あらすじ
太皇太后が絶対的な権力を握る大蒼(たいそう)国。庶民の家に生まれた顔幸(がんこう) は、幼い頃から事件の真相を見抜く類まれな才能を持ち、刑部(現在の警察や法務省にあたる機関)の役人として正義を貫くことを志していました。
一方、内衛府の長官である沈渡(ちんと)は、その冷酷非情な捜査手法から《白無常》(死神)と呼ばれ、都中の人々から恐れられる存在でした。
ある日、太皇太后の命令により、沈渡(ちんと)と顔家の縁談が決まります。しかし、花嫁になるはずだった顔幸(がんこう) の姉が結婚から逃亡。家族を守るため、そして密かに抱くある目的のため、顔幸は姉の身代わりとなって沈渡に嫁ぐことを決意します。
実は、二人には幼い頃に結ばれた知られざる過去の縁がありました。愛のない政略結婚から始まった関係は、都で次々と発生する奇怪な難事件を共に解決していく中で、少しずつ変化していきます。最初は反発しあう二人でしたが、事件の裏に隠された巨大な陰謀に立ち向かううち、互いを唯一無二のパートナーとして認め、深い愛情で結ばれていくのでした。
見どころ
1. 「契約結婚」から始まる、極上のミステリー・ラブロマンス
本作は、「身代わりでの結婚」という王道のラブストーリーに、本格的なサスペンス要素が加わった、まさに「極上ラブロマンス&サスペンス」です。クールでとっつきにくいけれど実は一途なヒーローと、聡明で正義感あふれるヒロインが、夫婦として、そして事件捜査の相棒として、どのように心を通わせていくのかが最大の見どころです。
2. 最旬俳優ディン・ユーシーが見せる新たな魅力
主演は、「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」で大ブレイクし、今最も勢いのある若手俳優ディン・ユーシー(丁禹兮(ディン・ユーシー))。これまでの爽やかなイメージを覆す、冷酷非情なダークヒーロー役で新たな境地を開拓しています。甘いマスクで時折見せる“デレ”のギャップに心を掴まれる視聴者が続出しました。ヒロインを演じるのは、若手実力派のドン・エンシー(鄧恩熙(デン・エンシー))。10歳差の二人が見せる化学反応も絶賛されています。
3. 壮麗な映像美で描かれる中国の伝統文化
物語を彩るのは、古風で趣のある風景、豪華絢爛な衣装、そして精巧な美術品の数々です。劇中の建物や調度品、そしてセリフに散りばめられた古典詩詞が、観る人を奥深い中国の伝統美の世界へと誘います。「仁者は人を愛し、義者は礼を知る」といった東洋の価値観が物語に深みを与え、登場人物たちの生き様を通して、正義や真実の愛といった普遍的なテーマを問いかけます。
2024年に中国で公開されるや否や、同時間帯視聴率1位を記録し、配信再生回数は累計20億回を突破するなど、記録的な大ヒットとなった話題作です。日本でも2025年9月からLaLa TVで放送が予定されています。
各話あらすじとネタバレ(全40話)
1話
大蒼(たいそう)国には、白無常と恐れられる内衛府の冷酷な役人、沈渡(ちんと)がいた。一方、刑部の書吏である顔幸(がんこう) は、優れた観察眼と正義感を持つ娘だった。ある日、起きた暗殺事件の捜査で、二人は最悪の形で出会う。顔幸は、刺客の容疑をかけられた無実の民衆を救うため、限られた時間の中で真犯人捜しに挑む。沈渡には黒幕だという不穏な噂がささやかれる中、二人の運命を大きく揺るがす勅命が下される。
2話
姉の顔采薇(がんさいび)と冷酷な役人・沈渡(ちんと)との政略結婚に、裏があることを知ってしまった顔幸(がんこう) 。彼女の心配をよそに、結婚を嫌がった姉は式の直前に姿を消してしまう。追い詰められた家族を救うため、顔幸は人生を懸けた大きな決断を下す。一方、沈渡もまた、その胸の内に複雑な思惑を隠していた。二人の運命が交錯する時、新たな事件の知らせが舞い込み、物語は予測不能な方向へと動き出す。
