燕雲台-The Legend of Empress-

あらすじ

中国史上、初めて北方騎馬民族がユーラシア大陸東部を支配した「征服王朝」である「遼」 。その遼に実在し、国を強国へと導いた伝説の皇后、睿智蕭皇后(えいちしょうこうごう)の激動の生涯を描いた本格歴史エンターテインメントです 。

契丹(きったん)人が建国した遼の時代、皇后を輩出する后族(こうぞく)として名高い蕭家の三女・蕭燕燕(しょう・えんえん) は、父や二人の姉の愛情を一身に受け、何事にも物怖じしない勇敢で利発な女性に育ちました 。彼女は、漢民族でありながら遼に仕える有能な将軍・韓徳譲(かんとくじょう)と出会い、国の未来を語り合ううちに深く惹かれ合い、将来を誓い合います 。

しかし、当時の宮廷では暴君として知られる第4代皇帝・穆宗(ぼくそう)への不満が高まり、皇位をめぐる熾烈な権力闘争が水面下で進行していました 。その中で、后族の筆頭である蕭家の三姉妹は、王位簒奪の切り札と見なされ、否応なく政争の渦に巻き込まれていきます 。長女・胡輦(これん)は穆宗の弟・耶律罨撒葛(やりつえんさつかつ)へ、次女・烏骨里(うこつり)は初代皇帝の孫・耶律喜隠(やりつきいん)へと嫁ぐことが決まります 。

一方、暗殺された前皇帝の息子で、病弱ながらも大志を抱く耶律賢(やりつけん) は、その聡明さと先見の明を持つ蕭燕燕(しょう・えんえん) こそが、自らの皇后にふさわしいと考えます 。そして彼は、無二の親友であった韓徳譲(かんとくじょう)から、燕燕を奪うことを決意するのでした 。

愛する人との未来か、国のための宿命か。引き裂かれた愛の末に、蕭燕燕(しょう・えんえん) は皇后として生きる道を選び、やがて遼の歴史にその名を刻む伝説の女性となっていきます 。

見どころ

  1. 知られざる「遼」の時代を描く、壮大な歴史ロマン

    これまで中国の歴史ドラマではあまり描かれることのなかった「遼」の時代を本格的に描いた貴重な作品です 。原作者自身が脚本に参加し、豊富な史料研究に基づいて物語を構築。遊牧民族ならではのダイナミックな文化や風習、内モンゴルで撮影された壮大な自然の風景、出土品を基に復元された豪華絢爛な衣装や装飾品など、知られざる遼の世界観をリアルに体感できます 。

  2. 愛と宿命に生きた「鉄血紅顔」の生涯

    本作のヒロイン蕭燕燕は、ただ守られるだけの存在ではありません。恋に生きる純粋な少女から、病弱な夫に代わって国政を動かし、後には幼い皇帝を支える皇太后として自ら軍を率いるまでに成長します 。その姿は「鉄の血を持つ強い美女(鉄血紅顔)」と称されました 。愛する者との切ないロマンス、姉妹との絆と対立、そして国母としての決断など、一人の女性の波乱に満ちた一代記が重厚に描かれます。

  3. 豪華オールスターキャストが織りなす人間ドラマ

    主演は、本作が産後復帰作となったトップ女優のティファニー・タン 。彼女が演じる蕭燕燕は、中国の配信サイトで「最も人気のあるキャラクター」に選ばれるなど絶大な支持を得ました 。さらに、燕燕と生涯にわたる愛を育む韓徳譲(かんとくじょう)を『楚喬伝』のショーン・ドウ、二人の仲を引き裂く皇帝・耶律賢(やりつけん) を『如懿伝』のジン・チャオ、そして長姉・胡輦を『瓔珞』のシャーメイン・シェーが演じるなど、中国時代劇のヒット作を支えてきたオールスターキャストが集結しています 。彼らの熱演が、愛と陰謀が渦巻く複雑な人間関係をより一層引き立てます。

  4. 権力に翻弄される三姉妹の絆と哀しき対立

    この物語は、蕭燕燕一人の物語ではありません。それぞれが敵対する皇族に嫁いだ三姉妹の生き様も、物語の重要な軸となっています 。妹たちのために自身を犠牲にする長女・胡輦、愛する夫のために権力闘争に身を投じる次女・烏骨里 。固い絆で結ばれていた三姉妹が、それぞれの愛と立場のためにすれ違い、やがて国を揺るがす対立へと向かっていく様は、非常にドラマティックで見ごたえがあります 。

