あらすじ
東平伯(とうへいはく)府の四女、姜似(ジャン・スー)の人生は、愛を誓ったはずの七皇子・郁錦(ユー・ジン)の手によって幕を閉じた。しかし、死の瞬間、彼女の時間は巻き戻り、悲劇が起こる前の過去へと戻っていた。
「人生をやり直す」という奇跡を得た姜似(ジャン・スー)は、未来を知る知識を武器に、自らの、そして家族の悲惨な運命を書き換えることを決意する。
前世で不幸の始まりとなった望まぬ婚約を自らの手で破棄し、家の中で虐げられてきた意地悪な叔母には知恵で立ち向かう。さらに、得意な香りの知識を活かして自分の店を開き、経済的にも自立していく。友人を助け、都で頻発する若い女性の連続失踪事件の謎を追う中で、彼女は強く、たくましく成長していく。
そんな彼女の前に再び現れたのは、因縁の相手である郁錦(ユー・ジン)。彼は辺境で育ち、類まれな才覚と天下を心に抱く野心を持つ少年将軍だった。互いに警戒し、腹の内を探り合いながらも、二人は否応なく惹かれ合い、複雑に絡み合っていく。
姜似(ジャン・スー)と時に反発し、時に協力しながら、前世で防げなかった兄の溺死、姉の自害、そして父が濡れ衣を着せられ斬首されるという未来を次々と変えていく。数々の困難を共に乗り越えるうち、姜似の心にあった郁錦への憎しみや不信は、次第に別の感情へと変わり始めていた。
一度は彼に殺された自分が、再び彼を愛することは許されるのか――。
葛藤の末、姜似は郁錦を信じ、もう一度愛する道を選ぶ。個人の運命を乗り越えた二人の戦いは、やがて国と民の平和を守るという大きな使命へと繋がっていく。
これは、運命に屈せず自らの手で未来を切り拓く一人の女性と、彼女を支え共に歩む皇子の、壮大な愛と再生の物語。
見どころ
1. 運命へのリベンジ!「人生やり直し」系ストーリーの決定版
本作の最大の魅力は、「重生(人生のやり直し)」という中国ドラマで大人気の設定です。一度は悲劇的な結末を迎えたヒロインが、過去に戻って未来の知識を武器に次々と困難を乗り越え、自分を陥れた者たちに”リベンジ”していく展開は爽快感抜群! 知恵と勇気で運命を自らの手で切り拓いていくヒロイン・姜似の姿から目が離せません。
2. 宿命の恋の行方――対等な立場で成長する「最強カップル」
ヒロインを一度殺した相手と、二度目の人生で再び恋に落ちる――。このドラマチックで切ない設定が、物語に深い奥行きを与えています。聡明で自立したヒロイン・姜似と、文武両道で大志を抱く皇子・郁錦は、互いの能力を認め合い、対等なパートナーとして共に成長していきます。ただ甘いだけではない、信頼と尊敬で結ばれた「最強カップル」の恋模様は、本作の大きな見どころです。
3. 超一流スタッフが集結!細部までこだわり抜かれた圧巻の映像美
本作には、中国トップクラスの制作陣が集結しています。
- 衣装デザイン: 大ヒット作『風起洛陽』を手掛けたデザイナーが担当。宋代の絵画や歴史資料を徹底的に研究し、キャラクターの心情を紋様で表現するなど、芸術品のような衣装が物語を彩ります。
- 礼儀作法指導: 日本でも有名な大ヒットドラマ『宮廷の諍い女』の指導者が参加。古式に則った優雅で美しい立ち居振る舞いが、作品の世界観にリアリティと品格を与えています。
- 美術セット: 建築の専門家が監修し、古代の庭園を忠実に再現。登場人物の心理状態を空間の広さやデザインで表現する巧みな演出も見事です。
