蔵海<ザンハイ>伝

あらすじ

物語は、大雍王朝の時代。天文や暦を司る朝廷の重要機関「欽天監」長官の息子として生まれた主人公・稚奴(ジーヌー)は、ある日突然、一族を皆殺しにされるという悲劇に見舞われる。ただ一人生き残った彼は、胸に血の滲むような復讐を誓い、名を「蔵海(ザンハイ)」と改め、顔も変えて世間から姿を消した。

それから10年。蔵海(ザンハイ)は、建築学やからくりなどの「営造学」、風水や地理を読み解く「堪輿術」、そして弁舌と策略で人心を操る「縦横術」といった、武力に頼らない特殊な知識と技術を徹底的に学び、復讐の牙を研ぎ澄ませていた。

ついに彼は、卓越した謀士(策略家)として都に舞い戻り、最大の仇敵である権力者・平津侯(へいしんこう)の信頼を勝ち取り、その懐へと潜り込むことに成功する。侯爵家から宮廷へと暗躍の舞台を移し、権謀術数が渦巻く中で、蔵海(ザンハイ)は着実に復讐の駒を進めていく。

しかし、ついに仇を討つ好機を得たとき、彼は自分が追い求めていたものが、巨大な国家転覆の陰謀のほんの一端に過ぎなかったことを知る。個人の復讐心は、やがて虐げられる民を救い、国を守るという大義へと昇華していく。先が見えない暗闇の中、蔵海は愛する者や仲間たちと手を取り、真の黒幕が仕掛けた巨大な陰謀のすべてを暴くため、いばらの道を進むことを決意する。

【見どころ】

1. 武力ではなく「知」で戦う、新感覚の復讐劇

本作の主人公・蔵海は、武術を一切使いません。彼の武器は、長年かけて習得した「知識」と「策略」です。星の動きから天災を予測して敵の計画を頓挫させたり、伝統建築の知識(榫卯-そんぼう-:ほぞ継ぎ構造など)を利用して敵の追跡を振り切る罠を仕掛けたりと、その知的な戦い方は非常に斬新です。単純な爽快さだけでなく、主人公が時に過ちを犯し、苦悩しながらも成長していく人間的な姿が丁寧に描かれており、予測不能なサスペンスフルな展開から目が離せません。

2. 『宮廷の諍い女』の監督が贈る、圧倒的な映像美と重厚な世界観

総監督を務めるのは、大ヒットドラマ『宮廷の諍い女』や『ミーユエ 王朝を照らす月』で知られる名匠・鄭暁龍(ジョン・シャオロン)。その手腕は本作でも遺憾なく発揮されています。架空の王朝でありながら、明代の様式をベースにデザインされた衣装や美術は、重厚かつ荘厳。特に、物語の主要な舞台となる平津侯府のセットは、半年もの時間をかけて本物の木材で組み上げられるなど、細部にまでこだわり抜いた映像美は必見です。

3. 物語に深く溶け込む、中国の無形文化遺産の数々

本作の大きな魅力の一つが、中国の伝統文化や無形文化遺産が、単なる背景ではなく物語を動かす重要な要素として組み込まれている点です。「皮影戯(ピーインシー:影絵芝居)」が朝廷の権力闘争を暗示するメタファーとして使われたり、「薬発木偶(やくはつもくぐう:火薬で動くからくり人形)」が重要なシーンで登場したりと、18種類以上もの伝統技術がストーリーに深みと独特の美学を与えています。これらの要素が、復讐劇に神秘的で幻想的な彩りを添えています。

4. 個人の復讐から国家の大義へ――主演シャオ・ジャンの熱演が光る深遠なテーマ

主演は、日本でも絶大な人気を誇る肖戦(シャオ・ジャン)。彼は、一族を失った悲しみと燃えるような復讐心を内に秘めた複雑な主人公・蔵海を、繊細かつ力強く演じています。物語は単なる復讐譚に留まらず、蔵海が権力者に虐げられる民衆の苦しみを知ることで、個人的な恨みを超え、腐敗した体制そのものと対峙していく壮大なヒューマンドラマへと発展します。彼の人間的な成長と、仲間や愛する人との絆を通して描かれる「家国への想い」は、深い感動を呼び起こすでしょう。

