))です。過去の闇を抱え、妖を狩る宿命と自身の正体の間で葛藤するミステリアスな妖怪ハンター・宣夜と、純粋さと強さを併せ持ち、彼の閉ざされた心に光を灯すヒロイン・半夏。実力派の二人が、惹かれ合いながらも抗えない運命に翻弄される男女の切ない愛を繊細に演じ、観る者の心を揺さぶります。
伝統文学と最新VFXが融合した、圧倒的な映像美
原作は半明半寐による小説『半夏』で、『山海経』などの中国古典から着想を得たユニークな妖怪たちが多数登場します。監督は「桃花シリーズ」を手掛けたヒットメーカー、リン・ユーフェンが務め、その黄金チームが最新のVFX技術を駆使しました。妖しくも美しい広平城の街並み、禍々しくも魅力的な妖怪たちの姿、そして迫力満点のバトルシーンなど、幻想的な世界観を壮大なスケールと映像美で描き出しています。細部までこだわり抜かれた建築や衣装も、物語への没入感を高めます。
謎が謎を呼ぶ、ミステリー×ファンタジー×ロマンス
本作は、全6つの怪事件を解決していくミステリー要素が大きな魅力となっています。奇怪な事件を調査する中で、二人の過去や宿命の謎が少しずつ解き明かされていく巧みなストーリー構成は、視聴者の「次が気になる!」という気持ちを掻き立てます。ファンタジーの世界観の中で繰り広げられるサスペンスフルな謎解きと、主人公二人の甘く切ないロマンスが絶妙に融合した、珠玉のエンターテインメント作品です。
中国で圧倒的支持を獲得した話題作!
中国の大手配信プラットフォームiQIYIで配信が開始されると、人気ドラマランキングで20日間連続1位を記録しました。全プラットフォームの再生回数ランキングでも18日間連続1位を維持するなど、社会現象級の大ヒットとなりました。中国版Filmarksともいえる「豆瓣(Douban)」でも高評価を獲得しており、その面白さとクオリティは折り紙付きです。
各話あらすじとネタバレ(全36話)
1話
雨の降る街で、謎の連続殺人事件が発生。時を同じくして、妖怪が見える不思議な力を持つ名家の令嬢・半夏(ハンゲ)は、従兄が身分の低い歌伎を嫁に迎えることに言いようのない不安を覚えていた。華やかな婚礼の日、彼女の目にだけ映ったのは、花嫁にまつわる不吉な影。そこへ、妖怪を狩るという謎の男・宣夜(センヤ)が現れ、花嫁は妖怪だと告げる。半夏(ハンゲ)の持つ特殊な能力と、彼女に近づく捉妖師。二人の出会いが、街に潜む大きな謎の扉を開くことになる。
2話
兄・言秋とその妻・曲蛮娘(キョク・バンジョウ)の幸せを願う半夏(ハンゲ)から、兄の身に危険が迫っていると警告されます。兄を純粋に想う半夏は、宣夜の助言に従って行動を起こしますが、それがかえって屋敷に不穏な影を呼び寄せることに。一方、都の捕吏も、事件の裏にいる宣夜の存在を訝しみ、その動向を追い始めます。半夏の健気な想いが、恐ろしい真実の扉を開けてしまう、緊迫の第2話です。
3話
旅から戻った父との再会を喜んだのも束の間、半夏(ハンゲ)に届いたのは父の突然の訃報だった。しかし、父の死には不可解な点が多く、半夏は周囲に信じてもらえないながらも、独自の調査を開始する。現場に残された奇妙な鏡を手がかりに、父の死の真相に迫ろうとする。一方、妖怪退治人の宣夜(センヤ)の影を追っていた。それぞれの道を歩む二人の運命が、やがて広平の街で交錯していく。
4話
