あらすじ
はるか上古の時代、人々のために神界に抗い、その身を犠牲にした人皇・昭明(ジャオミン)。彼の恋人であった混沌珠(こんとんじゅ)は、昭明の一縷の魂魄(こんぱく)を救い出し、彼を再び現世に呼び戻すため、幾万年にもわたる壮大な輪廻転生の計画を仕組んだ。
そして永い時が流れ――。
昭明の魂は、正義を掲げる仙盟の若き盟主・謝雪臣(シエ・シュエチェン)として転生。一方、混沌珠は謎多き暗域の聖女・暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)として生を受けていた。
ついに人間界で再会を果たした二人。しかし、彼らは過去の記憶をすべて失っており、互いを「正義」と「邪悪」と信じて疑わない、決して相容れない敵同士となっていた。
ある日、重傷を負い瀕死の状態にあった謝雪臣(シエ・シュエチェン)を、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が救う。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は「命の恩人」であることを盾に、彼に行動を共にすることを強いる。最初は互いに腹の底を探り合い、警戒心でいっぱいだった二人だが、旅を続けるうちに固く閉ざした心の鎧を脱ぎ捨て、知らず知らずのうちに惹かれ合っていく。
しかし、世界の運命を左右する神器「混沌珠」を巡る巨大な陰謀が、二人を待ち受けていた。過酷な試練の末、暮懸鈴は世界を救うためにその命を散らしてしまう。最愛の人を失った謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、天命(ティエンミン)にさえ逆らい、過去へと時を遡って彼女を救い出すことを決意する。
幾万年にもわたる宿命の輪廻が終わりを告げ、謝雪臣の魂はついに本来の姿である昭明へと還る。だが、その肉体は憎しみに囚われた「堕神(だてん)」と化していた。果たして暮懸鈴は、その愛の力で堕神と化した昭明の心を取り戻し、世界に真の平和をもたらすことができるのだろうか。
これは、万世を越えて咲き誇る、一つの永遠の愛の物語である。
見どころ
1. 壮大な世界観と予測不能なダークファンタジー
原作小説を基に、2年以上の歳月をかけて練り上げられた本作。単なる善悪二元論ではない、複雑で深遠な世界観が魅力です。「神は必ずしも正義の化身ではなく、人の世は陰謀に覆われている」という斬新な設定のもと、人族、暗族、霊族、神族の四種族が織りなす争いを描きます。先の読めない展開と幾重にも仕掛けられた伏線が、視聴者を壮大な物語へと引き込みます。
2. 「サイバーパンク×民族衣装」が生み出す斬新なビジュアル
本作の大きな特徴は、「サイバーパンク」の近未来的な要素と、中国の伝統的な「民族要素」を融合させた、唯一無二のビジュアルコンセプトです。総数3900着にも及ぶ豪華絢爛な衣装は圧巻。特に、ヒロイン・暮懸鈴が纏うミステリアスな民族衣装風のデザインは、彼女の「暗域の聖女」というキャラクター設定に妖艶な魅力を加えています。また、主人公カップルの衣装が色合いや小物でさりげなくリンクしている点も、二人の絆を象徴する美しい演出です。
3. 圧倒的な映像美と本格派アクション
総尺の半分近くを占めるという1000分超のVFX(特殊効果)シーンは、本作のスケール感を物語っています。最新のゲームエンジン「Unreal Engine」なども駆使し、幻想的で美しい映像世界を構築。さらに、囲碁や八卦、漢字といった中国の伝統文化がVFXによって芸術的に表現されるシーンも見どころの一つです。また、従来のファンタジードラマにありがちなスローモーションのアクションとは一線を画し、キレのある近接戦闘を多用。力強くスピーディーな本格武術が、手に汗握る興奮を生み出します。
4. チャン・ビンビン×ソン・ジェンニーが織りなす、万世を越える宿命の愛
『麗姫と始皇帝』などで日本でも人気の高いチャン・ビンビンと、アイドルグループSNH48出身で注目を集める若手女優ソン・ジェンニーが、記憶を失った宿命の恋人たちを熱演。敵対関係から始まり、反発しながらも惹かれ合っていく王道のロマンスを、繊細かつ情熱的に演じます。輪廻転生、自己犠牲、そして運命への抗い――。壮大なファンタジーの世界で繰り広げられる、切なくも美しい二人の愛の軌跡は、観る者の心を強く揺さぶるでしょう。