3話
新婚初夜にもかかわらず、夫の沈渡(ちんと)を置いて事件現場へ向かった顔幸(がんこう) 。持ち前の鋭い観察眼で捜査を進めるが、そんな彼女を沈渡は快く思わず、強引に屋敷へ連れ戻してしまう。そんな中、宮廷から新たな難事件の調査命令が下り、二人は図らずも協力関係に。互いに腹を探り合う心理戦を繰り広げるうち、顔幸は自らの能力を証明するため、沈渡にある危険な賭けを提案する。捜査の最中、顔幸の身には思わぬ危険が迫っていた。
4話
科挙に落ちた青年の焼身自殺。顔幸(がんこう)はこの悲劇の裏に何かがあると感じ、調査を開始する。同じ頃、都では若い女性が次々と姿を消す連続失踪事件が起きていた。顔幸は、二つの事件の繋がりを疑い、持ち前の洞察力で真相に迫ろうとする。しかし、彼女の行く手には宮中の様々な思惑が渦巻いていた。冷酷な《白無常》として恐れられる沈渡(ちんと)と、利発な顔幸。偽りの夫婦関係から始まった二人の間に、少しずつ変化が生まれ、物語は一気に複雑な様相を呈していく。
5話
沈渡(ちんと) の行動が、朝廷を揺るがす大きな波紋を呼ぶ。科挙制度を巡り、永安公主と張丞相(ちょうじょうしょう)が激しく対立。権力争いに巻き込まれながらも、顔幸は自身の正義を貫こうとする。一方、焼身自殺事件の捜査線上に永安公主が浮上し、顔幸は彼女が開く観賞会に招かれる。そこで顔幸を待ち受けていたのは、巧妙に仕組まれた罠と剥き出しの敵意だった。絶体絶命の状況で、沈渡との関係に大きな変化が訪れる。
6話
顔幸(がんこう) の里帰りの日、気まずい雰囲気の実家に夫の沈渡(ちんと)が突然現れる。彼の気の利いた振る舞いは顔家の人間を喜ばせ、二人の関係にも少し変化が見え始める。その一方で、連続殺人事件の捜査は新たな局面を迎えていた。西林寺で発見された不気味な血文字。それは犯人からの挑戦状だった。顔幸は真相を解明するため刑部へ復帰する。そんな中、彼女の師匠が都に召喚されるが、その裏には沈渡のある狙いが隠されていた。事件のタイムリミットが迫り、緊迫感は最高潮に達する。
7話
連続殺人事件の犯人を捕まえるため、顔幸(がんこう) は自らが標的の女性になりすまし、おとりになるという危険な作戦に打って出る。華やかな宴の裏では、犯人の巧妙な罠が顔幸に迫っていた。薬によって幻覚を見せられ、黒衣の人物に連れ去られてしまう顔幸。絶体絶命の危機の中、沈渡(ちんと)は彼女を救い出すことができるのか。緊迫の追跡の末、ついに犯人の意外な正体とその悲しい動機が明らかになる。
8話
顔幸(がんこう) は太皇太后に自らの意志を伝え、正式に事件の捜査権を手に入れる。早速、役人の徐想仁(じょそうじん)と協力し、世間を騒がせた滴水観音(てきすいかんのん)毒殺事件の捜査を進め、一人の容疑者を特定する。一方、沈渡(ちんと)は別の目的のため、ある一族の闇に深く切り込んでいく。事件解決を祝う宴の席で、沈渡(ちんと)の独占欲が思わぬ形で現れ、顔幸(がんこう) との関係に新たな波紋を広げることになる。
9話
顔幸(がんこう) は、彼女を呼び出した張丞相(ちょうじょうしょう)から、改めて沈渡(ちんと)を探るよう圧力をかけられる。一方の沈渡も、父の無実を証明するという重い秘密を抱え、密かに行動を続けていた。そんな中、家出していた顔幸の姉・采薇が都に戻ってくるが、彼女の恋人が殺人事件の容疑者となってしまう。姉の無実を信じる顔幸は、沈渡と協力しながら独自の捜査を開始。二人は、周囲を欺くために不仲な夫婦を演じながらも、次第に事件の核心へと迫っていく。
10話