4. 恋愛だけじゃない!ミステリーと重厚な人間ドラマの融合
物語は、主人公たちの恋愛模様と並行して、次々と起こるミステリアスな事件を解決していく「ユニット案件」形式で進行します。一つ一つの事件が、やがては主人公たちの出生の秘密や、国を揺るがす巨大な陰謀へと繋がっていく壮大な構成は見応え十分。「私の運命は、天ではなく私が決める」という力強いテーマのもと、自己を確立しようと奮闘する女性たちの姿も描かれ、深い共感を呼びます。
各話あらすじとネタバレ(全40話)
1話
物語の主人公、姜似(ジャン・スー)は、激しい戦乱の中で命を落とす。しかし、目を覚ますとそこは10年前の平和な世界だった。彼女は、前の人生で家族を襲った悲劇の数々を思い出す。今度こそ大切な人たちを守り、運命を変えると固く誓う。その第一歩として、自分を裏切った婚約者との縁談を破棄しようと行動を開始する。そんな彼女の前に、前の人生で自分を殺した謎の男、余七(ユー・チー)が再び現れる。彼はなぜか姜似(ジャン・スー)を助けるが、同時に彼女を敵国のスパイだと疑っていた。運命に抗う彼女の壮絶な物語が、ここから始まる。
2話
クズな婚約者との縁談を破棄するため、姜似(ジャン・スー)の本格的な反撃が始まる。彼女は知恵を使い、邪魔をする継母や異母姉妹を出し抜いて、婚約破棄に必要な結納品を取り戻そうと画策する。しかし、婚約相手の母親や、絶対的な権力を持つ祖母まで現れ、事態はますます困難に。そんな中、謎の男・余七(ユー・チー)が再び彼女の前に現れる。彼は敵なのか、それとも味方なのか。追い詰められた姜似が、法廷で放つ最後の一手とは。手に汗握る知恵比べと逆転劇が繰り広げられる。
3話
姜似(ジャン・スー)は、自分を陥れた季崇易(ジー・チョンイー)への反撃を開始する。彼女の巧みな計画により、法廷で季崇易は追い詰められていく。そしてついに、姜似(ジャン・スー)が待ち望んでいた国公府との婚約破棄が現実のものとなり、彼女はひとまず安堵する。
しかし、平穏な日々は続かない。姜似の家に謎の男・余七(ユー・チー)が訪れる。彼は姜似の過去を探っているようで、二人の間には緊張が走る。さらに、姉の姜倩(ジャン・チェン)との複雑な再会や、街で遭遇したある事件をきっかけに、姜似は新たな問題の渦中へと足を踏み入れていくことになる。
4話
兄の姜湛(ジャン・ジャン)は、船遊びの最中に颯爽とした女性・盧楚楚(ルー・チューチュー)と出会い、一目惚れする。しかし、ある誤解からトラブルに発展してしまう。一方、役人の余七(ユー・チー)は、少女失踪事件の捜査を進める中で、事件の裏に長興侯府の世子の影があることを突き止める。その頃、姜似(ジャン・スー)を訪ねて、まさにその長兴侯府を訪れていた。彼女は前世の記憶から、そこに渦巻く闇を知っている。姉妹の絆と、迫りくる危険。それぞれの思惑が交錯する中、姜似(ジャン・スー)を待ち受けていたのは卑劣な罠だった。
5話
姜似(ジャン・スー)は余七(ユー・チー)と協力し、都で起きた女性失踪事件の真相に迫る。捜査線上に浮かび上がったのは、姜似の義兄である曹興昱(ツァオ・シンユー)だった。余七たちはついに曹興昱が住む長興侯府の捜査に踏み切る。彼の父、長興侯は家の体面を守るため捜査を妨害しようとする。一方、曹興昱の妻である姜倩(ジャン・チェン)は、夫からの度重なる暴力に耐えかねていた。彼女はついに実家である姜家へ助けを求めて逃げ帰る。しかし、そこで彼女を待っていたのは、予期せぬ反応だった。事件の真相と、姜家の抱える問題が複雑に絡み合い始める。