各話あらすじとネタバレ(全40話)

  1. 1話

    欽天監大将軍の父を持つ利発な少年、稚奴(ジーヌー)。彼は父が監督する国家事業の現場で事故が起き、父は死んだと告げられる。悲しむ稚奴の前に、その夜、死んだはずの父が傷だらけで帰還した。すぐにここから逃げるぞと一家に脱出を促す父。しかし、時すでに遅く、一家は兵に包囲されてしまう。平穏な家族の日常が、たった一夜で地獄へと変わる、壮大な復讐劇の序章が描かれる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第1話 あらすじとネタバレ

  2. 2話

    家族を皆殺しにされ、一人だけ生き残った稚奴(ジーヌー)。彼は謎の仮面の男に助けられ、仇である高官・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)への復讐を誓う。復讐を果たすため、稚奴は星斗大師(セイトタイシ)という厳しい師匠のもとへ送られる。そこで顔を変え、武術やからくりの技術、さらには心理戦まで、10年にも及ぶ想像を絶する訓練を積む。すべての修業を終えた彼は蔵海(ザンハイ)という新しい名前と身分を得る。ついに復讐計画を実行するため、混乱する都へと向かう準備が整った。

    蔵海<ザンハイ>伝 第2話あらすじネタバレ 復讐の始まり

  3. 3話

    10年の修行を終え、稚奴(ジーヌー)は蔵海(ザンハイ)と名を変えて復讐のため都へ向かう。師匠の言いつけで訪れた妓楼枕楼で、彼は女将の香暗荼(シアン・アン・トゥー)と出会う。そこで朝廷を風刺する影絵芝居を見た蔵海は、宮中の権力争いを知る。だが、香暗荼のとっさの嘘が原因で、蔵海は役人から追われる身となってしまう。なんとか窮地を脱したものの、今度は横暴な権力者・平津侯に捕らえられ、罠だらけの地下牢に監禁されてしまう。

    蔵海<ザンハイ>伝 第3話 あらすじネタバレ

  4. 4話

    家族の仇である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)に復讐するため、蔵海(ザンハイ)は危険な賭けに出る。自ら風水師と名乗り、捕らえられることで仇の懐に潜入しようと試みた。彼が連れて行かれたのは、生きては戻れないと噂される恐怖の地下宮殿。九死に一生を得た蔵海は、その類まれな才覚を莊蘆隱に認められる。

    太后の埋葬という国家的な難題を解決するよう命じられた蔵海。彼は科学知識と巧みな話術を駆使して、この難題に挑む。見事に信頼を勝ち取り、ついに幕僚として莊蘆隱の屋敷に迎え入れられた。しかし、そこでは筆頭幕僚である楊真(ヤン・ジェン)との、新たな権力争いが彼を待ち受けていた。

    蔵海<ザンハイ>伝 第4話 あらすじとネタバレ

  5. 5話

    仇のいる平津侯府に潜入した蔵海(ザンハイ)。だが、目的の人物である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)に近づくことはできずにいた。そんな中、幕僚のトップである楊真(ヤン・ジェン)は、蔵海の才能と存在を危険視し、彼を侯府から追い出すための罠を仕掛ける。蔵海は財庫の整理中に、莊蘆隱の次男である荘之行(ジュアン・ジーシン)と偶然出会う。この出会いが、膠着した状況を動かすきっかけになるかもしれない。一方、蔵海への嫉妬と焦りを募らせた楊真たちは、彼を陥れるため、非道な宴会を開く。敵の懐深くで、蔵海は卑劣な策略と対峙することになる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第5話 あらすじとネタバレ

  6. 6話

    都で広まる先帝の霊の噂。その騒動の責任を押し付けられる形で、蔵海(ザンハイ)は皇陵の修繕を命じられる。これは、彼を陥れるための巧妙な罠だった。蔵海は敵の狙いを承知の上で、この危険な任務を引き受ける。皇陵では、水浸しの謎や父の過去を知る人物との出会いが彼を待っていた。一方、都に残った相棒の高明(ガオ・ミン)も、蔵海を助けるためにある奇策に打って出る。敵の包囲網が狭まる中、蔵海は知恵を武器に絶体絶命のピンチに立ち向かう。