父の死の真相を突き止めるため、半夏(ハンゲ)に助けを求めるが、高額な報酬を要求され、一度は断られてしまう。しかし、半夏は諦めずに宣夜の家の隣に部屋を借り、彼の力を借りようと奮闘する。実は、宣夜が半夏を冷たく突き放したのには、彼女をある危険から守るための深い理由があった。一方、城内では名家の夫人が失踪する新たな怪事件が発生。二人は調査の過程で、奇妙な願いを持つ舞姫たちと出会い、物語は新たな謎へと進んでいく。
5話
宴の席で、踊り子の田蕊(デン・ズイ)が謎の死を遂げる。10年前と変わらぬ若さを保っていた彼女の遺体は、見る間に老婆へと変貌し、事件は人ならざるものの仕業を窺わせた。宣夜(センヤ)は捜査に乗り出し、若返りの伝説を持つ碧玉梨の存在にたどり着く。一方、半夏(ハンゲ)は事件現場の近くで、人の姿を映さない奇妙な鏡を発見。その鏡の謎を追ううちに、彼女は思わぬ危険に巻き込まれてしまう。深まる謎とともに、宣夜(センヤ)の絆も試されることになる。
6話
鏡の妖霊・遅忘川(チ・ボウセン)の魔の手が、ついに半夏(ハンゲ)に直接襲いかかる!九死に一生を得たものの、鏡や水に映る自分の姿にさえ怯えるようになってしまった半夏。妖怪ハンターの宣夜(センヤ)は、彼女を献身的に守ろうと対策を講じるが、妖霊はあらゆる手段で半夏を追い詰めていく。追い詰められた半夏は、自身の不思議な力の秘密に繋がる、封印していた過去の出来事を宣夜に語り始める。一方、宣夜には役人からの新たな疑いの目が向けられていた。
7話
妖怪ハンターの宣夜(センヤ)を狙う鏡妖・遅忘川(チ・ボウセン)と激しく対立します。戦いの後、宣夜の体にある古い傷跡に気づいた半夏(ハンゲ)は、自身の失われた記憶との繋がりを感じ始めます。一方、街で噂の若返りの梨をめぐる事件は、舞姫・季離(キリ)とその背後に潜む影の歪んだ関係により、新たな犠牲者を生み、悲劇的な展開を迎えます。事件の真相を追う宣夜たちがたどり着いたのは、異世界へと通じる巨大な鏡。物語は予測不能な新たな局面へと突入します。
8話
鏡の妖怪・遅忘川(チ・ボウセン)と半夏(ハンゲ)は鏡の世界で決戦に挑む。戦いの中で、季離が永遠の若さと引き換えに交わした悲しい契約の全貌が明らかに。さらに、遅忘川の口から、行方不明だった半夏の父に関する衝撃的な手がかりが語られる。一方、事件解決後、半夏は宣夜(センヤ)の一家を襲った6年前の惨劇の真相を知ることに。これまで謎に包まれていた宣夜の壮絶な過去と、彼が背負う深い悲しみが描かれる。
9話
薬舗で宣夜(センヤ)は、父の死の手がかりを探るが、はぐらかされてしまう。そんな中、兄の言秋が、妻・曲蛮娘(キョク・バンジョウ)が妖であったという事実を受け入れられずにいると、宣夜は彼の目の前で兔妖の正体を明かし、残酷な真実を突きつける。一方、街では新たな怪事件が発生。斬首されたはずの罪人が、猫妖によって蘇るという不気味な出来事が起こる。父の死の真相を追う半夏(ハンゲ)は、新たな捉妖師を訪ねるが、そこには危険な罠が待ち受けていた。
10話
宣夜(センヤ)は、手作りの染髪剤を持って彼を訪ねるが、あるハプニングをきっかけに二人の距離が急接近する。そんな中、街では死の予兆とされる白いカラスに狙われた男が現れる。死の運命は避けられないのかと誰もが思った矢先、街で囁かれる黒猫が命を交換してくれるという不思議な噂が現実のものとなる。父の死の真相にも命の交換が関わっていると直感した半夏(ハンゲ)は、その鍵を握る黒猫を追い始めるが…。