6話
夫・曹興昱(ツァオ・シンユー)からひどい仕打ちを受け、心身ともに傷ついた姉の姜倩(ジャン・チェン)。妹の姜似(ジャン・スー)は姉を救うため、都行司へ訴え出るよう勧める。ところが、追い詰められた曹興昱はとんでもない反撃に出る。なんと、姜倩こそが殺人事件の真犯人だと誣告したのだ。絶体絶命の窮地に立たされた姜倩。姜似は姉の無実を証明するため奔走するが、その過程で協力者である余七(ユー・チー)が毒の暗器を受け、倒れてしまう。一方、姜似の兄・姜湛(ジャン・ジャン)は街で一人の少女と出会う。
7話
怪我の療養を続ける余七(ユー・チー)のもとに、彼の妹だと名乗る盧楚楚(ルー・チューチュー)が突然現れる。そこへ姜似(ジャン・スー)もお見舞いに訪れ、余七は気まずい状況に立たされる。盧楚楚の無邪気な一言が、彼の秘密を危うくする。一方、都城司では曹興昱(ツァオ・シンユー)の捜査が続いていた。彼の屋敷から新たな証拠が見つかり、事件の闇がさらに深いことが判明する。曹興昱の身柄をめぐって都城司と別の組織が対立し、権力者たちの思惑が渦巻く。捜査が行き詰まる中、姜似は事態を打開するため、ある大胆な策を提案する。
8話
自分の力で未来を切り開くため、姜似(ジャン・スー)は商売を始める決意を固める。父と兄からの心温まる支援を受け、店の開店準備に奔走する。頼もしい仲間も加わるが、すべてが順風満帆というわけではない。
一方、宮廷ではある大きな秘密が明らかになる。景明(けいめい)帝は、過去に手放した息子への想いを募らせていた。その息子こそ、姜似の護衛である余七(ユー・チー)だったのだ。
そして迎えた開店当日。姜似の店には、彼女を想う余七と甄珩(ジェン・ハン)が祝いに駆けつける。二人の間で静かな恋の火花が散り、物語は新たな局面を迎える。
9話
姜似(ジャン・スー)に、将来有望な甄珩(ジェン・ハン)との良い縁談話が持ち上がる。姜老夫人は大喜びするけど、面白くないのが叔母の肖氏(しょうし)だ。自分の娘を差し置いて、姜似が良い縁談を手にするのが許せない。そして迎えた姜老夫人の誕生日の宴。肖氏は、姜似をみんなの前で貶めるために、とんでもない罠を仕掛ける。何も知らない姜似は、絶体絶命のピンチに。そんな彼女に手を差し伸べたのは、護衛の余七(ユー・チー)だった。果たして姜似は、この最大の危機を乗り越えることができるのか。一族内での女たちの静かな戦いが、ついに火花を散らす。
10話
姜老夫人から姜家の家政を任された姜似(ジャン・スー)。しかし、その権力を快く思わない二房の奥様・肖氏(しょうし)派の者たちから、陰湿な嫌がらせが始まる。食事の準備をボイコットされたり、腐った食事を出されたりと、姜似は当主としていきなり厳しい試練に立たされる。家の秩序を取り戻すため、彼女は大胆な方法で反撃に出る。一方、余七(ユー・チー)は謎の薬神仙游の出所を探るため、闇市での調査を続けていた。そこで怪しい人物に目星をつける。家の内と外、それぞれの場所で、姜似と余七の戦いが始まる。
11話