    蔵海<ザンハイ>伝 第6話 あらすじとネタバレ

  7. 7話

    3ヶ月に及ぶ皇陵の修繕。蔵海(ザンハイ)と工匠たちは、ついに大仕事をやり遂げた。だが、彼らを待っていたのは褒美ではなく、あまりに非情な命令だった。褚懐明(チョカイメイ)の陰謀により、蔵海たちは太后の殉葬者として地宮に閉じ込められてしまう。毒入りの食事、脱出を阻む数々の罠。仲間たちが次々と命を落とす絶望的な状況。蔵海は残された仲間を救うため、己の知略と勇気のすべてを懸けて、決死の脱出劇に挑む。果たして、光を見ることはできるのか。

    蔵海<ザンハイ>伝 第7話 あらすじとネタバレ

  8. 8話

    楊真(ヤン・ジェン)たちが仕掛けた完璧な罠により、蔵海(ザンハイ)は皇陵で絶体絶命の危機に陥る。しかし、蔵海は協力者の高明(ガオ・ミン)と連携し、誰もが驚く方法でこの窮地を切り抜ける。生き延びた蔵海は、彼を強く疑う平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)と直接対峙することになる。言葉巧みに莊蘆隱を説得し、その信頼を得ようと試みる蔵海。府内での立場が危うくなる中、彼は自らの知略だけを武器に、新たな地位を築くため大胆に動き出す。その一方、謎に包まれた枕楼の主人・香暗荼(シアン・アン・トゥー)が、蔵海に接触してくる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第8話あらすじとネタバレ

  9. 9話

    平津侯の一番の幕僚となった蔵海(ザンハイ)は、主君の名を使って民衆に施しを行い、その名声を高めていく。しかし、その動きを快く思わない枕楼の女主人・香暗荼(シアン・アン・トゥー)は、蔵海の評判を貶めるため、都に悪意ある噂を流し始める。そんな中、蔵海のもとにお前の本当の目的を知っていると書かれた謎の脅迫状が届く。その手紙をきっかけに、彼は侯府の奥深くで、自らの過去に関わる衝撃的な秘密と対面することになる。さらに、予期せぬ人物に命を狙われた蔵海は、絶体絶命の状況で、長年探し続けていた人物との運命的な再会を果たす。

    蔵海<ザンハイ>伝 第9話あらすじネタバレ

  10. 10話

    師兄の観風(グアンフォン)は、父が残した宝の手がかりを追い、古い墓の探索に向かう。しかし、そこで見つけたのは宝ではなく、父が作った危険な仕掛け箱だった。蔵海(ザンハイ)はその箱を使い、父の仇である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の暗殺を計画するが、彼の罠にはまり失敗に終わる。謎の仮面の人物に助けられた蔵海は、自分の本当の敵が莊蘆隱だけでなく、宮廷の大物を含む三人いるという衝撃の事実を知らされる。復讐を焦る気持ちを抑え、今は耐え忍ぶことを決意する。

    蔵海<ザンハイ>伝 第10話 あらすじネタバレ

  11. 11話

    枕楼の女主人・香暗荼(シアン・アン・トゥー)に協力を断った蔵海(ザンハイ)は、彼女が都に流した悪評に悩まされる。復讐計画への影響を恐れた蔵海は、香暗荼に謝罪し、噂を収めてもらうことで取引する。一方、蔵海は三人目の仇の情報を得るため、新たな計画に着手していた。彼の次のターゲットは、父・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)に疎まれている放蕩息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)。彼を後継者に仕立て上げ、侯爵家の懐に潜り込む算段だ。蔵海は巧みに荘之行に近づくが、荘之行は蔵海の正体が、かつて自分が知る少年・稚奴(ジーヌー)であることを見抜いてしまう。父への復讐心を知った荘之行は、蔵海に都を去るよう迫る。

