あらすじ
太皇太后が絶対的な権力を握る大蒼(たいそう)国。庶民の家に生まれた顔幸(がんこう) は、幼い頃から事件の真相を見抜く類まれな才能を持ち、刑部(現在の警察や法務省にあたる機関)の役人として正義を貫くことを志していました。
一方、内衛府の長官である沈渡(ちんと)は、その冷酷非情な捜査手法から《白無常》(死神)と呼ばれ、都中の人々から恐れられる存在でした。
ある日、太皇太后の命令により、沈渡(ちんと)と顔家の縁談が決まります。しかし、花嫁になるはずだった顔幸(がんこう) の姉が結婚から逃亡。家族を守るため、そして密かに抱くある目的のため、顔幸は姉の身代わりとなって沈渡に嫁ぐことを決意します。
実は、二人には幼い頃に結ばれた知られざる過去の縁がありました。愛のない政略結婚から始まった関係は、都で次々と発生する奇怪な難事件を共に解決していく中で、少しずつ変化していきます。最初は反発しあう二人でしたが、事件の裏に隠された巨大な陰謀に立ち向かううち、互いを唯一無二のパートナーとして認め、深い愛情で結ばれていくのでした。
見どころ
1. 「契約結婚」から始まる、極上のミステリー・ラブロマンス
本作は、「身代わりでの結婚」という王道のラブストーリーに、本格的なサスペンス要素が加わった、まさに「極上ラブロマンス&サスペンス」です。クールでとっつきにくいけれど実は一途なヒーローと、聡明で正義感あふれるヒロインが、夫婦として、そして事件捜査の相棒として、どのように心を通わせていくのかが最大の見どころです。
2. 最旬俳優ディン・ユーシーが見せる新たな魅力
主演は、「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」で大ブレイクし、今最も勢いのある若手俳優ディン・ユーシー(丁禹兮(ディン・ユーシー))。これまでの爽やかなイメージを覆す、冷酷非情なダークヒーロー役で新たな境地を開拓しています。甘いマスクで時折見せる“デレ”のギャップに心を掴まれる視聴者が続出しました。ヒロインを演じるのは、若手実力派のドン・エンシー(鄧恩熙(デン・エンシー))。10歳差の二人が見せる化学反応も絶賛されています。
3. 壮麗な映像美で描かれる中国の伝統文化
物語を彩るのは、古風で趣のある風景、豪華絢爛な衣装、そして精巧な美術品の数々です。劇中の建物や調度品、そしてセリフに散りばめられた古典詩詞が、観る人を奥深い中国の伝統美の世界へと誘います。「仁者は人を愛し、義者は礼を知る」といった東洋の価値観が物語に深みを与え、登場人物たちの生き様を通して、正義や真実の愛といった普遍的なテーマを問いかけます。
2024年に中国で公開されるや否や、同時間帯視聴率1位を記録し、配信再生回数は累計20億回を突破するなど、記録的な大ヒットとなった話題作です。日本でも2025年9月からLaLa TVで放送が予定されています。
各話あらすじとネタバレ
1話
大蒼(たいそう)国には、白無常と恐れられる内衛府の冷酷な役人、沈渡(ちんと)がいた。一方、刑部の書吏である顔幸(がんこう) は、優れた観察眼と正義感を持つ娘だった。ある日、起きた暗殺事件の捜査で、二人は最悪の形で出会う。顔幸は、刺客の容疑をかけられた無実の民衆を救うため、限られた時間の中で真犯人捜しに挑む。沈渡には黒幕だという不穏な噂がささやかれる中、二人の運命を大きく揺るがす勅命が下される。
2話
姉の顔采薇(がんさいび)と冷酷な役人・沈渡(ちんと)との政略結婚に、裏があることを知ってしまった顔幸(がんこう) 。彼女の心配をよそに、結婚を嫌がった姉は式の直前に姿を消してしまう。追い詰められた家族を救うため、顔幸は人生を懸けた大きな決断を下す。一方、沈渡もまた、その胸の内に複雑な思惑を隠していた。二人の運命が交錯する時、新たな事件の知らせが舞い込み、物語は予測不能な方向へと動き出す。
3話
新婚初夜にもかかわらず、夫の沈渡(ちんと)を置いて事件現場へ向かった顔幸(がんこう) 。持ち前の鋭い観察眼で捜査を進めるが、そんな彼女を沈渡は快く思わず、強引に屋敷へ連れ戻してしまう。そんな中、宮廷から新たな難事件の調査命令が下り、二人は図らずも協力関係に。互いに腹を探り合う心理戦を繰り広げるうち、顔幸は自らの能力を証明するため、沈渡にある危険な賭けを提案する。捜査の最中、顔幸の身には思わぬ危険が迫っていた。
4話
科挙に落ちた青年の焼身自殺。顔幸(がんこう)はこの悲劇の裏に何かがあると感じ、調査を開始する。同じ頃、都では若い女性が次々と姿を消す連続失踪事件が起きていた。顔幸は、二つの事件の繋がりを疑い、持ち前の洞察力で真相に迫ろうとする。しかし、彼女の行く手には宮中の様々な思惑が渦巻いていた。冷酷な《白無常》として恐れられる沈渡(ちんと)と、利発な顔幸。偽りの夫婦関係から始まった二人の間に、少しずつ変化が生まれ、物語は一気に複雑な様相を呈していく。
5話
沈渡(ちんと) の行動が、朝廷を揺るがす大きな波紋を呼ぶ。科挙制度を巡り、永安公主と張丞相(ちょうじょうしょう)が激しく対立。権力争いに巻き込まれながらも、顔幸は自身の正義を貫こうとする。一方、焼身自殺事件の捜査線上に永安公主が浮上し、顔幸は彼女が開く観賞会に招かれる。そこで顔幸を待ち受けていたのは、巧妙に仕組まれた罠と剥き出しの敵意だった。絶体絶命の状況で、沈渡との関係に大きな変化が訪れる。
6話
顔幸(がんこう) の里帰りの日、気まずい雰囲気の実家に夫の沈渡(ちんと)が突然現れる。彼の気の利いた振る舞いは顔家の人間を喜ばせ、二人の関係にも少し変化が見え始める。その一方で、連続殺人事件の捜査は新たな局面を迎えていた。西林寺で発見された不気味な血文字。それは犯人からの挑戦状だった。顔幸は真相を解明するため刑部へ復帰する。そんな中、彼女の師匠が都に召喚されるが、その裏には沈渡のある狙いが隠されていた。事件のタイムリミットが迫り、緊迫感は最高潮に達する。
7話
連続殺人事件の犯人を捕まえるため、顔幸(がんこう) は自らが標的の女性になりすまし、おとりになるという危険な作戦に打って出る。華やかな宴の裏では、犯人の巧妙な罠が顔幸に迫っていた。薬によって幻覚を見せられ、黒衣の人物に連れ去られてしまう顔幸。絶体絶命の危機の中、沈渡(ちんと)は彼女を救い出すことができるのか。緊迫の追跡の末、ついに犯人の意外な正体とその悲しい動機が明らかになる。
キャスト、登場人物

沈渡(ちんと)
丁禹兮(ディン・ユーシー)

顔幸(がんこう)
鄧恩熙(デン・エンシー)

来羅織(らいらしょく)
茅子俊(マオ・ズージュン)

陸垂垂(りくすいすい)
肖燕(シアオ・イエン)