11話
都で発生した猟奇殺人を追う捕吏の幽篁(ユウコウ)。一方、妖怪ハンターの宣夜(センヤ)は、謎の黒猫が残した父の遺品を手がかりに、真実を探る旅に出る。道中、二人が立ち寄ったのは、女将が不気味なほど親切な一軒の宿屋だった。歓迎ムードの裏に渦巻く妖気と殺意。そして、都の事件と彼らの旅が、やがて一つの大きな謎へと繋がっていく。二つの事件に隠された秘密とは一体何なのか。
12話
妖が見えることに不安を抱える半夏(ハンゲ)と共に滞在する客栈で、奇妙な出来事に次々と遭遇します。客栈の主人である鳳天(フォンティエン)と、その娘・伍娘には何か大きな秘密がある様子。そんな中、殺人事件を追う役人の幽篁(ユウコウ)が客栈を訪れ、緊張が走ります。さらに、行方不明だった半夏の兄・言秋が突然姿を現しますが、その様子は以前とまるで別人でした。人々と妖の思惑が渦巻く客栈で、隠された真実が少しずつ明らかになっていきます。
13話
幽篁(ユウコウ)の部下が、背中の皮を剥がされるという残忍な手口で殺害される事件が発生。捉妖師の宣夜(センヤ)は、現場の痕跡から犯人像を割り出すが、宿の女主人・鳳伍娘(ほうごじょう) の妨害にあい、捜査は難航する。一方、半夏(ハンゲ)は、亡き恋人の幻を見続ける兄・段言秋(ダン・ゲンシュウ)の身を案じていた。その奇行には、鳳伍娘が差し入れる特別な酒が関係しているようだった。やがて鳳伍娘の邪悪な手は半夏自身にも忍び寄るが、その危機を謎の黒猫が救う。
14話
原因不明の病に倒れた宣夜(センヤ)。一行が滞在する宿では、小間使いが斬られても再生するなど、不可解な出来事が続発する。やがて、半夏(ハンゲ)たちは何者かによって監禁され、宿の主である鳳天(フォンティエン)と娘・鳳伍娘(ほうごじょう) が主催する奇妙な宴に強制的に参加させられることに。そこで明かされる、宿に隠された恐ろしくも悲しい秘密とは。絶体絶命の状況で、宣夜と半夏は脱出の糸口を見つけられるのか。
15話
宣夜(センヤ)の屋敷から逃げ出そうとした半夏(ハンゲ)は、不気味な傀儡たちに襲われ、絶体絶命の危機に陥る。一方、屋敷では不可解な出来事が続き、宣夜は半夏に化けた何者かの存在に気づき始める。ある父娘が抱える、歪んでしまった愛情の物語が悲劇へと向かう中、宣夜は隠していた知略を巡らせ、事態の収拾を図る。危機を乗り越える中で、宣夜と半夏の距離は少しずつ縮まっていく。そして物語の最後、新たな謎を示す一通の密書が、次の波乱を予感させる。
16話
都に腕利きの捉妖師コンビが現れ、不穏な空気が漂い始める。一方、古巣の大理寺を訪れた幽篁(ユウコウ)は、過去に深い因縁を持つ女性・司馬令嬴(スーマー・リンイン)と思わぬ再会を果たす。そんな中、半夏(ハンゲ)は亡き母の生存を示唆する不思議な手がかりを発見し、一縷の望みを抱く。しかしその裏で、宣夜(センヤ)は固い決意を胸に、父から禁じられた危険な地下城へ向かおうとしていた。彼のその決断には、自らの命を削る、あまりにも重い秘密が隠されていたのだった。
17話