    蔵海<ザンハイ>伝 第11話 あらすじとネタバレ

  12. 12話

    夜、母の墓を訪れた荘之行(ジュアン・ジーシン)から衝撃的な事実を告げられる。それは、母の死がただの病死ではなかったかもしれないという可能性だった。蔵海の言葉を信じられずにいた荘之行だが、父や継母の不審な態度を目の当たりにし、自ら真相を探る決意を固める。これまで家族から冷遇され、無力だった彼が、過去に隠された謎と向き合い始める。一方、蔵海は荘之行の中に自分と同じ復讐の炎を見出し、彼に意外な提案を持ちかける。二人の運命が交錯し、物語は新たな局面を迎える。

    蔵海<ザンハイ>伝 第12話 あらすじとネタバレ

  13. 13話

    蔵海(ザンハイ)は復讐計画の新たな一手として、仇敵の息子である荘之行(ジュアン・ジーシン)に接近する。京城一の放蕩息子として知られる彼を、ある競技会で優勝させるという大胆な計画だ。蔵海の厳しい指導と巧みな策略のもと、荘之行は地獄の特訓に耐え、心身ともに生まれ変わっていく。そして迎えた試合当日、彼は周囲の予想を裏切る大活躍を見せ、一夜にして京城の注目の的となる。しかし、その華々しい成功の裏で、朝廷の大物である曹静賢(ツァオ・ジンシエン)が蔵海に不審の目を向け始めていた。静かに、だが確実に、新たな脅威が蔵海に迫っていた。

    蔵海<ザンハイ>伝 第13話 あらすじとネタバレ

  14. 14話

    蔵海(ザンハイ)は、宿敵・曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の右腕である陸烬(ルージン)を排除するため、危険な賭けに出る。彼は謎多き女性香暗荼(シアン・アン・トゥー)に協力を求め、大胆不敵な計画を実行に移した。一方、腹心の帰りを待つ曹静賢は焦りを募らせ、蔵海への圧力を強めていく。平津侯府を舞台に、蔵海は敵の目を欺くための大掛かりな芝居を打つ。それは、何も知らないはずの平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)やその家族をも巻き込む、一歩間違えれば全てが崩壊する策略だった。偽装と裏切りが交錯する一夜が、新たな波乱の幕を開ける。

    蔵海<ザンハイ>伝 第14話 あらすじとネタバレ

  15. 15話

    自分を手に入れようとする権力者・曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の動きを察知した蔵海(ザンハイ)。彼は、曹静賢が放った刺客を逆手に取り、巧妙な罠を仕掛ける。その結果、蔵海の現在の雇い主である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)と曹静賢の対立は、さらに激しく燃え上がる。一方、蔵海は天象を読み解き、国を揺るがす重大な災害を予測する。それは、朝廷の公式見解とは真逆のものだった。自らの予測の正しさを証明するため、蔵海は己の命を賭けた危険な賭けに出る。

    蔵海<ザンハイ>伝 第15話 あらすじとネタバレ

  16. 16話

    蔵海(ザンハイ)の将星が落ちるという不吉な予言に、侯爵の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は不安を募らせる。一方、蔵海のライバルである褚懐明(チョカイメイ)は、待望の雨が降ったことで手柄を立て、有頂天になっていた。しかし、その雨は恵みではなく、やがて中州に大災害をもたらす。責任者である褚懐明は一気に追い詰められていく。牢獄の中から、蔵海は次の一手を打つ。彼の知略は、敵も味方も巻き込み、事態を誰も予想しなかった方向へと導いていく。絶体絶命の危機を、蔵海は乗り越えることができるのか。

    蔵海<ザンハイ>伝 第16話 あらすじネタバレ

  17. 17話

    蔵海(ザンハイ)は卓越した観測技術で民を救い、敵対していた褚懐明(チョカイメイ)を完全に失脚させる。その功績で、権力者である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の絶大な信頼を得ることに成功した。蔵海はさらに彼の内面に深く入り込むため、巧みな話術で莊蘆隱の心の壁を溶かしていく。信頼を得た蔵海は、莊蘆隱から彼の過去にまつわる大きな秘密と、ある特別な依頼を打ち明けられる。一方、蔵海自身も大きな出世を果たし、父の職場であった欽天監の長官に就任。新たな舞台で、彼の次なる一手と新たな挑戦が始まる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第17話 あらすじとネタバレ