護衛の余七(ユー・チー)から聖女としての正体を探られ始めた姜似(ジャン・スー)。彼女は彼の罠を見抜き、逆に情報を得るため兄の姜湛(ジャン・ジャン)を連れて天香閣へ向かう。しかし、そこには余七も姿を現し、息をのむような腹の探り合いが始まる。一方、街では傍若無人な郡主が騒動を起こし、正義感の強い姜湛が巻き込まれてしまう。前世の悲劇を思い出した姜似は、兄を守るため驚くべき行動に出る。そんな中、姜似と甄珩(ジェン・ハン)の距離は縮まっていくが、その様子を余七が静かに見つめていた。
12話
姜似(ジャン・スー)を心配し、彼のために新たな出会いの場を設ける。その一方で、叔母の肖氏(しょうし)は姜似の行動を誤解し、家の中に不和の種をまこうとする。そんな中、姜似が経営する店が大きなトラブルに見舞われる。何者かの悪意によって、店は営業妨害を受け、危機に陥った。姜似は自身の知恵と度胸でこの困難に立ち向かう。彼女が奮闘する裏では、ある人物が陰ながら彼女を支えていた。この事件をきっかけに、姜似とその人物との心の距離が少しずつ縮まっていく。
13話
姜似(ジャン・スー)の店が、ある貴人の嫌がらせで客が一人も来なくなってしまう。妹を助けたい兄の姜湛(ジャン・ジャン)は、功を焦るあまり、悪友の怪しい誘いに乗ってしまうんだ。でも、その誘いは姜似を憎む崔明月(ツイ・ミンユエ)が仕掛けた卑劣な罠だった。姜湛の身に、これまでで最大の危機が迫る。一方、姜似と余七(ユー・チー)の関係は少しずつ深まっていくけど、そんな穏やかな時間は長くは続かない。兄の危機を知った姜似が、ついに怒りを爆発させる回だ。
14話
兄の姜湛(ジャン・ジャン)が放火の濡れ衣を着せられ、行方不明に。姜家は絶体絶命の危機に陥る。事件の黒幕である栄陽公主(えいようこうしゅ)は、全ての罪を姜湛になすりつけようと画策し、姜家を追い詰めていく。権力の前になすすべもないかに見えた。
そんな中、妹の姜似(ジャン・スー)だけは兄の無実を信じていた。彼女は悲しみに暮れる間もなく、一人で反撃の準備を始める。真相を知る協力者を得た姜似は、ついに法廷で巨大な権力に立ち向かうことを決意する。知略を尽くした心理戦の果てに、誰もが予想しなかった驚きの結末が待っていた。
15話
弟の姜湛(ジャン・ジャン)が無事に帰還し、姜家では祝宴が開かれる。今回の大きな事件を経験した姜湛(ジャン・ジャン)は、これまでの自分を反省し、心機一転、武芸の道で身を立てることを決意する。一方、姉の姜似(ジャン・スー)は、自分たちを陰で支えてくれていた人物の存在を知り、静かに心を動かされる。事件の首謀者たちには厳しい処分が下され、対照的に姜家には皇帝から大きな褒美が与えられるが、姜似(ジャン・スー)はその裏にある真の意図を察していた。お祝いムードの中、一行は旅に出る。その道中では、新たな恋の芽生えや、過去の因縁との対決が待ち受けている。
16話
旅の途中、急な雷雨に見舞われた姜似(ジャン・スー)たち。一行は親切な老婆が営む善安堂という薬屋で雨宿りをさせてもらうことに。老婆の親切に感謝する一行だったけど、その夜、姜似の身に不審な影が忍び寄る。翌朝、姜似は原因不明の熱を出してしまう。心配する余七(ユー・チー)たちをよそに、老婆は治療を申し出る。でも、それは巧妙に仕組まれた罠の始まりだった。善意の裏に隠された恐ろしい企みから、姜似は無事に逃れることができるのか。
17話
善安堂の事件が一段落したものの、後処理に心を痛める姜似(ジャン・スー)。旅の途中、嫁ぎ先で苦労している姉・姜依(ジャン・イー)の痛ましい姿を目の当たりにする。姑からのひどい仕打ちに、姜似は心を痛める。