弘文館で起きた学生失踪事件は、顔幸(がんこう)の鋭い洞察力によって、意外な犯人による偽装工作だったことが明らかになる。しかし、安堵したのも束の間、二人は新たな凶悪事件に巻き込まれてしまう。救出に向かった先で彼らを待っていたのは、かつて世間を震撼させた連続殺人犯陳火蛾(ちんか)を名乗る謎の女だった。事件の謎が深まる中、愛のない結婚から始まった沈渡(ちんと)と顔幸の関係にも、予期せぬハプニングをきっかけに確かな変化が訪れ始める。
11話
陳火蛾(ちんか)の事件を追う顔幸(がんこう) の周りが、にわかにきな臭くなる。永安公主をはじめ、多くの人物が顔幸に事件から手を引くよう忠告。その裏で、夫の沈渡(ちんと)は事件の全権を掌握するため動き出す。顔幸は沈渡の助けを得て、ついに単独で捜査を開始。被害者の家で、過去に起きた別の事件との繋がりを示唆する手がかりを発見する。物語の闇がさらに深まる回。
12話
朝議では、張丞相(ちょうじょうしょう)を陥れようとする新たな告発が起こる。沈渡(ちんと)は冷静に状況を分析し、事件の裏に潜む真の黒幕を探り始める。一方、顔幸(がんこう) は友人たちとの交流の中で、過去に助けた書生たちと思わぬ形で再会する。彼らの口から、昨夜起きた襲撃事件の真相が語られる。その夜、沈渡は顔幸の実家を訪れるが、そこで顔幸の父が持つある秘密に気づいてしまう。それは、沈渡自身の過去、特に彼の父の死に関わるかもしれない重大な手がかりだった。宮廷の陰謀と、二人の過去が複雑に絡み合い始める。
13話
沈渡(ちんと)が屋敷に連れてきた謎の女性、雲雀(ひばり)の存在が、顔幸(がんこう) との間に静かな波紋を広げる。顔幸は仕事に集中しようとするが、捜査は難航。そんな中、旧友の潘馳(はんち)との再会が、事件解決の新たな糸口をもたらすかもしれない。一方、沈渡も独自の調査で、顔幸の父にかけられた嫌疑の真相に迫っていた。すれ違いながらも、互いを意識し始める二人。そんな矢先、顔幸が何者かに襲われ、命の危機に瀕する。そして、もう一つの運命の出会いも静かに始まっていた。
14話
夕食の席で、沈渡(ちんと)に絡むが、顔幸(がんこう) が割って入り気まずい空気が流れる。その夜、ひょんなことから沈渡と顔幸は同じ部屋で過ごすことに。そこで顔幸は、沈渡が抱える重大な秘密を知ってしまう。翌日、韓世元が自らの驚くべき出自と過去を告白し、顔家は新たな混乱に巻き込まれる。一方、沈渡の秘密を知った顔幸は彼のために行動を起こし、二人の関係に少しずつ変化が生まれ始める。
15話
錦繡坊で奇妙な事件が起きる。蛾の形をした宝玉が大量に見つかり、街は故人の霊験だと大騒ぎになった。顔幸(がんこう) は、この事件の裏に誰か黒幕がいると直感する。彼女は真実を突き止めるため、たった一人で危険な調査に乗り出した。しかし、それは巧妙に仕掛けられた罠だった。顔幸は殺人事件の犯人に仕立て上げられ、絶体絶命の窮地に陥る。知らせを聞いた夫の沈渡(ちんと)は、妻を救うために奔走する。限られた時間の中で、彼は見えない敵から顔幸の無実を証明できるのか。
16話
- 季方鳴(きほうめい)
- 孔先融(こうせんゆう)
17話
錦繡坊事件の容疑者として捕らえられた季方鳴(きほうめい)の審問が始まった。沈渡(ちんと)が真相に迫る中、来羅織(らしき)も現れ、法廷は緊張に包まれる。季方鳴の口から語られる動機。しかし、顔幸(がんこう) が提示した新たな証拠によって、事件は誰も予想しなかった方向へと動き出す。これまで隠されてきた事実が次々と明らかになり、宮廷を揺るがす大きな陰謀の存在が浮かび上がってくる。一方、顔幸は独自の調査を進めるが、あるアイテムが原因で思わぬトラブルに見舞われてしまう。事件の裏で交錯する、それぞれの思惑。真実は一体どこにあるのか。
18話