  18. 18話

    欽天監のトップに就任した蔵海(ザンハイ)は、早速、腐敗した組織の大改革に着手する。役人たちの抵抗をものともせず、死後の結婚相手を探す悪習配殤の黒幕を追い詰め、一網打尽に。その一方で、訪ねてきた香暗荼(シアン・アン・トゥー)には、復讐を理由に想いを告げられず、関係はすれ違う。物語の最後、彼は自らの悲劇的な過去と向き合い、すべてを背負って進むための新たな決意を固める。

    蔵海<ザンハイ>伝 第18話 あらすじとネタバレ

  19. 19話

    蔵海<ザンハイ>伝 第19話 あらすじとネタバレ

  20. 20話

    復讐計画を進める蔵海(ザンハイ)は、皇帝の弟である永容親王(えいようしんのう)に接触を図る。親王は一見すると遊び人だが、鋭い観察眼を持つ油断ならない人物だ。蔵海は親王が主催する宴会に招かれ、父の死の真相につながる情報を探ろうと試みる。宴の席には、蔵海の過去を知る謎の舞姫・香暗荼(シアン・アン・トゥー)も姿を現す。彼女の目的もまた、蔵海が持つある古銭にあった。敵か味方か分からない人物たちに囲まれ、蔵海は巧妙な心理戦を繰り広げる。果たして彼は、この探り合いの中から新たな手がかりを見つけ出せるのか。

    蔵海<ザンハイ>伝 第20話 ネタバレあらすじ&感想

  21. 21話

    家族を殺した犯人を追う蔵海(ザンハイ)は、次に清廉潔白で知られる役人・趙秉文(ちょう へいぶん)に目をつける。蔵海は彼の人柄とアリバイを探るため屋敷を訪ねるが、予期せぬ事態に見舞われる。一方、宮廷では宦官の曹静賢(ツァオ・ジンシエン)が権力を強め、蔵海を排除しようと動き出す。彼は蔵海に、到底不可能と思われる勅命を下し、あらゆる手段で妨害する。新たな敵の登場で、蔵海は公私ともに追い詰められていく。

    蔵海<ザンハイ>伝 第21話 あらすじとネタバレ

  22. 22話

    傅之松(フー・ジーション)の陵墓建設を任された蔵海(ザンハイ)。だが、いきなり大きな壁にぶつかる。協力者のはずの男に裏切られ、工匠を全員引き上げられてしまった。さらに、権力者の曹静賢(ツァオ・ジンシエン)からは無理難題な工期を押し付けられ、絶体絶命のピンチに陥る。仲間たちと4人だけで途方もない作業に挑む蔵海だったが、このままでは未来はない。追い詰められた彼は、自分を陥れた権力者たち自身を争わせるという危険な賭けに出る。彼の放った一手が、宮廷内の複雑な人間関係を大きく揺さぶり始める。果たして蔵海の知略は、この窮地を覆すことができるのか。手に汗握る策略の幕が上がる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第22話あらすじネタバレ

  23. 23話

    3人目の仇を見つけるため、蔵海(ザンハイ)は大胆な計略に打って出る。それは、敵である曹静賢(ツァオ・ジンシエン)と、主君である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の関係を決定的に壊すこと。そのために蔵海は、自らの命すら危険に晒す作戦を実行する。酒の席で起きたある事件をきっかけに、事態は急展開を迎える。蔵海が刺され、瀕死の状態に陥るが、それこそが彼の仕掛けた壮大な罠の始まりだった。彼の本当の狙いは、敵をあぶり出すこと。その策は見事に当たり、ついに仇につながる意外な人物の影が浮かび上がる。物語が根底から覆る、重要な一話だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第23話 ネタバレと感想苦肉の策、発動