信安王(シンアンオウ)の失踪事件を解明するため、半夏(ハンゲ)は捉妖師の姜尚雲(ジャン・シャンユン)らと共に、人妖が入り乱れる謎多き地下城へと足を踏み入れる。彼女を案じる宣夜(センヤ)もまた、父との約束を破り、後を追うことを決意。時を同じくして、事件の公式な調査担当となった司馬令嬴(スーマー・リンイン)と幽篁(ユウコウ)も地下城に到着する。そこは危険と陰謀が渦巻く混沌の場所だった。それぞれの目的で捜査を進める中、彼らは予期せぬ出会いや衝突を繰り返す。新たな舞台で、物語が大きく動き出す。
18話
行方不明の母親の手がかりを求め、ついに醍醐書斎にたどり着いた宣夜(センヤ)。しかし、人の良さそうな店主には恐ろしい秘密が隠されていた。一方、宣夜は半夏(ハンゲ)の言葉をきっかけに、これまで抱いていた妖への考えを改め始める。そんな中、書斎の店主の魔の手が半夏に迫る。半夏が残したわずかな手がかりを頼りに、宣夜は救出に向かうが、そこには絵に宿る奇妙な罠が待ち受けていた。
19話
妖怪ハンターの宣夜(センヤ)が目覚めると、そこは自分を知る人々から大毛と呼ばれる奇妙な世界だった。自分が妖怪の描いた絵の中にいると気づいた宣夜は、そこで行われる婚礼の花嫁が、想い人である半夏(ハンゲ)だと知る。しかし、半夏は宣夜の記憶を失っていた。彼女を救い出そうと必死に説得を試みる宣夜だが、新郎の幽篁(ユウコウ)や周囲の人々に阻まれ、捕らえられてしまう。果たして宣夜は、この謎に満ちた世界で、記憶のない半夏を救い出すことができるのだろうか。
20話
花婿選びの最中に謎の男・宣夜(センヤ)。彼が自分に恋していると誤解するが、行動を共にするうち、この世界の奇妙な秘密に気づき始める。追手から宣夜を庇ってしまったことから、二人の関係は予期せぬ方向へ。一日だけの約束で始まった逃避行の果てに、二人は衝撃の真実にたどり着く。ループする世界で、彼らは希望を見つけ出すことができるのか。
21話
絵画の世界に囚われた人々を救うため、宣夜(センヤ)は絵の中の広平城を探索します。二人は縁結びの木で、半夏(ハンゲ)の父・段英恒(ダン・エイコウ)の行方を示唆する重要な手がかりを発見。その後、宣夜は絵の中に存在する自身の生家を訪れ、あり得べからざる両親との再会を果たし、束の間の家族の温もりに触れます。一方、現実世界では司馬令嬴(スーマー・リンイン)が信安王(シンアンオウ)の捜索を開始し、不穏な空気が漂い始めます。物語の鍵を握る信安王の情報を得るため、二人は南湖の夜宴に潜入しますが、そこで半夏は思わぬ窮地に立たされることになります。
22話
絵画の世界でループする時間に囚われた宣夜(センヤ)。二人はついに半夏(ハンゲ)の家族の秘密に触れ、悲願の再会を果たします。しかし、喜びも束の間、世界の創造主である沙満(シャー・マン)の脱走により、物語は悲劇的な展開へ。愛する人を失い、世界のルールすら書き換えられてしまった絶望的な状況で、宣夜は意外な人物と出会い、この世界の恐ろしい真実を知ることに。出口を失った絵画の中で、二人の運命はさらに過酷さを増していきます。
23話
何者かに追われる宣夜(センヤ)と幽篁(ユウコウ)の婚礼の儀に乱入したことで、事態は急変する。半夏(ハンゲ)は宣夜の記憶を失っているにもかかわらず、無意識に彼をかばい、共に戦うことに。二人はやがて、自分たちが精巧に描かれた画の中の世界に閉じ込められていることを知る。この偽りの世界を創り出した主は誰なのか、そしてその目的は何なのか。宣夜の卓越した洞察力と、半夏の内に秘めた力が、世界の謎を解き明かす鍵となる。真実が明らかになるとき、彼らを待ち受ける運命とは…。