その後、姉と共に乗った馬車が突然暴走。崖へと向かう絶体絶命の状況に陥る。余七(ユー・チー)の機転と、偶然居合わせた謎の男の助けで九死に一生を得るが、姜似はこの事件が単なる事故ではないと確信。姉の命を狙う黒幕の存在を疑い始める。
さらに道中、身寄りのない一人の女性と出会う。姉の優しさから彼女を屋敷に引き取ることになるが、その出会いが新たな波乱を呼ぶことになる。
18話
朱家の宴を取り仕切る姜依(ジャン・イー)に、次々と災難が降りかかる。頼りにしていた劇団の役者たちが、なぜか相次いで出演不能に。さらに、愛する娘が忽然と姿を消してしまう。必死に娘を探す姜依を待ち受けていたのは、彼女の貞淑さを疑わせる卑劣な罠だった。絶体絶命の窮地に立たされた姉を救うため、妹の姜似(ジャン・スー)がその明晰な頭脳で陰謀の真相に迫っていく。果たして、黒幕の正体とは。
19話
姉・姜依(ジャン・イー)の夫、朱子玉(ジュー・ズーユー)の裏切りを確信した姜似(ジャン・スー)は、彼を追い詰めるための大胆な計画を実行に移す。侍女を味方につけ、朱子玉とその裏にいる黒幕の密会現場を押さえようと画策する。計画は順調に進むが、すべてが明らかになる寸前、予期せぬ大物の介入によって事態は思わぬ方向へ。一方、夫の裏の顔を知った姜依は、自身の将来について大きな決断を下すことになる。姜似の知略と行動力が光る、緊迫した展開が続く。
20話
実家に戻った姉・姜依(ジャン・イー)の言葉に、姜似(ジャン・スー)は余七(ユー・チー)への想いを新たにする。弟の姜湛(ジャン・ジャン)は念願の金吾衛に入隊し、長房は祝賀ムードに包まれた。その裏で、二房の肖氏(しょうし)は娘の姜俏(ジャン・チャオ)を政略結婚させようと画策し、家族内での対立が深まっていく。一方、姜似が余七に宛てた手紙が何者かに奪われ、彼女に聖女ではないかという疑惑の目が向けられる。それぞれの思惑が交錯し、姜家の内外で不穏な空気が漂い始める回だった。
21話
姜似(ジャン・スー)は、ある人物との待ち合わせで罠にはまり、夜鶯門の毒耳(どくみみ)に連れ去られてしまう。駆けつけた余七(ユー・チー)との連携で危機を脱するが、この一件をきっかけに二人の間の誤解が解け、ついに想いが通じ合う。一方、姜家では姜俏(ジャン・チャオ)の縁談をめぐる対立が激化し、家族の溝は深まるばかり。そんな中、余七と姜似(ジャン・スー)は夜鶯門が仲秋の狩りで大きな陰謀を企んでいる証拠を発見する。姜似は、それが自身の前世の記憶と深く関わっていることに気づく。
22話
皇帝暗殺計画の核心に迫る姜似(ジャン・スー)たちは、役人を追い詰めて新たな手がかりを得る。その裏で、望まぬ縁談を強いられた姜似の妹・姜俏(ジャン・チャオ)は、姉・姜佩(ジャン・ペイ)の助けを借りて縁談を回避しようと奮闘していた。やがて訪れた仲秋の狩りの日、予期せぬ日食の混乱に乗じて刺客が皇帝を襲う。絶体絶命の危機に、護衛の余七(ユー・チー)が身を挺して皇帝を守った。この一件は、彼の驚くべき正体と、長年隠されてきた皇室の大きな秘密を白日の下に晒すことになる。
23話
皇帝暗殺未遂事件の波紋が広がる中、姜湛(ジャン・ジャン)は手柄を立てたと勘違いして大喜びする。一方、姜似(ジャン・スー)は負傷した余七(ユー・チー)を心から案じていた。しかしその裏で、彼女は国の未来を左右する、誰も予想しない大胆な計画を秘密裏に進めていた。彼女の知略が、南烏から来た刺客たちの運命を大きく動かす。宮中では、皇帝が余七に特別な目を向け始め、それぞれの思惑が複雑に絡み合い始める。