錦繡坊事件の再調査が、ついに太皇太后の許可を得て正式に開始される。沈渡(ちんと) は、過去の資料を洗い直し、真相究明に向けて協力体制を築き始める。その一方で、事件の重要な証拠を提供した雲雀(ひばり)とその家族に、新たな疑惑が浮上する。彼らが隠していた過去の秘密が、捜査を混乱させることになる。宮廷内では、永安公主が事件の再調査に深い憂慮を示し、不穏な動きを見せ始める。様々な人物の思惑が交錯する中、沈渡と顔幸が出席した宴で、新たな脅威が彼らに襲いかかる。
19話
重傷を負った沈渡(ちんと) が必死に看病する。その中で、二人が子供の頃に出会っていたこと、そして思い出の笛に込められた過去が明らかになる。関係が進展するかに見えた二人だが、ある約束を交わすことになる。一方、顔幸の親友・陸垂垂(りくすいすい)は、彼女のために縁結びを計画。しかし、その過程で偶然にも、ある重要人物の驚くべき秘密を知ってしまうのだった。
20話
顔幸(がんこう) と義理の兄妹となり、新たな絆を得る。一方、潘馳(はんち)は街で噂の美女蛇騒動の裏に隠された人身売買事件を解決し、男気を見せる。宮廷では、顔幸(がんこう) に昇進の機会が与えられるが、彼女は自らの実力でそれを勝ち取るため、厳しい試験に挑むことを決意する。そんな中、姉の顔采薇(がんさいび)の魔の手が忍び寄り、顔家に新たな危機が訪れる。
21話
姉の顔采薇(がんさいび)を救うため、顔幸(がんこう) は鏡像人の心臓の血という入手困難な薬の材料探しに奔走する。一方、沈渡(ちんと)は一連の事件の裏にいる人物の存在に気づき、その謎を解明するため単身で動き出す。それぞれの思惑が交錯する中、沈渡は謎多き女性、来羅織(らしき)と対峙し、危険な取引に応じることを決意する。果たして、解毒薬は手に入るのか。そして、張り巡らされた陰謀の先に待つものとは。登場人物たちの強い決意と緊迫した駆け引きが光る回だ。
22話
顔采薇(がんさいび)が回復し、韓世元(かんせいげん)との盛大な結婚式が執り行われる。顔家や仲間たちがお祝いムードに包まれる中、顔幸(がんこう) の母が離縁を切り出すなど、少しずつ変化の兆しが見え始める。そんな折、遠く離れた甘南道で無頭鬼による奇怪な連続殺人事件が発生したとの急報が朝廷に届く。太皇太后は、沈渡(ちんと)と顔幸の二人に事件解決の勅命を下す。新たな任務のため、二人きりで甘南道へと旅立つことになった沈渡と顔幸。しかしその旅路には、不穏な空気と、彼らの過去に関わる新たな人物との出会いが待ち受けていた。
23話
甘南道で首が切断された奇妙な死体が見つかり、沈渡(ちんと) は捜査を開始する。 現場では、遺族に依頼された潘馳(はんち)という男が捜査に加わり、顔幸とすぐに打ち解ける。それを見た沈渡は、嫉妬からか顔幸を捜査から引き離そうとする。一方、顔幸には長年手紙を交わしてきた素性の知れない筆友と会う約束があった。そんな中、今度は結婚式の夜に花嫁が姿を消すという別の事件が発生。二つの不可解な事件は、やがて思わぬ形で繋がりを見せ始める。
24話
新婦失踪事件の被害者、杜小婉(としょうえん)の証言から、事件の夜の恐ろしい出来事が明らかになる。顔幸(がんこう) は容疑者である許己則(きょきそく)を巧みな話術で追い詰めていく。ついに決定的な証拠が見つかり、許己則は重い口を開き始める。彼が語る事件の動機と、もう一人の共犯者の存在。事件の真相に迫る一方、顔幸は沈渡(ちんと)との過去を思い出し、彼の秘めた想いに気づいてしまう。事件の捜査と、登場人物たちの心が交錯するエピソード。
25話
首なし殺人事件の捜査は続く。顔幸(がんこう) は検視中に、死体から驚くべき手がかりを発見する。それは事件の真相に迫る重要なものだったが、同時に彼女自身と家族を危険に晒す脅迫のメッセージでもあった。不安に駆られながらも、顔幸は捜査を続ける決意を固める。一方、沈渡(ちんと)はそんな顔幸を案じ、彼女の身を心配する。事件の捜査が進むにつれて、登場人物それぞれの思惑が交錯し、物語は新たな局面を迎える。そして、これまで距離のあった沈渡と顔幸の関係にも、大きな変化の兆しが見え始める。