各話あらすじとネタバレ

  1. 1話

    遼の北府宰相の末娘・蕭燕燕(しょう・えんえん) は、男勝りで活発な少女。ある日、彼女は街で出会った兵士・韓徳譲(かんとくじょう)が乗る見事な馬に一目惚れする。どうしてもその馬が欲しい燕燕は、とんでもない行動を起こし、大きな騒動に発展してしまう。一方、都では水面下で皇帝の座を巡る権力争いが静かに始まっていた。復讐を誓う皇子・耶律賢(やりつけん) は、無二の親友である韓徳譲を都に呼び寄せる。二人の出会いが、やがて国の運命を大きく揺るがしていくことになる。

    燕雲台第1話あらすじネタバレ……おてんば娘とクールな彼、最悪の出会いは最高の始まり?

  2. 2話

    どうしても腕試しがしたい蕭燕燕(しょう・えんえん) は、男しか出られない射柳大会に、なんと男装して潜り込むことを決意する。そこで彼女は、運命の相手ともいえる韓徳譲(かんとくじょう)と、優勝をかけて火花を散らすことになるんだ。一方で、宮廷では皇帝の猜疑心が渦巻いていて、不穏な空気が漂い始める。燕燕の大胆な行動が、やがて彼女自身と周りの人々の運命を大きく揺さぶっていくことになる、波乱に満ちた回だよ。

    燕雲台 第2話あらすじネタバレ……もう主役カップルが最高すぎる!

  3. 3話

    蕭家の三姉妹、それぞれに恋の予感が訪れる。次女の烏骨里は、皇族の耶律喜隠(やりつきいん)の情熱的なアプローチに心を奪われる。一方、三女の燕燕は、韓徳譲(かんとくじょう)との手合わせ稽古中に思わぬハプニングで急接近する。その裏で、皇位を狙う耶律賢(やりつけん) は、韓徳譲の助けを借りて重臣・蕭思温(しょう・しおん)に接触し、協力を得ようと動いていた。しかし、その密会は太平王(たいへいおう)に察知されてしまう。草原を舞台にした緊迫した追跡劇が始まり、何も知らない燕燕も、その渦中へと巻き込まれていく。

    燕雲台 第3話あらすじネタバレ……恋と陰謀が加速する夜

  4. 4話

    捺鉢(ナーボー,辽帝の行营)からの帰り道、皇帝一行が刺客に襲われる。耶律賢(やりつけん) は身を挺して皇帝をかばい、信頼を得ることに成功する。彼は、この襲撃が耶律李胡(やりつりこ)とその息子・喜隠の仕業だと見抜いていた。一方、追い詰められた喜隠は、蕭家の次女・烏骨里に接近し、彼女の純粋な恋心を利用しようと企む。時を同じくして、辺境で戦が勃発。太平王(たいへいおう)は酔いつぶれた皇帝を無理やり出陣させ、都の実権を掌握する。そんな中、烏骨里は愛する喜隠のために、蕭家を揺るがす重大な過ちを犯してしまう。

    燕雲台 第4話あらすじネタバレ……恋と陰謀が加速して、もう目が離せない!

  5. 5話

    謀反の罪で投獄された耶律喜隠(やりつきいん)と父・李胡。この危機に、蕭家の三姉妹はそれぞれが信じる道を選び、動き出す。次女の烏骨里は、恋人である喜隠への愛を貫こうと必死になる。長女の胡輦は、そんな妹を救うため、太平王(たいへいおう)を前に大きな決断を迫られることになる。一方、三女の燕燕は、父・蕭思温(しょう・しおん)に迫る危機を阻止するため、韓徳譲(かんとくじょう)と共に危険な密書の奪取作戦に挑む。彼女の無謀ともいえる行動が、図らずも徳譲との距離を縮めていく。姉妹それぞれの愛と覚悟が試される、見逃せない展開が続く。

    燕雲台 第5話あらすじネタバレ

キャスト、登場人物

燕雲台-The Legend of Empress-

蕭燕燕(しょう・えんえん)
唐嫣(ティファニー・タン)

燕雲台-The Legend of Empress-

韓徳譲(かんとくじょう)
竇驍(ショーン・ドウ)

燕雲台-The Legend of Empress-

蕭胡輦(しょう・これん)
佘詩曼(カーメイン・シェー)

燕雲台-The Legend of Empress-

耶律賢(やりつけん)
経超(ジン・チャオ)