各話あらすじとネタバレ(全40話)
1話
最強と謳われる剣士シエ・シュエチェンは、敵対する暗域の牢獄に囚われていた。過酷な拷問にも屈しない彼の前に、暗域の聖女ルムー・シュエンリンが現れる。彼女は敵か味方か、謎めいた行動でシエ・シュエチェンを翻弄する。やがて二人は、予測不能な逃避行を始めることになる。危険な美女と囚われの剣士。二人の運命が交差する物語が、ここから始まる。
2話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)を助けた暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)。彼女には、彼に近づく本当の目的があった。一人で去ろうとする謝雪臣に、暮懸鈴は強引についていき、二人の奇妙な旅が始まる。道中、立ち寄った宿屋で、彼らは霊獣を追う鏡花宮の一行と遭遇する。虐げられる霊獣を前に、暮懸鈴は見て見ぬふりができない。彼女のとった行動が、謝雪臣との間に対立を生んでしまう。始まったばかりの二人の旅は、早くも大きな波乱を迎えることになる。
3話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)に特殊な結界で閉じ込められてしまった暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)。絶体絶命の状況で、彼女の前に謎の貴公子、南胥月(ナン・シューユエ)が現れる。彼は驚くべき知識で暮懸鈴を救い出し、自分の屋敷である蘊秀山荘へと招待する。そこへ、因縁の相手である謝雪臣も合流。彼の口から、敵である暗域にわざと捕らえられた衝撃の理由が明かされる。仙盟内部に潜む裏切り者の影がちらつくなか、山荘に新たな訪問者が現れたことで、事態はさらに予測不能な方向へと進んでいく。
4話
高秋旻(ガオ・チウミン)に憑依していた敵との戦いに、一つの決着がつく。謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちの連携により、危機は一旦去ったかのように見えた。だが、空に上がった緊急信号が、仙盟内部の不穏な動きを知らせる。一行は真相を探るため、女性だけが暮らす鏡花宮へと向かうことを決意。そこは霊族である暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)にとって、決して安全な場所ではなかった。危険な任務の中で、なかなか素直になれない謝雪臣と、彼をひたむきに想う暮懸鈴の関係にも、新たな変化が訪れようとしていた。
5話
玉令を盗んだ犯人、顔似(イエン・スー)を捕らえたシエ・シュエチェン。彼は共犯者の存在を炙り出すため、わざと顔似を逃がす。案の定、顔似は謎の人物と接触するが、追っ手に気づくと自ら命を絶ってしまう。
シュエチェンは、鏡花宮に内通者がいると確信。内部調査が始まるが、捜査担当の高秋旻(ガオ・チウミン)は、親友の崔婉婉(ツイ・ワンワン)を疑うことができない。進まない捜査に業を煮やしたシュエチェンは、内通者を誘き出すための巧妙な罠を仕掛ける。小さな証拠と心理戦を駆使した彼の作戦は、犯人を追い詰めることができるのか。信頼と裏切りが交錯する、緊迫した頭脳戦が繰り広げられる。
6話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちが滞在する鏡花宮で、人を操る恐ろしい蠱毒が突如発生する。仲間や弟子たちが次々と操られ、一行は絶体絶命の窮地に立たされる。この危機的状況を救ったのは、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が放った捨て身の秘術だった。彼女は人々を救う代償として力を使い果たし、倒れてしまう。彼女を救いたい一心で、謝雪臣はある決断を下すが、それが予期せぬ事態を引き起こす。事件が収束し、それぞれの思いが交錯する中、一行は新たな目的地へと旅立つことになる。
7話
擁雪城へ戻るため、南胥月(ナン・シューユエ)が用意した転送陣を使おうとする一行。しかし、何者かの妨害によって陣は破壊されてしまう。敵の巧妙な罠だと気づいた謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちは、別の移動手段を探すことに。南胥月が取り出した空飛ぶ船に乗り、彼らは改めて謝雪臣の故郷を目指す。長い船旅の末、ついに一年中雪に覆われた擁雪城に到着する。少城主の帰還を喜ぶ弟子たち。だが、謝雪臣が父である盟主との再会を果たそうとした時、予期せぬ事実が彼を待ち受けていた。
