あらすじ
はるか上古の時代、人々のために神界に抗い、その身を犠牲にした人皇・昭明(しょうめい)。彼の恋人であった混沌珠(こんとんじゅ)は、昭明の一縷の魂魄(こんぱく)を救い出し、彼を再び現世に呼び戻すため、幾万年にもわたる壮大な輪廻転生の計画を仕組んだ。
そして永い時が流れ――。
昭明の魂は、正義を掲げる仙盟の若き盟主・謝雪臣(シエ・シュエチェン)として転生。一方、混沌珠は謎多き暗域の聖女・暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)として生を受けていた。
ついに人間界で再会を果たした二人。しかし、彼らは過去の記憶をすべて失っており、互いを「正義」と「邪悪」と信じて疑わない、決して相容れない敵同士となっていた。
ある日、重傷を負い瀕死の状態にあった謝雪臣(シエ・シュエチェン)を、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が救う。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は「命の恩人」であることを盾に、彼に行動を共にすることを強いる。最初は互いに腹の底を探り合い、警戒心でいっぱいだった二人だが、旅を続けるうちに固く閉ざした心の鎧を脱ぎ捨て、知らず知らずのうちに惹かれ合っていく。
しかし、世界の運命を左右する神器「混沌珠」を巡る巨大な陰謀が、二人を待ち受けていた。過酷な試練の末、暮懸鈴は世界を救うためにその命を散らしてしまう。最愛の人を失った謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、天命にさえ逆らい、過去へと時を遡って彼女を救い出すことを決意する。
幾万年にもわたる宿命の輪廻が終わりを告げ、謝雪臣の魂はついに本来の姿である昭明へと還る。だが、その肉体は憎しみに囚われた「堕神(だてん)」と化していた。果たして暮懸鈴は、その愛の力で堕神と化した昭明の心を取り戻し、世界に真の平和をもたらすことができるのだろうか。
これは、万世を越えて咲き誇る、一つの永遠の愛の物語である。
見どころ
1. 壮大な世界観と予測不能なダークファンタジー
原作小説を基に、2年以上の歳月をかけて練り上げられた本作。単なる善悪二元論ではない、複雑で深遠な世界観が魅力です。「神は必ずしも正義の化身ではなく、人の世は陰謀に覆われている」という斬新な設定のもと、人族、暗族、霊族、神族の四種族が織りなす争いを描きます。先の読めない展開と幾重にも仕掛けられた伏線が、視聴者を壮大な物語へと引き込みます。
2. 「サイバーパンク×民族衣装」が生み出す斬新なビジュアル
本作の大きな特徴は、「サイバーパンク」の近未来的な要素と、中国の伝統的な「民族要素」を融合させた、唯一無二のビジュアルコンセプトです。総数3900着にも及ぶ豪華絢爛な衣装は圧巻。特に、ヒロイン・暮懸鈴が纏うミステリアスな民族衣装風のデザインは、彼女の「暗域の聖女」というキャラクター設定に妖艶な魅力を加えています。また、主人公カップルの衣装が色合いや小物でさりげなくリンクしている点も、二人の絆を象徴する美しい演出です。
3. 圧倒的な映像美と本格派アクション
総尺の半分近くを占めるという1000分超のVFX(特殊効果)シーンは、本作のスケール感を物語っています。最新のゲームエンジン「Unreal Engine」なども駆使し、幻想的で美しい映像世界を構築。さらに、囲碁や八卦、漢字といった中国の伝統文化がVFXによって芸術的に表現されるシーンも見どころの一つです。また、従来のファンタジードラマにありがちなスローモーションのアクションとは一線を画し、キレのある近接戦闘を多用。力強くスピーディーな本格武術が、手に汗握る興奮を生み出します。
4. チャン・ビンビン×ソン・ジェンニーが織りなす、万世を越える宿命の愛
『麗姫と始皇帝』などで日本でも人気の高いチャン・ビンビンと、アイドルグループSNH48出身で注目を集める若手女優ソン・ジェンニーが、記憶を失った宿命の恋人たちを熱演。敵対関係から始まり、反発しながらも惹かれ合っていく王道のロマンスを、繊細かつ情熱的に演じます。輪廻転生、自己犠牲、そして運命への抗い――。壮大なファンタジーの世界で繰り広げられる、切なくも美しい二人の愛の軌跡は、観る者の心を強く揺さぶるでしょう。