24話
余七(ユー・チー)を待つ姜似(ジャン・スー)の前に恋敵の崔明月(ツイ・ミンユエ)が現れ、口論の末、ついに余七の重大な秘密が暴露されてしまう。衝撃を受けた姜似は余七のもとを去り、二人の関係に深い溝が生まれる。一方、宮中では斉王が自らの野望のために冷酷な手段を取り、弟である余七をも利用しようと画策を始める。宮殿での新たな出会い、変えられない運命への葛藤、そして渦巻く陰謀。それぞれの思惑が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
25話
斉王府で開かれた宴で、姜似(ジャン・スー)は皇太子から屈辱的な扱いを受ける。その場に居合わせた余七(ユー・チー)は、姜似を守るために皇太子に対して大胆な行動に出る。この事件はすぐに皇帝の知るところとなり、皇子たちと共に余七も裁きを受けることに。この一件が、余七の運命を大きく変える予想外の決定につながっていく。一方、娘の恋模様が気になる父・姜安誠(ジャン・アンチョン)は、余七の素性を調べ始めるが、そこで彼の想像を絶する事実を知ってしまう。
26話
ユー・チーとジャン・スーの仲は深まるが、ジャン・スーの父ジャン・アンチョンは、娘が皇室の争いに巻き込まれることを恐れて二人の関係に反対する。一方、宮中では皇子たちの妃を選ぶための観花宴が開かれることが決まり、ジャン・スーも招待を受ける。ユー・チーはこの宴の席で、ジャン・スーとの関係を公にしようと決意を固める。しかし、ユー・チーに執着する崔明月(ツイ・ミンユエ)は、皇帝に取り入って妃の座を虎視眈々と狙っていた。それぞれの思惑が渦巻く中、波乱を予感させる観花宴の幕が開く。
27話
燕王と蜀王の妃を選ぶための選考会がついに始まった。一度は婚約を破棄された過去を持つ姜似(ジャン・スー)も、候補者として参加する。最初の審査は絵画。ここで姜似は、何者かの策略により、描いたはずの絵が白紙になるという絶体絶命の窮地に立たされる。しかし彼女は持ち前の聡明さで、この危機を乗り越えていく。選考会のクライマックスは、王族が意中の女性に花を贈る儀式。ここで燕王・余七(ユー・チー)が、誰も予想しなかった驚きの行動に出る。彼の決断は、姜似だけでなく、宮中の人々の運命をも大きく揺るがすことになる。
28話
燕王・余七(ユー・チー)との結婚を命じる聖旨が下り、姜家はお祝いムードに包まれる。しかし、娘の将来を案じる父・姜安誠(ジャン・アンチョン)だけは、この縁談に反対していた。そんな中、姜似(ジャン・スー)が突然原因不明の病で倒れてしまう。その症状は、若くして亡くなった彼女の母とそっくりだった。愛する姜似に忍び寄る不穏な影。彼女を救うため、余七は必死に奔走する。これは単なる病か、それとも姜家に渦巻く陰謀なのか。事態は予期せぬ方向へと動き出す。
似錦 ~華めく運命~第28話あらすじネタバレ 毒を盛ったのは誰だ
29話
ついに肖氏(しょうし)が重い口を開き、姜似(ジャン・スー)の母の死にまつわる過去を語り始める。しかし、彼女の告白は、さらなる巨大な陰謀の存在を浮かび上がらせた。父・姜安誠(ジャン・アンチョン)はなぜか真相の追及を止めさせようとし、その不可解な行動に姜似は苦悩する。父を信じられないまま、姜似は自らの手で真犯人を暴くため、危険な罠を仕掛けることを決意する。張り巡らされた嘘と裏切りの中から、ついに明らかになる衝撃の黒幕。物語が根底から覆る、見逃せない回だ。