8話
父の死の真相を探る謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、裏切り者である于長老と対峙する。そこで彼の隠された力が明らかになる。一方、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は南胥月(ナン・シューユエ)との意外な過去の繋がりを知ることに。彼から昔の出来事を聞かされ、二人の関係に変化の兆しが見える。謝雪臣は暮懸鈴を擁雪城に留め、霊族への偏見をなくすという自らの目的を語る。裏では新たな敵も動き出し、物語は大きく動き始める。
9話
亡き盟主の後継者を決めるため、仙盟の各派が擁雪城に集結する。しかし、その会議は権力争いの場と化し、不穏な空気が漂う。一方、正体を隠して街に滞在する暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、南胥月(ナン・シューユエ)と共にその様子を静観していた。そこで出会った碧宵宮の若宮主・傅瀾生(フー・ランシェン)との交流が、彼女に束の間の安らぎをもたらす。だが、平穏は長く続かない。暮懸鈴に任務を思い出させようとする新たな刺客の影が忍び寄り、さらに過去の因縁が絡んだ最悪の誤解が、彼女を絶体絶命の窮地へと追い込んでいく。
10話
懸天門との戦いで深手を負ったムー・シュエンリン。駆けつけたシエ・シュエチェンは、彼女を救うため、自身の身を危険にさらす大きな決断を下す。意識を取り戻したシュエンリンは、シュエチェンが自分のために払った犠牲を知り、彼への想いを抑えきれなくなる。そんな彼女の前に、再び主であるサン・チーが現れた。彼はシュエンリンに、シエ・シュエチェンの命を奪うよう非情な命令を下す。愛する人と使命との間で、シュエンリンの心は激しく揺れ動く。彼女の選ぶ道は、一体どこへ続くのか。
11話
仙盟の新しい盟主として懸天門の法鑑(ファージエン)が選ばれ、ついに混沌珠の引き渡しの日が決まる。式典の前夜、人間界の醜さに失望した暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、謝雪臣(シエ・シュエチェン)への想いからある重大な決意を固める。一方、謝雪臣は仙盟内部に潜む裏切り者を炙り出すため、混沌珠の引き渡し式典そのものを壮大な罠として利用する計画を立てていた。厳粛な儀式の裏で、それぞれの思惑が交錯する。緊張が頂点に達したその時、ついに内通者がその牙を剥く。
12話
仙門を揺るがす戦いの最中、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が何者かに操られてしまう。彼女の口から語られたのは、10年前に起きた事件の真相だった。それは、謝雪臣(シエ・シュエチェン)がひた隠しにしてきた衝撃的な過去。留影石に映し出された映像は、仲間たちの間に深い亀裂を生む。誰もが混乱する中、謝雪臣は重傷を負いながらも、愛する人を守るために非情な決断を下す。一方、その裏では新たな嘘と憎しみが生まれようとしていた。人間関係がさらに複雑に絡み合い、物語は予測不能な方向へ進んでいく。
13話
暗域の聖女である暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)をかくまったとして、謝雪臣(シエ・シュエチェン)は仙盟から激しい非難を浴びる。擁雪城内は彼への不信感で満ち、謝雪臣は孤立していく。一方、氷牢に囚われた暮懸鈴は、謝雪臣を苦しませないために自らの死を望んでいた。ついに暮懸鈴の審判の日が訪れる。仙盟の誰もが彼女の死を確信する中、謝雪臣は皆の前で予想外の決断を下す。それは、すべてを敵に回してでも彼女を守り抜くという、彼の覚悟の表れだった。
14話
懸天門で起きた事件に、一つの決着がつく。門派の長である一念(イーニエン)は、すべての責任を負う覚悟を決め、ある重大な決断を下す。彼の選択は、残された者たちに大きな影響を与えた。
一方、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は南胥月(ナン・シューユエ)から、彼の悲しい過去と自分への特別な想いを打ち明けられる。しかし、その会話を謝雪臣(シエ・シュエチェン)が偶然聞いてしまい、三人の関係に緊張が走る。