24話
画の世界から現実へと戻った半夏(ハンゲ)。画の中での出来事を経て、二人の心の距離は急接近する。半夏は、自分の気持ちを確かめようと宣夜に想いをぶつける。一方、十数年ぶりに家族の元へ戻った母・唐如雲は、娘の半夏に対してどこかぎこちない態度を見せる。父・英恒は、宣夜を命の恩人として迎え入れようとするが、彼の過去に関する不穏な噂を耳にし、娘の将来を案じ始める。そんな中、謎の男・子空(ズークン)が、宣夜に向けて不気味な術を使い始める。
25話
郊外で頭蓋骨以外が砕かれた奇妙な白骨死体が発見され、宣夜(センヤ)が捜査に乗り出します。被害者の妻・杏仙に話を聞きますが、彼女の周りでは、白いカラスが関わるかのように不可解な死が連鎖していきます。一方、宣夜と半夏(ハンゲ)の仲は、半夏の父親からの反対と、彼女の婚約者の出現により、決定的な危機を迎えることに。さらに、謎多き青年・子空(ズークン)が神都に現れ、宣夜を探し始めます。新たな事件の謎と、登場人物たちの切ない恋模様が交錯し、物語は大きく動き出します。
26話
愛する半夏(ハンゲ)は苦渋の決断を下し、冷たく突き放します。傷心の半夏ですが、二人の間には深い溝ができてしまいました。一方、法恩寺で発見された女性の奇妙な死をきっかけに、宣夜と幽篁(ユウコウ)は新たな妖の存在を突き止めます。その妖は白先生と名乗る琴の名手で、その正体と目的は謎に包まれています。さらに、宣夜の命を狙う別の妖・子空(ズークン)の術により、宣夜自身に予期せぬ危機が到来。すれ違う二人の恋と、次々と起こる奇怪な事件が複雑に絡み合い、物語は新たな局面を迎えます。
27話
28話
ある日、親切心から起こした行動がきっかけで、半夏(ハンゲ)は白いカラスの呪いを受けてしまう。捉妖師の宣夜(センヤ)は彼女を守るため、常にそばにいることを約束し、二人の距離は急速に縮まっていく。しかし、呪いを解くために宣夜が下した決断には、不吉な代償が伴うのだった。
一方、琴の演奏で評判になった杏仙の元に、宮中で皇帝に仕える絶好の機会が舞い込む。名声を手に入れたいと願う杏仙と、穏やかな生活を望む友人・赤練(チー・リェン)。二人の間には次第にすれ違いが生じ始め、それぞれの運命が大きく動き出す。愛と欲望が交錯し、新たな波乱を予感させる展開が待ち受ける。
29話
愛するがゆえに殺意を抱く杏仙と、すべてを受け入れようとする赤練(チー・リェン)。二人の哀しい対決が、衝撃の結末を迎えます。一方、半夏(ハンゲ)との婚約者であった李賢が、まさかの行動を起こしたことで、宣夜(センヤ)と半夏の恋模様は新たな局面へ。彼の奇策によって、二人の関係は大きく動き出します。人と妖、それぞれの愛と執着が交錯する中、ある妖の自己犠牲によって隠されていた真実が明らかに。また、弟の復讐を誓う謎の青年・子空(ズークン)も登場し、物語は新たな波乱を予感させます。
30話
婚礼を間近に控え、幸せの絶頂にいた半夏(ハンゲ)。人々と妖が手を取り合える世を願う宣夜だったが、彼の心にはある大きな秘密が影を落としていた。そんな中、街では謎の黒い妖獣が出没する騒ぎが起き、宣夜の様子にも異変が現れ始める。半夏は拭えない不安を感じながらも、彼を信じようとする。そして迎えた婚礼の日。幸せなはずのその日に起きた悲劇的な事件が、二人の運命を大きく狂わせていく。宣夜が隠し続けてきた真実と、引き裂かれそうになる二人の愛の行方を描く、衝撃の展開が待ち受ける。