26話
沈渡(ちんと) は、子供時代のすれ違いについて語り合い、二人の間のわだかまりが少し解ける。しかし、そんな穏やかな時間も束の間、無頭鬼事件の捜査が急展開を迎える。被害者の財産を受け取った隣人が行方をくらまし、二人はその男を追い始める。捜査の途中、別の事件を追う組織不良人と遭遇した顔幸たちは、彼らと協力して事件の鍵を握る人物が経営する地下賭博場へ潜入することに。顔幸は持ち前の度胸と頭脳で勝負を挑むが、店の主に見つかり絶体絶命のピンチに陥る。
27話
都を恐怖に陥れていた半面鬼による凶行が続く中、沈渡(ちんと) は犯人を追い詰めていく。しかし、新たに人質事件が発生し、事態は混迷を極める。激しい攻防の末、ついに半面鬼の衝撃的な正体とその裏に隠された悲しい動機が明らかになる。一つの事件が解決し、平穏が戻ったかのように見えた。だがそれは、さらに深く、暗い陰謀の始まりに過ぎなかった。本当の恐怖は、まだ始まったばかりだ。
28話
死んだ恋人を蘇らせるという執念に囚われた莫謙之(ばくけんし)。親友の沈渡(ちんと)は彼を止めようとするが、莫謙之は民衆を味方につけて抵抗し、城を掌握する。窮地に陥った沈渡は、援軍到着までの時間を稼ぐため、一世一代の大きな賭けに出る。一方、宮廷の奥深くでは、太皇太后が静かに事態を操っていた。友の暴走を止めるため、沈渡は一人で城へ向かう。信念と信念がぶつかり合った先に、悲しい結末が待ち受けていた。
29話
城に戻った沈渡(ちんと) は、民が毒殺される事件に直面する。顔幸は毒の正体に心当たりがあるものの、捜査は難航。そんな中、犯人が沈渡の前に姿を現し、彼を罠にかける。民を救うという一心で、沈渡は自らの命を危険に晒すという大きな決断を下し、絶体絶命の危機に陥ってしまう。仲間である潘馳(はんち)が遠方から連れてきた協力者によって、沈渡は一命を取り留めるが、この事件の背後には、朝廷をも巻き込む巨大な陰謀が隠されていることが明らかになる。
30話
任務を終え、都に帰還した沈渡(ちんと) 。二人の関係は、ある出来事をきっかけに大きく進展する。しかし、宮殿では彼らの知らないところで新たな動きがあった。太皇太后から沈渡に、思いもよらない命令が下される。時を同じくして、朝廷の根幹を揺るがすほどの巨大な不正事件が発覚。沈渡は否応なく、その巨大な陰謀の渦中へと巻き込まれていく。恋と策略、そして新たな事件が激しく交錯する、見逃せない回だ。
31話
朝廷で大規模な汚職事件が発覚し、不穏な空気が漂い始める。太皇太后は激怒し、徹底的な調査を命じたことで、多くの役人が戦々恐々とする。そんな中、内衛府の沈渡(ちんと)と対立する御察司の来羅織(らしき)は、ある高官を賄賂の罪で告発し、朝廷にさらなる波紋を広げる。一方、別の場所では、ある部族の聖女にまつわる悲しい過去が語られる。その過去の出来事が、現在の権力争いに深く関わっていることが徐々に明らかになっていく回。刑部書吏の顔幸(がんこう) は、自分の立場で何ができるか悩みながらも、過去の恩義を返すため、危険を顧みずに行動を起こそうと決意する。
32話
孫譚(そんたん)の事件を追う顔幸(がんこう) は、彼の衝撃的な結末を目の当たりにし、深く傷つく。そんな中、宮中の最高権力者である太皇太后から突然の呼び出しを受ける。それは罰か、それとも…。一方、敵対する来羅織(らしき)との緊張も一気に高まり、直接対決の時が訪れる。夫の沈渡(ちんと)は、次々と困難に直面する顔幸を陰ながら支えようとする。宮廷の複雑な思惑が渦巻き、顔幸は巨大な権力争いの渦中へと引き込まれていく。
33話