気まずい雰囲気の中、謝雪臣と暮懸鈴は街へ出かける。そこで二人は束の間の穏やかな時間を過ごすが、その裏では暮懸鈴を狙う新たな脅威が静かに迫っていた。
15話
ムー・シュエンリンを連れ戻すため、サン・チーが姿を現す。それを阻止しようとするシエ・シュエチェンと激しく衝突。サン・チーは人間界を人質にとるという卑劣な手段を使い、シエ・シュエチェンは苦渋の決断を迫られる。激しい戦いの最中、ムー・シュエンリンが誰も予想しなかった衝撃的な行動に出る。その行動によって、シエ・シュエチェンは心身ともに深く傷つき、さらに追い打ちをかけるような残酷な真実を突きつけられることになる。一方、連れ去られたムー・シュエンリンにも、過酷な運命が待ち受けていた。
16話
霊族の長である桑岐(サン・チー)は、ある過去の出来事を胸に秘め、新たな計画を実行に移す。彼は腹心の暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)に新しい任務を与え、再び人間界へと送り込む。一方、仙盟では混沌珠が偽物だったことが発覚し、その混乱の中、謝雪臣(シエ・シュエチェン)に新たな指導者としての役割が求められることになる。人間界に降り立った暮懸鈴は、謝雪臣や南胥月(ナン・シューユエ)と遭遇し、事態は予期せぬ方向へ。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、登場人物たちの隠された過去や秘密が少しずつ明らかになっていく。物語が大きく動き出す、見逃せない回だ。
17話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)と暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の関係に、新たな試練が訪れる。二人は謎の力によって、自らの心と向き合うことを強制される。そこで謝雪臣は、自身の想いを再確認することになる。
一方、混沌珠の行方を追う中で、ある人物の衝撃的な裏の顔が明らかになる。信頼していた相手の裏切りが、物語を大きく動かし始める。
また、別軸で進んでいた傅瀾生(フー・ランシェン)と阿宝(アバオ)の親子探しの物語が、ついに本筋と合流する。彼らが突き止めた事実は、謝雪臣たちの運命とも深く関わっていた。
それぞれの思惑が絡み合い、全ての謎は明月山荘という一つの場所へと繋がっていく。そこで彼らを待ち受けるものとは一体何なのか。
18話
シュエチェン、シュエンリン、チウミンの三人は、チウミンの母の部屋で秘密の地下室を発見する。そこは混沌珠の謎に深く関わる場所のようだった。手がかりを探る中、シュエチェンはある残酷な可能性に思い至る。その頃、明月山庄が何者かの襲撃を受け、不穏な空気が漂う。一方、シュエンリンは得た情報を手に暗域へ戻ろうとし、シュエチェンと対立する。ある法器がきっかけとなり、これまで敵対していたシュエンリンとチウミンの間に、誰も予想しなかった繋がりが浮かび上がる。真相を確かめるため、一行は鏡花宮に住むチウミンの叔母を訪ねるが。
19話
父親のことで深く傷ついた高秋旻(ガオ・チウミン)を、傅瀾生(フー・ランシェン)が優しく慰める。二人の間には新たな友情が芽生え始める。一方、素凝真(スー・ニンジェン)は高秋旻と暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の血縁の秘密を明かすと告げ、二人と謝雪臣(シエ・シュエチェン)を星沉谷へ呼び出す。しかし、それは危険な罠だった。謝雪臣が機転を利かせて危機を回避するも、追い詰められた素凝真は三人に牙を剥く。絶体絶命の窮地に、謎の男・桑岐(サン・チー)が突如現れる。彼の目的は一体何なのか。その登場によって、事態はさらに予測不能な方向へと転がっていく。
20話
桑岐(サン・チー)の長年にわたる一途な想いが、悲しい結末を迎える。彼は愛する人の行方を知るため、最後の力を振り絞る。一方、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)を蝕む呪いの正体と、その解毒法が明らかになる。謝雪臣(シエ・シュエチェン)は彼女を救うため、二人きりで危険な山へと旅立つことを決意する。旅の道中では、二人の関係に変化が訪れる。宮主を失った高秋旻(ガオ・チウミン)は新たな立場に立たされ、傅瀾生(フー・ランシェン)が彼女を支えようと手を差し伸べる。それぞれの物語が大きく動き出し、新たな局面へと突入する回だ。