31話
自らの内に秘められた妖力に苦悩する捉妖師・宣夜(センヤ)。そんな彼の前に、衝撃的な真実を知る実の兄・子空(ズークン)が現れ、宣夜の運命は大きく動き出します。一方、半夏(ハンゲ)は原因不明の病に倒れてしまいます。街では不穏な噂が広がり始め、宣夜は残酷な罠にはめられてしまうのでした。引き裂かれようとする二人の絆。半夏は、愛する人を守るため、そして隠された真実を明らかにするため、大きな決断を迫られます。
32話
自らが妖であるという衝撃の事実を知った捉妖師の宣夜(センヤ)。育ての親の旧友・沈図南(シェン・トゥーナン)は、そんな彼に人か妖かという過酷な選択を迫ります。一方、行方が分からなくなった宣夜を案じる半夏(ハンゲ)ら仲間と共に危険な地下城へと足を踏み入れます。そこで彼女が目にしたものとは?愛する人のすべてを受け入れようとする半夏の強い想いと、自らの存在に苦悩する宣夜。二人の絆の真価が問われる、切なくも美しい物語が展開されます。
33話
人里離れた場所で穏やかな日々を過ごす宣夜(センヤ)。二人は種族の違いを超えて愛を育むが、その幸せに静かな影が忍び寄ります。一方、暗躍する沈図南(シェン・トゥーナン)は、妖怪を意のままに操るための恐ろしい道具を手に入れていました。その影響で宣夜は自らの妖の力に苦しめられ、愛する人を守るため、ある重大な決断を下すことになります。仲間たちは彼の危機を察知し、救出のために動き出しますが…。
34話
ついに地下城の深部へと足を踏み入れた宣夜(センヤ)たち。そこで彼らを待ち受けていたのは、すべての事件の黒幕の驚くべき正体と、残酷な真実だった。洗骨池に隠された秘密、そして長年にわたる陰謀が明らかになる中、仲間たちは次々と窮地に追い込まれていく。愛する者を守るため、そして一族の運命を背負い、宣夜は過酷な決断を迫られる。物語の根幹を揺るがす、衝撃のクライマックスが幕を開ける。
35話
湖で杏仙を助けた半夏(ハンゲ)は、水中で不思議な声を聞くが、その意味は分からずにいた。大切な人、宣夜(センヤ)の記憶を失ったまま日常を送る半夏だったが、彼の縁談話に胸を痛める。そんなある日、半夏は街で宣夜にそっくりな顔の男・蛮瑛(マンイン)と出会う。強烈な既視感を覚え、彼に惹かれる半夏。しかし蛮瑛は、半夏を知らないと冷たく言い放つ。一方、蛮瑛は陰で半夏やその友人たちを優しく見守っていた。記憶を失ったヒロインと、彼女の前に現れた謎の男。二人の運命が、再び静かに動き出す。
36話(最終回)
花灯会でのある出来事をきっかけに、封印されていた記憶の扉を開いた半夏(ハンゲ)。彼女は忘れていた大切な人・宣夜(センヤ)を思い出し、彼との再会を果たすために禁じられた地下城へと向かいます。ようやく再会できた二人でしたが、残された時間はごくわずか。避けられない別れの運命が迫る中、彼らは最後の思い出を刻むように、かつて過ごした街を巡ります。愛しているからこそ下される決断とは?二人の真実の愛が試される、切なくも美しい物語の結末です。
キャスト、登場人物

宣夜(センヤ)
任嘉倫(アレン・レン)

半夏(ハンゲ)
宋祖児(ラレイナ・ソン)

幽篁(ユウコウ)
宣言(シュエン・イェン)

司馬令嬴(スーマー・リンイン)
範帥琦(ファン・シュアイチー)