  24. 24話

    有力者である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の誕生祝いの宴が開かれる。しかし、その裏では、権力を握る曹静賢(ツァオ・ジンシエン)との間に張り詰めた空気が流れていた。息子を人質に取られ、祝いの席でも心の晴れない莊蘆隱。そこへ当の曹静賢が乗り込んでくることで、宴は一瞬にして権力闘争の舞台へと変わる。一方、蔵海(ザンハイ)はその混乱を利用し、自らの復讐計画を進めるために暗躍する。彼は屋敷の奥深くで、ずっと追い求めていた真実につながる、衝撃的な人物と対峙することになる。それぞれの思惑が激しくぶつかり合い、物語が大きく動く回だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第24話 あらすじネタバレ

  25. 25話

    曹静賢(ツァオ・ジンシエン)と莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の対立は、皇帝の前での告発合戦にまで発展する。結果、両者痛み分けの形で一時的に舞台から退く。一方、荘家の庶子である荘之行(ジュアン・ジーシン)は、父の期待を背負い、役人登用試験である武科挙に挑む。蔵海(ザンハイ)の支援を受け、厳しい訓練を乗り越えた彼は、決勝戦で命を狙われる絶体絶命の危機に陥る。見事首席合格の栄誉を手にする荘之行。しかし、その輝かしい成功の裏で、正妻・蒋襄(ショウ・ジョウ)の憎しみは静かに、だが確実に燃え上がっていた。

    蔵海<ザンハイ>伝 第25話あらすじネタバレ

  26. 26話

    永安侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の決定に、妻の蒋襄(ショウ・ジョウ)が激しく反発。彼女の積年の不満が爆発し、誰も予想しなかった大胆な行動に出る。一方、息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)は、父・莊蘆隱から過去の事件に関する衝撃的な告白を受ける。その内容は、蔵海(ザンハイ)の復讐計画そのものを揺るがす重要な秘密だった。やがて朝廷を舞台に、ある人物による決死の告発が行われる。それは、巨大な権力を誇った永安侯家を根底から揺るがす、崩壊の序曲だった。

    ザンハイ<ザンハイ>伝 第26話 あらすじネタバレ

  27. 27話

    有力な侯爵である莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は、政敵と身内からの告発によって投獄される。彼の家は差し押さえられ、残された家族は絶望の末に悲劇的な最期を迎えてしまう。獄中で怒りに燃える莊蘆隱は、起死回生を狙って政敵の曹静賢(ツァオ・ジンシエン)に脅迫状を送るが、それは主人公・蔵海(ザンハイ)の仕掛けた巨大な罠の始まりだった。蔵海の策略により、莊蘆隱の部下たちは彼を救出しようと武装蜂起。追い詰められた莊蘆隱は、ついに皇城へと兵を進めるという、後戻りのできない決断を下す。一人の男の復讐劇が、国家を揺るがす大反乱へと発展する、緊迫の回だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第27話 あらすじとネタバレ

  28. 28話

    反乱を起こした莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)を止めるため、息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)が自ら剣を手に取る。父と子の悲しい対決は、誰も予想しなかった結末を迎える。この一件で、蔵海(ザンハイ)は宮廷内での地位をさらに固めることになる。

    一方で、蔵海はかけがえのない友との別れを経験し、復讐の道がもたらす孤独を改めて痛感する。物語の焦点は、宮廷で絶大な権力を誇る曹静賢(ツァオ・ジンシエン)へと移り変わる。蔵海は次なる標的に向け、新たな策謀を巡らせていた。登場人物たちの運命が大きく動き出す、転換点となる回だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第28話 あらすじネタバレ

  29. 29話

    仇の一人、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の仕掛けた罠にかかり、瀕死の状態に陥る。残る標的は冬夏の女王・明玉粛提ただ一人。蔵海は彼女をおびき出す作戦を立てるが、その矢先、女王本人が使節団を率いて都にやってくる。彼女は皇帝に、特殊な仕掛けが施された開かずの木箱を献上。その箱を開ける大役を任された蔵海は、それが父の独自の技術であることに気づく。彼の正体が暴かれるかもしれない、絶体絶命の危機が訪れる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第29話 あらすじとネタバレ