21話
友人を救うための長生蓮を求め、謝雪臣(シエ・シュエチェン)と暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は目的地の栖鳳林に到着する。しかし、林の中では深い霧の幻術が二人を惑わせる。なんとか幻を打ち破ったものの、今度は暮懸鈴の身に予期せぬ危険が迫っていた。一方、傅瀾生(フー・ランシェン)は心を閉ざす高秋旻(ガオ・チウミン)をある場所に連れて行き、彼女の悩みを解き放とうと試みる。そして、ついに長生蓮を見つけた謝雪臣たちの前に、謎めいた人物が立ちはだかる。
22話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)と暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、長生蓮の謎を追ううちに、再び風襄尊者(フォンシアンそんじゃ)と出会う。彼女が毎日記憶を失っていることに気づいた二人の前に、風襄尊者の影から謎の男、潜光君(チェングアンくん)が現れた。彼は、風襄尊者と自らに隠された、六千年にわたる悲しい愛の物語を語り始める。その話を聞いた謝雪臣は、暮懸鈴の記憶を取り戻すため、潜光君にある願いを伝える。そしてついに、二人の関係が大きく動く瞬間が訪れる。
23話
擁雪城へ帰還した謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、周囲の反対を押し切り、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)を共に家に帰ったと公に紹介する。二人の絆が深まる中、南胥月(ナン・シューユエ)は複雑な思いを抱え、危険な選択をしようとしていた。穏やかな時間も束の間、謝雪臣の身に謎の異変が起こる。その裏では、朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)や桑岐(サン・チー)といった者たちが人界を揺るがす計画を始動させていた。
24話
万仙陣の結界が破れ、謝雪臣(シエ・シュエチェン)は一人で修復に向かう。彼の身を案じる暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)も、危険を承知で後を追うことを決意する。一方、混沌珠の行方を追う者が暗躍し、事態はさらに複雑な様相を呈していく。
暮懸鈴は、この危機を乗り越えるため、師である桑岐(サン・チー)と対峙する。彼女のまっすぐな言葉は、復讐心に囚われた彼の心に、予期せぬ変化をもたらすことになる。時を同じくして、碧宵宮では過去の因縁が引き金となり、大規模な反乱が発生。物語は二つの場所で同時に大きく動き出し、緊迫感に満ちた展開を迎える。
25話
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、昭明(ジャオミン)と名乗る謎の男に捕らえられてしまう。昭明は彼女との間に深い因縁があることをほのめかし、過去の出来事を語り始める。謝雪臣(シエ・シュエチェン)は暮懸鈴を救い出すため、昭明が仕掛けた幻の世界に立ち向かう。
一方、彼らがいない間に碧宵宮は襲撃を受け、壊滅的な被害を負う。傅瀾生(フー・ランシェン)の両親である傅淵停(フー・ユエンティン)と段霄蓉(ドゥアン・シャオロン)は瀕死の状態に陥り、傅瀾生はつらい選択を迫られることになる。
謝雪臣は仲間を裏切った人物と対峙し、敵である何羡我(フー・シエンウォー)の真の目的を知る。物語の根幹を揺るがす衝撃の事実が次々と明らかになり、登場人物たちの運命が大きく動き出す。
26話
高秋旻(ガオ・チウミン)が何羨我(ホー・シエンウォ)に誘拐され、伝説の暗域へ連れ去られてしまう。彼女を救うため、謝雪臣(シエ・シュエチェン)と暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は仲間たちと共に暗域へ向かうことを決意する。同行を申し出た南胥月(ナン・シューユエ)の助けを借り、一行は危険な地に足を踏み入れる。