30話
姜似(ジャン・スー)と余七(ユー・チー)の結婚に凶兆という占いの結果が突きつけられる。しかし余七は皇帝の命令に背いてでも姜似だけを娶ると宣言する。そんな中、姜似の父・姜安誠(ジャン・アンチョン)が、余七の出生にまつわる20年前の陰謀の真相を告白。すべての黒幕が栄陽公主(えいようこうしゅ)であることを知った二人は、共に戦う決意を固める。一方、二人の関係を快く思わない余七の母・賢妃は、宮中で姜似に厳しい試練を与える。過去の謎と現在の対立が交差し、二人の反撃が始まろうとしていた。
31話
福清公主が原因不明の失明に苦しんでいた。姜似(ジャン・スー)は、その原因が宮中に潜む間者による特殊な蠱毒だと推測する。真相を突き止めるため、姜似は皇后に願い出て、三日間だけ宮中に滞在する許可を得る。弟の姜湛(ジャン・ジャン)は母の死の真相を追う中で苦悩し、一方、福清公主の新しい師傅には想い人である甄珩(ジェン・ハン)が任命される。宮中に入った姜似は、余七(ユー・チー)と協力しながら、福清公主を蝕む病の背後にいる怪しい人物を特定しようと動き出す。
32話
姜似(ジャン・スー)は、母の死と福清公主の失明に隠された衝撃の真相にたどり着く。一方、娘の結婚を願う長公主は、皇帝の同情を引くための策を講じる。郁錦(ユー・ジン)と姜似の結婚話が具体的に進み、二人が幸せな時間を過ごす中、皇帝から非情な命令が下された。それは、姜似と崔明月(ツイ・ミンユエ)の二人を同時に娶れというものだった。この命令に激しく反発した郁錦は、死罪も覚悟の上で皇帝に直訴するため、雨の降る宮殿の前でひざまずき続けるという命がけの行動に出る。
33話
皇帝の命令に逆らい、余七(ユー・チー)は姜似(ジャン・スー)だけを娶るため宮殿の前で跪き続ける。姜似もまた、宮殿の外で彼に寄り添い、飲まず食わずで意志の固さを示す。二人の命がけの抵抗は、皇后や福清公主など、周囲の人々の心を動かし始める。彼らは陰ながら二人を支えようと動き出す。
一方、余七との結婚が決まった崔明月(ツイ・ミンユエ)は、自分の思い通りにならない状況に苛立ちを隠せない。彼女は、二人が絶望的な状況にあることさえ知らずにいた。いよいよ婚礼の日が訪れる。追い詰められた余七と姜似の運命は、誰もが予想しない方向へと大きく動き出すことになる。
34話
望まぬ結婚を迎えた崔明月(ツイ・ミンユエ)。彼女の身勝手な行動は、祝言の夜に悲劇的な結末を招いてしまう。その一方で、長年の想いを実らせた余七(ユー・チー)と姜似(ジャン・スー)は、ついに結婚し、幸せな時間を過ごす。しかし、二人の結婚と崔明月の死は、宮廷に新たな波紋を広げる。皇后が余七を養子に迎えようと動き出したことで、賢妃や斉王は危機感を募らせる。悲劇と幸福が交錯し、それぞれの思惑がぶつかり合う中、権力闘争は新たなステージへと突入する。
35話
王妃となった姜似(ジャン・スー)は、夫の余七(ユー・チー)と共に実家である姜家へ里帰りする。家族との束の間の穏やかな時間を過ごすが、その裏では不穏な影が静かに迫っていた。姜似の正体に強い疑いを抱いた栄陽公主(えいようこうしゅ)が、彼女の周辺を執拗に探り始める。その魔の手は姜似の大切な人々にまで及び、ついに悲劇が起きてしまう。愛する者たちを守るため、姜似は心を鬼にして非情な決断を下すことを迫られる。一方、宮中では過去に葬られた大きな秘密が、ある人物の告白によって明かされようとしていた。