  30. 30話

    冬夏の女王・明玉粛提が来訪し、蔵海(ザンハイ)はついに彼女を父の仇として追い詰める。巧妙な罠を仕掛け、廃墟となった陵墓で女王と対峙する蔵海。一方、囚われの身であった香暗荼(シアン・アン・トゥー)は、蔵海の身に危険が迫っていることを察知し、決死の覚悟で脱出を試みる。復讐の刃が女王に向けられようとしたその時、駆けつけた香暗荼、そして女王自身の口から、蔵海の父・蒯铎(クァイ・ドゥオ)にまつわる衝撃的な過去の真実が語られることになる。

    蔵海伝 第30話 あらすじとネタバレ まさかの真実

  31. 31話

    蔵海(ザンハイ)は、仇の一人だと信じていた冬夏の女王・明玉肃提(ミンユー・スーティ)が、実は父の味方だったと知る。誤解が解けた二人は、一家惨殺の引き金となった秘宝癸玺を共に探すことに。一方、ずっと蔵海を想い続けてきた香暗荼(シアン・アン・トゥー)の気持ちがついに報われる。影絵を使った彼女の純粋な告白をきっかけに、二人は結ばれる。恋と復讐が複雑に絡み合い、癸玺のありかが皇宮だと判明したことで、物語は新たな局面を迎える。

    蔵海<ザンハイ>伝 第31話 あらすじとネタバレ

  32. 32話

    史官として皇宮で働く蔵海(ザンハイ)は、ついに長年の悲願である癸璽(きじ)を手に入れるため、大胆な計画を実行に移す。皇帝が宴会で不在となる上元節の夜、協力者と共に皇宮への潜入を試みる。計画は順調に進み、父が遺した謎を解き明かし、ついに目的のものを手に入れたかに見えた。だが、彼を待ち受けていたのは、想像を絶する裏切りだった。最も信頼していた人物が牙をむき、事態は最悪の方向へ。味方を巻き込んだ激しい戦いの末、蔵海はあまりにも大きな代償を払うことになる。物語の前提が覆る、衝撃の回だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第32話 まさかの裏切りと悲劇の結末

  33. 33話

    家族の仇を討つため、蔵海(ザンハイ)を盗むという危険な計画を実行する。作戦は成功したかに見えたが、思わぬ敵の妨害に遭い、癸璽は奪われてしまう。この事件のせいで、彼の仲間の一人が命を落とし、大切な香暗荼(シアン・アン・トゥー)は反逆の濡れ衣を着せられ捕らえられてしまう。すべてを失いかねない状況に追い込まれた蔵海。彼は事態を打開するため、ついに国の最高権力者である皇帝との直接対決に挑むことを決意する。

    蔵海<ザンハイ>伝 第33話 あらすじとネタバレ

  34. 34話

    重要な証拠癸玺を巡り、新たな犠牲者が出てしまう。蔵海(ザンハイ)は皇帝から直々に事件の調査と仇討ちの許可を得る。彼はその機会を利用し、牢に捕らえられていた香暗荼(シアン・アン・トゥー)の釈放を勝ち取った。無事に仲間のもとへ戻った蔵海。だが、彼の危険な単独行動に親友の高明(ガオ・ミン)は激怒し、二人の間には気まずい空気が流れる。仲間たちとの再会を祝う宴が開かれる一方、蔵海は事件の調査を再開する。仇の手がかりを追う中で、彼は自分をずっと導いてくれた人物の、驚くべき正体と向き合うことになる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第34話 あらすじとネタバレ

  35. 35話

    蔵海(ザンハイ)はついに皇帝の前で自らの正体を明かし、家族を襲った悲劇の全てを告白する。彼の告白を聞いた皇帝は、蔵海に失われた重要物癸璽(きじ)の回収を命じ、復讐を助けるための剣を授けた。蔵海の次なる標的は、朝廷の最高権力者の一人、内閣首輔の石一平(セキイッペイ)。調査を進める中、長年蔵海を陰から支えてきた仮面の協力者が、ついにその素顔を現す。驚きの事実を知った蔵海は、新たな協力者と共に石一平に接触を試みるが、そこには巧妙に仕組まれた罠が待ち受けていた。