そこで彼らが知ったのは、何羨我の真の目的が、神域へ通じるという天梯を開くことだという事実だった。高秋旻救出のため、そして何羨我の野望を阻止するため、壮絶な戦いが始まる。しかし、彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する裏切りと悲劇的な罠だった。
27話
愛する暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)を失い、謝雪臣(シエ・シュエチェン)は深い悲しみに沈む。彼は彼女を救うための方法を探すことを固く決意する。一方、何羡我(フー・シエンウォー)は天命(ティエンミン)書を読み、自分が信じてきた世界の根幹を揺るがす衝撃の事実を知ってしまう。時を同じくして、瀕死の状態にある南胥月(ナン・シューユエ)は、自らの行動に隠された悲しい真意を心の中で吐露していた。悲劇が連鎖する中、謝雪臣は未来を託すための準備を整える。そして、運命そのものを変えるため、過去への道を探す危険な旅に出るのだった。
28話
愛するルムー・シュエンリンを失ったシエ・シュエチェン。彼は絶望の中、輪鏡上神(りんきょうじょうしん)の力を借りて過去へ戻ることを決意する。目的はただ一つ、彼女の死という運命を変えること。過去へ戻るたびに自身の霊体が削られるという大きな代償を払いながら、彼は何度も時間を遡る。万仙陣の発動を阻止しようとしたり、シュエンリンが危険な道へ進むのを止めようとしたり、必死に奮闘する。だが、過去への干渉は簡単にはいかない。限られた時間の中で、彼の試みはことごとく失敗に終わってしまう。シュエチェンの必死の想いは、果たして運命を変える力となるのか。
29話
霊奴にされたルムー・シュエンリンを救うため、シエ・シュエチェンは単身で高家の屋敷へ向かう。そこで彼は、当主ガオ・フォンシュウが企む卑劣な陰謀に直面する。ルムー・シュエンリンを巡る対立は激化し、シュエチェンは彼女を守るために命を懸けた重大な決断を迫られることになる。一方、次々と襲いかかる悲劇は、ルムー・シュエンリンの中に眠る強大な力を呼び覚ます。彼女の運命は、謎多きサン・チーや、新たに出現した神・天命(ティエンミン)の思惑に翻弄され、予測不能な方向へと大きく動き出す。
30話
謝雪臣(シエ・シュエチェン)を失い悲しむ暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)に、天命(ティエンミン)が非情にも結婚を強いる。白装束で行われる異様な儀式の裏で、謎の男・昭明(ジャオミン)が暗躍を始める。彼は謝雪臣と瓜二つの顔を持ち、圧倒的な力で仙盟を脅かす存在だった。結婚式の最中、ついに昭明が二人の前に姿を現し、天命は重傷を負ってしまう。辛くも逃げ延びた天命は、昭明を倒す唯一の切り札として、暮懸鈴にある提案をする。それは、彼女が一万年前の過去へ行き、物語の鍵を握る女性阿珠(アージュ)として生きることだった。物語は、すべての因縁が始まった神話の時代へと遡る。
31話
聖君・昭明(ジャオミン)に会えず、退屈な日々を過ごす阿珠(アージュ)。側近の和周(フージョウ)にそそのかされ、ついサイコロを使った賭け事をしてしまう。その様子を見た昭明は、阿珠にしっかりとした教育が必要だと考え、国師を彼女の先生につけることに。阿珠は物静かな国師になぜか親しみを覚えるが、彼には阿珠との間に隠された深い因縁があった。一方、昭明のもとには、人間界を我が物にしようと企む神族からの脅威が静かに迫っていた。
32話
人間界の混乱の裏に、神々の企みがあることを知った昭明(ジャオミン)。彼は神になることを拒絶し、神族との全面対決を決意する。自ら軍を率いて出征することになった昭明は、阿珠(アージュ)に再会を約束して戦場へ向かう。残された阿珠に、謎多き国師が近づき、昭明に関する衝撃の事実を告げる。昭明の身を案じ戦地へ駆けつけた阿珠が目にしたのは、負傷した彼と、その傍らにいる見知らぬ王女の姿だった。
33話
戦に勝利した昭明(ジャオミン)は、都へ凱旋する。彼の隣には、敗戦国・西臨から送られてきた青陽(チンヤン)公主の姿があった。民衆は馬車に乗るア珠をその公主と勘違いし、昭明との仲を祝福するが、ア珠の心は複雑だった。
一方、昭明への恋心を自覚したア珠の体には、原因不明の激痛という異変が起き始める。昭明は新たな力を得るための厳しい修行に入り、二人は会えない日々が続く。その隙を突くように、謎多き青陽公主(チンヤンこうしゅ)が昭明に接近し、二人の関係に静かな波紋を広げていく。