各話あらすじとネタバレ
1話
最強と謳われる剣士シエ・シュエチェンは、敵対する暗域の牢獄に囚われていた。過酷な拷問にも屈しない彼の前に、暗域の聖女ルムー・シュエンリンが現れる。彼女は敵か味方か、謎めいた行動でシエ・シュエチェンを翻弄する。やがて二人は、予測不能な逃避行を始めることになる。危険な美女と囚われの剣士。二人の運命が交差する物語が、ここから始まる。
2話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)を助けた暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)。彼女には、彼に近づく本当の目的があった。一人で去ろうとする謝雪臣に、暮懸鈴は強引についていき、二人の奇妙な旅が始まる。道中、立ち寄った宿屋で、彼らは霊獣を追う鏡花宮の一行と遭遇する。虐げられる霊獣を前に、暮懸鈴は見て見ぬふりができない。彼女のとった行動が、謝雪臣との間に対立を生んでしまう。始まったばかりの二人の旅は、早くも大きな波乱を迎えることになる。
3話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)に特殊な結界で閉じ込められてしまった暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)。絶体絶命の状況で、彼女の前に謎の貴公子、南胥月(ナン・シューユエ)が現れる。彼は驚くべき知識で暮懸鈴を救い出し、自分の屋敷である蘊秀山荘へと招待する。そこへ、因縁の相手である謝雪臣も合流。彼の口から、敵である暗域にわざと捕らえられた衝撃の理由が明かされる。仙盟内部に潜む裏切り者の影がちらつくなか、山荘に新たな訪問者が現れたことで、事態はさらに予測不能な方向へと進んでいく。
4話
高秋旻(ガオ・チウミン)に憑依していた敵との戦いに、一つの決着がつく。謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちの連携により、危機は一旦去ったかのように見えた。だが、空に上がった緊急信号が、仙盟内部の不穏な動きを知らせる。一行は真相を探るため、女性だけが暮らす鏡花宮へと向かうことを決意。そこは霊族である暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)にとって、決して安全な場所ではなかった。危険な任務の中で、なかなか素直になれない謝雪臣と、彼をひたむきに想う暮懸鈴の関係にも、新たな変化が訪れようとしていた。
5話
玉令を盗んだ犯人、顔似(イエン・スー)を捕らえたシエ・シュエチェン。彼は共犯者の存在を炙り出すため、わざと顔似を逃がす。案の定、顔似は謎の人物と接触するが、追っ手に気づくと自ら命を絶ってしまう。
シュエチェンは、鏡花宮に内通者がいると確信。内部調査が始まるが、捜査担当の高秋旻(ガオ・チウミン)は、親友の崔婉婉(ツイ・ワンワン)を疑うことができない。進まない捜査に業を煮やしたシュエチェンは、内通者を誘き出すための巧妙な罠を仕掛ける。小さな証拠と心理戦を駆使した彼の作戦は、犯人を追い詰めることができるのか。信頼と裏切りが交錯する、緊迫した頭脳戦が繰り広げられる。
6話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちが滞在する鏡花宮で、人を操る恐ろしい蠱毒が突如発生する。仲間や弟子たちが次々と操られ、一行は絶体絶命の窮地に立たされる。この危機的状況を救ったのは、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が放った捨て身の秘術だった。彼女は人々を救う代償として力を使い果たし、倒れてしまう。彼女を救いたい一心で、謝雪臣はある決断を下すが、それが予期せぬ事態を引き起こす。事件が収束し、それぞれの思いが交錯する中、一行は新たな目的地へと旅立つことになる。
キャスト、登場人物

謝雪臣(シエ・シュエチェン)
張彬彬(チャン・ビンビン)

暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)
孫珍妮(スン・ジェンニー)

南胥月(ナン・シューユエ)
汪鐸(ワン・ドゥオ)

高秋旻(ガオ・チウミン)
張雅欽(チャン・ヤーチン)