陸垂垂(りくすいすい)は街で偶然、江郎行(こうろうこう)と名乗る男と再会する。彼は、垂垂が子供の頃に助けた少年だったことが判明し、二人の距離は急速に縮まる。一方、賢王府で開かれた冬至の宴会では、沈渡(ちんと) の前に招かれざる客、来羅織(らしき)が現れる。顔幸は舞の席で剣を使い、来羅敷の素性を探ろうと試みる。この行動が、来姉妹が隠していた大きな秘密を暴くきっかけとなる。
34話
顔幸(がんこう)、陸垂垂(りくすいすい)と江郎行(こうろうこう)がそれぞれ幸せな時間を過ごす一方で、来羅織(らしき)の嫉妬が静かに燃え上がっていた。彼は太皇太后に嘘の情報を流し、顔幸をスパイに仕立て上げる。この策略は宮廷を巻き込む大きな騒動に発展し、ついに顔幸の母親が捕らえられてしまう。愛する家族を救うため、顔幸は巨大な陰謀に立ち向かうことを決意するが、事態はさらに悪化していく。
35話
来羅織(らしき)に囚われてしまった陸垂垂(りくすいすい)。一方、市中引き回しの辱めを受ける顔幸(がんこう) は、命を懸けてある重大な秘密を伝えようとする。宮廷では沈渡(ちんと)の対立が表面化し、権力争いが激化。垂垂を救い出すため、江郎行(こうろうこう)は危険な来府への潜入を試みる。それぞれの思惑が交錯し、物語が大きく動き出す緊迫の回。
36話
太皇太后が病に倒れた隙を突き、来羅織(らしき)が朝廷で権力を掌握し、暴走を始める。彼はついに内衛府の指揮官である沈渡(ちんと)にまで牙をむき、無実の罪で彼を投獄してしまう。夫の突然の逮捕を知った顔幸(がんこう) は、彼を救い出すため、危険を顧みずに太皇太后への直訴を決意する。一方、獄中の沈渡は来羅織から、自らの一族にまつわる衝撃的な真実を告げられる。登場人物たちが次々と過酷な運命に翻弄され、悲劇的な出来事が連鎖する、息もつけないエピソード。
37話
沈渡(ちんと)の衝撃的な決断により、彼と顔幸(がんこう) の関係は修復不可能なほどに壊れてしまいます。顔幸は深い絶望の中、ある残酷な方法で二人の縁を断ち切ることを選びます。一方、来羅織(らしき)と手を組んだ沈渡は、朝廷でその影響力を増大させていきました。世間から黒白羅刹と恐れられるようになった二人の前に、かつての仲間が立ちはだかります。過去の絆と現在の立場がぶつかり合う中、沈渡は非情な選択を迫られることになります。
38話
来羅織(らしき)の監視下にあった陸垂垂(りくすいすい)が、謎の失踪を遂げる。激怒した来羅織は、都をくまなく捜索させる。一方、顔幸(がんこう)と共に都を離れることを決意するが、その旅の裏には、ある壮大な計画が隠されていた。宮中では、病に倒れた太皇太后に来羅織の魔の手が迫り、彼の驚くべき正体と野望が明らかになる。絶体絶命の状況の中、顔幸が仕掛けた起死回生の一手が、朝廷を揺るがす大波乱を巻き起こす。
39話
来羅織(らしき)が、ついに朝廷で反乱の狼煙を上げる。自らが皇帝になるのだと宣言し、力で全てをねじ伏せようとした。しかし、彼の計画には大きな見落としがあった。沈渡(ちんと)の真の狙いだ。信頼と裏切りが交錯する中、朝廷は激しい戦いの舞台と化す。追い詰められた末に、長年隠されてきた衝撃の真実が暴露される。国の運命と、ある一族の悲願を賭けた決着の時が、ついに訪れる。
40話(最終回)
全ての事件が解決し、沈渡(ちんと)の父の冤罪も晴れる。しかし、一度は離縁した沈渡と顔幸(がんこう) の関係は、まだ元には戻らない。顔幸に拒絶されても、沈渡は諦めきれずに彼女の元へ通い続ける。その一途な姿は、いつしか都中の噂となっていた。周囲の人々の後押しを受けながら、不器用な二人は再び心を通わせることができるのか。それぞれの未来への道が描かれる、愛と感動の最終回。
キャスト、登場人物

沈渡(ちんと)
丁禹兮(ディン・ユーシー)

顔幸(がんこう)
鄧恩熙(デン・エンシー)

来羅織(らいらしょく)
茅子俊(マオ・ズージュン)

陸垂垂(りくすいすい)
肖燕(シアオ・イエン)