34話
チンヤン公主の生誕を祝う宴で、国を揺るがす大事件が発生する。王であるジャオミンは冷酷な決断を下し、チンヤンは絶望的な状況に追い込まれてしまう。一方、アーイエンはチンヤンの本当の気持ちを確かめようとするが、突き放されてしまい苦悩する。すれ違う二人の運命が、炎の中で交錯する。
その裏では、天界の神々が東澤国を陥れるための恐ろしい陰謀を企てていた。国中に災いが広がり民が苦しむ中、ジャオミンは国を救うための唯一の希望を求め、危険な旅に出ることを決意する。
35話
生贄の儀式を巡り、ついに民衆の暴動が勃発する。阿珠(アージュ)は仲間たちと宮殿を守ろうと必死に戦うが、敵の勢いは凄まじく、次々と悲劇が起こる。絶体絶命の状況の中、行方をくらましていた昭明(ジャオミン)が帰還し、圧倒的な力で事態を収拾する。
ようやく再会できた二人。阿珠は昭明と共に未来を歩むことを願うが、昭明には別の計画があった。彼は阿珠を守るため、そして歪んだ世界を正すため、誰にも告げずにたった一人で最後の戦いへと向かう。彼の決断が、すべての運命を大きく変えてしまうことになる。
36話
魔尊(モーズン)が仙盟の仲間を人質にとる。絶体絶命の状況だ。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は仲間を救うため、危険な取引に応じることを決意する。彼女は一人で敵地である暗域へ向かった。そこで暮懸鈴は、魔尊の過去に隠された衝撃の真実を突きつける。一方、囚われた者たちの間では、新たな絆が芽生え始めていた。極限状態の中での告白や、過去との繋がりを示す手がかりが見つかる。それぞれの思いが交錯する中、事態はさらに複雑になっていく。
37話
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の体内に眠る謝雪臣(シエ・シュエチェン)の意識を確かめるため、危険な賭けに出る。彼女は単身で魔尊に近づき、彼の心の内を探ろうと試みる。一方、天命(ティエンミン)は自らの体に起きた異変に苦しみながらも、魔尊を排除するための新たな計画を着々と進めていた。そんな中、暮懸鈴は魔尊に対して驚くべき取引を持ちかける。それは、混沌の力を巡る危険な旅の始まりだった。二人は伝説の宝を求めて幻境に足を踏み入れるが、そこは訪れた者の過去と執着が試される場所だった。
38話
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、目的の品を求めて風襄尊者(フォンシアンそんじゃ)という人物と対峙する。彼女は一日しか記憶が保てないという、悲しい運命を背負っていた。戦いの最中、魔尊は神が仕掛けた運命のループを破壊し、ある人物を呼び出す。その人物の登場によって、風襄尊者をめぐる六千年にもわたる壮絶で悲しい恋の真実が明らかになる。愛するがゆえの究極の選択が、胸を締め付ける回だ。
39話
長年封印されていた魔尊(モーズン)が、ついに覚醒する。彼は自らを縛っていた過去の誤解から解放され、新たな決意を固めた。一方、天界では、支配者颢天(ハオティエン)の非道なやり方に、天命(ティエンミン)が反旗を翻す。彼の心を動かしたのは、一人の女性の命を懸けた行動だった。世界が滅亡の危機に瀕する中、かつて敵対していた者たちが、共通の敵を倒すために手を組む。物語が最終決戦に向けて大きく動き出す、見逃せない一話だ。
40話(最終回)
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)たちは、宿敵ハオティエンを倒すため、時空を超えた壮大な最終作戦に打って出る。一万年前の自分たちと協力し、過去と現在の力を結集させて強大な敵に挑む。しかし、すべてを見通すハオティエンの狡猾な反撃に遭い、計画は絶体絶命の危機に。愛する人を守るため、そして世界の運命を懸けて、彼らが下す最後の決断とは何か。一万年にわたる愛と宿命の物語が、ついに感動のフィナーレを迎える。
キャスト、登場人物

謝雪臣(シエ・シュエチェン)
張彬彬(チャン・ビンビン)

暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)
孫珍妮(スン・ジェンニー)

南胥月(ナン・シューユエ)
汪鐸(ワン・ドゥオ)

高秋旻(ガオ・チウミン)
張雅欽(チャン・ヤーチン)