    蔵海<ザンハイ>伝 第35話 あらすじネタバレ

  36. 36話

    復讐を終えたと考えた蔵海(ザンハイ)は、都を去る準備を始める。だが、彼の師である趙秉文(ちょう へいぶん)は、腐敗した国を救うため力を貸してほしいと必死に説得する。一方、蔵海はまだ見つかっていない最後の仇をおびき出すため、ある計画を立てていた。趙秉文の誘いに応じ内閣で働き始めた蔵海は、師のそばで働きながら、過去の事件の真相を探り始める。やがて、彼は宦官の曹静賢(ツァオ・ジンシエン)や学友たちの驚くべき過去の繋がりにたどり着く。信頼と裏切りが交錯する中、蔵海はついに最後の仇の正体に迫っていく。

    蔵海<ザンハイ>伝 第36話 あらすじとネタバレ

  37. 37話

    蔵海(ザンハイ)はついに3人目の仇と目される人物、趙秉文(ちょう へいぶん)と直接対決する。宴の席で相手を追い詰める蔵海。だが、それはすべて趙秉文が仕掛けた巨大な罠の始まりだった。予期せぬ人物の裏切りにより、蔵海は絶体絶命の窮地に立たされる。一方、趙秉文は自らの口で、これまで隠されてきた衝撃の真実と、彼の本当の目的を語り始める。蔵海を待ち受けるのは、復讐の終わりか、それとも新たな絶望か。物語が根底から覆る、見逃せない回だ。

    蔵海<ザンハイ>伝 第37話ネタバレ感想黒幕の告白、すべては奴の手のひらの上

  38. 38話

    趙秉文(ちょう へいぶん)の罠にかかり、処刑の危機に瀕した蔵海(ザンハイ)。誰もが彼の死を確信する中、高明(ガオ・ミン)は命がけの策で蔵海を救おうとする。それは、自らの命と引き換えにした、悲しい覚悟の上の計画だった。多くの犠牲を払い、なんとか都を脱出した蔵海と香暗荼(シアン・アン・トゥー)は、趙秉文の野望を阻止するため新たな目的地冬夏へと向かう。しかし、安息の地であるはずの香暗荼の故郷で二人を待っていたのは、実の姉による冷酷な裏切りだった。新たな試練と絶望的な選択が、蔵海たちに突きつけられる。

    蔵海<ザンハイ>伝 第38話 あらすじとネタバレ

  39. 39話

    天牢に投獄された蔵海(ザンハイ)は、香暗荼(シアン・アン・トゥー)が政略結婚させられると知り焦る。香暗荼は機転を利かせ、蔵海を嫁入り行列の護衛につけることに成功する。道中、蔵海は旧友である荘之行(ジュアン・ジーシン)に救出されるが、彼の不可解な態度に不信感を募らせる。一方、蔵海と香暗荼は、長年封印されてきた兵器癸璽(きじ)の本当の姿と、それにまつわる悲劇的な過去を追うことになる。友情と裏切りが交錯する中、二人は巨大な陰謀の中心へと迫っていく。しかし、その先には最大の敵が待ち構えていた。

    蔵海<ザンハイ>伝 第39話 ネタバレと感想暴かれる癸璽の真実

  40. 40話(最終回)

    ついに最終回。恐ろしい計画を進める趙秉文(ちょう へいぶん)に、蔵海(ザンハイ)は捕らえられてしまう。趙秉文は癸璽(きじ)の力を利用し、冬夏を破滅させようと暴走を始める。一方、香暗荼(シアン・アン・トゥー)は故郷の危機を救うため、たった一人で奔走する。すべての陰謀が渦巻く聖地を舞台に、蔵海の最後の知略が光る。長い復讐の物語の果てに、彼らが迎える結末とは。それぞれのキャラクターが選び取った未来が描かれる、見逃せないフィナーレだ。

    蔵海<ザンハイ>伝 最終回 第40話あらすじネタバレ

キャスト、登場人物

蔵海<ザンハイ>伝

蔵海(ザンハイ)
肖戦(シャオ・ジャン)

蔵海<ザンハイ>伝

香暗荼
張婧儀(チャン・ジンイー)

蔵海<ザンハイ>伝

荘之行(ジュアン・ジーシン)
周奇(ジョウ・チー)

蔵海<ザンハイ>伝

莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)