36話
長公主が、皇位継承争いに本格的に介入し始める。彼女はまず斉王に接触し、皇太子を失脚させるための危険な取引を持ちかけた。一方、姜似(ジャン・スー)は自身の最大の秘密である聖女の身分が暴かれることを恐れ、その事実を隠そうと奔走する。しかし、ついに宮殿で姜似の正体をめぐる疑惑が追及されることに。皇帝の前で、長公主と斉王による厳しい告発が始まり、姜似と彼女を守ろうとする余七(ユー・チー)は絶体絶命の窮地に立たされる。愛する人を守るため、姜似はあまりにもつらい決断を迫られる。
37話
南烏のスパイという濡れ衣を着せられ、投獄されてしまった姜似(ジャン・スー)。栄陽公主(えいようこうしゅ)の差し金により、牢獄では水も食事もろくに与えられない過酷な日々が続く。一方、長興侯は偽の証拠を手に姜似の家族である東平伯府にも捜査の手を伸ばすが、姜倩(ジャン・チェン)の機転によってその危機は回避される。宮中では、甄珩(ジェン・ハン)や賢妃が姜似の無実を証明しようと奔走。そんな中、母の悪行に心を痛めていた福清公主が、ついに皇帝の前で真実を語ることを決意する。追い詰められた栄陽公主は、最後の手段に出ることを決める。
38話
宮中でついにクーデターが起きる。栄陽公主(えいようこうしゅ)と長興侯が皇帝を人質にとり、実権を握ろうと動き出した。一方、囚われていた姜似(ジャン・スー)は仲間の助けで脱出に成功する。彼女は、この混乱と、迫りくる戦争の危機を止めるため、ある危険な目的地へ向かうことを決意する。朝廷では栄陽公主が強引に権力を掌握し、それに反発する太子たちとの対立が激化。都を離れられない余七(ユー・チー)も必死に抵抗するが、状況は悪くなるばかり。仲間たちが命がけで姜似の旅を助ける中、彼女は一縷の望みをかけて南の地を目指す。
39話
都では、長公主による帝位簒奪計画が最終段階に入っていた。宮中は完全に彼女の支配下にあり、皇帝も絶体絶命の危機に瀕する。一方、姜似(ジャン・スー)は南烏国へ向かい、撤兵を求めるという困難な交渉に挑む。余七(ユー・チー)は北の国境で、頑固な将軍・崔旭(ツイ・シュー)を説得し、反乱鎮圧の兵を動かそうと奔走する。二人は別々の場所で、国を救うための戦いを繰り広げる。宮中で味方たちが次々と追い詰められていく中、果たして二人の作戦は間に合うのか。内外で繰り広げられる緊迫の攻防戦が描かれる。
40話(最終回)
宮殿を揺るがした反乱が終わり、平穏が戻る。皇帝は事後処理を行い、それぞれの功績を称えた。一方、姜似(ジャン・スー)は故郷の南烏で、国を豊かにするための新たな道を切り開こうと奮闘する。都では余七(ユー・チー)が国政を担い、離れた場所から姜似を支える。甄珩(ジェン・ハン)や姜湛(ジャン・ジャン)たちにも、それぞれの愛の物語に大きな進展が訪れる。そして、姜似と余七の運命を繋ぐ最大の秘密が明らかに。すべての物語が収束し、華やかな大団円を迎える最終回。
キャスト、登場人物

姜似(ジャン・スー)
景甜(ジン・ティエン)

郁錦(ユー・ジン)
張晚意(チャン・ワンイー)

景明(けいめい)帝
郭濤(グォ・タオ)

姜湛(ジャン・ジャン)
張弛(チャン・チー)


